RCCM試験問題W−2臨時掲示板 平成28年度RCCM試験の問題4-2(鋼構造コンクリート部門)について語る、臨時掲示板です。
=鋼構造コンクリート部門= 2016.11.17開設、2016.12.31終了

[30] 01 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:15
1.橋梁計画に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 橋は道路の一部をなすもので泣)るので、架橋位署の選定にあたっては、路線線形に適合することが必一1要である。
b. 橋によって路線全体の線形が決まることもあるので、架橋位置の選定にあたっては慎重に行わなければならない。
c. 防災を考慮した計画として、津波による影響は過去の被害から正確に評価する事が可能であることから、架橋位置や構造形式に反映する必要がある。
d. 河川や道路、鉄道等の交差物件を有する橋の計画に当たっては、管理者と協議し架橋位置や支間割、橋脚位置等を決めなければならない。


[31] RE:01 Name:むら Date:2016/11/17(木) 10:28
c:津波による影響は反映できないのでは?

[39] RE:01 Name:BEN Date:2016/11/17(木) 11:07
Cが間違ってます
道路橋示方書 1.5.1架橋位置と形式の選定 P8
「現在のところ地震によって生じる津波による橋に対する影響について、正確に評価することは困難である。そのため浸水が予測される地域の道路橋の設計においては、地域の防災計画と整合して被災時の避難経路や救援や復旧活動などに支障を生じることなく、それぞれの橋に求められる性能が発揮できるように、架橋位置や構造形式等に配慮を行うのがよい」
と記載されています。


[66] RE:01 Name:ヤンマ Date:2016/11/22(火) 06:13
cです。
他は、橋梁計画の常識。

[81] RE:01 Name:らくごのら Date:2016/12/10(土) 16:08
Cと思います。

abdはいずれも正しいと思うので、消去法です。

むらさn、BENさん、ヤンマさんの記載のとおりですね。

[29] 02 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:14
2.道路橋示方書で示されている橋梁の設計、施工、維持管理に必要な調査に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 鋼橋の部材の設計にあたっては、防せい防食と疲労による劣化の影響を考慮しなければならない。
b. コンクリート部材の設計にあたっては、塩害による劣化の影響を考慮しなければならない。
c. 下部構造の設計及び施工にあたっては、地盤の調査、河相、利水状況等の調査、施工条件の調査を行わなければならない。
d,耐震設計に必要な情報を得るための調査では、主として架橋位置で記録された地震波に関する調査が重要である。


[32] RE:02 Name:むら Date:2016/11/17(木) 10:29
d:いちいち架橋位置での地震波に関する調査は出来ないのでは?

[53] RE:02 Name:協力しませんか? Date:2016/11/18(金) 07:46
dが誤りだと思います。
a、b、cについては各示方書で一目瞭然です。
dについては耐震設計編p.4で
『橋の建設地点における点としての情報だけでなく、その周辺も含めた面的な情報を把握した上で橋の構造計画を検討することが重要』
とあります。

[82] RE:02 Name:らくごのら Date:2016/12/10(土) 16:10
dと思います。

むらさん、協力しませんか?さんの意見に同感です。

[28] 03 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:14
3.橋の構造設計上の配慮事項に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 橋全体の致命的な状態を回避するために、構造全体としての補完性又は代替性を確保する場合があるが、補完性と代替性の区別は特に必要はない。
b. 発散振動などの白励的で制御困難な現象を発生しないような構造とする。
c. 橋全体の致命的な状態を回避するためのフェイルセーフ機能とは、着目する・部の部材が破壊しても他の同様な機能を有する部材へ応がが再配分される機能を言う。
d. 供用期間中の点検、調査及び維持管理を行うための設備の設置を設計時に配慮しておく事が必要である。


[41] RE:03 Name:BEN Date:2016/11/17(木) 11:24
道路橋示方書 1.6.2 構造設計上の配慮事項によると
a.P11に記載されています。
b.P11に記載されています。
d.P12に記載されています。

「フェイルセーフ機能付与とは、着目する部材等の機能が喪失した場合に、平常時には機能していない別に設けられた部材が機能することで橋全体に致命的な影響が生じることを回避するようになっているものである。」と道路橋示方書に書かれています。
問題は「他の同様な機能を有する部材が再配分される機能」となっています。
つまり、同様の機能を有する部材ではなく、平常時には機能していない別に設けられた部材ですので

Cが間違ってます。


[27] 04 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:13
4.道路橋設計の活荷重に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 現行の道路橋示方書と平成5年改訂以前との活荷重の関係を見ると、A荷重はTL-20荷重を、B荷重はTT-43荷重をそれぞれ包括している。
b. 群衆荷重及び軌道の車両荷重には、A、B活荷重による違いは無い。
c. 歩道部の床版及び床組を設計する場合の群衆荷重は、3.5kN/tuの等分布荷重を載荷する。
d. 支間長が特に短い車桁や床版橋を設計する際の車道部の活荷重は、丁荷重とL荷重のうち不利な荷重を用いて設計しなければならない。


[38] RE:04 Name:BEN Date:2016/11/17(木) 10:57
Cが間違いです
道路橋示方書のP18 2.2.2活荷重
2)「歩道には、群集荷重として5.0KN/m2の等分布荷重を載荷する」。とあります。


[26] 05 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:13
5.鋼材に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 溶接構造用比延鋼材は、溶接性を確保するために炭素(c)のとマンガン(Mn)の量が規定されている。
b. 耐ラメラテア鋼材は、溶接で拘束力を受ける主要部材で主として板幅方向に引張力を受ける二軸応力部材に有効である。
c. LP鋼板は、長手方向に連続的に板厚が変化する鋼板で、鋼重低減や製作加工工数の削減の効果がある。
d. 降伏点一定鋼とは、板厚40mmを超える鋼材でも板厚により降伏点又は耐力が変化しない鋼材を言い、鋼種の名称の後に“-H“を付記する。


[62] RE:05 Name:まりお Date:2016/11/18(金) 15:49
a.SM490A(JIS G3106)→炭素0.2〜0.22以下,マンガン1.65以下
b板幅方向→板厚方向
c構造物の重量削減や板継ぎ工数削減などの利点があり、造船や橋梁などに適用されている。
d板厚40mmを越える鋼材について、降伏点または耐力の下限値が板厚により変化しないことを保証した鋼材(H14道示改→100mmまで引き上げられる)
規格記号例:SM490CW-H,SM570-Hなど

以上より、bが誤りと考えられます。

[25] 06 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:12
6.鋼桁のフランジの有効幅に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 同じ支間長でも単純桁と連続桁では、有効幅を算山する等価支間長は異なる。
b. 連続桁の有効幅を算出する等価支間長は、支間中火と中間支点では異なる。
c. ブランジの有効幅を算出するb/Lのbは、腹板間隔の1/2又は片持部のフランジの突出幅を用いる。
d. ゲルバー桁の片持ち部の等価支間長は、張出長を用いる。


[70] RE:06 Name:初挑戦者 MAIL Date:2016/11/22(火) 12:06
a,b,cの文に間違いはないように思います。

dはゲルバー桁の片持ち部の等価支間長は張出長の2倍ではないでしょうか?

よってdにしました。

[24] 07 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:11
7.鋼道路橋の継手の設計に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 溶接継手において溶接線に直角な方向に引張応力を受ける継手には、完全溶込み開先溶接もしくは部分溶込み開先溶接を用いることを原則とする。
b. 高力ボルト摩擦接合継手の1ボルト線上に並ぶ本数は、ボルトに作用する力が不均等とならないよう8本以下とするのが良い。
c. 応力に直角なすみ肉溶接と高力ボルト摩擦接合とは、併川してはならない。
d. 溶接と高力ボルト支圧接合とは、併用してはならない。


[43] RE:07 Name:BEN Date:2016/11/17(木) 11:36
b. 道路示方書のP230に記載されています。
c. 道路示方書のP216に記載されています。
d. 道路示方書のP216に記載されています。

a.については、路橋示法書 7.2.2溶接の種類と適用 P217
(2)溶接線に直角な方向に引張応力を受ける継手には、完全溶込み開先溶接を用いるのを原則とし、部分溶込み開先溶接を用いてはならない。
と記載されてます。
よってaが間違ってます。


[23] 08 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:11
8.鋼製橋脚の耐震設計に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 鋼製橋脚の耐震性能2又は耐震性能3の照査における解析方法としては、非線形履歴モデルを用いた時刻歴応答解析を用いるのが良い。
b. コンクリートを充てんした鋼製橋脚の内部に充てんするコンクリートは、高強度のコンクリートを用いるのが良い。
c. コンクリートを充てんした鋼製橋脚の充てん高さは、充てんしたコンクリートの直上の鋼製断面に座屈が生じないように決めなければならない。
d. コンクリートを充てんしない鋼製橋脚は、脆性的な破壊を防ぎ、塑性変形能を確保出来る構造としなければならない。


[54] RE:08 Name:協力しませんか? Date:2016/11/18(金) 08:04
bが誤りです。
高強度ではなく、低強度のコンクリートを用いるのが良い。
耐震設計編p.230に記載されています。

[22] 09 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:10
9.鋼橋の防食法に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 塗装は、塗膜が腐食の原因となる酸素や水や塩分等の腐食を促進する物質を遮断する防食方法で、色彩選択の自由度が高く周辺環境との調和が図りやすい。
b. 耐候性鋼材は、鋼材表而に生成される緻密なさび層によって鋼材を保護する防食方法で、構造設計では緻密なさび層の形成を妨げないような配慮が求められる。
c. 溶融亜鉛めっきは、鋼材表面に形成した亜鉛皮膜により鋼材を保護する防食方法で、めっき皮膜の耐久性は、どのような部材でもほぼ一定である。
d. 塩気防食は、鋼材に電流を通して表面の電位差をなくし、腐食電流の回路を形成させない防食方法で、海水中の鋼製橋脚に適用されている。


[33] RE:09 Name:むら Date:2016/11/17(木) 10:31
d:電位差をなくすのではなく、電位差をつけるのでは?

[48] RE:09 Name:エリック Date:2016/11/17(木) 20:24
cにしました。どのような部材でも一定ではないと思います。

[52] RE:09 Name:六等星 Date:2016/11/17(木) 23:48
JIS H8641に材厚に適当な亜鉛付着量の目安が示されています。
材厚によって付着量が異なる→部材によって耐久性が異なる。
でcと思われます。

[60] RE:09 Name:コロン Date:2016/11/18(金) 12:18
道路橋示方書の鋼、防食、溶融亜鉛の項目に記載があります。cです。

[21] 10 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:09
10.鋼道路橋の床版の設計に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 道路橋示方書二鋼橋編で規定している床版形式は、鉄筋コンクリート床版、プレストレストコンクリート床版及び鋼床版についてである。
b. 鋼コンクリート合成床版やPC合成床版等の新しい形式の床版形式でも、床版として
の要求性能を満たすことが確認できれば用いることは可能である。
c. 鉄筋コンクリート床版及びプレストレストコンクリート床版の適用範囲は、辺長比が1:2以上のいわゆる1方向版に限定している。
d. 鉄筋コンクリート床版及びプレストレストコンクリート床版の設計にあたっては、せん断力に対する照査を行わなければならない。


[55] RE:10 Name:協力しませんか? Date:2016/11/18(金) 08:24
dが誤り。
せん断力に対する照査は不要です。
鋼橋編p.264、283

[20] 11 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:08
11.国土交通省が定める道路橋の定期点検に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 点検要領が定める適用の範囲は、道路法の道路における橋長2.Om以上の橋、高架の道路等を道路橋としている。
b. 定期点検は、近接目視によることを基本としており、必要に応じて触診や打音等の非破壊検査を併用して行う。
c. 近接目視とは、肉眼により部材の変状等の状態を把握し評価が行える距離まで近接して円視を行うことを想定している。
d. 定期点検の実施にあたっての「対策区分の判定」及び「健全性の診断」は、橋梁点検員が行うよう定められている。


[37] RE:11 Name:Kawaさん Date:2016/11/17(木) 10:55
国土交通省「橋梁定期点検要領」によれば
「対策区分の判定」及び「健全性の診断」を行う橋梁検査員
「損傷程度の評価」を行う橋梁点検員
と定められております。
よって誤っているものは d です。

[19] 12 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:07
12.国土交通省が定める道路橋の定期点検に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 定期点検では、「損傷程度の評価」「対策区分の判定」及び「健全性の診断」の全てを行う。
b. 対策区分の判定は、損傷状況を把握した後、損傷程度の評価を行った上で、部位毎、損傷種類毎に9つの区分に判定する。
c. 健全性の診断は、部材単位での診断と橋全体として橋単位の診断を行う。
d. 部材単位の診断を踏まえて橋単位の診断を行う場合には、一般的に全部材のなかで最も厳しい評価で代表させることが出来る。


[40] RE:12 Name:Kawaさん Date:2016/11/17(木) 11:10
国土交通省の「道路橋定期点検要領」によれば、
部材単位の診断を踏まえて橋単位の診断を行う場合には、一般的に、【構造物の性能に影響を及ぼす主要な部材】のなかで最も厳しい評価で代表させることが出来る。
とあります。
よって誤っているのは d です。
×全部材→○主要な部材


[18] 13 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:07
13.鋼材の非破壊検査に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 浸透探傷検査(PT)は、材料表面に発生した表面開口傷に浸透液を浸透させ、浸透液を毛細管現象により表面に吸い出し、拡大させ表面傷を調べる方法である。
b. 磁粉探傷(MT)は、鋼材に磁束を発生させ、欠陥磁粉模様を見つけ出すことにより表面もしくは表層の欠陥を見つけ出す方法である。
c. 超音波探傷検査(UT)は、超音波の性質を利用して内部欠陥を調べる方法で、ブローホールのような球形の欠陥は反射波が散乱するため、大きな欠陥として検出される。
d. 放射線透過検査(RT)は、放射線を透過させて、これをフィルム等に可視像を作り欠陥などを調べる方法で、溶接部の内部欠陥の検出には一般的に用いられている。


[69] RE:13 Name:初挑戦者 MAIL Date:2016/11/22(火) 11:57
cが正解だと思われます。
超音波深傷検査では、ブローホール等の微小欠陥は検出されにくいはずです。

[17] 14 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:06
14.鋼橋のコンクリート床版の補強に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 縦桁増設工法は、既設の主桁間に新しく縦桁を追加し床版支間を短くし、床版の曲げモーメントを小さくすることにより床版の耐力の向上を図る方法である。
b. 鋼板接着工法は、床版コンクリートのド面に鋼板を接着し、既設のコンクリート床版と一体化させ、鉄筋量を補い耐力の向上を図る工法である.
c. FRP接着工法は、高強度のカーボン繊維シートを樹脂で床版ド面に接着し、床版の耐力と剛性の向上を図る工法である。
d. 床版増厚工法は、床版厚を増すことにより耐力の向上を図る工法で、増厚方法としては上面もしくは下面の2通りがある。


[71] RE:14 Name:初挑戦者 MAIL Date:2016/11/22(火) 12:13
FRP接着工法は剛性ではなくじん性が向上する工法だったと思います。

よってcにしました。

[16] 15 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:05
15.高カボルトの締め付け方法に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. トルク法は、あらかじめ締付けるトルクと軸力の関係を調べておき、締付け機のトルクをコントロールする方法で、トルシア形高力ボルトもトルク法の種である。
b. ナット回転法は、一次締付け時からのナットの回転角度により導入する軸力を制御する一方法で、F8T、B8T高力ボルトのみに用いると規定されている。
c. 耐力点法は、ボルトの導入軸力とナットの回転量との関係から耐力点を電気的に検出できる特殊な機械を用いて締付ける方法で、導入軸力の変動は小さい。
d. ボルト軸力と締付け方法の関係は、大きい方から耐力点法→ナット回転角法→トルク法となる。


[15] 16 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:04
16.コンクリート構造物の性能照査の原則について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 構造物の性能照査は、原則として、要求性能に応じた限界状態を施上中および設計耐用期間中の構造物あるいは構成部材ごとに設定し、設計で仮定した形状・寸法・配筋等の構造詳細を有する構造物あるいは構造部材が限界状態に至らないことを確認することで行うこととする。
b. 限界状態は、一般に耐久性、安全性、使用件、および復旧性に対して設定することとする。
c. 構造物の限界状態に対する照査は、適切な照査指標を定め、その限界値と応答値との比較により行うことを原則とする。
d. 構造物の性能照査は、たとえ耐久性に関する照査および初期ひび割れに対する照査を満足する場合であっても、構造物の性能に及ぼす、環境作用による経時変化の影響は無視してはならない。


[72] RE:16 Name:けっさん Date:2016/11/24(木) 14:54
aとcは正しいです。
b.限界状態は、一般に耐久性、安全性、使用性および耐震性に対して設定するなので、復旧性→耐震性
d.無視してはならない→無視しても良い

答えは、bとd?


[73] RE:16 Name:BEN Date:2016/11/25(金) 13:20
コンクリート標準示方書(2012年制定)設計編
4章 性能照査の原則 4-1 一般 P22より

(1)構造物の性能照査は、原則として要求性能に応じた限界状態を施工中及び設計耐用期間中の構造あるいは構成部材ごとに設定し、設計で仮定した形状・寸法・配筋等の構造詳細を有する構造物あるいは構造部材が限界状態に至らないことを確認することで行うこととする。
(2)限界状態は、一般に耐久性、安全性、使用性、及び復旧性に対して設定することとする。
(4)構造物の限界状態に対する照査は、適切な照査指標を定め、その限界と応答値との比較により行うことを原則とする。
(3)構造物の性能調査は、8章(耐久性の関する照査)及び12章(初期ひび割れに対する照査)を満足する場合は、構造物の性能に及ぼす、環境作用による経年変化の影響を無視してよい。

d は「経年変化の影響は無視してはならない」と記載されているので、間違ってます。

[14] 17 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:03
17.コンクリートの収縮およびクリープの影響について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. コンクリートの収縮およびクリープの影響は、材料、環境条件、部材の寸法等を考慮して定めなければならない。
b. 施工中と施工後の構造系に変化がある場合は、コンクリートの収縮およびクリープの影響を考慮しなければならない。
c. 静定構造物においては、自由な変形が拘束される場合や、同一断面で収縮変形に大きな差がある場合であっても、収縮およびクリープの影響は微小であるため考慮する必要はない。
d. ラーメン、アーチ等の不静定構造物の設計では、一般に、構造物の断面に一様に収縮およびクリープの影響があるものとしてよい。


[13] 18 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:02
18.コンクリート構造物の計画について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 構造計画においては、供用期間において構造物に要求される性能を最も合理的に満足できるように、設計耐用期間、構造形式、使用材料、主要寸法を設定しなければならない。
b. 構造計画においては、規定される要求性能を満足できるように、構造物の施工方法、維持管理区分の決定、環境性、経済性などを考慮し総合的に検討しなければならない。
c. 構造計画を立案する際には、施工を行う際の将来的な建設予定地の状況は不明確であるため、各種の調査は行わなくてもよい。
d. 構造物の機能には、当該構造物に求められる日的または要求に対する本来の機能のほかに、上下水道やガスなどのインフラ設備が添架される場合もあるため、構造計画に当たっては関連する機関と事前に十分協議の上、検討する必要がある。


[34] RE:18 Name:むら Date:2016/11/17(木) 10:35
c:建設予定地の調査は必要なのでは?

[78] RE:18 Name:y Date:2016/12/03(土) 17:48
答え c
2012年制定コンクリート標準示方書[設計編]のp16に記述があります。
a 正しい
b 正しい
c 間違い 正しくは「必要な調査を行わなければならない」です
d 正しい

[12] 19 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:01
19.コーベルとしての検討について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. コーベルは、水平引張材と傾斜した圧縮材からなるトラスと考えて解析してよい。
b. 曲げモーメントに対する検討において、軸方向引張鉄筋は水平材の引張力に対して配置するものとする。
c. せん断力に対する検討は、一般に変動作用の繰り返しにより破壊に至る疲労破壊の限界状態について行えばよい。
d. コーベルの荷重作用点直下の有効高さは、支持端での有効高さの1/2以上としなければならない。


[64] RE:19 Name:さおじ Date:2016/11/18(金) 17:08
b?
コーベル:柱前面より荷重作用位置までの距離とはり高さの比が1以下の片持ばり
橋、高架の道路等の技術基準の改定について
(1) コーベルは,トラス状の耐荷機構を考慮して設計しなければならない。
(2) (3)から(5)の規定による場合においては,(1)を満たすものとみなす。
(3) コーベルの載荷点直下の有効高さは,支持端での有効高の 1/2 以上とする。
(4) コーベルの主引張鋼材量は,引張弦材及び圧縮斜材からなるトラスとして算出してよい。なお,引張主鋼材は,断面引張縁からコーベルの有効高さの 1/4 の範囲内に配置する。
(5) せん断力に対しては,はり理論によりせん断力を算出し,4.3 の規定により設計してよい。

[80] RE:19 Name:y Date:2016/12/03(土) 18:21
答え c
2012年制定コンクリート標準示方書[設計編]p113に記述があります。
a 正しい
b 正しい
c 間違い
 誤:変動作用の繰り返しにより破壊に至る疲労破壊の限界状態
 正:断面破壊の限界状態
d 正しい

[11] 20 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 10:00
20.コンクリート構造物の疲労破壊に対する照査について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 安全性に対する照査は、設計作用のもとで、すべての構成部材が疲労破壊の限界状態に至らないことを確認することにより行う。
b. はりに対する安全性の照査は、一般に、曲げに対してのみ行えばよい。
c. スラブに対する安全性の照査は、一般に、曲げおよび押抜きせん断に対して行うものとする。
d. 柱に対する性能照査は、一般に省略してよい。ただし、曲げモーメントあるいは軸方向引張力の影響が特に大きい場合には、はりに準じて照査するものとする。


[51] RE:20 Name:さおじ Date:2016/11/17(木) 23:48
b(せん断+曲げ)ですかね
はりに対する安全性の照査は,一般に,曲げおよびせん断に対して行うものとする。

[79] RE:20 Name:y Date:2016/12/03(土) 17:54
答え b
2012年制定コンクリート標準示方書[設計編]のp205に記述があります。
a 正しい
b 間違い 誤:曲げに対してのみ⇒正:曲げ及びせん断に対して
c 正しい
d 正しい

[10] 21 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:59
21.外ケーブル構造の設計について、正しいものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 橋梁形式に関わらず、外ケーブル構造は内ケーブル構造と同様にケーブルとコンクリートとの平面保持の仮定が成立するものとして設計してよい。
b. 大偏心外ケーブル構造は、主桁、塔、外ケーブルそれぞれの温度差の影響は微小であるため、考慮しなくてもよい。
c. 外ケーブルの振動は微小であるため、橋梁への影響は配慮しなくてもよい。
d. 外ケーブルの偏向部におけるPC鋼材の曲げ半径は、PC鋼材に生じる二次応力および疲労の影響等を考慮して定めなければならない。


[56] RE:21 Name:けっさん Date:2016/11/18(金) 10:20
正解は、d
aは、平面保持の仮定が成立しない。
bは、温度差の影響を考慮しなければならない。
cは、振動を考慮しなければならない。
道示V P312〜P316に記載。


[9] 22 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:58
22.PC鋼材の配置に関する記述について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. PC鋼材は、定着具の支圧面から所定の区間を直線状に配置する。
b. 荷重の組合せにより曲げモーメントの符号が異なる断面付近においては、PC鋼材を断面の図心位置に集中的に配置するのがよい。
e.シースを用いてPC鋼材を曲線状に配置する場合の鋼材の最小曲げ半径は、シース直径の100倍である。
d. 桁の端支点においては、PC鋼材の一部は下面に沿ってのばし、端部下縁近くに定着するのが望ましい。


[49] RE:22 Name:エリック Date:2016/11/17(木) 20:27
bにしました。荷重の組み合わせによりばらつくのであれば図心からずらした位置に均等に配置するのではないですか?

[75] RE:22 Name:y Date:2016/12/03(土) 17:16
答え b

H24版道路橋示方書Vコンクリート橋編のp198に記述があります。
a 正しい
b 「図心位置に集中的に配置する」が間違いで、正しくは「図心位置に集中させずに部材断面の上下縁部近くに分散させて配置する」です
c 正しい
d 正しい

[8] 23 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:56
23.コンクリート部材と鋼部材を組合せた複合構造の接合部に関する記述について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. コンクリート部材は疲労耐久性が高いため、接合部は疲労に対する安全性を考慮する必要はない。
b. 接合部は、供用期間中に所要の機能を確実に発揮するように耐久性が確保できる構造としなければならない。
c. 接合部は、銅部材の界面にコンクリートが充填可能な構造としなければならない。
d. 接合部には排水勾配や水抜き孔等を設け、滞水させない構造としなければならない。


[50] RE:23 Name:エリック Date:2016/11/17(木) 20:28
 接合部だからこそ、疲労に対する安全性を照査するのではないのですか?

[57] RE:23 Name:けっさん Date:2016/11/18(金) 10:22
正解は、a
b、c、dは道示VP324、P325の記載通り


[7] 24 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:55
24.コンフリートエにおける打継目に関する記述について、正しいものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 設計で定められた打継目の位署および構造は、施工しやすいように現場で自由に変更してもよい。
b. 打継目は、せん断力の小さい位署に圧縮力の作用する方向と直角に設けるのがよい。
c. 打継目は、コンクリート表面のレイタンスや緩んだ骨材等を完全に取り除き、十分に乾燥させてからコンクリートを打継ぐ。
d. 塩害の影響を受けることが予想される構造物においては、コンクリート打設層数をできるだけ多くし打継目を増やすことで、構造物の耐久性を向上させる。


[42] RE:24 Name:Kawaさん Date:2016/11/17(木) 11:29
a.×…変更してはいけません。
b.○…そのとおり。
c.×…固まる前に打設します。コールドジョイントが発生します。
d.×…塩害が予想される場合は、なるべく打継目を少なくします。


[76] RE:24 Name:y Date:2016/12/03(土) 17:28
答え b
H24道路橋示方書Vコンクリート橋編のp339に記述があります。
a 間違い (打継目位置は変更してはいけない)
b 正しい
c 間違い (十分に吸水させてから打ち継ぐ)
d 間違い (打継目を出来るだけ少なくする)

[6] 25 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:53
25.鉄筋の加工および配筋について、正しいものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 鉄筋は、コンクリート打設中に動かないよう、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製またはモルタル製スペーサ、もしくはプラスチック製スペーサを用いて堅固に組立てる。
b. 鉄筋の曲げ加工は、材質の変化が生じないように曲げ機械を用いて常温で行うことを基本とするが、やむを得ない場合にはガスバーナ等で熱してから曲げてもよい。
c. 鉄筋の組立てにあたっては、少々の浮きさび等はコンクリートとの付着に影響がないため、取除く必要はない。
d. 設計図に示されていない鉄筋の継手は原則として設けないが、施工上の理由によりやむを得ず設けなければならない場合には、構造物の性質等をよく理解したうえで、規定に従う必要がある。


[35] RE:25 Name:むら Date:2016/11/17(木) 10:39
b:熱しては駄目なのでは?

[45] RE:25 Name:むら Date:2016/11/17(木) 18:14
すいません。正しいものを選ぶのでした。
a:正しい
b:熱しては駄目。
c:浮き錆びは取り除く。
d:勝手に継ぎ手は設けない。
だと思います。


[46] RE:25 Name:GK5 Date:2016/11/17(木) 20:08
道示VP342より『鉄筋は、コンクリート打込み中に動かないように、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製またはモルタル製スペーサを用いて堅固に組立てる。』とあり、プラスチックは原則含まれない。よってaは誤り。
b、cは同意見。私はdにしました。

[58] RE:25 Name:けっさん Date:2016/11/18(金) 10:33
道示VのP342の記載によれば、
a:プラスチックスペーサの記載がない。
 コンクリートが硬化する際の発熱で変形するのでは?
b:ガスバーナの使用は誤り。
c:浮きやさびは、取り除く必要がある。
d:記載通りなので、正しい。
正解は、dである!
以上


[74] RE:25 Name:BEN Date:2016/11/30(水) 17:18
コンクリート標準示方書 施工編

10.4 鉄筋の組立 P136
(4)型枠に接するスペーサはモルタル製あるいはコンクリート製を使用することを原則とする
と記載されていますのでaは間違ってます。
(プラスティック製スペーサーを用いることも可能であると記載されていますが、原則論としては間違ってます)

10.3 鉄筋の加工 P135
(3)鉄筋は、常温で加工することを原則とする。
と記載されていますのでbは間違ってます。

10.4 鉄筋の組立 P136
(1)鉄筋は、組み立てる前に清掃し、浮き錆等、鉄筋とコンクリートとの付着を害する恐れのあるものを取り除かなければならない。
と記載されていますのでcは間違ってます。

10.5 鉄筋の継手P138
(1)鉄筋の継手の位置及び方法は、設計図書に従わなければならない。たま、設計図書に示されていない鉄筋の継手を設ける必要がある場合には、継手の位置及び方法は「設計編」に従うこととする。
と記載されていますのでdはあってます。

dが正解です。

[5] 26 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:52
26.コンクリート構造物の耐震性の照査について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 構造物の耐震性の照査は、所定の安全係数を用いて、想定する地震動のもとで設計応答値を算定し、これが設計限界値を超えないことを確認することにより行うものとする。
b. 耐震性能1の限界値は、部材の降伏変位または降伏回転角とする。
c. 耐震性能2の限界値は、曲げ耐力、せん断耐力、および部材の終局変位または終局回転角とする。
d. 耐震性能3の限界値は、鉛直部材のせん断耐力および構造物の自重支持耐力とする。


[63] RE:26 Name:さおじ Date:2016/11/18(金) 16:21
c(×曲げ耐力)?
耐震性能1:部材の降伏変位
耐震性能2:部材のせん断耐力あるいは部材の終局変位
耐震性能3:鉛直部材のせん断耐力および自重支持耐力

[77] RE:26 Name:y Date:2016/12/03(土) 17:40
答え c
2012年制定コンクリート標準示方書[設計編]に記述があります。
a 正しい(p277に記述あり)
b 正しい(p277に記述あり)
c 間違い(p278に記述あり)誤:曲げ耐力⇒正:ねじり耐力
d 正しい(p281に記述あり)

[4] 27 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:51
27.免震橋を採用してはならない条件について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 基礎周辺の地盤が、道路橋示方書V(耐震設計編)に規定する耐震設計上土質定数を零にする土層を有する地盤の場合
b. 下部構造のたわみ性が小さく、もともと固有周期の短い橋
c. 基礎周辺の地盤が軟らかく、橋を長周期化することにより、地盤と橋の共振を引き起こす可能性がある場合
d. 活荷重及び衝撃を除く主荷重により、ゴム製の支承本体に引張力が生じる場合


[47] RE:27 Name:GK5 Date:2016/11/17(木) 20:14
b. は逆です。道示XP151より、”下部構造のたわみ性が大きく、もともと固有周期の長い橋”が採用してはならない条件なので、bが誤り

[68] RE:27 Name:ヤンマ Date:2016/11/22(火) 08:11
bです。

[3] 28 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:50
28.アルカリシリカ反応(ASR)の劣化過程の説明について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 潜伏期:ASRそのものは進行するものの、膨張およびそれに伴うひび割れがまだ発生しない期間
b. 進展期:水分とアルカリの供給下において膨張が継続的に進行し、ひび割れが発生するとともに、鋼材腐食が発生する場合もある期間
c. 加速期:ASRによる膨張速度が最大を示す段階で、ひび割れが進展し、鋼材腐食が発生する場合もある期間
d. 劣化期:ひび割れの幅、密度が増大し、部材としての体性が損なわれる、鋼材の腐食による断面減少が生じる、鋼材の損傷が発生するなどにより、耐力の低下が顕著な期間


[44] RE:28 Name:構造面白い Date:2016/11/17(木) 13:09
bが誤り。
進展期:水分とアルカリの供給下において膨張が継続的に進行し、ひび割れが発生するが、鋼材腐食がない期間
コンクリート標準示方書2013[維持管理編]p.214より

[2] 29 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:49
29.コンクリートのひび割れ・剥離・空洞の調査に関する説明について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. サーモグラフーイ:物体表面から放射される赤外線を、検出素子を用いて三次元的に走査し、検出された赤外線量を映像として表示する方法
b. 弾性波:コンクリート表面に設置した発振子や衝撃入力装置によって内部に弾性波を発生させ、これをコンクリート表面の受振子で測定し、内部の欠陥の位置や寸法を測定する方法
c. アコースティック・エミッション(AE):コンクリートのひび割れ発生に伴って発生し伝播する弾性波を検出する方法
d. 電磁波レーダ:送信アンテナから放射したインパルス状の電磁波が、コンクリートと電気的性質が異なる物体との境界面で反射したものを受信アンテナで受信し、往復の伝搬時間より反射物体までの距離を計算する方法


[61] RE:29 Name:さおじ Date:2016/11/18(金) 15:47

弾性波法:鋼球によってコンクリート表面を打撃し、コンクリート中を往復する弾性波を計測することでコンクリートのスラブ厚、壁厚を推定する。記載内容は発振子や受振子で超音波法のような書きぶりですね。

[65] RE:29 Name:六等星 Date:2016/11/18(金) 21:37
bを選びましたが…。
a:サーモグラフは2次元の表現だし、途中から走査型電子顕微鏡(SEM)の説明になっているので、aが正解と思います。

[1] 30 Name:APEC Date:2016/11/17(木) 09:48
30.コンクリートの中性化に関する説明について、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a. 中性化は、大気中の二酸化炭素がコンクリート内に侵人し炭酸化反応を起こすことによって細孔溶液のpHが低下する現象である。
b. 中性化により、コンクリート内部の鋼材に腐食が生じ、その腐食の進行によりひび割れの発生、かぶりコンクリートの剥離・剥落・鋼材の断面欠損による耐荷力の低下等、構造物あるいは部材の性能低下が生じる
c. 中性化は、水和物の変質と細孔構造の変化を伴うため、鋼材の腐食だけでなくコンクリートの強度変化などを引き起こす可能性がある。
d. 中性化は酸性物質がコンクリートに作用することによって進行するが、特殊な環境を除けば原因となる物質は凍結防止剤等に含まれる塩化物イオンである。


[36] RE:30 Name:むら Date:2016/11/17(木) 10:42
d:凍結防止剤等に含まれる塩化物イオンは塩害の主な理由では?

[59] RE:30 Name:BEN Date:2016/11/18(金) 11:59
コンクリート標準示方書 維持管理偏(2013年制定版)5章 中性化 P141〜P142 より引用

○a. コンクリート構造に生じる中性化とは、大気中の二酸化炭素がコンクリート内に侵入し、水酸化カルシウムなどのセメント水和物と炭酸化反応を起こすことにより、コンクリートの空隙中の水分のpHを低下させる現象である。
○b. 内部の鋼材表面の不動態皮膜が失われ、酸素と水分の供給により腐食が進行する。さらに、鋼材の腐食により、ひび割れの発生、かぶりの剥離、耐力の低下などが起きる。
○c. 炭酸化によってC-S-Hを含めた全ての水和物が変質することに加えて、セメント硬化堆体の空隙構造の変化が生じることにより、強度の変化や炭酸化収縮と呼ばれる収縮現象も併せて起きることが知られている。
×d. 中性化と塩害の複合劣化については、塩害による劣化が中性化によって加速される現象である。

あくまでも、中性化の原因は二酸化炭素の侵入であるので、d は間違ってます。


[67] RE:30 Name:ヤンマ Date:2016/11/22(火) 06:23
dです。
二酸化炭素。
塩化物が原因ではありません。