RCCM試験問題W−2臨時掲示板 平成27年度RCCM試験の問題4-2(森林土木部門)について語る、臨時掲示板です。
=森林土木部門= 2015.11.12開設、2015.12.13終了

[30] 1 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:13
1.我が国の森林に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.我が国は国土面積の約3分の2が森林で覆われた森林国であり、森林率はOECD諸国では、フィンランド、スウェーデンについで3番目となっている。
b.森林の有する多面的機能には、公益的機能と木材等生産機能が含まれるが、公益的機能のうちで代表的なものは我が国の国土の保全等に関する機能である。
c.森林の多面的機能を持続的に発揮していくためには、我が国の森林面積の4割を占める人工林を中心に、植栽、保育、間伐等の森林整備を推進する必要がある。
d.我が国の森林資源は、森林蓄積がこの半世紀で約2.6倍になり、平成24年3月末現在で約49億M3の蓄積量となり、このうち人工林が4割を占める。


[41] RE:1 Name:Яyo- Date:2015/11/12(木) 15:12
Cではないでしょうか。

林野庁のHPに、以下の記述があります。

”優れた自然環境を有する国有林野内の天然生林等については、保護林に設定し、適切な保全・管理を行う。”

人工林だけでなく、天然林についても適切に管理を行なう必要はありますから、誤った記述はCでしょう。他の選択肢は、林野庁HPに記述があります。


[29] 2 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:12
2.森林の伐採に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.主伐は、次の世代の森林の造成を伴う森林の一部または全部の伐採作業である。
b.皆伐は、一定範囲の樹木を一時に全部または大部分伐採する作業である。
c.間伐は、育成段階にある森林において樹木の混み具合に応じて、育成する森林の大部分を伐採し、残存木の成長を促進する作業である。
d.除伐は、育成の対象となる樹木の生育を妨げる他の樹木を刈り払う作業である。


[32] RE:2 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:16
c

[28] 3 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:11
3.森林の基本的な事項に関する記述として、正しいものをa〜dのなかから選びなさい。
a.長伐期施業は、通常の主伐林齢(例えばスギの場合40年程度)の概ね2倍に相当する林齢を超える林齢で主伐を行う森林施業である。
b.下刈は、植栽した苗木の生育を妨げる雑草や灌木を刈り払う作業で、一般に植栽後の数年間、毎年、夏から秋の間に実施するものである。
c.育成複層林は、人為によって保育などの管理がされた森林のうち、樹齢や樹高の同じ樹木によって構成された森林である。
d.林齢とは森林の年齢のことで、人工林では苗木を植栽した年度を0年生とし、以後1年生、2年生と数える。


[31] RE:3 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:15
a

[27] 4 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:10
4.森林の機能に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.山地災害防止機能および土壌保全機能が発揮されるためには、樹木の樹冠や下層植生が発達するとともに、樹木の根系が深く広く発達した森林である必要がある。
b.森林土壌は多孔質な構造となっており、その隙間に水を蓄えることにより、徐々に地中深く浸透させて地下水として酒養するとともに、時間をかけて河川に流出させる機能を持つ。
c.森林による二酸化炭素の吸収能力(炭素の固定速度)は、森林が若いうちから成長とともに上がり、高齢級化することで増々大きく発揮される。
d.木材生産機能の持続的な発揮のためには、森林の健全性を確保しつつ、将来の木材生産に向けて、植栽、保育、間伐等の森林整備を行う必要がある。


[33] RE:4 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:17
c

[26] 5 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:09
5.作業システムに関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.作業システムは、集材機やハーベスタを使用する架線系とウインチの直曳きやグラップル等による車両系とに大別される。
b.車両系は比較的高い路網密度が要求され、使用する機械と人の組み合わせにより、多くのバラエティが考えられる。
c.架線系は、急傾斜地などの路網密度が限られる作業地や、架線の架設・撤去の手間を考慮しても車両系よりも高い効率を得られるような条件の作業地で採用される。
d.作業システムは、林地傾斜と路網配置に密接に関連し、林地傾斜(緩傾斜地、中傾斜地、急傾斜地、急峻地)に応じた標準的な作業システムが整理されている。


[44] RE:5 Name:Яyo- Date:2015/11/12(木) 17:09
正答は、aではないでしょうか。

林野庁【路網と作業システム】(←インターネットで見られます。)P.132に、ハーベスタは車両系との記述があります。よって、aの記述は間違い。


[25] 6 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:08
6.林道の種類及び区分に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.林道の種類は、自動車道と軽車道、単線軌道の3種類に分類される。
b.自動車道は、1級〜3級に区分される。
c.自動車道1級は、国道、都道府県道等と連絡する幹線をいう。
d.軽車道は、車道幅員1.8m以上3.Om未満のもので軽自動車の通行できるものをいう。


[49] RE:6 Name:ひろし Date:2015/11/21(土) 00:21
a・・・○
b・・・○
c・・・○
d・・・×(車道幅員 → 全幅員)


(林道の種類及び区分)
第4条 林道の種類は、次による。
(1) 自動車道
(2) 軽車道
(3) 単線軌道
2 前項各号の林道には必要な附帯施設を含むものとする。
3 自動車道は、次のように区分する。
(1) 自動車道1級 国道、都道府県道等と連絡する幹線
(2) 自動車道2級 自動車道1級及び自動車道3級以外のもの
(3) 自動車道3級 小利用区域にかかる支線及び分線等
4 軽車道は、全幅員 1.8 メートル以上 3.0 メートル未満のもので軽自動車の通行できる
ものをいう。
5 単線軌道とは、地表近くの空中に架設する軌条(複数の軌条を有するものを含む)及
び軌条上を走行する車両並びにこれに必要な施設をいう。

[24] 7 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:07
7.路網を構成する道に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.林道は原則として、不特定多数の者が利用する恒久的公共施設であり、森林整備や木材生産を進める上での幹線となるものである。
b.林業専用道は、主として特定の者が森林施業のために利用する一時的公共施設であり、幹線となる林道を補完し、森林作業道と組み合わせて、森林施業の用に供する道である。
c.林業専用道は、普通自動車(10トン積程度のトラック)や林業用車両(大型ホイールタイプフォワーダ等)の輸送能力に応じた必要最小限の規格・構造を持つことにより、森林作業道の機能を木材輸送の観点から強化・補完するものである。
d.森林作業道は、集材のために、より高密度な配置が必要となる道であり、作設に当たっては、経済性を確保しつつ丈夫で簡易な構造とすることが特に求められる。


[40] RE:7 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:55
bかなと思います。一時的ではないのではないでしょうか?

[23] 8 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:06
8.林業専用道の路線選定に関する配述として、娯っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.森林施業のポイントや森林作業道との分岐点を考慮しながら、地形・地質の安定している箇所を通過する路線選定を行う。
b.路線の線形は、地形に沿った屈曲線形、波形勾配とする。
c.伐開幅は最大限とするなど、自然環境の保全に配慮した路線選定を行う。
d.工作物の設置を抑制するように検討して路線選定を行う。


[38] RE:8 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:48
bかcで迷いcにしました

[42] RE:8 Name:123 Date:2015/11/12(木) 16:18
c
伐採幅を最大限で環境保全に配慮?

[22] 9 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:06
9.林道の幅員に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.もっぱら車の通行に供する部分が車道であり、これを支える形で両サイドに路肩がある。双方の幅員を合わせた幅員を全幅員と呼ぶ。
b.林道規程においては、1車線の場合、車道幅員は級別に2.0〜5.Omの範囲である。
c.林道の作設範囲は、林道敷きという。
d.林道の幅員は、設計車両が設計速度で安全に通行できるものでなければならない。


[39] RE:9 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:50
自信なしのbです

[21] 10 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:05
10.林道の平面線形に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.林道の幾何構造の中で、路線の進行方向の形状、線形を平面線形という。
b.林道の曲線半径は、本来大きいほど走行には好都合である。また、地形の関係、費用の関係から、常にできるだけ大きい曲線を用いる方が有利である。
c.林道で用いられる曲線は、直線に円弧が接続する単曲線が最も多い。
d.平面線形の設計が林道の安全性、輸送効率、あるいは建設費に大きな影響を与える。


[34] RE:10 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:45
b

[20] 11 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:04
11.林道の曲線部の拡幅に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.1車線林道の拡幅の位置は、原則として車道の内側とするが、地形その他の理由によってやむを得ない場合は、拡幅量の半分までに限り外側に拡幅することができる。
b,1車線の林道において、地形その他の理由によりやむを得ない場合で、所定拡幅量を縮減する場合は、必要に応じて標識、交通安全施設等を設置することが必要である。
c.2車線林道の各車線の拡幅は、林道中心線の半径を基礎に規程で示す拡幅量を標準値とすることとし、車線毎の拡幅量は変えない。
d.規定の拡幅量は、緩和区間に接続するまで、均一な値で設ける。


[35] RE:11 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:45
c

[19] 12 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:03
12.林道の横断勾配に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.林道規程では曲線部の片勾配を附する区間を除き、横断勾配を砂利道では8%以下、舗装道路では1.5以上2.0%以下を標準としている。
b.林道の横断勾配の形状は、屋根型直線形状を標準とする。
c.林道の利用形態が、もっぱら森林施業の実施である場合は、横断勾配を附さないことができる。
d.林道の利用形態が、もっぱら森林施業の実施であって、かつ自動車道の区分が3級の場合には、川側に片勾配を附することができる。


[50] RE:12 Name:ひろし Date:2015/11/21(土) 01:16
  解 答

  「a」・・・× 

    下記に、解説を示す。

a.林道規程では曲線部の片勾配を附する区間を除き、横断勾配を砂利道では8%以下、舗装道路では1.5以上2.0%以下を標準としている。

砂  利  道      「5以下」  
セメkトコンクリート舗装道及び            
アスファルトコンクリート舗装道  「1.5以上2以下」

[18] 13 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:00
13.林道の施工に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.切取施工には前段階として行う準備工において、伐根処理が不完全な場合、そのまま盛土すると、伐根が腐植したとき盛土の強度に大きく影響する。
b.丁張りは幅5〜6cmの貫板を組み合わせて固定し、切取りや盛土、施工基面は貫板の上端を基準として設置する。
c.土量の変化率L(ほぐした土量/地山の土量)は、土石の配分計画を立てるときに必要である。土量の変化率C(締固め後の土量/地山の土量)は、土石の運搬計画を立てるときに用いられる。
d.林道の切取のり面勾配は、普通土、粘性土、転石混じり土の場合で8分、軟岩で5分、硬岩で3分を標準としている。


[47] RE:13 Name:123 Date:2015/11/13(金) 00:00
c
CとLが逆では?

[17] 14 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 17:00
14.林道の排水施設に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.林道そのものを守る技術の大半は降雨に対する排水対策である。
b.路面における降雨等の地表水は、横断溝等の排水施設を適切に配置し、集中排水を行うものとする。
c.側溝の種類選定では、侵食や洗掘等のおそれのない箇所、舗装や路面安定処理の計画がない区間は、素掘りの側溝とする。
d.横断溝は、地形や勾配に応じた路面水等が自然流下する縦断勾配を設けるものとする。


[46] RE:14 Name:123 Date:2015/11/12(木) 23:59
b
排水を集中させる?

[16] 15 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:59
15.路体の維持管理に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.路体の維持管理は、路体構成として路盤そのものの管理、切取斜面および盛土斜面の管理に区分できる。
b.路面の凹凸発生現象のうち、ポットホールの発生位置は急勾配路面で、粒径配合不良の箇所であり、コルゲーションは緩勾配路面で、ランダムな位置に起こる。
c.岩石切取斜面の崩落において、流れ盤は春先の凍結・融解の繰り返しによる斜面安定の劣化をもたらし、受け盤は落石の原因となる。
d.排水施設に流入する土砂・枝条による排水施設の埋没は、越流を引き起こし盛土の崩壊を引き起こす。


[61] RE:15 Name:ひろし Date:2015/11/23(月) 02:07
  解答
 
     「a」 ・・・ × or ○ ? (路体は盛土部の管理)
     「b」 ・・・ × ? (急こう配、緩勾配が逆)
     「c」・・・○
     「d」・・・○



下記に、各設問の説明を示す。


   「a」 ・・・ × or ○ ? (路体は盛土部の管理)

a.路体の維持管理は、路体構成として路盤そのものの管理、切取斜面および盛土斜面の管理に区分できる。

 下記の路体の説明では、盛土部の路面から1m以下の部分であり、
切土部の舗装下部は、路床のみと考えられる。
 ただし、設問の路盤そのものの管理と解すると、切取斜面、盛土斜面の管理が該当するとも考えられる。

  「路体」・・・路体とは盛土における路床以外の部分をいう。
「路床」・・・路床とは舗装下面より1m 以内の部分をいう。

   林道技術基準の解説(平成2 3 年4 月1 日   林野庁森林整備部長通知)
1 路床土調査
(2) 調査は、切土及び盛土箇所別に、土質がほぼ均一とみられる区間ごとに行うものとし、路床土が未定の場合の切土箇所は現地の地山、盛土箇所は既設道等の類似土質の路肩付近について行う。


   「b」 ・・・ × ? (急こう配、緩勾配が逆)

b.路面の凹凸発生現象のうち、ポットホールの発生位置は急勾配路面で、粒径配合不良の箇所であり、コルゲーションは緩勾配路面で、ランダムな位置に起こる。

ポットホールは、一般の平坦地でも多く見られ、路面のひび割れ部や劣化部で舗装面が亀の子状に窪む現象である。
一方、コルゲーションは、車の急ブレーキや速度の変速部で路面に不規則な進行方向への応力が発生し、波状の起伏が生じるため、特に急こう配部では平たん部より強い加圧が発生すると考えられる。
このため、文書の説明が逆ではないかと考える。

「ポットホール」
罅(ひび)割れ部や排水不良により劣化の進行した舗装表面に生ずる穴。寒冷地においても発生しやすく、時には基礎部分を含めて完全にアスファルトが欠損し穴を広げる事もある。

「コルゲーションとは (コルゲーション)」
自動車交通の振動などの影響により路面が周期的に加圧されることで、道路延長方向の路面に生じる波状の表面凹凸をいう。
コルゲーション道路延長方向に規制的に生じる比較的波長の短い波状の表面凹凸。


   「c」・・・○

c.岩石切取斜面の崩落において、流れ盤は春先の凍結・融解の繰り返しによる斜面安定の劣化をもたらし、受け盤は落石の原因となる。

切土の表層崩壊では、流れ盤構造や岩の割れ目にそって滑落し、凍結等の繰り返し応力により、流れ盤は滑落の危険性が高くなる。

一方、受け盤岩盤構造では、滑落よりは、岩盤の亀裂・分解により分離した岩石の落石の危険性が大きいと推測される。

以上の推定から、設問は正しいと考える。



  「d」・・・○

d.排水施設に流入する土砂・枝条による排水施設の埋没は、越流を引き起こし盛土の崩壊を引き起こす。

 斜面や盛土面の表面流水の被災原因は、排水水路部の越流による斜面表面のへの浸透水や浸食に起因する事例が多くみられる。
このため、設問の内容は、実際の現場での事例を考慮しても正しいと考える。

[15] 16 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:58
16.斜面の水循環に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.斜面下部では常時土壌水分と栄養分が潤沢で、樹木の生長が旺盛である。
b.斜面下部では降雨時土壌水分復帰流や不飽和流が発生しやすい。
c.斜面上部は土壌中の水は飽和・不飽和流として排水される。
d.斜面上部は蒸発散が活発で、土壌孔隙は空隙化されやすい。


[60] RE:16 Name:ひろし Date:2015/11/23(月) 00:43
  解答
 
     「a」・・・○
     「b」 ・・・ × ?  (斜面下部 → 斜面上部)
     「c」・・・○
     「d」・・・○


下記に、各設問の説明を示す。



  「a」 ・・・ ○

a.斜面下部では常時土壌水分と栄養分が潤沢で、樹木の生長が旺盛である。

  植物養分も斜面の下方で多く、植物の生育も斜面の上部から中・下部に向かい旺盛になる傾向があります



  「b」 ・・・ × ?  (斜面下部 → 斜面上部)

b.斜面下部では降雨時土壌水分復帰流や不飽和流が発生しやすい。

   「降雨時土壌水分復帰流や不飽和流が発生」は、
   斜面上部の現象と思われる。
    降雨による地中への浸透水が表土に戻る現象が復帰流で、
   斜面上部では、不飽和帯の不飽和流が下部に流動する。

  「Retarn flow:復帰流」
    一度浸透した水が土壌の表層付近を短い距離流れてから地表付近へ戻る流れ



  「c」 ・・・ ○

c.斜面上部は土壌中の水は飽和・不飽和流として排水される。

地表の下部の斜面上部は、不飽和帯である。

4.1 飽和状態と不飽和状態
 土壌間隙が水で満たされている状態を飽和状態といい,間隙中に土壌水と土壌空気とが共存している状態を不飽和状態という,このような状態にある土壌をそれぞれ飽和土壌・不飽和土壌という.



  「d」 ・・・ ○

d.斜面上部は蒸発散が活発で、土壌孔隙は空隙化されやすい。

   斜面上部は斜面下部に比べて土壌の乾燥が強いなど、
   恒常的な水分不足にさらされていた  ・・・・「d」

斜面上部ほど黒い層が薄くなります。
これは斜面上部ほど乾燥しやすく・・・「d」 

 

[14] 17 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:49
17.土石流地形に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.土石流堆は、一般的に先端が盛り上がり、後方に尾を引いたような細長い堤防状の高まりとなる。
b.土石流堆は、必然的に末端から下刻され段丘化することがある。
c.土石流堆の構成物質は、先端ほど粗粒な径数m以下の大小の角礫ないし亜角礫であり、それらが明瞭な成層構造をもつ。
d.谷口から低地に向かって何回も土石流が流出すると谷口に同心円的な等高線で示される扇状地状の沖積錐が形成される。


[45] RE:17 Name:NR15 MAIL Date:2015/11/12(木) 19:31
b。河川浸食の説明。

[13] 18 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:47
18.森林土壌に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.AO層は、土壌動物やそれらが破砕・腐朽したものが堆積している層をいう。
b.A層は、本来物質が溶脱を受ける層をいう。
c.B層は、本来鉄やアルミニウムなどの遊離酸化物、腐植あるいは粘土などが集積する堆積層をいう。
d.C層は、鉱質物が風化しただけの母材料から構成される層をいう。


[51] RE:18 Name:ひろし Date:2015/11/21(土) 01:57
   解 答


   「a」・・・×   (AO層は無い。 → O層の事」
   「b」・・・○
   「c」・・・○
   「d」・・・○


   下記に、解説を示す。


 「×」 (AO層は無い。 → O層の事」

a.AO層は、土壌動物やそれらが破砕・腐朽したものが堆積している層をいう。

0層:落葉などの堆積層で、耕地では見られない

この層位は通常鉱質土壌の上に作られ、有機土壌断面を形成する。Oは有機物(organic matter)の事である。この層位は植物や動物の死骸や排泄物の分解物由来物質が多くを占める地表面層である。この層は、一般的に草原では形成されず森林地域で発生し、通常「林床」と呼ばれている。このO層位は風化鉱物粒子を含まない。その有機物の分解度合で、さらに細かい分類が行われる。


  「○」

b.A層は、本来物質が溶脱を受ける層をいう。

O層の下部には、粗大有機物が分解あるいは溶脱されて生じた黒色の層(A層)が観察されることが多い。

A層:土壌断面の最上部で、表層が埋没した層作土一般に作土であり、生産活動で変化に富む表層の腐植供給層をA1層 溶脱層をA2層(作土層)

 「作土層」は土壌の最上位層に位置し、耕うんや施肥、かん水など作物生産のため人間が土層に影響を強く与えている土層である。また、耕土層ともいう。

多くの場合、「表土」と言われる鉱物層位で暗色である。この層位は腐植有機物を含み、生物学的活性が発生する層として知られている。この層では、ミミズや真菌、節足動物、植物の根などが多く存在する。 したがってA層位はbiomantleと呼ばれる[1][2]。 しかしながら、 生物学的活性はさらに深い土壌へ伸びるので、この層位だけの際立った特徴として見なすことはできない。



「○」

c.B層は、本来鉄やアルミニウムなどの遊離酸化物、腐植あるいは粘土などが集積する堆積層をいう。

B層:A層からの溶脱物質の集積・・・・・心土層

心土層は、作土層より下の土層の総称で、一般に心土層は作土層よりち密で腐植や有機物が
少なく、養分も乏しい、しかし、作土層から溶脱した養分が集積し得る場合は、肥
沃化した心土となることがあり、その場合、天地返しなどで作土層へ養分を供給す
ることが可能となる。

B層位
一般に「下層土」と呼ばれる。O・A・E層の下に位置し、上の層までで土壌の変化は十分に行われて、下層土からは元の母材の特徴がみられる。湿気の多い地域では、ケイ酸塩粘土、鉄(Fe)およびアルミニウム(Al)酸化物、有機材料など物質がもっとも集積(illuviation)される層である。したがって、この層は「集積層(illuviated horizon)」もしくは「蓄積帯(zone of accumulation)」とも呼ばれる。



 「○」

d.C層は、鉱質物が風化しただけの母材料から構成される層をいう。

C層:土壌構造はほとんど無い

C層位
C層位(母材)はB層位よりも下に位置し、上からの土壌形成プロセスに影響されず、土壌学的な発展はなくA層とB層などの土壌体とは関係性は薄い。しかしながら、乾燥地域では、炭酸塩および石膏は、C地平線に濃縮される。また、C層はA層とB層の元となった風化して崩れた岩などの成分がみられる。

[12] 19 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:30
19.地形計測に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.GPS測量は、地上間での見通し確保は不要で、山越えの基線測定も短時間で計測でき、測量作業の省力化が図られて精度も良い。
b.航空レーザー測量は、空中写真を用いて地形情報の取得や地形図の作成を行う方法である。
c.数値地形モデルは、標高に関する地形情報でありデジタルデータであるためにコンピューターを利用して容易に大量のデータを処理することができる。
d.地理情報システムは、位置に関する情報を持ったデータを総合的に管理・加工し、視覚的に表現し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。


[48] RE:19 Name:123 Date:2015/11/13(金) 00:02
a
見通しに確保は必要と思います

[11] 20 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:29
20.落石調査に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.落石は斜面の勾配が概ね30度以上で発生することが多い。
b.落石は斜面の平面形状が凹型斜面の場合は谷筋に集中する傾向がある。
c.落石は斜面の縦断形状が凹型斜面の場合は一般的に浮石型落石の発生が多い。
d.落石は斜面の縦断形状が凹型斜面の場合は斜面上部で発生した落石は下部に行くほど減速し跳躍高さも低くなる。


[36] RE:20 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:46
d

[10] 21 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:27
21.治山ダムの設計に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.山脚の固定、縦・横侵食の防止、不安定土砂の直接的な移動防止を目的とする治山ダムは、対象となる渓流区間の直下流に位置を選定する。
b.対象となる渓流区間が長い場合、またはその箇所の渓床勾配が急な場合には、高さの高い治山ダムを1基配置する。
c.土石流が発生するおそれ等のある渓流においては、土石流等の発生、流送、堆積等の各区間の土砂移動の特性に応じて適切な箇所を選定する。
d.既設の治山ダムが配置されている渓流区間において、治山ダムの配置目的や既設の状況等を踏まえ、効果的かつ効率的と判断される場合には、嵩上げ等による既設治山ダムの機能強化を検討する。


[59] RE:21 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 20:10
  解答
 
 「b」 ・・・×  (ダム1基ではなく、低い数基のダム)


 「土石流等の発生区間では、比山脚固定、縦・横侵食の防止を図り、堆積区間では下流への流出防止を図ることから、較的低いダムを数基、複数で渓床勾配の緩和を図るように治山ダムを配置する。



b.対象となる渓流区間が長い場合、またはその箇所の渓床勾配が急な場合には、高さの高い治山ダムを1基配置する。


治山ダムの位置と設置個所の解説を下記にしめす。


「× の 理由」

設問の「渓流区間が長く、急渓床勾配区間は、
山脚固定、縦・横侵食の防止の観点から、
効果的な設置効果を発揮するため、
高さの高い治山ダムを1基ではなく、
  較的低いダムを数基、複数で渓床勾配の緩和を図るように治山ダムを配置する。事が妥当である。と考える。

  (下記にの(4)の内容が解答内容)



3−3−1 治山ダムの位置の条件
治山ダムの位置は、治山ダムの安定性が保たれるよう適切な箇所を選定しなければならない。
3−3−2 合流点付近の治山ダムの位置
主、支渓の合流点付近に計画する治山ダムの位置は、原則として合流点の下流部に設けるものとする。
3−3−3 階段状治山ダムの位置
治山ダムを階段状に計画する場合、最下流の治山ダムの位置は、原則として堅固な基礎地盤に設けるものとする。
また、これより上流の治山ダムの位置は、下流の治山ダムの計画勾配等を考慮して決定するものとする。

(1)連続的に設ける最下流部の治山ダムは、当該不安定土砂を安定させるための基礎となる重要な工作物であるので、流域の最下流のダムと同様に堅固な地盤に設けることが望ましい。基礎地盤が見込めない場合は副ダム等を設けるなど下流のり先の保護を十分図る必要がある。

(2)渓床から両岸にかけて岩盤が露出しているような箇所は、経済的な堤体のダムを設計できる可能性が高いことから、ダム位置として好ましい。ただし、狭隘な箇所では洪水流量との兼ね合いから、必要な放水路断面が確保できない場合もあるので、集水面積と横断地形に注意を払う必要がある。

(3)崩壊地、渓岸侵食区間、不安定土砂の堆積区間がある場合には、これらの箇所の直下流でなるべく地盤の良好な箇所が治山ダムの位置として望ましい。

(4)土石流等の発生区間では山脚固定、縦・横侵食の防止を図り、堆積区間では下流への流出防止を図ることから、治山ダムの位置は上記の〔解説〕2を参照する。
  流送区間では土石流等の流速を低下させる必要があることから、比較的低いダムを数基、複数で渓床勾配の緩和を図るように治山ダムを配置する。

[9] 22 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:26
22.護岸工の設計に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.護岸工の天端高は、砂礫、流木等を含んだ洪水流に対して、越流しないように安全な高さとしなければならない。
b,山腹崩壊の防止または山腹工の基礎を目的として護岸工を設ける場合には、洪水流に対して安全かつ山腹基礎工の目的を達成できる天端高とする必要がある。
c.治山ダムの上流部に計画する護岸工の天端の高さは、治山ダムの袖天端より高い高さとし、おおむね計画勾配に沿って勾配を設け、越流しない高さとする。
d.護岸工の天端高は、計画高水流量から求められた計画水深に余裕高を加えた高さとする。


[58] RE:22 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 19:40
  解答
 
「c」  「×・・・?」 

   (袖天端より高い高さとし  → ダムの袖天端と同等の高さに)



 解説を下記に示す。


 22.護岸工の設計に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。

  「○」
a.護岸工の天端高は、砂礫、流木等を含んだ洪水流に対して、越流しないように安全な高さとしなければならない。

   「記述内容は、正しい。)



  「○」
b,山腹崩壊の防止または山腹工の基礎を目的として護岸工を設ける場合には、洪水流に対して安全かつ山腹基礎工の目的を達成できる天端高とする必要がある。

「記述内容は、正しいと思える。
  護岸工は、洪水流に対して安全かつ山腹基礎工の目的を達成できる天端高とするのが、一般的である。」



「×・・・?」    (袖天端より高い高さとし  → ダムの袖天端と同等の高さに)

c.治山ダムの上流部に計画する護岸工の天端の高さは、治山ダムの袖天端より高い高さとし、おおむね計画勾配に沿って勾配を設け、越流しない高さとする。

    下記は、 「 治山ダム  の 第4節 護岸工 」 より抜粋

「 ダムの上流部に計画する護岸工の天端は,ダムの袖天端と同等の高さに取り付け,おおむね計画勾配に沿って勾配をつけ,越流しない高さとする。」




 「○」
d.護岸工の天端高は、計画高水流量から求められた計画水深に余裕高を加えた高さとする。

「護岸工の天端の高さは,原則として,計画高水位に余裕高を加えた高さと
する。」

 前提(計画水深 = 計算高水位 の場合)

水深は、水面から鉛直方向に向かって測る、深さ。

水位は、ある基準点から水面までを鉛直方向に向かって測る。基準点の設け方で、水深と同じだったり違ったりする。水面の位置を表す、と考えればわかりやすい・・・か?

1−2 堤防の高さ   
堤防(計画高水流量を定めない湖沼の堤防を除く。)の高さは、計画高水流量に応じ、計算高水位に次の表の下欄に掲げる値(余裕高)を加えるものとする

[8] 23 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:09
23.地すべりの排土工に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.排土工は、地すべりの末端域において行われる工法である。
b.排土工は、地すべりの運動方向に対して、運動ブロックが一つまたは二つの場合に適用され、多くの地すぺりが連続的に相互に関連している場合には適用されない。
c.すべり面の形状が円弧の場合には排土効果が非常に大きい。
d.施工は乾期が最も適当で、降雨時には地塊の粘性が増して排土の効果も悪く災害の危険性も高い。


[43] RE:23 Name:123 Date:2015/11/12(木) 16:22
a
排土工は頭部です

[7] 24 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 16:03
24.山腹工に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.地下水型の崩壊地については、地下水の排除を十分行う工種を採用する。
b.豪雨や地震によって発生した崩壊地のうち、脚部の侵食やガリー侵食が見られる区域においては、斜面を安定させるための基礎工に重点をおいたものとする。
c.火山噴出物が厚く堆積している地帯等のように地質が脆弱な地域においては、一度崩壊すると拡大して自然復旧が困難となるので、拡大崩壊を防ぐのに有効な工法を計画する。
d.渓流の側面や谷頭に発生した崩壊地での山腹工は、地すべり対策工と一体的に安定を図るよう計画をする。


[57] RE:24 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 18:49
  解答

 
  「d」 ・・・ × (地すべり対策工 → 渓間工)



 解説を下記に示す。

  「a」 … ○

a.地下水型の崩壊地については、地下水の排除を十分行う工種を採用する。



  「b」 ・・・ ○

b.豪雨や地震によって発生した崩壊地のうち、脚部の侵食やガリー侵食が見られる区域においては、斜面を安定させるための基礎工に重点をおいたものとする。

下記の「斜面の安定と早急な植生導入を行い」の文面から、
斜面の安定とは斜面の基礎工対策が必要であり、
その後、斜面防護の植生工等の斜面保護が必要を解釈される。

2−1 山腹工設計の基本的考え方

1 崩壊地等の復旧のための山腹工は、崩壊地、ガリー等の侵食及びはげ山等によ崩壊地復旧山腹工は,崩壊地,ガリー等の侵食及びはげ山等により,既に裸地が存在している箇所を対象に、今後の拡大崩壊及び表面侵食等を防止するために、原則として、斜面の安定と早急な植生導入を行い、最終的には安めに,地盤の安定と早急な植生導入を行い,最終的には安定した森林に移行させるものである



  「c」 ・・・ ○ (文面は妥当と思う)

c.火山噴出物が厚く堆積している地帯等のように地質が脆弱な地域においては、一度崩壊すると拡大して自然復旧が困難となるので、拡大崩壊を防ぐのに有効な工法を計画する。



  「d」 ・・・ × (地すべり対策工 → 渓間工)


d.渓流の側面や谷頭に発生した崩壊地での山腹工は、地すべり対策工と一体的に安定を図るよう計画をする。

3 渓間工との一体的な計画
  渓流の側面や谷頭に発生した崩壊地での山腹工は、渓間工と一体的に図るよう計画を立てる必要がある。

[6] 25 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 15:27
25.落石防護工に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.落石防護工は、保全対象を防護するために落下する岩石を抑止または減殺することを目的として施設を設置する工法である。
b,落石防護柵工は、落石の発生するおそれのある斜面を、ワイヤーロープと金網で構成された網で覆い、落石の発生を防止する工法である。
c.落石防護擁壁工は、緩衝材を設けたコンクリート製擁壁、鉄筋コンクリート製擁壁及び土堤により落下してくる岩石を阻止する工法である。
d.落石緩衝柵工は、H鋼の支柱に伸び性能が高いワイヤーロープ、金網を取り付けた柵により落石の衝突エネルギーを吸収させる工法である。


[56] RE:25 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 18:09
  解答

   「b」 ・・・ × (落石防護柵工 → 落石防護網)


b,落石防護柵工は、落石の発生するおそれのある斜面を、ワイヤーロープと金網で構成された網で覆い、落石の発生を防止する工法である。
,落石防護柵工は、擁壁等の上部に設置されるストンガード(H鋼支柱と網目ネットにとり落石を防護するけいしきである。



 設問の説明は、斜面を覆うネットの落石防護ネット網であり、前記の防護工とは、説明内容が異なっている。


 他の「a、c、d」の記述内容は、それぞれの対策工法名称と説明内容が、
妥当だと解釈できる。




1.落石対策工の分類

   落石対策工は、下記の2種類がある。

 1)「落石予防工」は、落石の発生が予想される斜面内の落石予備物質(浮石、連石)を取り除いたり、斜面に固定するなど、発生源に直接働きかけて落石の発生そのものを予防する。

 2)「落石防護工」は、斜面から転落あるいは落下してくる落石の運動エネルギーを吸収・消散させ保全対象に到達することを阻止する。



2.落石予防工の目的および種類

 落石予防工は落石発生源に対して次のような効果を期待して実施される。

1) 地表水、凍結融解、温度変化、乾湿の繰り返し、風力等による風化・浸食の進行を防止する
2) 落石予備物質を原位置で直接的に固定する
3) 落石予備物質を除去あるいは整理する
4) 斜面崩壊防止することにより、これに伴う落石を防止する


3.落石防護工の種類と機能

 落石防護工の種類は設置する位置によって次のように分類される。
 1) 発生源から道路等に至る中間地帯に設けるもの
  ・落石防護網
  ・落石防護柵
  ・落石防護擁壁
 2) 道路際(斜面下部)に設けるもの
  ・落石防護網
  ・落石防護柵
  ・落石防護棚(ロックキーパー)
  ・落石防護擁壁
  ・ロックシェッド(落石覆工、洞門)

[5] 26 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 15:25
26.治山・林道施設の長寿命化計画に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.施設の維持管理・更新等に係るトータルコストの縮減・平準化を図る上で、点検・診断等の結果を踏まえ、個別施設ごとに長寿命化計画を策定する。
b.個別施設計画の策定を進めていくためには保全予防型維持管理の考え方に基づく維持管理・更新等の対象となる施設を明確にする。
c.個別施設計画策定の前提となる点検・診断等の実施結果や各種情報の蓄積、計画策定のための知見の充実などを進めていく。
d.個別の各施設の管理者の取組状況に応じたきめ細かな対応を図っていくことが課題である。


[37] RE:26 Name:yuu Date:2015/11/11(水) 20:47
d

[4] 27 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 15:23
27.個別施設計画に関する記述として、齪っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.施設の効用により斜面の安定や渓岸の侵食防止等が図られ、健全な森林が回復した結果、森林の国土保全機能等の発揮と相まって、期待される効果が持続的に確保されうると考えられる施設については個別施設計画の策定対象から除くことができる。
b.老朽化に伴う経年劣化等により施設が損傷した場合等であっても、その影響の及ぼす範囲が限定的であるなど、第三者に被害を及ぼす等の重大な事故を引き起こす可能性が極めて小さい施設については個別施設計画の策定対象から除くことができる。
c.規模が小さく維持管理によるトータルコストの削減効果が限定的であり、事後的な措置を行うことにより対応する方が効率的な施設等については個別施設計画の策定対象から除くことができる。
d.治山施設は、荒廃山地における斜面の安定や渓岸の侵食防止等を図るために整備されるものであり、施設周辺の森林の状況については個別施設計画の策定対象から除くことができる。


[55] RE:27 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 17:14
   解 答

「a」・・・○
「b」・・・○
 「c」・・・○
 「d」・・・× (記載なし)


(4)個別施設計画の策定
本行動計画の対象施設について、予防保全型維持管理の考え方を前提と
した個別施設計画の策定を推進する。ただし、次の@からBまでの施設に
ついては、管理者の主体的な判断により、その対象から除くことができる。



  「a」 ・・・ ○

@維持管理・更新等の必要性が認められない施設
施設の効用により斜面の安定や渓岸の侵食防止等が図られ、健全な森
林に回復した結果、保安林の指定目的が十分達成された状態となってお
り、かつその機能の発揮の態様等を踏まえ、当該施設の予防保全型維持
管理を行わなくても、森林の国土保全機能等の発揮と相まって、期待さ
れる効果が持続的に確保されうると考えられる施設。


  「b」 ・・・ ○

A第三者への影響が限定的な施設
老朽化に伴う経年劣化等により施設が損傷した場合等であっても、そ
の影響の及ぼす範囲が限定的であるなど、第三者に被害を及ぼす等の重
大な事故を引き起こす可能性が極めて小さい施設。


    「c」 ・・・ ○

B事後的な措置により対応する施設等
その他、規模が小さく予防保全型維持管理によるトータルコストの削
減効果が限定的であり、事後的な措置を行うことにより対応する方が効
率的な施設等。

[3] 28 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 15:19
28.治山施設点検に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.保全対象に影響が懸念される施設の損傷及び早急な対策が必要な施設等については、遅滞なく監督職員等に報告すること。
b,施設位置調査は、渓間工の場合は放水路中心部を基本とし、山腹工については施工区域の最下端付近の任意の位置を基本とする。
c.施設に直接影響を及ぽす木本類等については監督職員に報告する。
d.GPSを携行し、施設の位置を特定することを基本とする。


[54] RE:28 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 16:50
   解 答

「a」・・・○
 「b」・・・× ( 最下端付近 → 中央部付近)
 「c」・・・○
 「d」・・・○


治山施設点検要領
3.留意事項   より、


      「a」・・・ ○

(1)保全対象に影響が懸念される施設の損傷及び早急な対策が必要な施設等については、遅滞なく監督職員等に報告すること。


      「c」・・・ ○

(2)施設に直接影響を及ぼす木本類等については、監督職員等に報告すること。


   「d」・・・ ○

(3)GPS(座標データWaypoint CSV形式データ形式:ガーミンGPX及びカシ
ミールPOT)を携行し、施設の位置を特定すること。なお、地形条件等で計測不能の
場合は除く。


      「b」・・・ × ( 最下端付近 → 中央部付近)

(4)施設位置調査は、渓間工の場合は放水路中心部を基本とし、山腹工については施工区域の中央部付近の任意の位置を基本とするが、流水や落石等安全上支障がある場合は適宜位置を変更することとし、調査位置が分かるよう略図に整理すること。

[2] 29 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 15:04
29.治山施設点検における写真撮影に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.渓間工の全景撮影は上流側から構造物全体が見えるような位置、なるべく構造物の上流側が見えるように、やや高い位置にカメラを据えて撮る。
b.渓間工の袖部撮影については、左岸・右岸部下流側のやや高い位置から撮る。
c.渓間工の間詰工、護岸工等撮影については、下流側または上流側の状況をアップで撮る。
d.渓間工の渓流全体撮影については、施設を中心として、渓流全体が立体的及び背後の林地概況(背景)が判るように、斜め方向かの高い位置から撮る。


[53] RE:29 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 16:34
   解 答

「a」・・・× (上流側から → 下流側から)
 「b」・・・○
 「c」・・・○
 「d」・・・○


治山治山施設点検整備調査写真撮影のポイント

渓間工
◆全景撮影(下流側から全景) 「a」・・・× (上流側から → 下流側から)

@下流側から構造物全体が見えるような位置、なるべく構造物の上流側が見える
ように、やや高い位置にカメラを据えて撮る。
A渓床状況等が判る写真を撮る。
B構造物施工箇所の中心線上にポールを立てて撮る。

◆袖部撮影(左岸・右岸側)
@左岸・右岸部下流側のやや高い位置から撮る。       ・・・・・「b」 ○

A袖の取付けと山腹面の傾斜等が判るように撮る。(なるべく立体感が出るように
撮る。)
B堤名板を撮る。(文字の判読ができること。)
C下流側または、上流側の間詰工等の状況をアップで撮る。

◆間詰工、護岸工等撮影(左岸・右岸・堤底)      ・・・ 「c」 ○

@下流側または、上流側の間詰工の状況をアップで撮る。

◆渓流全体撮影                       ・・・ 「d」 ○

@施設を中心として、渓流全体が立体的及び背後の林地概況(背景)が判るよう
に、斜め方向の高い位置から撮る。

◆複数施設撮影
@下流側から構造物が一連している状況を撮る。

◆異常箇所撮影
@位置の特定ができる写真(全景、局所)を必ず撮る。
A状況や規模が確認できるよう、ポール、リボンテープ、スケール等を使用して
アップ写真を撮る。

◆留意事項
@前回撮影の写真(治山台帳の写真等)と同じ撮影地点、アングルで撮る。(目標
となる背景物(立木、岩石)を入れる。)
A原則、下流側から上流側に向けた写真とする。
B計測機械の目盛りが判るようにアップ写真も撮る。
Cなるべく一枚の写真に収まるように撮るのが望ましいが、パソコンでパノラマ
処理する場合も考慮して撮る。

[1] 30 Name:Яyo- Date:2015/11/11(水) 14:51
30.鋼製治山構造物の点検方法に関する記述として、醍っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.構造物の倒壊・破損・転倒・滑動・変形・腐食・破断がないか点検する。
b.接合部材のゆるみはないか点検する。
c.アンカーの異常・ワイヤーの破断や摩耗がないか点検する。
d.洗掘・異常な堆積や流木・構造物の不安定化につながる道路や湧水がないか点検する。


[52] RE:30 Name:ひろし Date:2015/11/22(日) 16:21
  解答

     「c」・・・×  (マニュアルに記載なし)

  下記に、マニャルを示す。

(平成27年度) 「治山施設に係る点検マニュアル」(平成27年3月)(水産林務部林務局治山課)資料より、

4 点検の方法及び評価の手法

(イ) 鋼製構造物(安定計算を伴う篭も含む)

・構造物の倒壊・破損・転倒・滑動・変形・腐食・破断がないか。・・・・・・・ 「a」

・接合部材のゆるみはないか。アンカーの異常・ワイヤーの破断や摩耗がないか。・・・・・・・・ 「b」

・洗掘・異常な堆積や流木・構造物の不安定化につながる崩壊地や湧水がないか。・・・・・・・・ 「d」

・待ち受け対策の場合、落下物を捕捉し除去の必要はないか。

・主要部材の破損に伴う中詰材の流出はないか。