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筆記試験対策〜選択科目(専門問題) |
最終更新:2018.06.15 |
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選択科目の専門問題対策について、建設部門を中心に記しています。
出題内容の予想もしていますが、これは「絶対こうなる」というものではなく、あくまで私の予想です。ただ、技術士会から公表された資料を素直に読むとこういうことだよね、という、それなりに根拠のあるものではあります。
なお、受験対策は人それぞれです。それぞれの立場で、ポイントは変わってきます。また、若年層・熟年層でも変わってきます。 うのみにするのではなく、参考にできるところは参考にするというスタンスでお読みください。
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答案用紙はA4サイズ・600字詰めです。
模擬練習用答案用紙を用意しましたので、お使いください。なお、この答案用紙はすごろくさんよりご提供いただいたものです。 |
問題2-1 問題2-2 |
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1.出題内容
専門問題は、選択科目に関する専門知識と応用能力を問います。答案は記述式で、600字詰め答案用紙4枚以内です。平成25・26年度試験では、下記のような内訳でした。
・主に専門知識に関する問題(問題U-1) 1枚×2問=2枚 4問中2問選択解答
・主に応用能力に関する問題(問題U-2) 2枚×1問=2枚 2問中1問選択解答
この問題で確認される資質は「専門知識」と「応用能力」であり、その概念と内容は、技術士会から公表されている下表の内容のとおりです。
確認す
る能力 |
専門知識 |
応用能力 |
概念 |
選択科目で対象とする技術分野全般にわたる専門的な知識 |
これまでに習得した専門的知識や経験等に基づいて、与えられた条件に合わせて正しく問題点を認識し、必要な分析を行ない、適切な業務プロセスや留意すべき内容を説明できる能力 |
内容 |
選択科目における重要キーワードや新技術等に対する専門的知識を問う。 |
選択科目に関係する業務に関し、与えられた条件に合わせて、専門的知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき、業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかを問う内容とする。 |
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2.全般的な出題傾向と対策
- 全体対策〜解く順番とタイムマネジメントをしっかりと!
問題Uは、U-2→U-1の順で解くことをお勧めします。なぜなら、問題U-1は知識問題ですから知っていることを整理して書くだけですが、問題U-2は応用問題ですから、付与条件整理、手順組み立てなど、考える時間がかかるため、後回しにして時間がなくなってくると焦ってしまい、うまく考えられなくなる恐れがあるからです。
また、3問の答案にあらかじめ時間を割り当て、全問そこそこ取れるようにすべきです。たとえ1問の出来がよくてもボロボロの問題があるとトータル評価が下がってしまいます。
お勧めは、問題U-2に45分、問題U-1に35分×2問です。
- 問題U-1対策〜体系的知識を1枚答案に表現
問題U-1は主に専門知識を問う問題ですが、これまでの問題をみると、選択科目に関する知識問題が主に出ているのですが、「○○とは何か」というような問題ではなく、「道路の空間機能を3つ述べよ」というように、何かについて2つあげよ・3つあげよというような問題が出やすいようです。
また内容は、取り上げた用語やテーマの概要や定義の説明・理論、算定方法や長所短所などについて述べることが求められる問題が目立ちます。
- ポイント@
概要・定義、さらには基礎理論の解説を求められることが多くなっています。つまり前出の技術力イメージ図では「基礎知識」の部分までを問われることがあります。仕事を通じて覚えた専門技術は、しばしば基礎知識部分(定義や理論)があいまいになっていることがありますから、基礎文献にあたってもう一度しっかり勉強しておくことをお勧めします。
- ポイントA
知識について書くときは、体系的知識をアピールしましょう。体系ツリー図や表などに整理できると体系的に知っているぽくなります。こういったものを基礎文献等から積極的に仕入れておくといいでしょう。
- ポイントB
4問中2問選択なので、1問は自分の専門外の問題を選ばざるを得ないと思います。そのため、出題が予想されるテーマについては、基礎文献等で浅くてもいいのでひととおりの知識を身に付けておきましょう。答案はたとえ1枚だけといってもなかなか埋まらないと思いますが、箇条書きなどをうまく使うとそこそこに紙面が埋まります。
- ポイントC
問題U-1は答案用紙1枚なので、ぱっと見て一覧性の高い答案を作ると評価が高くなることが期待されます。問題文から答案の構成は決まります。答案用紙の上に最初にレイアウトしてしまいましょう。
H26問題U-1-2(建設部門道路科目)のA評価答案例(提供:コチタロさん) |
(問題文)
高速道路におけるスマートインターチェンジの特徴を述べよ。また、スマートインターチェンジを導入する際の留意点を2つ述べよ。 |
スマートインターチェンジの特徴
高速道路におけるスマートチェンジの特徴は、以下のようなものが挙げられる。
●Full・Halfの2つの区分がある
●料金所ブースにて一時停止が必要であり、走行通過ができない
●パーキングエリアまたはサービスエリアに併設されるケースが多い
●Halfは、中型車や大型車が通行できないケースが多い
スマートインターチェンジを導入する際の留意点
スマートインターチェンジを導入する際の留意点として、大別して以下の点が挙げられる。
(1)地域ニーズを踏まえた事業化検討
スマートインターチェンジは、地域ニーズを基に事業化・建設されるものであり、その際は県、市町村、企業との十分な協議に留意すべきである。
(2)接続ルートの検討
スマートインターチェンジと接続となる一般道のルート選定について、前述した地域のニーズの他、利便性等に留意すべきである。
また、必要に応じて現道改良を行うことが必要である。
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「スマートインターチェンジの特徴を述べよ」「スマートインターチェンジ導入の際の留意点」という大きく2つの指示があり、さらにスマートインターチェンジ導入の際の留意点には「2つ述べよ」という数の指定があるわけですから、これから必然的に答案の構成が決まってきます。すなわち、
(1) スマートインターチェンジの特徴
(2) スマートインターチェンジを導入する際の留意点
@1つ目の留意点
A2つ目の留意点
という構成ですね。このように問題文に従って答案を構成し、なおかつ答案用紙の中で偏りなくボリューム配分がなされています。
また専門知識を問う問題なのですから、1つ目の「スマートインターチェンジの特徴」は「こんな感じの特徴です」といったぼんやりした答えではなく、「これとこれとこれが特徴です」といった知識列挙が高得点につながります。そのため箇条書きで知識を列挙しています。これによって知識の豊富さをアピールでき、答案用紙を効率的に埋められるとともに、さらっと読めるようにもなっています。これを箇条書きでなく文章で書くと、書く量が増えて時間がかかり、さらにごちゃごちゃと読みにくくなります。採点は通読が主体と思われるので、こういう簡潔明瞭な答案のほうがずっと有利になるのです。
いっぽう2つ目の「スマートインターチェンジを導入する際の留意点2つ」については、2つの項目ごとに「〜に留意すべき」として留意点であることを明確にしています。特に(1)は「地域ニーズを基に事業化・建設されるものだから、地域との協議をしっかりやる」というように根拠付きで記述することにより理解度をアピールできています。
また答案は非常に簡潔明瞭な内容なのですが、実際の答案用紙にこれを書いてみると、最後に1行しか空行は残りません。最初に答案用紙に書くべき内容を整理してからレイアウトを決めて書くようにしないと、なかなかこういう答案は書けません。そのうえでスマートICの特徴は箇条書き、留意点は文章で、というように書き方を変えて知識の豊富さと理解度をアピールしています。
H25問題U-1-3(建設部門道路科目)のA評価答案例(提供:むらまささん) |
(問題文)
普通コンクリート舗装の構造の概要について説明せよ。また、密粒度アスファルト舗装と比較して、その長所および短所を述べよ。 |
(1)普通コンクリート舗装の構造の概要
普通コンクリート舗装は、部材厚30cmで縦断方向10m毎に目地を持つ構造。目地部は上面から部材厚の1/3深さにスリップバーを設け、瀝青質目地材を充填する。表面はほうき目仕上げにより、すべり抵抗を確保する。
(2)密粒度アスファルト舗装と比べた、長所短所を下表に示す。
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普通コンクリート |
密粒度アスファルト |
耐久性 |
剛性があり高い |
流動しやすく低い。 |
経済性 |
高価である。 |
安価である。 |
安全性 |
すべりやすい。 |
すべりにくい。 |
滑り抵抗 |
悪い |
よい。 |
環境性 |
走行騒音が大きい。 |
走行騒音が低い。 |
施工性 |
養生期間を要するため悪い。 |
施工後に温度低下後開放可能で良い。 |
維持管理 |
補修しにくい。 |
補修しやすい。 |
快適性 |
目地があり乗り心地悪い。 |
目地がなく快適 |
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普通コンクリートと密粒度アスファルトの長短比較を表にすることで、多くの項目について比較することができていると同時に、このような書き方にすることで知識が体系的に分類整理されていることが読み取れます。答案用紙がマス目だからといって「文章を書かなければならない」わけではありません。
- 問題U-2対策〜業務計画書を作る感覚で
応用能力は「与えられた条件に合わせて」、「専門的知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき」、「業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるか」というように3つことを確認するとされています。
- 「与えられた条件に合わせて」
一般論ではなく、実際の業務のように何らかの条件を与えるということです。具体的には仮想事例や、そこまでいかなくても「事故や渋滞の発生しにくい交差点の計画・設計・運用」といった、実際の業務目的にあげられる程度の具体性をもったテーマが与えられています。
つまり、「盛土擁壁基礎の設計」とか「交差点設計」といった限定性のゆるい「ぼんやり広いテーマ」ではなく、目的や付与条件が具体的に決められた、実際の業務テーマが与えられるということです。
- 「専門的知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき」
「どうやって仕事をするか」、「こういう場合はどのように調査や設計を進めますか」といったことについて記載を求められています。具体的には考えられる影響とその評価方法や、業務手順とその内容について記載することが求められています。
- 「業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるか」
前段で提案した手順・内容で業務の遂行にあたり、どんなことに留意すべきか、またどんな工夫を要する点があるかといった「業務遂行にあたってのポイント」等を記載することを求められています。
なお、実際の問題は上記の内容に合わせて3つ前後の設問に分かれていることが多いようです。
(1) 基礎知識や背景認識確認等
(2) 業務実施手順
(3) 留意点
といった内容です。
ここで最大のポイント(評価の分かれ道)は付与条件に合わせた手順・留意点が提示できるかということです。付与条件を無視したような通り一遍の手順・留意点では、業務特性に合わせたきめ細かい柔軟な業務計画はできない=技術士にはふさわしくないと判断されます。
H26問題U-2-1(建設部門道路科目)のA評価答案例(提供:コチタロさん) |
(問題文)
我が国の道路構造物は、今後、補修や更新を行う必要性が急激に高まってくることが見込まれており、維持管理の業務サイクル(メンテナンスサイクル)の構築が極めて重要である。維持管理の担当責任者として、下記について述べよ。
(1) 道路橋における代表的な損傷原因である疲労、塩害、アルカリ骨材反応のうち2つについて、各々の概要
(2) メンテナンスサイクルの構築に必要な基本的事項が法令上位置づけられたことを踏まえ、点検、診断、措置、記録のうち点検、診断の段階で、各々実施すべき対応
(3) メンテナンスサイクルを持続的に回すために、体制、技術各々の観点から見て必要と考えられる仕組み
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(1)損傷の概要
(1)-1疲労
疲労による損傷は、旧道路橋示方書による設計で、例えば配力筋不足、薄い床版厚などが原因で生じるものである。
具体的には、床版下面に格子状のひび割れが生じ、エフロレッセンスや錆汁の発生、やがて床版の抜け落ちにつながるものである。
(1)-2塩害
塩害による損傷は、大別して@内在塩分、A外部(飛来塩分、凍結防止剤による塩分)からの塩分によるものが挙げられる。
具体的には、コンクリート中に塩分が侵入し、鉄筋が腐食し、かぶりコンクリートのはく離、やがて鉄筋の破断につながるものである。
(2)各段階で実施すべき対応
(2)-1点検
点検段階において、最も重要な点は的確な現状把握であり、点検に係る具体的・定量的な基準を定めて、5年に1回の点検サイクルに対応可能な体制を構築すべきである。
また、JR交差部などの点検が困難な箇所の把握を行い、例えば中長期にわたる点検計画を当該管理者と十分に協議することが必要となる。
(2)-2診断
診断段階においては、診断者によるバラつき防止のため、点検段階同様に定量的な基準を定めることが必要である。
また、損傷に対する判定の他、補修に対する判定も付与し、早急な補修に結び付くように配慮を行う。
とりまとめについては、汎用性向上に留意し、様式の作成とシステム検討を行うことが必要である。
(3)持続的な継続に際して必要と考えられる仕組み
(3)-1体制
体制面としては、可能な限り技術のインハウス化を図るべきである。
ただし、特に市町村などにおいては、職員のインハウス化は困難であることから、PPP、CMなどの制度を活用し、発注業務の省力化を図るとともに、計画的なOJTなどによる技術力向上を図るべきである。
(3)-2技術
技術としては、近接目視点検をフォローするための技術開発を推進すべきである。
例えば、点検が困難な橋梁桁端部に対して高精度のファイバースコープ、ハイピア部に対して高画質のラジコンヘリコプターなどが挙げられる。
また、国交省で進めらているが、点検・診断に係る業務に必要な国家、民間資格の体系化を図る。私は、必要な分野で技術士の活用を積極的に行うべきと考えている。
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この答案は、
@答案内容が妥当なものである(マニュアル類や施策などを踏まえた妥当なものである)
A問題文の指示に従っている(題意に沿っている)
B読みやすい答案になっている(章構成を入れ子構造にして全体構成がわかりやすくしてあり、答案本文は長文を避けた簡潔明瞭なものである)
ということがポイントです。@ももちろん大事なのですが、AやBも同じくらい重要です。@に少々間違いや不足があっても、AやBがよくできている(特にBがよくできていて読みやすい)と、評価はけっこう高くなり、@はしっかりしているけれど題意に沿っていなかったりBが読みにくかったりして読みにくい答案より高く評価されることもよくあります。
つまり、技術的内容は着実なそこそこなものでいいから、問題文指示(題意)にしっかり沿って、読みやすい答案を書くことがポイントです。(これは技術士試験に限らず、記述式問題であれば共通のことです)
しかしこのことを十分理解していない人が多く、逆に「技術士試験なんだからとびっきり高度なことを書かなきゃいけない」などと思ってしまって、かえって着実な核心的事項を書かずに付帯的事項ばかり書いてしまい、さらに題意から外れたり読みにくい答案になってしまったりして、せっかく実力があるのに損をしてしまっています。
以上のように、専門問題のポイントは、以下の4点をしっかり押さえていることです。@は全般、A問題U-1、BとCは問題U-2で特に重要になります。
@タイムマネジメントをしっかりやり、全問平均的にそこそこの点数をとる。
A問われた重要課題や専門用語について、体系的に整理して専門知識を記載する。
B与えられたテーマや仮想事例について、付与条件にフィットした業務手順を記載する。
C付与条件にフィットした留意点・工夫点等を記載する。
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3.部門・科目別の出題予想と対策
- 建設部門
- 土質及び基礎
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
調査試験 |
N値から換算できる特性 |
各種サウンディング試験 |
三軸圧縮試験 |
水平方向地盤反力 |
ダルシー則と透水試験 |
せん断沈下支持力 |
テルツァーギ支持力公式 |
地すべりの素因と誘因 |
重力擁壁の照査 |
圧密沈下 |
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液状化 |
液状化判定式 |
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液状化対策 |
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液状化機構簡易判定法 |
山留め変状 |
山留めに伴う変状 |
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ボイリング |
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盤ぶくれ |
土圧 |
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土圧の定義と設計利用 |
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土圧の説明と設計利用 |
杭基礎 |
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中間層での杭基礎支持 |
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杭周面摩擦 |
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土工事 |
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盛土時の締固めの目的 |
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- 調査試験方法に関する出題が毎年ある。サウンディング関係、力学試験が要注意。
- せん断・沈下・支持力等の出題も多い。側方流動や弾性変形(即時沈下)にも注意。
- 液状化と山留めは隔年なので、今年はなし?
- 土圧の問題も29年度出題されたので今年はなし?
- 杭基礎問題が要注意
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
軟弱地盤における
盛土・掘削に伴う
変状・周辺影響 |
盛土に伴う沈下と杭基礎擁壁への影響 |
盛土に伴う近接建築物及び杭基礎への影響 |
大規模建築物基礎と隣接盛土の影響 |
河川堤防の嵩上盛土に伴う大地震時被災等 |
跨線橋取付盛土による変状・周辺構造物影響 |
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山留掘削に伴う変状と対策時周辺影響 |
切土法面・盛土法面変状と切盛境界変位 |
山留掘削に伴う周辺構造物への影響 |
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切土法面の変状 |
集中豪雨に伴う切土法面の変状 |
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豪雨に伴う切土法面の変状 |
- 軟弱地盤と切土法面の変状について、原因機構・調査試験方法・対策および留意点を問う問題
- 弱地盤は盛土に伴う変状問題が毎年出題され、隔年で山留掘削に伴う変状問題が出題されているので、今年は山留めに注意
- 切土法面変状は隔年で山留掘削と交互に出題されているので今年はないかもしれないが準備は必要
- 鋼構造コンクリート(鋼構造)
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
鋼材 |
鋼材の主要5元素 |
高性能鋼 |
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高性能鋼 |
設計 |
限界状態設計法 |
耐震性向上策 |
耐震設計法 |
全体崩壊を防ぐ耐震設計 |
性能照査方設計法 |
鋼構造物の長所短所 |
継手・施工・
工場製作 |
ボルト継手の接合方式 |
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精度確保の着目点 |
溶接部の非破壊検査法 |
工事中の第三者事故 |
架設工法 |
鋼構造物陸上輸送計画 |
疲労・損傷・
腐食・点検 |
防錆防食法 |
長期使用後の損傷形態 |
高サイクル・低サイクル披露 |
鋼構造物の振動障害 |
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大地震後点検着目部位 |
- 鋼材は時々出題。今年は出ない?
- 設計は毎年出題され、照査法と耐震設計。今年は耐震設計?
- 継手の出題が2〜3年間隔。今年は継手出題があるか?ボルトか溶接しかないので準備しやすいはず
- 施工製作は架設・輸送・事故など幅広い。今年はなし?
- 維持管理関係は疲労・損傷・腐食・点検など。順序から行くと今年は疲労損傷?
- 問題U-2に出ても対応できるように
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
設計 |
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複合構造形式の設計 |
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施工 |
現場溶接継手の品質確保 |
製作据付時の精度確保 |
現場継手の品質確保 |
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施工にあたっての環境対策 |
維持管理 |
旧基準鋼構造物の耐震補強設計 |
長寿命化のための防錆防食 |
既設鋼構造物損傷部の補修補強 |
防食機能低下の補修 |
大地震被害を受けた鋼構造物の補修設計 |
- 新設設計に関する出題は少ない
- 施工に関する出題はほぼ毎年で、継手が頻出
- 維持管理に関する問題は毎年出題されるが、劣化耐震補修補強と防錆防食が交互に出題
- 今年は継手と防錆防食に注意
- 鋼構造コンクリート(コンクリート)
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
材料・構造 |
高強度コン |
複合構造 |
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水中不分離性コン |
繊維補強コン |
設計 |
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耐震設計手順・照査 |
要求性能と照査 |
施工 |
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寒中コン |
施工段階PC特有不具合 |
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スランプ増加時留意点 |
初期欠陥 |
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乾燥収縮ひび割れ |
温度ひび割れ |
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PC特有の初期欠陥 |
壁状コンの充填不良 |
破壊 |
繰返し水平力破壊形態 |
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RC梁曲げ・せん断破壊 |
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劣化・補修・点検 |
アルカリシリカ反応 |
塩害C断面修復再劣化 |
電気化学的補修工法 |
劣化機構と新設時対策 |
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塩害環境下調査 |
- 材料は特殊コン頻出。高流動コンなど注意
- 設計は近年品質。性能設計をしっかりと
- 施工は暑中コン・マスコンおよび架設事故に注意
- 初期欠陥はひび割れ機構と対策を体系的に整理
- 破壊は疲労破壊に注意。火災に伴う強度低下も注意
- 劣化は中性化・塩害・アル骨・凍害について機構と対策、再劣化等について整理
- 問題U-2に出ても対応できるように
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
設計施工 |
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PCa化計画 |
既設構造物活用耐震設計 |
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初期欠陥 |
過密鉄筋部暑中コン初期欠陥防止 |
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管理供試体圧縮強度不足対策 |
コン表層品質確保と中性化対策 |
維持管理 |
設計図書ない既存不適格補強設計 |
引張鋼材腐食懸念梁部材調査対策 |
経年劣化剥離剥落対策 |
複合構造化による耐荷力回復向上 |
設計図書ない既存構造物耐震補強 |
- 初期欠陥防止・対策と維持管理(特に劣化対策)を中心に出題されている
- 初期欠陥はひび割れ・ジャンカ対策の出題例が少なくそろそろ出題の可能性あり注意
- 維持管理は構造的機能喪失レベルの劣化等に対する補強に特に注意
- 都市計画及び地方計画
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
都市計画 |
密集市街地整備改善 |
建築物規制誘導の仕組み |
都市計画提案制度・地区計画 |
市街地再開発事業への民間事業者参画 |
都市計画への住民参加 |
都市交通 |
大都市駅隣接複合開発 |
駅周辺地域自転車利用 |
デマンド交通・BRT・TDM |
附置義務駐車施設 |
道路占用許可基準緩和 |
景観・まちづくり |
良好な景観形成 |
エリアマネジメント |
建築物規制誘導する景観形成制度 |
エリアマネジメント |
景観地区等建築物規制誘導の仕組 |
公園緑地 |
都市緑化生物多様性確保 |
都市緑地法の制度 |
公園緑地・緑化による低炭素化 |
大地震時の都市公園の役割 |
都市公園への官民連携制度適用 |
- 都市計画(市街地再開発等)、都市交通、景観・まちづくり(景観計画・エリアマネジメント)、公園緑地の4分野から1問ずつ出題されている
- 都市計画は都市計画と市街地整備が主で、今年は市街地整備に注意。
- 都市交通は鉄道関連から道路関連にシフトしているが、いずれも準備しておくべき。
- 景観・まちづくりは建築物規制誘導とエリアマネジメントが交互に出題。順序からいえば今年はエリアマネジメントの番になるが、景観も準備を怠らずに。
- 公園緑地は都市公園に関する様々な切り口で出題。生態系や水と緑のネットワークなどにも注意
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
都市再生 |
都市計画変更 |
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戦後街区の大街区化 |
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大規模住宅団地再生計画 |
地方都市活性化 |
地方都市の中活計画 |
地方都市の中活計画(仮想事例) |
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鉄道新駅設置と市街地整備(仮想事例) |
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防災 |
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大都市近郊防災都市づくり |
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密集市街地防災整備改善 |
歴史まちづくり |
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歴史まちづくり計画 |
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歴史的町並みを活かした景観計画 |
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- 都市再生と地方都市活性化を主に、防災や歴史まちづくりから出題されている
- 都市再生と防災は隔年で、今年は出ない?
- 地方都市活性化は、以前は中活で最近は駅周辺整備。金沢市の事例などが参考になるかも
- 歴史まちづくりが隔年で、今年出題?インバウンド増加や空屋活用・農家民泊などと連動して体験型コンテンツ提案などを準備しておくといいかもしれない
- 河川砂防及び海岸海洋
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
河川 |
河川整備計画配慮事項 |
水害対策ハードソフト |
河川土堤の構造と強化対策 |
河川整備計画配慮事項 |
中小河川水害対策 |
ダム |
台形CSGダム |
既存ダム洪水調節機能強化 |
供用中経年ダムの点検検査 |
流水型ダム |
ダム貯水池堆砂下流還元 |
砂防 |
土砂災害特徴とハードソフト対策 |
天然ダム・火山降灰・地すべり対策 |
土砂災害発生予測手法 |
火山噴火土砂災害対策 |
大地震土砂災害被害防止軽減対策 |
海岸 |
海岸堤防の粘り強い構造 |
砂浜海岸浸食対策 |
設計高潮位の設定 |
設計津波と耐震性能 |
設計波の設定と海岸堤防必要高算定 |
- 河川は河川整備計画・耐震・水害対策が交互に出題。今年は水害以外からの出題(堤防耐震化や河川環境整備など)にも対応できるよう準備すべき
- ダムはダム再生や環境配慮を中心に準備すべき
- 砂防は土砂災害と火山が交互に出題されているが、九州北部豪雨があったので木材含む大規模土石流に対するハード・ソフト対策なども注意
- 海岸は津波・高潮・その他が交互に出題。今年はまず高潮対策に注目、次は津波
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
防災減災 |
ハザードマップ |
巨大地震発生時対策 |
自然災害防災情報 |
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ハザードマップ |
維持管理 |
防災施設の維持管理 |
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老朽化インフラ維持管理 |
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環境 |
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施設整備に伴う自然環境影響 |
災害復旧時の環境配慮 |
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防災施設整備の景観配慮 |
その他 |
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インフラ・ストック効果 |
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- 防災減災と環境配慮を中心に、維持管理等からも出題されている
- 防災減災は毎年出題と思っておくべき。特に減災(リスクの見える化や情報提供など)の施策をしっかり勉強しておくべき
- 維持管理はインフラロボット活用などと絡めた効率的な維持管理の出題も考えられる
- 環境は生態系との共存(たとえば魚道、土砂供給、河畔林など)に注目
- 港湾及び空港
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
計画 |
静穏度・ウィンドカバレッジ |
貨物・旅客将来推計法 |
費用便益分析方法 |
ストック効果の事例3つ |
泊地航路・制限表面 |
設計 |
性能設計(照査項目) |
埋立護岸構造形式 |
混成堤・As舗装構成図と要素 |
信頼性設計法 |
耐震設計地震動設定方法 |
施工 |
液状化対策工法 |
軟弱粘性土地盤改良工法 |
情報化施工の事例3つ |
作業船・建設機械と工事内容 |
高精度GPS即位・活用事例 |
環境 |
建設時環境影響評価 |
水質・騒音評価方法 |
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アセス法対象事業規模 |
海域環境保全(水質) |
維持管理 |
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上部工・滑走路健全度評価法 |
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- 計画・設計・施工の3分野で各1問ずつ出題。環境から1問出題されることが多いが、まれに維持管理からも出題
- 計画は設計条件等に関する専門技術的出題もあるが、経済的視点からの出題も多い。30年度は経済的視点か
- 設計は構造等に関するものと設計手法に関する出題。どちらからの出題にも備えておくべき
- 施工は地盤対策から施工管理・方法へと移行して3年なので、変化の可能性あり。ICT活用や機械化施工に注意
- 環境はアセスに関する問題と水質に関する問題が交互に出題傾向。30年度はアセスに注意
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
グローバル化 |
船舶大型化対応施設計画・滑走路増設計画 |
|
岸壁増深・滑走路増厚設計 |
インバウンド受入施設整備 |
新規国際航路・空路誘致 |
災害対応 |
|
BCP策定 |
外力増大対応計画見直し |
地震災害復旧計画 |
|
維持管理 |
経年劣化施設補修対策 |
|
|
|
|
施工管理 |
|
施工時安全管理(仮想事例) |
|
|
液状化地盤薬液注入 |
- グローバル化対と災害対応がほぼ毎年出題で、維持管理と施工管理が時々出題
- グローバル化は物流より人流にウェイト以降傾向あり。地方拠点港湾へのクルーズ船等、地方へのインバウンド渡航の利便性や、物流のフィーダー等、中核港湾空港から地方へのシフトを意識した施策の整理を
- 災害対応は減災対策や関連施設への旅客・貨物シフトを含めたリダンダンシーに注意
- 維持管理は過去問題を参照
- 電力土木
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
調査計画設計 |
耐震区分T・U |
限界状態設計法 |
ライフサイクルコスト |
基礎構造形式 |
鋼製構造物 |
リモートセンシング |
気候変動が及ぼす影響 |
基礎地盤調査手法 |
地盤改良技術 |
津波と波浪 |
管路水頭損失抑制方策 |
違いと対策 |
保守点検維持管理 |
保守点検業務ICT活用 |
保守点検の新検査技術 |
|
発電所放流水環境影響 |
|
堆砂が惹起する問題 |
再生可能エネルギー |
再生可能エネ |
再生可能エネ |
水力エネ有効利用技術 |
|
洋上風力発電 |
経済性評価 |
コスト縮減 |
- 調査計画設計分野は様々な問題が出ているが、比較的多いのが構造物・耐災害外力に関する問題。30年度は土構造物やコンクリート構造物、耐震設計等に注意。
- 保守点検維持管理分野は最近あまり出題されず環境関連問題のみ。優先順位低くてよいが、余裕があったら準備。
- 再生可能エネルギーは頻出。特に太陽光と小水力に注意。バイオマスも押さえておくとよい
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
地形地質の配慮 |
地質を踏まえた計画 |
地形地質考慮した保守 |
|
|
特殊地盤での建設等 |
管理計画 |
|
他工事と協調した施工 |
人材育成 |
LCC考慮した立地地点選定 |
|
維持管理 |
巡視〜修繕保守計画 |
|
既存施設耐震性能照査 |
|
|
新技術・ICT |
|
|
|
挙動計測データ活用 |
ICT活用業務効率化 |
- 発電所・変電所の安全等に関わる地形・地質条件への配慮を問う問題が目立つ。想定外外力への対応等も含めて過去問題の設定条件を変えてトレーニングを
- 管理計画は幅広いが、新技術・ICTとあわせて業務効率化・生産性向上の視点で整理しておくとよい
- 維持管理はそろそろ出題を注意。予防保全による長寿命化も含めて理解を深めておくとよい
- 道路
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
道路の計画・設計・管理 |
道路の空間機能 |
道路の種級区分決定要素 |
定期点検・メンテサイクル |
視距の定義と確保目的 |
ICランプ付近記の本線線形 |
道路の3便益 |
スマートインター |
ラウンドアバウト |
道路緑化の役割 |
高速道路ナンバリング |
舗装 |
コンクリート舗装 |
塑性変形輪数 |
遮熱性舗装と透水性舗装 |
アスファルト舗装破損調査 |
舗装点検要領 |
道路土工の変状対策 |
軟弱地盤の振動締固め工法 |
のり面保護工 |
盛土の地下排水工 |
地すべり抑制工と抑止工 |
軟弱地盤の圧密・排水工法 |
- 計画・設計・管理は道路の基礎的事項と旬の話題から出題される傾向。基礎的事項は道路構造例等で抑えておき、話題はETC2.0など生産性革命関連が注目。情報を白書・国交省HP等から収集
- 舗装は維持管理関連出題が続いたので、特殊舗装や舗装材等にも注目
- 道路土工は盛土・軟弱地盤関係と切土・地すべり等地山関係が交互に出題。今年はのり面安定関連か?
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
計画設計仮想事例 |
交差点改良計画 |
|
都市住宅地通過道路計画 |
自転車ネットワーク計画 |
幹線道路の道路空間再配分 |
施工管理仮想事例 |
路上工事時の周辺配慮 |
都市トンネル残土有効利用 |
高架橋近接工事 |
地下水流動阻害 |
施策理解 |
|
メンテナンスサイクル |
|
|
|
道の駅の施設・サービス |
- 計画設計仮想事例はと施工管理から1題ずつ出題と予想。計画設計は中心市街地狭隘道路・ユニバーサルデザイン等について、手順や留意点を書く練習を。
- 施工管理仮想事例は施工に伴う土木事故・環境影響等の最小化をテーマに、想像力を働かせて漏れのない配慮計画を書く練習を
- 施策問題はまれに出題。電線地中化・アセット&メンテサイクル・道路防災等施策の理解を
- 鉄道
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
事故防止バリアフリー |
|
橋上駅舎化のバリアフリー |
ホームドアとバリアフリー |
踏切事故 |
視覚障害者転落防止 |
設計手法等 |
鉄道構造物等設計標準 |
性能照査型設計 |
耐震設計時設定条件等 |
|
|
設計施工 |
建築限界 |
|
植生法面崩壊防止補強 |
列車走行騒音原因対策 |
高密度背筋施工 |
レール等 |
緩和曲線 |
ロングレール |
乗り上がり脱線 |
ロングレールの管理 |
レール傷とレール削正 |
計画 |
新幹線〜在来線乗継ぎ |
|
|
|
連続立体交差事業 |
維持管理 |
|
鉄道構造物等維持管理標準 |
|
大地震時高架橋構造物損傷 |
|
- 事故防止・バリアフリーは実際の事故等を踏まえたタイムリーな出題が目立つので、利用者安全・快適確保に関する情報を収集
- レール等に関する出題が毎年1問ある。脱線につながるレール関連知識を整理
- 設計施工に関する実務的問題や維持管理(水害等災害に伴うものも含む)にも注意
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
困難性のある仮想事例 |
営業線構造物近接工事 |
高架下利用ラーメン橋の耐震性向上 |
小土被りアンダーパス施工 |
大都市圏での路線間相互直通運転 |
営業線近接大規模掘削 |
改良・改善計画 |
在来線大規模改良時の騒音音源対策 |
都市部での連続立体交差化 |
高架橋コンクリ剥落対策 |
鉄道速度向上技術的方策 |
鉄道構造物検査の効率化 |
- 仮想事例は近接施工や小土被り等の制限事項の中で、軌道や近接家屋等に対する影響を避けつつ施工するための検討内容・対策立案等を行わせる問題。設問構成は似ているので、過去問題を様々な制限条件に置き換えて解いてみるとよい
- 改良・改善計画は鉄道構造物に関するものや業務実施手法に関するものまで幅広い。設計施工手法の改善・効率化を中心に準備するとよい
- トンネル
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
山岳トンネル |
切羽観察項目 |
坑口で予想される問題点 |
鋼製支保工の効果 |
周辺環境影響 |
掘削工法 |
インバートコンクリート |
山岳工法排水型トンシート防水工 |
周辺構造物への影響 |
ずり運搬方式 |
覆工ひび割れ低減対策 |
開削トンネル |
耐震設計手順 |
開削荷重 |
掘削底面の盤ぶくれ |
仮想・土留め壁変形抑制 |
仮想・性能照査 |
シールドトンネル |
裏込め注入 |
シールドセグメント構造計算 |
土圧式シールドと泥水式シールド |
仮想・検討項目 |
仮想・地盤変位 |
- 山岳は設計1問・施工1問の印象。平成24年度以前にもさかのぼって、出題のないテーマについて準備(たとえば湧水で水や排水など)
- 開削とシールドはH28より仮想事例。もう1年続くか?問題文をよく読んで付与条件にマッチした答案を書くように
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
山岳 |
覆工コンクリート品質向上 |
各種地下水関連問題 |
低土被り・偏土圧不安定地山 |
既存水路近接施工 |
断層破砕帯と地下水 |
開削&シールドトンネル |
近接工事 |
シールド発進立坑 |
シールド発進立坑 |
出水事故防止 |
シールド発進立坑 |
- 山岳は地下水・破砕帯等劣悪部・低土被り等悪条件といったものを設定しての問題点・調査項目・対応柵等を書かせる問題が続くと思われるので、過去問題を使ってトレーニングするとよい。
- 開削&シールドはシールド発進立坑が多い。近接施工や軟弱地盤等の悪条件を設定して対応を求める問題が主なので、過去問題を使ったトレーニングを
- 施工計画
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
コンクリート |
暑中コンクリート |
鉄筋コンクリート耐久阻害 |
寒中コンクリート |
コンクリート劣化機構 |
コンクリート基本品質 |
土工 |
掘削土留め計測管理 |
軟弱地盤盛土動態観測 |
大規模土留め工事 |
盛土の軟弱地盤対策 |
土留め掘削底面安定 |
入札契約 |
PFI |
総合評価落札方式二極化 |
設計施工一括発注方式 |
予定価格と実行予算 |
共同企業体の形態 |
施工管理 |
工程管理の重要性と手法 |
埋設物存在時公衆災害防止 |
足場高所作業災害防止 |
施工計画安全管理留意事項 |
COHSMS |
- コンクリートは新設打設が中心。暑中・寒中・マス・初期欠陥などを注意。
- 土工は土留めと軟弱地盤が交互に出題。その順序からすると今年は軟弱地盤対策だが、土留め(土留め壁の変状や周辺の変状)も準備を。
- 入札契約は地域維持型契約・複数年契約等の契約方式や施工パッケージなどの積算をしっかりと
- 施工管理は安全を中心に環境・廃棄物にも注意
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
コンクリート |
コンクリート施工時の養生 |
コンクリート運搬受け入れ |
高架橋の型枠・支保工 |
RC初期ひび割れ |
RC橋損傷原因と補修補強 |
土工・基礎工 |
|
表層崩壊事前調査と対策 |
高架橋近接盛土施工 |
市街地で立坑掘削時土留め |
軟弱地盤基礎杭施工 |
産廃処理 |
産廃適正処理 |
|
|
|
|
- コンクリートは運搬打設と初期欠陥に注意。暑中・寒中等もあり得る
- 土工・基礎工は大規模掘削を主に注意し、軟弱地盤対策についても余裕があれば準備
- 建設環境
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
生態系 |
生態系ネットワーク |
生物多様性4つの危機 |
生態系サービス |
生物多様性民間企業取組 |
外来種対策 |
順応的管理 |
環境保全 |
|
下層DO |
景観重要公共施設制度 |
建設・自動車騒音 |
閉鎖性水域「豊かな海」 |
富栄養化 |
アセス・地球環境 |
アセス法改正 |
ヒートアイランド |
再生可能エネルギー |
|
気候変動防災減災対策 |
廃棄物等 |
建設リサイクルの課題 |
循環型社会基本法 |
最終処分場跡地 |
建設発生土リサイクル |
有害汚染物質摂取経路 |
- 生態系は生物多様性に特に注目。エコロジーネットワーク、危険外来種、かいぼり等の市民参加の取組など
- 環境保全は水質の出題が続いているので、水質以外に力点をおいて準備したほうがいいかも
- 地球環境は低炭素化を中心に再生可能エネ・省エネ等幅広く勉強するとよい
- 廃棄物等は循環型社会関連を中心に、再生利用などもチェック
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
環境影響評価 |
建設事業の希少種影響評価保全 |
建設事業の計画段階配慮書手続 |
工事中の環境影響評価保全 |
建設事業の環境影響評価保全 |
建設事業の環境影響評価保全 |
工事の生活環境影響評価保全 |
生態系 |
|
|
建設事業に外来種対策 |
|
|
土壌汚染 |
|
自然由来土壌汚染対策 |
|
|
|
地球環境 |
|
|
|
低炭素まちづくり計画 |
|
歴史風致 |
|
|
|
|
歴史まちづくり |
- なんといってもアセスが主体で、事業や環境要素・影響要因等を自分で設定するものが多い。アセスのマトリクス図で考えることに慣れておくとよい
- その他は単発出題ばかりなので予測困難。地球環境・再生可能エネルギー・生態系等、余裕があれば準備しておく程度で、本番で得意分野が出たら選ぶくらいのつもりで
- 上下水道部門・上水道工業用水道
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
A
(水処理) |
汚泥・排水処理プロセス |
多層ろ過池 |
魚類によるバイオアッセイ設置 |
沈殿池の沈降措置 |
鉄マンガン高濃度原水処理 |
生物処理の効果・方式 |
自家用発電設備 |
凝集剤の目的と種類 |
塩素注入 |
次亜塩素酸ナトリウム |
B
(施設) |
ウォーターハンマー仕組・防止策 |
水管橋の形式と設計時留意点 |
配水管への排水設備設置 |
金属管の電食 |
排水管の管径の決定 |
配水池の役割と設計時留意点 |
給水計画区域内で確保すべき水圧 |
配水システムにおける残留塩素管理 |
直結式給水 |
ポンプ・バルブのキャビテーション |
- 水処理問題はH27以降、処理剤関係が1問出ているのが目立つ。これが続く可能性も高いが、変化する可能性もあるので、それ以前の問題も含めて幅広く準備を
- 施設問題は管路に関する問題が多いが、変化する可能性もある。H24以前にも幅を広げて準備を
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
水質確保 |
水安全計画の策定と運用? |
臭気物質対策オゾン処理導入 |
大腸菌検出対策 |
高濁水対策 |
異臭味原因物質対策活性炭処理 |
施設導入 |
水道施設への小水力発電導入 |
震災対策用貯水施設導入 |
|
|
|
維持管理 |
|
|
管路事故対策維持管理 |
管路診断 |
アセットマネジメント計画 |
- 水質確保に関する問題が1問必ず出題されている。水質事故を含め今年も出題が予想されるので、過去問題から水質悪化原因をいくつか推定してトレーニングを
- 施設問題はH27以降、管路を中心とした維持管理問題。これが続く可能性もあるが、変化する可能性もあるので、施設導入や改築等の問題も想定して準備を
- 上下水道部門・下水道
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
A
(施設) |
長寿命化計画 |
下水道事業経営基盤強化策 |
管路施設トイレ使用減災計画 |
雨水滞水池 |
ストックマネジ管理方法 |
合流式下水道改善 |
下水道管渠施工方法 |
管きょ調査のスクリーニング |
推進立坑の土留め |
硫化水素管路腐食 |
B
(処理) |
臭気対策 |
固形物滞留時間 |
下水処理水再利用段付加処理技術 |
ステップ流入式多段硝化脱窒法 |
最終沈殿池 |
膜分離活性汚泥法 |
下水汚泥機械濃縮法 |
活性汚泥法反応タンク省エネ対策 |
圧入式スクリュープレス脱水機遠心脱水機 |
汚泥固形燃料化技術 |
- 施設設計1問目は、維持管理・防災減災の視点からの計画。今年は防災減災にウェイトを置くとよい。
- 施設設計2問目は、調査・設計・施工計画に関する問題。今年は更新等に注意か。
- 処理方式は1問は汚泥が出ているので過去問題を参考に準備しておくとよい。
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
防災減災 |
高度処理? |
下水道BCP |
|
既存ストックを活用した浸水対策 |
|
維持管理 |
|
ストックマネジメント |
|
|
予防保全見込んだ修繕改築 |
汚泥処理 |
汚泥のエネルギー化技術 |
|
|
処理方式(嫌気性消化プロセス) |
汚泥集約処理(仮想事例) |
計画他 |
|
|
合流式下水道からの排水水質改善 |
|
|
流域別下水道整備総合計画 |
- 施設は防災減災→維持管理と出題されているので、防災減災を主に用意するとよい
- 処理方式は汚泥処理に関する仮想事例に対応できるように過去問題で準備
- H27のような俯瞰的視野での計画も可能性はある
- 農業部門・農業土木
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
かんがい |
かんがい計画水量算定 |
畑地かんがい |
Con開水路機能保全対策 |
農業用水組織の水管理方式 |
地下かんがい |
ほ場整備 |
水田汎用化ほ場整備 |
ほ場整備大区画化 |
水田ほ場整備区画計画 |
水田汎用化 |
|
災害対策 |
溜池災害被害軽減対策 |
溜池災害被害軽減対策 |
農地地すべり防止工法 |
防災に関わる湛水防除 |
土地改良施設耐震性能 |
洪水時排水計画 |
水路 |
|
|
|
農業用管水路機能低下 |
農業用開水路の機能 |
その他 |
農道整備計画 |
|
農業農村振興基盤整備 |
|
農業土木工事施工計画 |
- かんがいは水管理組織や地下かんがいなど幅広く出題される傾向があるので幅広く勉強しておく
- ほ場整備は水田汎用化・大区画化を中心に過去問題を参考に知識を整理
- 災害対策は異常出水に伴う水害対策を中心に
- 近年水路が頻出しており、維持管理更新を中心に知識整理を
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
かんがい |
|
|
かんがい用水計画策定 |
かんがい地区の機能保全計画策定 |
排水計画策定 |
ほ場整備 |
農業生産基盤整備 |
農業生産基盤整備 |
|
|
|
ため池 |
|
|
災害対応ため池改修 |
|
老朽化ため池改修 |
水路 |
|
|
|
幹線水路の耐震補強 |
|
農業農村整備 |
中山間地活性化農業農村整備 |
中山間地活性化農業農村整備 |
|
|
|
- かんがいは維持管理や水田汎用化等生産基盤強化に寄与するという視点での出題が多いので、計画策定にあたっての視点を正しく読み取って題意に沿った答案を書くことが重要
- ため池は災害と老朽化の視点。今年はなし?
- 水路は今年要注意。耐震補強が出題されたので老朽化した水路の維持管理について準備しておくとよい
- ほ場整備は水田汎用化・大区画化を中心に過去問題を参考に知識を整理
- 中山間地活性化は生産基盤と生活基盤を併せて整備する視点で
- 応用理学部門・地質
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
岩盤・地すべり |
地すべり対策抑制工 |
岩盤分類 |
地すべり抑止工 |
第三紀軟岩地山崩壊素因 |
トンネル特殊地山条件 |
ダム |
|
|
|
ダム基礎掘削面スケッチ |
貯水池地すべり調査 |
地盤・土質 |
風化現象 |
液状化地盤条件 |
建築基礎(軟弱地盤) |
|
|
水理地質 |
|
地下水中溶質移動様式 |
透水試験方法 |
地下水流動状況把握調査法 |
|
物理探査 |
地中レーダー探査 |
地下資源成因探鉱法 |
各種物理探査手法 |
|
物理探査モニタリング |
放射性同位体年代測定 |
資源地質 |
|
|
|
シェールオイル&ガス |
地中熱利用 |
- H28からダムや資源地質について出題されるようになった→出題者が変わった?だとすればもう1年続くか
- ともかく範囲が広いので、最近のトピックなども参考にしつつ、地質調査・物理探査を中心にしてキーワードについて知識整理を
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
地質調査 |
道路等建設に伴う地質調査 |
|
モニタリング |
弾性波探査低速度層 |
ボーリング礫状コア |
地質リスク |
|
コスト増加要因地質リスク |
|
|
工事施工段階地質リスク |
環境・土壌汚染 |
地下開発に伴う環境影響 |
|
自然由来の砒素 |
地下水揚水地盤沈下 |
|
その他 |
|
地すべり応急対策 |
|
|
|
- 地質調査と環境等について幅広い範囲から、「低速度対」や「礫状コア」など、かなり絞り込んだテーマで出題されている。H28からの地質調査のテーマは「劣悪部」か?
- 地質調査業務における劣悪部判断を中心に、過去問題などで準備しておくしかないが、出題予想は困難なので、地質調査の手順や手法などを体系的に整理して、与えられたテーマに柔軟に対応していくしかないか
- 環境部門・環境保全計画
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
地球温暖化 |
京都メカニズム |
|
カーボンオフセット |
3RとGHG排出抑制 |
|
その他地球環境 |
|
特定フロン |
越境大気汚染 |
|
マイクロプラスチック |
環境政策 |
|
環境政策経済的手法 |
第四次環境基本計画重点分野 |
水俣条約 |
大気汚染環境・規制基準 |
循環型社会 |
循環型社会 |
物質フロー指標 |
バイオ燃料 |
|
バイオ燃料 |
環境保全技術 |
土壌汚染原位置封込め |
地下水汚染防止措置 |
|
|
|
一般知識等 |
光化学オキシダント |
|
|
有害塩素系物質 |
生態系サービス |
自然資本 |
|
- 地球温暖化、その他の地球環境問題、環境政策、循環型社会を中心に出題
- 最近は生態系など出題幅が広がる傾向あり
- 環境省HPで政策等について幅広く抑えておくとよい
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
環境保全計画策定 |
環境基本新計画策定 |
途上国環境アドバイス |
|
|
気候変動適応計画策定 |
循環型社会計画策定 |
小型電子機器再資源化 |
バイオマス計画策定 |
|
|
|
循環型社会の問題 |
|
|
災害廃棄物処理 |
食品廃棄物 |
リユースリデュース取組 |
その他 |
|
|
利根川ホルムアルデヒド事故 |
名物料理とカーボンオフセット |
|
- 基本的には環境保全・循環型社会形成に関する計画策定や問題となっている事象についての改善策提案が主
- 2年サイクルで出題傾向が変わる傾向あり
- 自治体等レベルでの環境保全計画策定・循環型社会形成における問題となっている事象を中心に、特に計画策定になれておく必要あり
- 環境部門・自然環境保全
- 問題U-1
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
自然環境保全
・自然公園 |
自然公園内標識計画 |
自然とのふれあい歩道 |
自然環境保全地域 |
ミティゲーション |
自然環境保全基礎調査 |
保護地域の入山料等有料化 |
生物圏保存地域 |
生態系 |
在来生物生息域変化 |
生物多様性指標種 |
希少野生動物 |
生態系を用いた防災減災 |
国内希少野生動植物種 |
順応的管理 |
生態系サービス経済的価値 |
シカ等食害と鳥獣保護法 |
鳥獣保護管理法 |
生物多様性オフセット |
その他 |
二次材管理 |
グリーン復興 |
|
木質バイオマス |
|
- 自然環境保全・自然公園と生態系の二大分野を中心に幅広く出題
- 幅広い範囲から限定的テーマで出題されており、特段の傾向なし
- 環境省HPなどを参考に幅広く知識体系を充実させていくしかないか
- 問題U-2
分類 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
事業計画 |
自然環境保全育成計画
※都市近郊 |
自然環境保全育成計画
※奥山地域 |
自然環境保全育成計画
※河川中流 |
自然環境保全育成計画
※里地里山 |
自然再生事業 |
自然との
ふれあい活動 |
林地自然ふれあいの場基本計画 |
自然公園内情報提供施設改修 |
自然とのふれあいプログラム |
エコツーリズム推進 |
|
生物多様性 |
|
|
|
|
生物多様性地域戦略改訂 |
- 1問は事業計画でずっと自然環境保全・育成計画だったらH29に自然再生事業計画に変化
- もう1問は自然とのふれあい活動が続いていたがH29になくなり、生物多様性地域戦略が出題
- 出題者が変わったか?H30は予想が難しいが、様々な制度を抑えておくといい?
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