技術士の価値のスレッドが長くなったので、改めてスレッドを立ち上げます。
現在の技術士制度では、最短実務経験2年で第二次試験が受験できます。(非常に稀なケースでは、第一次試験に合格を若い時にして、技術士補登録をすればほとんど実務経験がなくても第二次試験が受験できることもあります。)このことを考えれば、技術士は「技術者としてのスタートラインに立つことを許される」ための資格と言えるのではないでしょうか?ここの「技術者」は「優れた技術者=技術士」と捉えることができます。
優れた技術者とは
a.高い職業倫理
b.柔軟で創造性に富む思考力
c.生涯にわたって新しい知識を獲得しそれを統合していく能力
d.自らの専門領域に関する知識とその応用力
e.技術分野全般を見渡す広い視野や幅広い知識
f.的確な問題設定力・洞察力を持ち、必要とする技術を組み合わせ統合して問題を解決する能力
g.経営・管理能力や説明力、コミュニケーション能力等を有し、国際的に通用すること
です。
技術士への想いは人それぞれ違うとは思いますが、H.12の法改正の前の「名をなし功なした」方の資格とは明らかに違ってきており、H.19の試験内容の変更(制度の変更ではありません)も、この方向性をより明確にしたものと考えられます。
これでは技術士が技術者の最高峰の資格とは言えないと感じられる方もいるとは思いますが、最高峰に上るための資格であり、そのために「資質向上の責務」が技術士にはあります。
技術士がどのように評価され、認知されていくかは、技術士資格を取得された方が、業務でその能力を示し、いかに社会に貢献していくかによって決まるのではないかと思っています。
技術士は、プロフェッショナルエンジニアです。
【 プロフェッションの概念 】
1. 教育と経験により培われた高度の専門知識及びその応用能力を持つ。
2. 厳格な職業倫理を備えている。
3. 広い視野で公益を確保する。
4. 職業資格を持ち、その職能を発揮できる専門職団体に所属する。
この概念をよくご理解いただくと、技術士に求められているもの、すなわち方向性が自ずと見えてくるのではないかと思います。
この掲示板は、既技術士の方々がこれから技術士を目指そうとしている方への幅広い視野からのアドバイスや提言を行うための議論の場かつ技術士を目指している方からの疑問質問、モチベーション維持の場だと想っております。前向きで、建設的なご意見を頂ければ幸いです。
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No.21408 RE:技術士資格の方向性 投稿者:タロウ 投稿日:2009/12/30(Wed) 19:11
上記のご意見、その通りだと思います。
資格を取得することで最高峰にたどり着くという考え方が普通というか一般的でないように思います。
医師、弁護士、公認会計士・・・いろいろな難しいと言われる資格はありますが、ほとんど全てスタートラインであると認識しています。(最高峰にたどり着いたことで取得できる資格って具体的に何かありましたっけ?)
建設分野を含めた技術分野も、スタートラインに立てる人材を最初に選別することで、分野全体の品質向上につながることと思います。
そして最終的に評価してくれのは社会であり、社会貢献の大小であるのかな?と思っています。
ということで私も社会から評価される技術士、技術者になりたいものだ思いつつ平成22年を迎えることにします。
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No.21409 RE:技術士資格の方向性 投稿者:上戸彩ファン 投稿日:2009/12/30(Wed) 22:13
私も技術士取得は単にその分野の管理技術者資格を得たに過ぎず、決して技術士取得分野の最高峰の技術者になったとは考えていません。実際、私のような若造にはまだまだ技術士取得分野内にも勉強しないとできない仕事が多々ありますからね。技術者たるものは現役の間は常に勉強です。
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No.21411 RE:技術士資格の方向性 投稿者:田舎技術士 投稿日:2009/12/31(Thu) 01:23
私もタロウさんと同じ考えです。
技術士を取得することが最高峰の技術者ではなく、取得前、取得後の努力により、そのような評価が得られるようにするのです。
来年は、公共事業に携わる者に取って、試練の時となります。
技術士の底力を社会に示す時でもあります。皆さん、奮起いたしましょう。
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No.21412 RE:技術士資格の方向性 投稿者:7 投稿日:2009/12/31(Thu) 02:44
私も勘助さんのご意見の通りだと思っております.
しかし,改めて考えると,「技術者のスタートラインに立つことを”法の下で”許されるための資格」として技術士を考えると疑問がわいてきます.
建設部門ですら”スタートラインに立つ前”(技術士取得前)の技術者が活躍する機会を(現状では)与えられているからです.したがって,法の下で資格を得ることでなければ「優れた技術者」として仕事をすることができないことはないように思います.
スタートラインに立つための資格として若年層から取得の機会を与えるなら,ある程度業務を独占できるよう法で制限してもよかったのではないかと思います.
医師や弁護士が法の下で資格を得ることでその職業に独占的に就くことができるのとは対照的です.
これは技術士の資格制度の欠陥なのでしょうか.それともいまだに量的な不足が故の過渡期にあると捉えるべきなのでしょうか.
医師や弁護士の資格制度と技術士の資格制度を同じようにせず,名称独占のみの資格にしたのはなぜなのでしょうか.
また,この掲示板で知る限り同じ技術士の中でも部門により資格の活用方法に差異があるようですが,それがそのままその部門における「技術士」という資格の価値基準の一つになっているように感じます.建設部門以外の技術士を保有することで,職業上の優位性はどのような現状なのでしょうか.また,将来的にはどのような資格をめざしているのでしょうか.
技術士が自己研鑽結果の評価を目的とするだけの資格であるなら受験勉強から得るものは大きく,また,取得したことで自分を律するための規範としての価値も大きいと思いますので,目的はある程度果たしていると思います.しかし,職業上の資格の価値として高めていくためには,もっと安定した報酬につながるよう制度を改善できることがあるように漠然と考えております.
勉強不足のため質問ばかりになってしまい申し訳ありません.
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No.21413 RE:技術士資格の方向性 投稿者:南の国から 投稿日:2009/12/31(Thu) 07:20
近年(2年前),この資格を取得しようと思い立った者です.今年,1分野に合格しました.
以下は,私見です.
最近,この掲示板で,技術士資格が最高峰でないと知りました.今後,研鑽し,高みを目指したいと思っていますが,今の制度では,方向性が不明確ですね.
社会で技術士としてどのように活動すればよいのか.
それを指し示すリーダーシップが必要と感じています.政治面,産業面,制度・協会面でです.
低炭素社会の実現や科学立国のためには,多くの技術士の力が必要と思いますが,それをまとめる必要があります.
現状では,そのあたりの視点が希薄な感じを受けました.国会に,技術士の代表を送り込むべきです.
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No.21417 RE:技術士資格の方向性 投稿者:TX650 投稿日:2009/12/31(Thu) 10:36
7さんが書かれた、建設部門以外の技術士を保有することでの職業上の優位性ですが、私の知人などで以下のような例を聞いています。
1)社内で技術士取得が奨励され、社内技術士組織も大きい大手メーカー勤務。給与や人事異動面で評価される企業もあるようです。
2)鉄道関連メーカー勤務。鉄道事業法に基づく設計管理者は、非建設分野では極めて稀な(ほとんど唯一?)独占業務です。
3)コンサルタント自営。特に自治体等が中小企業振興を目的として設けている専門家紹介・派遣制度への登録は、「技術士または博士」が条件となる場合が多いようです。
4)大学・高専などの教員公募で「博士または技術士」が条件となるケースがあります。
逆に言えばそれ以外の一般的な企業、特に大企業・有名企業に勤務し続けている場合には、職業上の優位性はほとんどないということが言えると思います。そういう企業にいる限りにおいては会社の名前と役職が技術者としての能力を裏付けてくれますので、技術士資格によって国家にそれを裏付けてもらう必要が感じられないわけです。
私自身、自動車メーカー勤務時は技術士資格の必要性を全く感じませんでしたし、先日化学メーカー勤務の友人と話した時にも「何に役立つ資格なのかわからない」と言われました。
非建設部門の技術者の技術士資格に対する認識としては、この辺が多数派というのが現状だろうと思います。
ちなみに私自身は現在、上記3)を目指しています。
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No.21420 RE:技術士資格の方向性 投稿者:般若の意見 現状絶望編 投稿日:2009/12/31(Thu) 11:29
まず、7さんが定義された資格による業務独占化とは何か、という切り口から技術士試験の現状を考察したいと思います。
独占業務がある資格に期待される役割は、社会秩序の維持です。
例えば、医師が独占業務でなければ、我々の生命が脅かされます。
会計士が独占業務でなければ、企業価値評価が適正に行われず、資本主義社会が混乱します。
弁護士が独占業務でなければ、法治国家における我々の主権が侵害されます。
かように、資格制度における独占化はそれがなくなると社会秩序の維持が難しくなるため、これまでは「そのような観点から」一定の資格に産業を独占する権利が与えられてきました。
さて、技術士制度に業務独占を適用する場合、上記と同様の方向性では難しいことは明白です。それは、技術士制度が多分野にわたりそれらに産業独占権を付与することは、政府が産業を実質的にコントロールする共産主義化と同義であるからです。
しかしながら、建設分野のように一定の技術力を担保が要求される場合は、実質的な業務独占権を与える必要があり、実際に現行制度はそのようになっています。
さて、現状において、現状の制度をもって社会秩序が維持されていないかといえば、秩序は維持されています。
しかも、公共政策においては、国が集めたお金を国民へばら撒き所得を再分配する目的がありますので、技術士やそれに関連する人々のみがばらまきの恩恵を受けることは許されません。
したがって、業務独占もほどほどにする必要があります。
以上から、公共部門に限れば現状の技術士制度でよいと私は考えます。
さて、かように考えると技術士の地位向上に突破口がないように一見みえます。
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No.21421 RE:技術士資格の方向性 投稿者:般若の意見 希望編 投稿日:2009/12/31(Thu) 11:31
しかし、私はその突破口が地方分権化にあると考えています。
簡単にいうと、市町村や都道府県でのインフラ政策に係るシステム設計の部分を技術士に独占させます。
もちろん、我々は技術士を選挙により選ぶことができないため、我々が選挙により選んだ政治家が、技術的専門分野のシステム設計について技術士へ委託するという民主的なプロセスを経る必要はあります。
今の国及び公共事業の問題点は、国がトップダウンで政策決定を行い、それを地方に押し付けていることです。
地方が自主的な政策のもとダムをつくるのは結構なことですが、国がダムを建設することでしか地方にお金が回らない仕組みをつくり、地域が破壊されてきた現状は問題です。
だから、まず地方が自立的に政策を立案できる素地をつくり、それぞれの地方で、地方それぞれの課題に対応するため技術士を活用する。
どの部門を独占的にシステム設計に係わらせるのかも、それぞれの地方で決める。国全体で紋切型に権限を付与することは困難ですが、市町村レベル、都道府県レベルでは可能でしょう。
それにより人材活用の最適化が可能となります。
人材活用の最適化以上に、地方分権と技術活用には極めて重要なメリットがあります。
それは、はじめに申し上げたシステム設計に技術士を係わらせるということで、どのような産業分野、インフラ整備が今後有効かを技術士が判断し、公共政策を設計させることです。
私は別スレッドで、現行の技術士制度が、それを取得しお互いに競争関係になることで誰かの仕事を奪ってしまう技術士のタコつぼ性について言及しました。
それが問題となるならば、技術士は産業を設計、想像、そして創造する側に回り、新たに創られた社会のなかで人々が仕事を得る手助けをすればいいと思います。
昨今の再生可能エネルギー政策などはその典型で、設計次第で今後の雇用を生み出す可能性があります。
それが可能なら、技術士のタコツボ化による共食い問題を回避することができます。もちろん、それには相応の能力と責任が伴うため必要ならば試験制度を再度改正する必要もでてくるでしょう。個人的には、現行の試験制度は、これまで何やってきたのかを問う旧来の試験から、それで何ができるのかを問う形式に変わったものであるため、その方向性は正しいと考えます。
以上は、かなり抽象的ではありますが、私の個人的見解であり、発言することにより皆さんの意識に対しなんらかの良い効果が期待できると思い書きました。
とにもかくにも2000年代初めの10年が、今日終わろうとしています。この10年はいったい何だったのでしょうね。
私達は次の10年でいったいどれだけのことを想像することができるでしょうか。
「インフラ整備」的思考から、「インフラ想像」的思考へ。「社会享受」的思考から、「社会想像」的思考へ。
私自身はこのスローガンのもと、自身の方向性を模索していきたいと思います。
※「想像」との言葉を使用したのは、「創造」するために「想像」しなければならない故です。
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No.21424 RE:技術士資格の方向性 投稿者:利根川 投稿日:2009/12/31(Thu) 11:55
むしろ、能力が低い者に公共事業の名の下に責任のある仕事を与える考えのほうがおかしくないですか。税金で仕事をさせる以上、一定の能力を担保されている技術士に仕事させるほうが当然ではないですか。
私は公共事業の仕事の管理技術者は技術士限定にすべきと考えます。技術士をもってない人は年齢に関係なく技術士の下で補助者をしたらいいでしょう。
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No.21425 RE:技術士資格の方向性 投稿者:価値浮揚 投稿日:2009/12/31(Thu) 12:01
お願いだから「想像」と「創造」くらいは区別してよ。
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No.21429 RE:技術士資格の方向性 投稿者:電気電子受験者 投稿日:2009/12/31(Thu) 12:28
>さて、技術士制度に業務独占を適用する場合、上記と
>同様の方向性では難しいことは明白です。それは、技
>術士制度が他分野にわたりそれらに産業独占権を付与
>することは、政府が産業を実質的にコントロールする
>共産主義化であるからです。
私は技術士制度に業務独占を適用するのは現状では無理があると思いますが、業務独占を適用することと、それが「政府が産業を実質的にコントロールする共産主義化」になるというのは極論であって論理的に飛躍があると思います。技術士は国家資格ですが、私たちが政府の考えを代弁しているわけではなく、技術者として行動しているわけですから。
もちろん資格付与に政府(文部科学省)の意見が反映されてはいますが、必ずしも技術士=政府ではなく、技術士会も技術者を代表する組織ですので、業務独占化で共産主義化になるというのはかなり飛躍があると思います。
追伸:共産主義というのは資本の形態を表すものです。即ち私的(又は私有)財産を制限して社会共有のものとするという主義です。技術士の業務独占化とは直接は関係ない事が明々白々です。
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No.21431 RE:技術士資格の方向性 投稿者:理系技術士 投稿日:2009/12/31(Thu) 12:39
南の国からさんに質問します。
>最近,この掲示板で,技術士資格が最高峰でないと知りました.
あくまで個人的な興味なのですが、最高峰ゆえに受験してきた人や挑戦している人、し続けている人もいるのも現状としてあります。
他資格で最高峰の資格は何があるのでしょうか?
具体的に資格名を教えてくれませんか。
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No.21432 RE:技術士資格の方向性 投稿者:PE 投稿日:2009/12/31(Thu) 12:48
般若さんはどうも必要以上に物事を難しく考えてしまっているように思います。
技術士が業務独占でないのは、技術士法ができて技術士が生まれた時点で、その守備範囲が広すぎたこともあって、人数が絶対的に不足していたからにすぎません。
平成12年の改正で、技術士はアメリカのPEのような資格を志向するようになっています。
そのPEですが、現在は全米で40万人いるといわれています。もっともアメリカでは州ごとにダブって取得する人もいるので実数はもう少し少ないでしょう。それでも人口比で考えると日本の数倍いると思われます。
PEは公共事業等では業務独占権が与えられ、この点において医師・弁護士・公認会計士と並ぶ4大ナショナル・ライセンスとされています。
社会的評価も高く、収入も高くなっています。
(参考:http://www.pe-edu.com/whatpe608.html)
日本では、技術士の大部分が関与する公共事業においては、建設コンサルタント業務など一部についてのみ、ゆるい業務独占権が与えられています。「ゆるい」といったのは、「同等以上の能力」などの表現で技術士以外の資格でも管理技術者を務めることができるからです。
この業務独占権を建設コンサルタント以外の業務にも広げる努力をし、これが実現すればPE並みの社会的評価と収入が得られるようになるのでしょうか。
私はそうは思いません。
すでに業務独占権を(ゆるいとはいえ)有しているはずの建設コンサルタント技術士は、社会的高評価や高収入を得ているでしょうか。そうではないでしょう。
ではなぜ彼らが低い評価・低収入に甘んじているのか、そこに技術士資格の地位向上の鍵があるのではないかと考えます。
これについては私見もありますが、まずは
『業務独占にすればいいとは思わない』
ことだけ提起させていただきます。
地方分権の中での活用うんぬんといった話は、社会構造の中でのエンジニアの地位をしっかりと固めた後の話になります。
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No.21435 RE:技術士資格の方向性 投稿者:梅太郎 投稿日:2009/12/31(Thu) 13:37
勘介さんの意見に賛成です。
加えて、以下のとおり地方在住の建設部門の民間技術士として発言します。
般若さんの「市町村や都道府県でのインフラ政策に係るシステム設計の部分を技術士に独占させます。」というご意見に興味を持ちます。多少、失礼または間違っているかもしれない意見になるかもしれませんが、私見を述べます。現状では公務員の方々を中心に地方の様々な政策や方向性が決まっているように思います。技術士程度の資格も有していない方々が、無難な方向性やちょっとちょっと!?というような方針や事業を打ち出しているように感じることがあります。
それに対して、般若さんがいうようにインフラ政策にとどまらず、技術分野全般に関する地方公共団体の政策から、システム設計まで全般について民間の技術士(建設部門だけはありませn)がもっと参画できることが望ましいと考えています。
もちろん、技術士のみならず博士など、高い専門性と見識、分野横断的な知識、歴史観、自然観などをしっかり持っている方達と連携していき、その結果として技術士保有者(もちろん継続教育していること)の経済的基盤が安定すればと夢想します。
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No.21436 RE:技術士資格の方向性 投稿者:梅太郎 投稿日:2009/12/31(Thu) 13:41
No.21435の修正です。
以下のとおりです。
申し訳ありません
>技術士(建設部門だけはありませn)
正:技術士(建設部門だけではありません)
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No.21437 RE:技術士資格の方向性 投稿者:地方人 投稿日:2009/12/31(Thu) 16:12
地方分権の中でエンジニアが重要な役割を担うべきだという意見は面白いと思いますが、地方は利害関係が露になりやすいので、高度な倫理観がより強く求められることと思います。
少なくとも「倫理なんてくそくらえ」というような人は落第ですね。笑。
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No.21438 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2009/12/31(Thu) 16:25
時代の変遷により、社会システム等は、地方から国、国から地方、官から民、民から官に変化させるべきものだと思います。ただし、どれが正解とはいえません。それが長く続けば、地方も民も腐りますから。
・信なくば立たず →信用失墜行為の禁止
・善なりか(私心なかりしか)→公益確保の責務
専門技術職として、以上の2つの能力が保証されたのが技術士だと思います。
いったん信用を失ったものは、いくら優秀でも使えません。
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No.21439 RE:技術士資格の方向性 投稿者:南の国から 投稿日:2009/12/31(Thu) 17:20
理系---さんへ
難易度からいえば,司法試験,公認会計士試験でしょう.
技術士試験が最高峰でないことは,掲示板で多く見かけられます.
私も,技術士試験は技術分野では最高と思っていました.しかし,そうではないようで,残念な心境です.
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No.21440 RE:技術士資格の方向性 投稿者:7 投稿日:2009/12/31(Thu) 20:26
TX650さん,般若さん
丁寧な返信ありがとうございます.
TX650さんの返信を読む限りは非建設部門の技術士において,学校などアカデミックな職場においても博士(理学,工学,・・)と同等の高い評価を得ている場合もあるようで希望を持ちました.さらに評価が高まることに期待したいです.学術と技術の棲み分けが難しい工学分野においては,博士と技術士に求められるものが重複する部分が少なくないと思いますので,博士との仕事の取り合い?も増えていくのかもしれません.
また,般若さんのご意見の希望編で述べられておられます「地方分権」の切り口はとても興味を持ちました.自治体の技術者のみならず,国の技官ですら,「技術の保有・育成」から「技術の”調達”」へとその役割がシフトしているように感じているからです.「既存インフラの維持」,「既存インフラの活用」の部分でも(民間)技術士が行政のアドバイザーとなったり,(民間)技術士がインフラの活用を丸ごと請け負ったりということはどんどん増えていくように思います.
皆さまのご意見を読み返して,私なりの希望編を描いてみたいと思います.
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No.21441 RE:技術士資格の方向性 投稿者:7 投稿日:2009/12/31(Thu) 21:54
連続しての投稿失礼します.
日本技術士会が発行する雑誌「技術士」の2009年9月のPEインタビューのコーナーで,元公務員の方が「67年に受験して合格しましたが,当時公務員は登録できないといわれ,退官して○○社に移籍した76年に登録しました」という言葉が掲載されています.
1967年といえば40年以上前の話ではありますが,この話が本当であれば,技術士は民間人のための資格制度で,その後に公務員にも開かれた資格に変わっていったということになります.この方は元建設技官ですので,ここにいう公務員とは国家公務員に限った話なのかもしれません.
もし,公務員の登録がどこかの段階からか可能となったのであれば,技術士の価値が,「技官」という位の価値を凌駕したともとれますし,技官の仕事が変わり,公務員とはいえ「お墨付き」がなければ技術が担保されなくなったともとれます.あるいは,民間への天下りのために技術士資格が活用されたのかもしれません.国家資格である以上,資格に求められるものも時代の要請に左右されることも多いと思います.技術士資格の歴史を踏まえると,今後の方向性を議論しやすいのかもしれません.
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No.21442 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2009/12/31(Thu) 23:49
これからは激動の時代でしょうか。
今後の民と官の役割も不明ですよね。
これまでは、公共事業は、直営時代の官が「造る」時代から「調達して活用する」時代へと転換し、仕事の内容も大きく変質してきました。予算がどんどんつくが、人員が足りないので、アウトソーシングする。このため、(部署にもよると思いますが)インハウスエンジニアの技術力が落ちてきています。
一方、今後、予算が真に厳しくなれば、できるだけ直営で業務を進めていく可能性もあり、官側の技術力がついてくることも否定できません。
そこで、民、官と線引きをするより、ボーダレスの発想が求められるのではないでしょうか。
確かに、政治家の下で技術士が活躍する話もおもしろい視点ですが、政治家に公務員の役割を期待するにはマンパワーが不足しています。
技術士がどんどん中途採用公務員になる、発注者支援が増大する、という形の方が現実的かもしれません。
そのためには、業務にあたって官側にも技術士を要求する必要があります。これにより、官側に技術士が不足し、中途採用する、発注者支援を行う、そんな動きが加速するのかもしれません。
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No.21444 RE:技術士資格の方向性 投稿者:sonny 投稿日:2010/01/01(Fri) 00:09
業務の直営化ですかぁ・・・
言うは易く行うは難しで、一旦失われた知識と能力は少々直営化しても容易に取り戻すことはできないでしょう
ただ、ある程度は直営化することによって、若手技術者の育成を図る必要はあると思っています
また、官側の技術者も結構、技術士取得を目指して努力しています
特に国の技術者が技術士を目指す力の入りようは、ちょっとびっくりするくらいです
技術士ビジョン21にあるように、官も民もそれぞれの立場でやるべきことがあると思います
もちろん、技術士を取得してから、どう生きるか、どのように社会に貢献するのか・・・・
そこは、各自でしっかりとイメージを持ち、かつ、実践することが必要です
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No.21452 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/01(Fri) 12:45
SONNYさんのいうとおりです。
官の業務の直営化といっても、すべてを直営化するのではないと思います。
民でも、官でも、長期的スパンで、アウトソーシングのバランス等、戦略的に人的資源開発の必要があるのでしょうから。アウトソーシングの方向性は、国・県レベルではこれまでと大きく変わらないと思いますが、市町村レベルでは、トップの方針次第で大きく変貌する可能性もあります。
ネット記事だったと思いますが、某区役所で予算が厳しくなり、設計業務のアウトソーシングをやめた(すべてをやめた訳ではないと思いますが)。そうしたら、職員のモチベーションがあがって、業務の効率化も進んだ、ということがあります
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No.21456 RE:技術士資格の方向性 投稿者:sonny 投稿日:2010/01/01(Fri) 21:55
ガンダムさま
総監ネタではありませんが、中間管理職として、物質的インセンティブ(給与など)を付与することはできませんが、せめてモチベーションを上げてあげるなど、できることは色々あると思います。
そういう職場の活性化の中心に技術士がいた・・・とすると、それも技術士の貢献のひとつではないでしょうか?
みなさん、色んな立場があると思いますが、個人で何ができるか・・・
できないと思えば何もできませんが、できることも多いものです
それが見つけられるか・・・
それもひとつの技術力かと・・・
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No.21462 RE:技術士資格の方向性 投稿者:はあ 投稿日:2010/01/02(Sat) 09:21
いつまでこんな不毛な議論してるんでしょうか。
この資格は建コン登録くらいしか必要性がないから、その意義やら方向性やらを無理やり探り出して抽出してるだけでしょ。
まあ、こんな議論、かなり前からあちこちの掲示板で見ましたけど、あんたらみたいな程度では何年、何十年やったって結論なんて出ませんよ。
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No.21463 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/02(Sat) 09:52
はぁさんへ
議論の全否定だけですか。はぁさんは、現状のままで改善意見なしですか。あるべき姿を語る意見に対して、建コン登録くらいしか必要性がない、現状を見ろ、お前らレベルの低い、不毛な議論と一刀両断では残念。せっかくの意見交換の場、多くの方の発言しやすい配慮あるコメントをいただきたい。
「この資格は建コン登録くらいしか必要性がない」は、本当にそうなのでしょうか。
「あんたらみたいな程度」と、最近掲示板で、人格を否定する発言が増加したようで残念・・・。
>いつまでこんな不毛な議論してるんでしょうか。
>この資格は建コン登録くらいしか必要性がないか>ら、その意義やら方向性やらを無理やり探り出して抽>出してるだけでしょ。
>まあ、こんな議論、かなり前からあちこちの掲示板>で見ましたけど、あんたらみたいな程度では何年、>何十年やったって結論なんて出ませんよ。
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No.21468 RE:技術士資格の方向性 投稿者:APEC 投稿日:2010/01/02(Sat) 12:51
ガンダムさんのおっしゃるとおりですね。
不況の中人心がすさんでいるのか、最近は掲示板の匿名性の陰に隠れた卑怯な書き込みが増えました。
こういった書き込みをする人には今年から少し厳しく対処したいと思っています。
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No.21470 RE:技術士資格の方向性 投稿者:TX650 投稿日:2010/01/02(Sat) 14:53
最近どこでも、ものごとを○か×かの二分法で決め付けて、それと異なる意見の人を見下すような物言いをする人が多いですね。
TVのバラエティ番組の影響なのか、はたまた「自分に反対する者は全て抵抗勢力」と言い放った首相の影響なのか?
そういう論調は相手にしないのが一番だと、私は思っています。
新年早々残念な話題ですが…
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No.21471 RE:技術士資格の方向性 投稿者:7 投稿日:2010/01/02(Sat) 16:13
建設コンサルタント登録に技術士が必要とされていること,そのことで技術士試験の受験者が増え,技術士が増えていることは高度な技術の維持,向上に少なからず貢献していると思います.ここにも他部門における技術士活用のヒントがあるのかもしれません.
はあさんのご指摘の通り,技術士の明確な必要性が建設コンサルタント登録制度や公共事業の契約制度にしか現れていないように私も感じておりました.
その一方で,私は職業技術者のレベルを評価する統一的な基準はどの技術部門においても必要だと感じており,現時点では技術士に替わる資格はないと思います.そのためには技術士制度と技術士の活用に関する公的な制度改善が必要不可欠だと考えております.このことについて技術士を目指して勉強されている方々と既技術士がともに考え,議論することは有意義なことだと私は思います.
この掲示板での議論だけでは「不毛」なのかもしれません.しかし,技術士制度の改善には,文部科学省や技術士会での審議を後押しする力も必要だと思います.その力の一つとして技術士や技術士をめざされている技術者の方々の機運の高まりがあると思います.
科学技術分野での公的な仕事や社会的な問題,事故への対応など高度な技術者の活躍の場は多い反面,”技術士”として活躍する場はほとんどないのが現状だと思います.”いま現在”必要性が限定的なこの資格ですが,「技術士資格の方向性」を考える上で,”私ども程度”の技術者の議論は続けていくべきだと思います.
また,この掲示板には,驚くほどの知識人や見識豊かな方々も参加されており,既に問題点をいくつか指摘されております.問題点がわかれば具体的な解決策をみつける力はあるはずです.
少々長くなり,失礼しました.
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No.21472 RE:技術士資格の方向性 投稿者:勘介 投稿日:2010/01/02(Sat) 17:20
色々なご意見を拝聴して、大変参考になっております。
S32の技術士法成立からH12の改正までの40数年間のCEとしての歴史をどのようにしてPEに変えていくのか、技術士=PEということを、技術士自身が意識しなければ、技術士の価値は上がりません。ということは、技術者の地位も上がらないということです。
今の技術士制度は、プロの技術者を育てるための制度といってもよいと思います。公務員の方の受験が多くなってきたのも、この意識が少しずつでも浸透してきたからではないかと思います。土木系の技術士が約7割を占めていますが、いろいろな機会をとらえて、土木(建設)系以外の方の技術士を増やすことに力を注ぎたいと思っています。(私は、一応建設と総監の技術士です。)
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No.21474 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/02(Sat) 18:44
米国PE制度に関するHPによれば、PEの権限・報酬と、その責任が一体になっていることがわかります。法により、官民問わず、責任の伴う技術業務の実施にあたっては担当者にPE(技術士)ライセンスを要求する、やはり、このことが一つの答えかもしれません。(5年くらいの資格猶予期間を設ける、あわせてRCCMのような資格を設けるならば、この間に受験者が増大し、資格者不足の問題も解消されます。技術士(責任と権限)の国際整合から考えても、おもしろい試みかもしれませんね。ちょっと飛躍しすぎかな)
しかしながら、技術士の価値や地位については、多岐に亘る問題があり、一つの要因をもって解決することは難しいのも事実です。見当違いな問題点を拾い集め、その解決策としていては手戻りが生じます。一方で、理屈ばかりこねて、実行しなければ意味がありません。
ですから、上述のとおり仮説をたて、これを検証し、最終的に実行に移していくことも必要と考えられます。
なお、下記の文章だけでは、米国PE制度の問題点が見えてきません・・・。ご存知の方がありましたら、追加願います。
HPより引用開始
PE資格とは PEは米国で、1907年に始まった伝統ある制度で、公共に奉仕するためにエンジニアの能力の客観的評価をめざすものである。米国でエンジニアの能力・技術の登録が制度化された背景には、公共の福祉という目的がある。
きっかけはワイオミング州で土地所有に関する地図、図面の作成によるトラブルが発生したため、すべてのエンジニアと土地測量技師の登録を義務づける法案が出され、正式な州法として成立した。エンジニア登録法は他の州にも広がり、現在では全州でほぼ同じ試験方法を採用している。
この資格制度は、エンジニアが公共の安全・健康・福祉を守り、これを危うくすることのない責任を負うことを保証するものである。
したがって、各州がエンジニアに与えるPEライセンス(登録では、Registered Professional Engineer となる)は、その所有者がPEとしてあらゆる業務を完遂する能力を持つことを法的に確認するもので、これは、弁護士, 医師、 公認会計士(CPA) なども同様である。
大半の市・州・政府機関では、責任の伴う技術業務の実施にあたっては担当者にPEライセンスを要求する。民間では、設計・生産業務・環境破壊訴訟等の増大に伴い、企業責任者は通常、技術責任者にPEライセンスを要求する。
大半の州では、PE以外のものが、民間業務で技術諮問・技術役務・契約・設計図・図面・仕様書等の提出等に従事することを事実上禁止していると言われている。
全州が、技術諮問業務の実施にライセンス取得を義務づける法律を採用している。他の効果としては多くの企業で管理職にはPEライセンスを要求し、また、ライセンスを取得すれば昇給の対象となる。更に、見逃されがちであるが、PEは法廷専門証人の資格を有する。
引用終了
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No.21476 RE:技術士資格の方向性 投稿者:7 投稿日:2010/01/02(Sat) 19:57
平成14年度試験を受け,法改正後に登録したせいか,CEからPEへの転換となった技術士法の改定点(根拠となる条文)がいま一つよくわかりません.
平成12年の技術士法改正に伴い,CE(Consulting Engineer)からPEJに英文表記が変わったこと,米PEを念頭においていることは,様々なサイトで知っていますが,技術士法第1条(目的),第2条(定義)の条文を読み返してみてもよくみえてきません.試験制度の変更をもって英文表記を見直したと解釈するのでしょうか.
恥ずかしながらどなたかご教授いただけませんでしょうか.
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No.21477 RE:技術士資格の方向性 投稿者:般若 投稿日:2010/01/02(Sat) 20:01
みないうちに議論がよくわからない方向に進んでいますね。地方自治法を基礎とした地方自治の方向で論じてもいいですが、複雑になりそうなのでやめておきます。
米国PE制度を切り口に議論したいのならそれも有効かと思います。
次レスに米国PE協会( http://www.nspe.org/Licensure/WhyGetLicensed/index.html )のページから引用に私の訳を追加したものです。英訳は苦手なので、意訳も含まれますがご容赦ください。
議論を拝見して不思議に感じたのは、技術士の地位向上を問題とする場合、@現状の技術士の地位があるべき地位にないらしいこと、Aそもそも技術士のあるべき地位とはなにか、を明確にしなければ議論が収束しない気がするのです。まずはここを明確にした方がよろしいかと思います。
例えば、下記の1.〜5.について、日本の技術士制度と米国PEの差異が顕著に表れており、その差異を解消しなければならないのはどれでしょうか。(例えば、PEのsign and sealは日本の管理技術者要件と異なるのか。異なるならその差異を解消すべきか、など)
ホームページやengineer boad(例えば、このトピックhttp://engineerboards.com/index.php?showtopic=4464「PEを取得することにより、給与はどのくらい上がったか」)を見る限り、確かに米国のPEは公益確保を出発点とはしていますが、いまやビジネスライセンスとしての色彩が強いのではないでしょうか。
ガンダムさんの引用は日本PE協会のものかと思いますが、引用元を示していただけるとありがたいです。
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No.21478 What makes a PE different from an engineer? 投稿者:般若 投稿日:2010/01/02(Sat) 20:05
<<< What makes a PE different from an engineer? >>>
1.Prestige: PEs are respected by the public and are seen in the same light as licensed professionals in other fields. PEs are also held in high esteem by their peers within the engineering community, who see the PE as part of an elite group.
1.名声:PEは、民衆から尊敬される存在であり、他分野の士業(licensed professionals)と同様に脚光を浴びる存在です。PEは、技術者コミュニティーの中でも非常に尊敬され、彼らはPEをエリート集団の一員であると見なすでしょう。
2.Career Development: Employers are impressed with engineers who have their PE license. Licensure not only enhances your stature, it shows commitment to the profession and demonstrates heightened leadership and management skills. Licensure is also a necessity for rising to increased levels of authority and responsibility.
2.キャリア開発:雇用主は、PE資格を保持する技術者に対し感銘を受けます。PEはあなたの地位を引き立たせるだけではなく、あなたのプロとしての気構え、高いリーダーシップ能力、管理能力の証明でもあります。また、資格は高い職位と責任あるポジションを得るためにも必要です。
3.Authority: Only PEs can sign and seal engineering drawings; and only PEs can be in responsible charge of a firm in private practice or serve as a fully qualified expert witness. Also, many government agencies and educational institutions are emphasizing licensure among their engineers as well.
3.職権:PEだけが、技術設計業務にサインおよび押印することができます。また、PEのみが独立開業(弁護士)事務所に対し、専門家としての証言を行うことができます。また、多くの官公庁および教育機関の技術者に対しても同様の資格付与を勧めています。
4.Flexibility: Have a PE license opens up your career options. You can become a specialist, or establish your own business. It also protects you during industry downsizing or outsourcing. The PE license allows you to go as far as your initiative and talent will take you.
4.柔軟性:PEライセンスは、あなたのキャリアを広げます。あなたは専門家(specialist)にもなれますし、自身のビジネスを展開することも可能です。ダウンサイジング化、アウトソーシング化している市場において、あなたを守ってくれることもあるでしょう。あなたの自発性や才能次第で、PEライセンスはあなたに無限の可能性を与えてくれます。
5.Money:Studies have shown that most PEs earn higher pay throughout their business careers. Having your PE allows expanded opportunities beyond a company structure - as an independent consultant for example.
5.お金:調査によれば、PEはビジネスキャリアを通じて多くのお金を稼いでいることがわかっています。PEを取得することにより、会社に雇われているかどうかということを飛び越えて、あなたに多くの機会を与えてくれます。例えば、独立したコンサルタントになる、とかね。
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No.21479 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/02(Sat) 21:20
>みないうちに議論がよくわからない方向に進んでいますね。地方自治法を基礎とした地方自治の方向で論じてもいいですが、複雑になりそうなのでやめておきます。
スレ主の勘助さんのPEについてのお考えから、PE関連をネット検索したところでした。そんな程度の底の浅いネタを披露し失礼しました。
勘助さん>S32の技術士法成立からH12の改正までの40数年間のCEとしての歴史をどのようにしてPEに変えていくのか、技術士=PEということを、技術士自身が意識しなければ、技術士の価値は上がりません。ということは、技術者の地位も上がらないということです。
>米国PE制度を切り口に議論したいのならそれも有効かと思います。
>議論を拝見して不思議に感じたのは、技術士の地位向上を問題とする場合、@現状の技術士の地位があるべき地位にないらしいこと、Aそもそも技術士のあるべき地位とはなにか、を明確にしなければ議論が収束しない気がするのです。まずはここを明確にした方がよろしいかと思います。
前スレのテーマといい、今回スレの流れから、技術士の地位向上については、概ねの課題認識が共有されているのかと思っておりました。
例えば、PEさんのコメント(No.21432)です。その他たくさんの方がいろいろな指摘をされています。 また、技術士の定義は、勘助さんが冒頭で述べられております。
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No.21480 RE:技術士資格の方向性 投稿者:般若 投稿日:2010/01/02(Sat) 21:34
それならば再度お伺いしますが、技術士のあるべき地位とはなんでしょうか。
義務責務はありますが、技術士のあるべき地位とはなんでございましょうか。
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No.21482 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/02(Sat) 22:19
>それならば再度お伺いしますが、技術士のあるべき地位とはなんでしょうか。
>義務責務はありますが、技術士のあるべき地位とはなんでございましょうか。
般若様
お答えする義務責務はないのですが、再度、PEさんの言葉を借ります。技術士のあるべき地位とは、このような地位向上を望む声がなくなることと考えます。
このことについては、建設部門に限らず、科学技術創造立国を目指す我が国にあって、技術者の社会的地位が事務職に比べて低く抑え込まれていることにも関わります。
上述については、あくまで私見であることを申し添えます。それから、私自身、口頭試験を待つ身で、この辺りで失礼させていただきます。
PE>日本では、技術士の大部分が関与する公共事業においては、建設コンサルタント業務など一部についてのみ、ゆるい業務独占権が与えられています。「ゆるい」といったのは、「同等以上の能力」などの表現で技術士以外の資格でも管理技術者を務めることができるからです。
PE>この業務独占権を建設コンサルタント以外の業務にも広げる努力をし、これが実現すればPE並みの社会的評価と収入が得られるようになるのでしょうか。
私はそうは思いません。
すでに業務独占権を(ゆるいとはいえ)有しているはずの建設コンサルタント技術士は、社会的高評価や高収入を得ているでしょうか。そうではないでしょう。
ではなぜ彼らが低い評価・低収入に甘んじているのか、そこに技術士資格の地位向上の鍵があるのではないかと考えます。
これについては私見もありますが、まずは
『業務独占にすればいいとは思わない』ことだけ提起させていただきます。
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No.21483 RE:技術士資格の方向性 投稿者:般若 投稿日:2010/01/02(Sat) 22:32
PEさんは直接的に言及していませんが、「ではなぜ彼らが低い評価・低収入に甘んじているのか」と仰っています。
ガンダムさんは、「技術者の社会的地位が事務職に比べて低く抑え込まれていること」と仰っています。
以上から、What makes a PE different from an engineer?で紹介した項目では、1.Prestigeと5.moneyについて社会的地位向上が必要ということですね。
でそのために、3.Authorityの強化が必要であると。
皆様も同様の認識でしょうか。
ガンダムさん、口頭試験頑張ってください。
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No.21484 RE:技術士資格の方向性 投稿者:はじめ 投稿日:2010/01/02(Sat) 23:15
皆さんの真剣な議論の輪に加わらせていただきます。
義務 duty(職務 全ての人が対象)
責務 obligation(契約に伴う債務 契約の相手が対象)
よく似た言葉ですが、責務の方が抽象的な感じがします。また、対象者等が限定される点も特徴的です。
公益確保の責務とは、社会との契約(contract with society)に伴って生まれるものであり、技術士としては、社会が与えてくれる報酬や名誉ある地位、信頼などの利益を受けれるシステムです。
また、社会としては利益を与える前提で高度な専門的応用力が必要な業務の遂行と、技術士法における3義務2責務などによる高度な職業的倫理観を要求することができるシステムだと思います。
社会契約モデル(万能ではありません)からみると現状、技術士への義務責務ばかりで、本来得られる社会からの利益(benefit)について、不十分な部分があるのが皆様の議論においても「ボトルネック」になっているようです。片務契約であると私も感じます。
日本はアメリカ等のような契約社会になりきっていない部分もあり、裁量労働制などの労働契約関係も未成熟なのでしょう。技術者に必要な対価を払う意識が低すぎます。(介護福祉や医師の過重労働などもそうです。)
最後に、科学技術についても最先端の専門的科学者の方々も大変重要ですが、実際社会に技術を導入する翻訳者(社会と技術の両方を理解している)の存在が必須で、技術士(専門的応用能力)の資格の今後の方向性ではないかと存じます。
私は科学者ではありませんが、社会と公正な契約ができる技術士でありたいです。
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No.21485 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/02(Sat) 23:44
もうやめようと思いましたが、少々気になったのでレスします。NSPEのHPからライセンスを得る5つのメリット(Five Reasons to Get Licensed)を引用されて、ご自分の解説を入れていますが、そこに何か意味があるのでしょうか。
要は「PEのメリットは5つあります!」という程度の宣伝コメントに過ぎないものでしょう。
>PEさんは直接的に言及していませんが、「ではなぜ彼らが低い評価・低収入に甘んじているのか」と仰っています。
そこがポイントだと思います。
>ガンダムさんは、「技術者の社会的地位が事務職に比べて低く抑え込まれていること」と仰っています。
前述の関連で追加したものですが、事業仕分けにおいても、仕分人など事務職がノーベル賞受賞者を「非科学的」と切って捨てる、これが我が国のありようです。
技術士のモチベーションを維持するためには、総監的に、シンプルですが、物質的、評価的、人的、理念的、自己実現インセンティブを付与すればいいと思います。
>以上から、What makes a PE different from an engineer?で紹介した項目では、1.Prestigeと5.moneyについて社会的地位向上が必要ということですね。
でそのために、3.Authorityの強化が必要であると。
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No.21487 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/02(Sat) 23:56
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No.21488 RE:技術士資格の方向性 投稿者:APEC 投稿日:2010/01/03(Sun) 00:20
>なぜ彼らが低い評価・低収入に甘んじているのか
面白い議論ですね。私もおおむね同感です。私はまさに建設コンサルタントですが、技術者の地位は高くはありません。
このことに関して、ちょっと極論じみた意見を述べてみます。
日本の歴史文化のせいか、国民性のせいか、あるいは社会構造のせいか、会社が伸びようとするときに、技術で勝負しようとする以上に「イッパイ飲んで気心通じて」の世界、「理系はこれだからなあ」の世界があったという現実が、特に地方では色濃くあって、これが談合という土壌を作った一因なのではないでしょうか。
技術士(者)の多くが企業等の組織内技術士です。
画像は、私が講演などでよく使うPTTスライドですが(クリックすると大きく表示できます)、上のスライドのように、技術士(者)が企業などの組織の奥のほうにいて、社会と直接相対していません。
組織の奥にこもっていると、どうしても「組織から割り振られた仕事をやる」という形になっていきます。
技術者が技術者として経営者と相対することがなかなかむずかしいのは、こういったこともあるのではなかろうかなと思っています。
本当は下のスライドみたいになれるといいんですけどね。組織に属している技術者には本当に難しいことだと思います。
そしてそのためには
・公共の責任感(公益)を持ち
・市民(ユーザー)の視点を持ち
・法人の経営感覚を持ち
・専門職技術者としてアドバイスする
ことが求められると私は思っています。
私事になりますが、私はそのために「技術者である前に市民であれ」ということを自分に課しています。
言うは易しで、このことを本気で実行しようと思うと、けっこう大変です。^^;
話がそれてしまったかな?だったらごめんなさい。
デファクトスタンダードとしての業務独占がありながら、社会的地位も収入も高くならないのは、日本的な経営風土と、表に出にくい(あるいは表に出ようとしない)技術者の立ち位置(それが国民性によるものであっても組織風土によるものであって)に原因があるのではなかろうか、というのが私が感覚的に思っていることです。
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No.21489 RE:技術士資格の方向性 投稿者:般若 投稿日:2010/01/03(Sun) 00:48
なるほど。仰るとおりだと思います。
であるならば、私の提唱する地方自治と技術士(者)の役割はやはり重要なテーマだと考えます。
地方自治とは、平たく言えば、自分たちが属する社会、コミュニティーをどうすれば自分たちにとって良いものへ変えていくかを市民一人一人が考え、実現していくことです。
いきなり国政に参加することは難しいにしても、地方自治に参加することは可能だと思います。
その上で重要なのは、これまでの行政にお任せという態度よりも、自分たちで社会を創っていくのだという気構えです。
その意味で、技術士(者)が行政から直轄関係にあることではなく、市民意志=政治過程上で役割をみつけていくことが重要であると考えます。我々は選挙で行政官僚を選ぶことはできませんが、政治家を選ぶことはできます。というか、それが民主主義であり、市民が社会を創っていくということです。
そのなかで市民が技術の重要性を理解し、技術士(者)を必要としたとき、はじめさんが仰るような社会契約が実現されるでしょう。
そのために、「技術者である前に市民であれ」という市民感覚は重要で、それは専門領域における市民の代表として振舞う気構えです。
2010年代は、私の読みでは、自分たちの社会を良くするためにいかに自主的に協調していくか、という時代になると思います。(90年代は混迷の時代、0年代は混迷を切りぬけ事故責任を適用したがダメだった時代、であるなら、10年代は自主的協調というは自然な流れでしょう)
その中で技術士(者)が自主的に市民感覚を発揮していくなら、活路は見いだせると思います。
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No.21496 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/03(Sun) 10:40
性格的に、途中で話しを投げ出すのは苦痛なので、やはり続けます。やり始めたことを、途中でやめることはストレスたまりますね。
>デファクトスタンダードとしての業務独占がありながら、社会的地位も収入も高くならないのは、日本的な経営風土と、表に出にくい(あるいは表に出ようとしない)技術者の立ち位置(それが国民性によるものであっても組織風土によるものであって)に原因があるのではなかろうか、というのが私が感覚的に思っていることです。
おっしゃるとおりと思います。以下、デフォルメした話しですが・・・。
これまでは、高度成長〜安定成長の時代でしたから、どんな組織も成長モデルが描け、我々技術者は組織についていけば飯が食える時代でした。ミスしても組織がしょってくれる、守られている状況でした。要は護送船団方式です(この方式の船長は、明治以来脈々と続いた官側の法科万能の流れ、法科OBです。今の国交大臣もそうです。銀行や一般企業など民間経営者も、そんな形だと思います。松下幸之助、本田宗一郎などの例外はありますが)ですから、技術者が表に出る必要もなかったように思います。
これからは、世界大不況とセットで来年度以降の公共投資削減により、選択と集中の時代に突入します。経営者は、今、経営資源をいかに効率化するのかが問われています。経営リソース、ヒト・モノ・カネの削減です。要は、遅れた船は、見捨てるしかないというものです。経営者は、優れたリソースを選別しなければなりません。
で、どうすればいいのか。これは難しいのですが。
リソースの選別のために、技術士資格を明確化することにつきるのではないでしょうか。
PEさんの見解と矛盾するのですが、
・技術業務にあたって法的に資格の縛りを強化する
・その上で技術者も経営に絡んでいく
・さらに、公共、新たな公、NPOに絡んでいく
ということが考えられます。
やはり、あらゆる技術業務は技術士(技術士補、その他補助資格)しかできないとすることが、地位向上の第一歩になると思います(前掲HPでは、技術士より1級建築士の数が多いにも関わらず、技術士より1級建築士の方が平均給与が高いので、法による業務独占は重要だと思います。このデータだけは不十分かもしれませんが)
根本的には、技術士数に比べて、事業のパイが小さければ飯(=地位)が食えなくなるのでしょから、この辺の手当も必要だと思います。
なお、地方分権は、耳障りは良さそうですが、真の分権にならないと意味がないでしょう。前掲した平均給与をみると、国家公務員より地方公務員の方が給与が高いし、さらに独立行政法人の方が高い状況にあります。市民の声が届きやすいはずなのに、お手盛りでしょうか。(給与が高いから杜撰経営だという意味ではありませんので、ここは読み流してください)
技術者が市民にかかわる。そして市民の声を政治に届かせる。
このことについては、APECさんがいみじくも指摘されたように、理論より実行が問われると思います。APECさんの活動には敬服します。
APECさん>言うは易しで、このことを本気で実行しようと思うと、けっこう大変です。^^;
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No.21497 RE:技術士資格の方向性 投稿者:電気電子受験者 投稿日:2010/01/03(Sun) 13:09
>やはり、あらゆる技術業務は技術士(技術士補、その
>他補助資格)しかできないとすることが、地位向上の
>第一歩になると思います
私も技術士の地位向上には大賛成ですが、「あらゆる技術業務は技術士しかできないとすること」は現実的には今は出来ないと思います。
建設部門の様に業務独占的な形にする事は、個々の分野(又は技術部門)で可能であるので出来るところはその様にすれば良いと思います。
私は、情報通信分野で技術士とは別に業務独占資格を所有していますが技術士資格が業務独占資格に成り得るかというと現実は難しいと思います。技術士が業務独占資格を補完する事は出来ますし、その分野、部門で個々に対応出来る様にしてはいかがでしょうか。
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No.21498 RE:技術士資格の方向性 投稿者:ガンダム 投稿日:2010/01/03(Sun) 14:21
>私も技術士の地位向上には大賛成ですが、「あらゆる技術業務は技術士しかできないとすること」は現実的には今は出来ないと思います。
>建設部門の様に業務独占的な形にする事は、個々の分野(又は技術部門)で可能であるので出来るところはその様にすれば良いと思います。
>私は、情報通信分野で技術士とは別に業務独占資格を所有していますが技術士資格が業務独占資格に成り得るかというと現実は難しいと思います。技術士が業務独占資格を補完する事は出来ますし、その分野、部門で個々に対応出来る様にしてはいかがでしょうか。
私もデフォルメして記述しており、今の現実をみると、おっしゃるとおり難しいと思います。既得権益を持つもの、あるいは官僚も含めて大反対でしょう。この辺は権力闘争なのでしょうか。その辺は、技術士会さんにがんばってもらうしかないのでしょう。そのためには、組織拡大も大切でしょうし、技術士会のメリットも必要だと思います。
米国にできて、日本にできない違い、多々ありますよね。(電気電子は、当方よくわからないのですが、いろいろな資格を乱立するより、技術士で十分のように思います。実務経験で縛りを入れるとともに、工学士(技術士補)の能力があり、基準書等により業務を進めることで、大概の業務はこなせると思います)
とりあえず、先ほど、口頭試験のQAを作成しました。あと数日ですが、眺めながら過ごします。暗記はやめておきます。
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No.21499 RE:ガンダムさん頑張って下さい 投稿者:電気電子受験者 投稿日:2010/01/03(Sun) 14:30
ガンダムさん。
口頭試験ご健闘をお祈り致します。
吉報が聞けることを私も願っています。
又、ご討論できましたらお願いします。
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No.21500 RE:技術士資格の方向性 投稿者:勘介 投稿日:2010/01/03(Sun) 21:28
とほほ様
JABEE修了生の合格は、
18年度2名申込、合格なし。
19年度29名申込、合格なし。
20年度80名申込、筆記2名合格、口頭合格1名(建設部門)。
21年度200名申込、筆記14名合格です。
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