RCCM資格試験(H18年度)問題4−2 推定正解および解説は、臨時掲示板での議論を元に作成しました。
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= 建設環境部門 =
問題と推定正解および解説 最終更新:2007.10.27

1. 建設リサイクル法の概要の説明として、正しいものを、a〜d のなかから選びなさい。

a. 全ての建設工事を対象に現場での分別解体と再資源化を義務づけた。
b. 平成22 年度にリサイクル率100%を目標として明確化した。
c. 再資源化を促進するため税制の優遇措置を設けた。
d. 定建設資材(コンクリート、木材、アスファルト)を当面のリサイクル化の主対象とした。


推定正解:d


2. 環境影響評価法で規定する説明会の開催時期として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 方法書を縦覧する時期
b. 準備書を縦覧する時期
c. 評価書を作成した時期
d. 評価書を縦覧する時期


推定正解:b


3. 水生植物による水質浄化のメカニズムとして、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 根や茎からの有機物の吸収によるBOD の改善
b. 茎との接触による懸濁物質の吸着・沈殿効果
c. 根による無機栄養塩類の吸収効果
d. 茎に形成される生物膜による有機性汚濁物質の分解


推定正解:a
植物は無機物を吸収する


4. 希少生物の保全を目的とした「保護増殖事業計画」の策定を定めている法律として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 鳥獣保護法
b. 文化財保護法
c. 種の保存法
d. 自然環境保全法


推定正解:c


5. 新生物多様性国家戦略において挙げられている、我が国における生物多様性保全上の3つの危機として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 人間活動ないし開発が直接的にもたらす種の減少、絶滅あるいは生態系の破壊分断、劣化を通じた生息・生育域の縮小、消失。
b. 生活・生産様式の変化、人口減少など社会経済の変化に伴い、自然に対する人為の働きかけが縮小撤退することによる里地里山等における環境の質の変化、種の減少ないし生息・生育状況の変化。
c. 重金属蓄積や廃油汚染等の海洋汚染がもたらす、海生生物の種の減少あるいは沿岸生態系の破壊。
d. 近年問題が顕在化するようになった外来生物による生態系の攪乱。


推定正解:c


6. 動植物に関する現地調査方法の説明として正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 哺乳類のフィールドサイン調査は、痕跡の消失しやすい積雪時を避けて実施する。
b. 鳥類調査は定点観測法を基本とし、必要に応じてトラップ法を実施して補足を行う。
c. 植生調査における群度の判定は、Braun-Blanquet 法に基づく5 階級区分が一般的に用いられている。
d. 地表徘徊性昆虫類の採集には、ボックス法が標準的に用いられる。


推定正解:c
aは逆
bは定点観測法とフィールドサイン法
dはピットフォールトラップ法



7. 良好な水質を指標する生物として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. エビモ
b. カワゲラ類
c. オランダガラシ
d. ヘビトンボ類


推定正解:a
エビモは川がやや汚れている指標種


8. 環境影響評価法に基づく基本的事項で定める対象環境要素区分のうち、「環境への負荷」において、検討すべき内容として正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 地下水への汚濁負荷
b. オゾン層の破壊
c. 温室効果ガス等
d. 人の健康に係わる大気質


推定正解:d


9. 外来生物法における特定外来生物に係わる規制として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。

a. 輸入の原則禁止
b. 飼育、栽培の原則禁止
c. 保管および運搬の原則禁止
d. 捕獲およびその直後の放流・放逐(キャッチアンドリリース)の原則禁止


推定正解:d
持ち帰ってはいけないがその場ですぐに放すことは規制の対象とはなりません

10. オゾン層破壊物質として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. フロン
b. 二酸化炭素
c. 臭化メチル
d. ハロン


推定正解:b


11. 環境影響評価法において、主務大臣が定めるべき環境影響評価項目等の選定や環境保全措置に関する指針等に関して、対象となる事業共通の事項として環境大臣が定めているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 基本的事項
b. 技術指針
c. 施行令
d. 施行規則


推定正解:a


12. 廃棄物問題の解決に向けて最も優先すべき対策をa〜d のなかから選びなさい。

a. 発生の抑制
b. 再使用
c. 再生利用
d. 適正処分


推定正解:a


13. 光触媒の効果として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 脱臭
b. 遮光
c. 抗菌
d. 防汚


推定正解:b


14. 浮遊粒子状物質および光化学オキシダントの原因の一つであり、我が国においても大気汚染防止法の改正等によりその排出抑制に取り組んでいる物質の名称として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. ダイオキシン類
b. 揮発性有機化合物
c. 無機塩素化合物
d. フロン類


推定正解:b


15. 我が国が京都議定書の目標を達成する上での基本方針として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 環境と経済の両立
b. 技術革新の推進
c. 排出者責任の徹底
d. 多様な政策手段の活用


推定正解:c


16. 平成17 年3 月に改正された環境影響評価法の「基本的事項」の内容として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 「事業者は、スクリーニングにより環境影響評価の対象としないことの根拠を明らかにする必要がある」ことが明確化された。
b. 「事業者は、評価結果に至った検討経緯を明らかにする必要がある」ことが明確化された。
c. 「事業者は、環境影響評価の項目と手法の選定理由を明らかにする必要がある」ことが明確化された。
d. 「事業者は、代償措置について、その効果の根拠を明らかにする必要がある」ことが明確化された。


推定正解:a
環境影響評価の基本的事項の改正の概要


17. 生きものにやさしい道づくりとして「エコロード」の取り組みが進められているが、その実践例として正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. ノウサギ、タヌキなどのロードキル対策として、スロープ付き側溝を施工した。
b. シカやイノシシの移動経路を確保するため、横断誘導植栽を配置した。
c. シカやイノシシの道路への侵入防止対策として有刺鉄線柵を設置した。
d. 盛土区間の小動物移動経路として棚付きコルゲートパイプを設置した。


推定正解:d


18. 工事中における希少猛禽類の繁殖保全対策として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 大きな騒音を伴う発破工事は、影響の大きい巣立ち期を避けるため、抱卵期のうちに終了する工程とした。
b. 抱卵、抱雛の進行状況を把握できるよう、営巣木付近で定点調査を継続的に実施した。
c. 作業ヤード付近に遮蔽物を設置し、作業員の姿が巣から直接見えないよう配慮した。
d. 工事騒音等を忌避する餌動物の不足を補うため、餌動物の放鳥獣を実施した。


推定正解:c


19. 地球温暖化がもたらす影響として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. オゾン層の破壊
b. 海面の上昇
c. 生態系の変化
d. 異常気象の発生


推定正解:a


20. 環境影響評価法において、規模要件を問わず全て対象となる事業として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 新幹線鉄道
b. 原子力発電所
c. 高速自動車国道
d. 飛行場


推定正解:d
環境アセス法が適用される事業は第一種事業と第二種事業で、飛行場は第一種が2500m以上、第二種は1875m以上