24.孔内流向流速測定の様々な手法に関する記述として、誤っているものをa〜dのなかから選びなさい。
a.固体粒子追跡型:地下水中に浮遊する微細粒子の移動を測定することにより、地下水の流速と流向を知る方法である。孔壁付近では非直線的な地下水の流れが生じるため、できるだけ孔の中心付近の粒子の動きに着目する。
b.熱中性子検出法(濃度追跡型):熱中性子吸収断面積の大きいホウ素をトレーサーとして測定区間に注入し、指向性を持たせた中性子検出器を回転させて各方向のホウ素濃度の希釈状況の経時的変化を測定することにより流速と流向を求める。
c.電位差法(濃度追跡型):地下水と比抵抗の異なる溶液をトレーサーとして注入し、測定器の円周上の電極間の電気抵抗を測定して、トレーサーの希釈状況の変化から流速と流向を求める。トレーサーは、蒸留水あるいは適当な濃度の食塩水が一般に用いられる。
d.熱量法(濃度追跡型):ヒーターによって加熱された地下水をトレーサーとして、温度センサを用いて熱の移動を検出し、地下水の流速と流向を求める。中心に発熱部、周辺に温度センサを設置する方法と、周辺に発熱部、中心に温度センサを設置する方法とがある。
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[65] RE:24 Name:ひろし Date:2015/11/23(月) 18:59 |
解答
「a」 ・・・ △? (説明内容は、直感的に正しいと思われる。?)
「b」 ・・・ ○
「c」 ・・・ ○
「d」 ・・・ × ? (周辺に発熱部で中心部の測定は、誤りと思える)
下記に、各設問の説明を示す。
「a」 ・・・ △? (説明内容は、直感的に正しいと思われる。?)
a.固体粒子追跡型:地下水中に浮遊する微細粒子の移動を測定することにより、地下水の流速と流向を知る方法である。孔壁付近では非直線的な地下水の流れが生じるため、できるだけ孔の中心付近の粒子の動きに着目する。
解答(推定意見)
(前文は、正しい。 後文は、孔壁付近では非直線的な流れと推測される。
さらに、孔壁での流れの阻害を避け、孔内の中心部での粒子の流れを
測定する法が、観測精度が高くなると思われるため → △ ? )
この設問に対する、資料は見つけれなかった。
「b」 ・・・ ○
b.熱中性子検出法(濃度追跡型):熱中性子吸収断面積の大きいホウ素をトレーサーとして測定区間に注入し、指向性を持たせた中性子検出器を回転させて各方向のホウ素濃度の希釈状況の経時的変化を測定することにより流速と流向を求める。
「熱中性子検出法」
ホウ素を測定区間内に注入し、指向性を持たせた中性子検出器にて各方向のホウ素濃度を観測する。ホウ素濃度の希釈状況の変化から流速と流向を求める。ホウ素は熱中性子を好んで取り込む性質があり、トレーサーとして利用できる。
A熱中性子検出法
ホウ素をボーリング孔に注入し、検出器でホウ素濃度を測定し、ホウ素濃度の希釈状況の変釈状況の流向と流速を求めます
「c」 ・・・ ○
c.電位差法(濃度追跡型):地下水と比抵抗の異なる溶液をトレーサーとして注入し、測定器の円周上の電極間の電気抵抗を測定して、トレーサーの希釈状況の変化から流速と流向を求める。トレーサーは、蒸留水あるいは適当な濃度の食塩水が一般に用いられる。
@電位差法
地下水と比抵抗の異なる溶液(食塩水等)をボーリング孔に注入し、検出器で電気抵抗を測定し、注入溶液の希釈状況の流向と流速を求めます。
5-(1)電気探査による方法
電位電極間の電位差を測定して,地下の比抵抗分布を推定するもので
食塩水等のトレーサーを使用して,より大きな電位の変化を与えて計測が行われる流体流動電位法もある
「d」 ・・・ × ? (周辺に発熱部で中心部の測定は、誤りと思える)
d.熱量法(濃度追跡型):ヒーターによって加熱された地下水をトレーサーとして、温度センサを用いて熱の移動を検出し、地下水の流速と流向を求める。中心に発熱部、周辺に温度センサを設置する方法と、周辺に発熱部、中心に温度センサを設置する方法とがある。
○・・・中心に発熱部、周辺に温度センサを設置する方法(下記のとおり)
×?・・・周辺に発熱部、中心に温度センサを設置する方法
(この方法では、孔内の地下水の流向と流速の測定が困難であると思える。
また、この方法の機器が見当たらない)
B熱量法
測定器に内蔵したヒーターにより地下水を温め、温度センサーでの地下水の温度変化から流向と流速を求めます。
(1) 円柱の中央にヒーターを設置し発熱体を中心に円柱周りに(周辺)16個の温度センサーを配置している。
(2) 不明(周辺に発熱部、中心に温度センサを設置する方法)
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