|
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
たとえば、ある情報が回路A→回路B→回路Cを経て伝達されるとします。それぞれの回路が正常に動作すれば正常な情報伝達ができますが、たまに異常動作をして伝達できないこともあります。この正常動作する確率が信頼性です。
Dは直列だけなので、並列を含むシステムより信頼性が低いことは明らかです。
(1) 0.87 (2) 0.90 (3) 0.93 (4) 0.96 (5) 0.99 故障発生確率が1%ということは、故障が発生しない確率は99%。
|
|||||||||||||||||||||||||
戻る | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
サービス窓口における「順番待ち」を数式化したものです。
|
|||||||||||||||||||||||||
戻る | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
13・14・15年度と、3年続けて出題されたのが、コスト最小化の問題です。何らかの損害を防ぐために、相応のコストがかかります。ここにおいて、コストと見込み損害額(主に発生時の損害額×発生確率)を足したトータルコストを最小にするようなXを求めよ、というものです。
これらは、C=コスト+見込み損害額という式さえ立てられれば、トライアル計算してもさほど時間はかかりません。 しかし、以下の式を覚えていると、かなり楽になると思います。 y=f(x)/g(x)のとき、dx/dy={f(x)g’(x)−f’(x)g(x)}/g(x)2 ここで、dx/dy=0のときのxは最大・最小を表すので、y=(fx)/g(x)の形にして微分すれば、トライアルすることなくXを求めることができます。 13年度の問題を解いてみます。 (1) トータルコスト計算式を整形する。 C=2X/5+10/(X+1)={2X(X+1)+5*10}/5(X+1) ={2X2+2X+50}/5(X+1) ※このように、必ずaX2+bX+cの形に整形します。 (2) y=f(x)/g(x)に当てはめる。 f(x)=2X2+2X+50、g(x)=5(X+1)とおきます。 (3) 微分する。 f(x)=2X2+2X+50より、f’(x)=4X+2 g(x)=5(X+1)より、g’(x)=5ですから、 dx/dy={f(x)g’(x)−f’(x)g(x)}/g(x)2={(2X2+2X+50)*5−(4X+2)*5(X+1)}/25(X+1)2=0 (4) 整形して因数分解し、Xを求める。 dx/dy=0なので、分母がどれだけであろうと分子が0。さらに分子を5で除すれば、 (2X2+2X+10)−(4X+2)*(X+1)=0 =2X2−4X2+2X−4X−2X+50−2=−2X2−4X+48=0 左辺を−2で除して、X2+2X−24=0 これを因数分解すると、(X+6)(X-4)=0より、X=4,−6が求められる。X>0だから、X=4。 同様にして、14年度、15年度問題を解いてみましょう。 ==============過去問題(平成14年度)============== A地点からB地点に物資を陸上輸送するものとする。この場合、輸送に要する時間(輸送時間)をX時間とすると、輸送に要する経費は5X万円になる。一方、輸送中の振動や揺れなどの影響を受けることによって物資の市場価値がより低下することが懸念される。ここで、市場価値の低下分は125/(1+X)万円と見積もられている。トータルコストを最小にすべく輸送計画を立てるとすると、輸送時間をどのくらいに設定するのが適当か。 (1) 1時間 (2) 2時間 (3) 3時間 (4) 4時間 (5) 5時間 (1) トータルコスト計算式を整形する。 C=5X+125/(1+X)={5X(X+1)+125}/(X+1)=(5X2+5X+125)/(X+1) (2) y=f(x)/g(x)に当てはめる。 f(x)=5X2+5X+125、g(x)=X+1とおきます。 (3) 微分する。 f(x)=5X2+5X+125より、f’(x)=10X+5 g(x)=X+1より、g’(x)=1ですから、 dx/dy={f(x)g’(x)−f’(x)g(x)}/g(x)2={(5X2+5X+125)*1−(10X+5)*(X+1)}/(X+1)2=0 (4) 整形して因数分解し、Xを求める。 dx/dy=0なので、分母がどれだけであろうと分子が0。よって、 (5X2+5X+125)*1−(10X+5)*(X+1)=0 =5X2−10X2+5X−10X−5X+125−5=−5X2−10X+120=0 左辺を−5で除して、X2+2X−24=0 ※実は13年度と同じ式になるのです・・・・^^; これを因数分解すると、(X+6)(X-4)=0より、X=4,−6が求められる。X>0だから、X=4。よって正解は(4)。 =========================================== ==============過去問題(平成15年度)============== 製造や建設の過程において検査をX回行うと、不具合の発生する確率は1/X2と推定される。一方、総検査費用は20X万円と推定される。ここで、不具合が発生した場合の損失が1,000万円とすると、検査回数を何回に設定するのが最適かを下記より選べ。 (1) 2回 (2) 3回 (3) 4回 (4) 5回 (5) 6回 (1) トータルコスト計算式を整形する。 C=20X+1000/X2=(20X3+1000)/X2 (2) y=f(x)/g(x)に当てはめる。 f(x)=20X3+1000、g(x)=X2とおきます。 (3) 微分する。 f(x)=20X3+1000より、f’(x)=60X2 g(x)=X2より、g’(x)=2Xですから、 dx/dy={f(x)g’(x)−f’(x)g(x)}/g(x)2={(20X3+1000)*2X−60X2*X2}/X4=0 (4) 整形して因数分解し、Xを求める。 dx/dy=0なので、分母がどれだけであろうと分子が0。よって、 (20X3+1000)*2X−60X2*X2=0 =40X4+2000X−60X4=−20X4+2000X=0 左辺を−20Xで除して、X3−100=0 よって、X3=100。三乗根が計算できる電卓があれば1001/3=4.64としてすぐ計算できる。 なくても、43=64、53=125は暗算でできるので、4<X<5。 検査回数なので、Xは計算値を下回らない最小の整数。よってX=5。正解は(4)。 =========================================== 最後に練習問題をやってみましょう。
|
|||||||||||||||||||||||||
戻る | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
たとえば工業立地について考えてみます。用地や工業用水に供給可能な限界がある中で、誘致可能な工業の種類がいくつかあるとします。このような場合において、最大の生産額をあげるためには、どの工業をどれだけ誘致すればいいでしょうか。
用地の制限は240ha、用水の制限は100t/日であり、それに対して工業Aは用地40ha、用水25t/日を、工業Bは用地50ha、用水15t/日を必要とします。また生産額は、工業Aが30百万円、工業Bが25百万円です。 |
|||||||||||||||||||||||||
戻る |