ただいま青本の危機管理について勉強しております。 しかし日本語が難しすぎる(@_@)
P158 (1)最悪の事態に備える 「そのため、計画立案の初期段階で、組織トップ層が緊急事態に対して自らの対応を調整し、管理できる予測手段を集合させる必要がある」 なぜこれで「そのため」という修飾語がつくのか意味不明です。管理できる予測手段を集合??
P159 (3)危機管理マニュアルの体系 「丸4 対応計画は初期対応と緊急時対応とに分ける」 初期対応はわかりますが緊急時対応とは?緊急事態なんだからすべて緊急時ではないのか?? こんな分け方しているマニュアル見た事ないぞ! それとも、初期対応とその後の対応、ということか?それなら「対応計画には必ず初期対応を盛り込む」と書かれるという気もしますが…
しかし、こんな細かいところ突っ込んでも仕方ないんですけどね。A型だからどうにも気になってしまいます(^−^;
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No.8604 RE:危機管理 投稿者:総監初心者 投稿日:2007/07/19(Thu)
01:24
同感です。例えば 危険と好機会の認識→危険と好機会を区別し,適切な手続きをとることができるように,危機発生中において重要な事柄に資源を集中することが必要である。 って意味がよくわかりません。 危機管理活動中の好機会って具体的にどんな場合なんでしょうか。適切な手続きって何でしょうか。 イメージがわかなくて参りました。
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No.8606
RE:危機管理 投稿者:ろくさん 投稿日:2007/07/19(Thu)
06:58
おお、斜め読みで詳しく見てなかった、いや難しいっすね。
>P158(1)そのため・・・
おそらく、「組織トップ層」と言ってますので、ある程度の大組織を意識しているのかな?
例えば、社長だけでなく○○製造部部長とか△△企画部長とか・・・。そこで自らの対応を調整して、管理できる予測手段を集合させる・・・
最悪自体なので多分1部署の問題ではないので、集合とか表現か?
>P159(2)C対応計画
危機管理計画の初期対応と緊急時対応
緊急事態であることは間違いないが、例えば重大事故なら
@事故に伴う被災者の救出、地震などでは被災者安否確認、被害情報の連絡、応急・緊急対応に向けての社内要員確保
A現場の立ち入り禁止措置、防護等
B被害拡大および第3者への被害防止のための対応
C早期事業復旧に向けての対応
おそらく@か@+Aが初期対応、A以降かB以降が緊急時対応といったことを想定か・・・?
しかし、なぜこんなに難解な文章に表現する必要があるのでしょう。(P224の会社ではこのような難解な表現が普通なのでしょう。すごいな。)
人的資源開発の教育素材やリスクコミュニケーションでは「わかりやすさ」も重要ですけど。
・・・悪いけど、○○さんの言うこと専門すぎてよくわかんねえから、もちょっと簡単に教えてくんね?(この本を購入した顧客の意見)(笑)
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No.8607 RE:危機管理 投稿者:APEC 投稿日:2007/07/19(Thu)
08:47
本当に難しいですね。 以下、私の勝手な解釈です。
「危機管理にあたり、組織のトップは最悪ケースを考えておくべきである。そのため、危機管理計画を立てるときは、まず組織トップ層が緊急事態の役割分担をきっちり決めて、[管理できる予測手段を集合させる]ことが大切だ。」ということだと思います。
[管理できる予測手段]・・・・「管理できない」とは、いつやるか誰がやるか決まっていないとか、やったりやらなかったりするとか、やり方が決まっていないとか、そういった「いざというときにも必ずやられるとは決まっていない状態」ということです。 この考え方はマネジメントでは非常に大事です。私はいつも5W1Hが重要だといっていますが、これが決まっていないとマネジメントとしては認めてもらえません。 逆にいえば「管理できる」とは、5W1Hが決まっている(=きっと実行される)ということかと思います。 以前、こういう例が口頭試験でありました。暗黙知を形式知として組織に蓄えるため、熟練技術者にノウハウをテキスト記録してもらうという仕組みを会社で作ったということを受験生が言ったのですが、 試験官 「それはいつやるのですか」 受験生 「時間ができたときです」 というように、5W1Hがありませんでした。この方は不合格になりました。
「予測手段を集合させる」というのは、緊急時の状況に関する情報を集めるということですね。場合によっては緊急事態が発生することを予測できるセンサーのようなものの情報であるかもしれません。
たとえば、小学校の危機管理体制を考えてみましょう。 校長先生と教頭先生、教務主任が「組織トップ層」とします。彼らは互いの役割分担を決めておきます。 第一報から避難するかどうかを決めるのは校長先生です。もしいなければ教頭、それもいなければ教務主任がこの任にあたります。(3人が全ていない場合はないか、その場合の代行者も決めておく) そして避難させると決めた場合、たとえば緊急放送をするのは教頭です。また、避難有無を決める際に、地震や火事、暴漢侵入などランクの高い事態の場合は、全ての教職員に避難決定と放送する判断権を与えておきます。 校庭に避難した児童を集合させ、指示を出すのは教務主任です。そして彼は職員室に備え付けの児童名簿を持って校庭に走ります。校長は警察や消防など必要な緊急連絡をした後、校庭に出ます。教頭は放送の後、校内を見回ります。もちろん全てに代行者が決められています。 そしていろんな情報、全員避難したかとか、校内の異常はどうかとか、そういった情報は校長に集められます(だから校長は児童の数を数えるなどしてチョロチョロしてはいけません)。そして総合的に判断して、これからどうなるか、どう対処するかを決めます。 さらにここからもこういう事態だったらこうするという対応がマニュアルには決めてあります。もちろん役割分担も決めてあります。
学校の場合、とにかく児童に危害が及ばないようにすることが最優先ですね。そしてそのために、「こりゃいかん」と思ったら、とにかく児童を避難させます。児童を校庭に避難させ、欠員がいないことを確認する、ここまでが初期対応ですね。 同時進行で事態の把握に努め、その後の対応を決めます。この中には緊急時広報も含まれます。上位組織(教育委員会)に報告することもここに含まれるでしょう。これが緊急時対応で、「とにかくやらなければならないこと」のあとに来る対応ですね。
初期対応は、まだ情報が集まっていないうちから行いますが、そのためには最悪状況を想定しておかねばなりません。 たとえばウィルス感染・情報漏えいというクライシスがあるとします。 初期対応は、「やばいかも!」と思ったらすぐにLANケーブルを引っこ抜くとか、そういう対応ですよね。実は何でもなかったということもあるかもしれませんが、とにかく初期対応ではスピード命です。そしてウィルスソフトで検疫するとか、情報漏えいの有無を調べるとか、そういった対応が後にきます。
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No.8610 RE:危機管理 投稿者:APEC 投稿日:2007/07/19(Thu)
16:51
見直してみるとダラダラと分かりにくいので、整理します。
危機管理は、クライシスそれが起こったときにどのように動くかをあらかじめ決めておくものです。(対してリスク対策は、そのリスクが顕在化した場合の被害と顕在化する頻度から、リスクをどう扱うかを決めるものであり、リスクが顕在化した後にどう対応するかは考えていません。そしてリスク対策は基本的に「予防」です) たとえば地震なら、それが来たときにどう動くかを決めておくのが危機管理になります。 「地震が来た!」というときにとりあえずどうするか、これは被害を最小限にとどめるために各自が何をやるかをあらかじめ決めておいて、いちいち情報伝達決裁などをせず、各自の判断で(ただし勝手な判断ではなく)迅速に対応しなければなりません。これが初期対応ですね。 そして情報が集まったら意思決定者が対応を決め、指示を出していきます。これが緊急時対応です。
うーん・・・・あまりスッキリしないか?
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No.8613 RE:危機管理 投稿者:いさ 投稿日:2007/07/19(Thu)
21:09
ご意見ありがとうございます! いろいろ考えていると、理解が深まってくる気がします(...・ω・)v
●【計画立案の初期段階で、組織トップ層が緊急事態に対して自らの対応を調整し、管理できる予測手段を集合させることが重要である】 とは・・・
■「計画立案の初期段階で」 「組織トップ層が」 「予測手段を」 「集合させる」 ことが重要である。
■なにを予測する手段なの? 緊急事態の中身を予測するための手段。 例えば、(APECさんのご意見のとおり)、緊急時まさにその時、情報を収集するための手段。
また、緊急事態時にはどうなるのか?・・・を予測できる手段。 緊急時にはどんなピンチがおとずれるのか?緊急時にどのように状況推移するのか?など。 具体的な予測手段として、 ・予測材料として「被害想定」「過去の危機」「時系列(PDPC)」 ・予測道具として「実行チーム」 などを集合させる必要がある。
■どのような予測手段? 「自らの対応を調整し」 「管理できる(コントロール可能な)予測手段」。 または 「自らの対応を調整し」 「また、自らの対応を管理できる」 予測手段。 どちらとも読めるかな?
●【対応計画は初期対応と緊急時対応とに分ける】 とは・・・
「対応計画」=ステップ(3)緊急事態対応段階、の計画。
「初期対応」 (とにかく、すぐやらなくてはならない事) 「緊急時対応」 (初期対応は終わったが、まだ緊急事態中である状態) の2つに分ける。
「初期対応」としては、 ・とにかく児童を避難させる ・とにかくLANケーブルを引っこ抜く ・地震だ!とにかく火を消す といった事。 楽観的に、「まだ大丈夫だろう」なんて言っていると、最悪の状況になることも… 常に最悪の状況を想定しておく!
●【危険と好機会を区別し,適切な手続きをとることができるように,危機発生中において重要な事柄に資源を集中することが必要である。】 とは・・・ 何でしょう?
例えば、青本P17のハイジャック事件PDPCでは… ■危機発生中の「危険」 ・乗客に急病人がいる、危険だ! ・・・適切な手続き : 病気に対応できる専門医を、最も効果的な場所へ派遣する。 ・ハイジャック犯は爆弾を持っている!危険だ! ・・・適切な手続き : 爆弾を処理できるような特殊部隊を呼ぶ。
■危機発生中の「好機会」 ・ハイジャック犯が交渉を要求している!チャンスだ! ・・・適切な手続き : 交渉がうまくいく人材を呼ぶ、交渉の裏工作をしておく ・カナダの外交官が乗っている!チャンスだ! ・・・適切な手続き : カナダに外交レベルで緊急に依頼する
こういう適切な手続きがうまくいくように、 ・医者を全力で手配する ・爆弾処理班を大至急要請する ・優秀な交渉人(真下正義のような^−^;)を全力で探す ・カナダへの連絡に全力を入れる といった事柄に集中して取り組むのが重要だ、という事・・・かな? うーん、例がいまいちかなあ・・・
この、「危機管理活動の8つの基本要素」の元ネタは The
Handbook for Effective Emergency & Crisis
Management (Mayer Nudell , Norman Antokol
著) らしいので、その本を読めば理解が深まるかもしれませんね・・・ でも英語なんですが(−−;
あとは青本記載の参考文献を読むことかな? もう試験に間に合わせるには時間がないですが、自己研鑽として読んでおくのもいいかな!(=・ω・)ノ
APECさん、忙しいのにいつもありがとうございますm(_
_)m 小学校の危機管理体制での例はとてもわかりやすかったです!
ろくさんもいつもありがとうございます(^−^) 総監初心者さんも試験まであとわずかですが、がんばりましょう!
#でも今度の土曜はゴルフなんだよなあ・・・そっちのほうが気になる私でした^−^;
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No.8616
RE:危機管理 投稿者:ろくさん 投稿日:2007/07/19(Thu)
23:35
APECさんの質問例「いつやるのですか」
全くそのとおりです。(思わず絶句です!)
結局、回答例のとおり日常業務の中の明いた時間にできるようなものではないです。
会社組織であれば、まず、年度と同時に組織(従業員構成)が変化するし、○○避難訓練とか○○防災訓練などを目途に、会社のそうした計画を一部修正・更新していくと同時にそうした訓練を見て判断することが多いのでは?と思います。
(でも青本は難解。もっと理想が上?)
でもこうした危機管理計画も防災訓練などを通じ評価改善していくPDCA指向があると思います。
9月の防災訓練も目的意識をもって取り組もうと思っている次第です。
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No.8631 RE:危機管理 投稿者:総監初心者 投稿日:2007/07/21(Sat)
01:22
危険と好機会を区別し,・・・・とは
ピンチの時はもちろん,ピンチの中にもチャンスありの時があるから見逃さず対応できるように,何が重要かよく考えて事を進めろという意味なのでしょうか?
皆様の書き込み,勉強になります。
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No.8643 RE:危機管理 投稿者:APEC 投稿日:2007/07/21(Sat)
18:22
「危険と好機会を区別し,適切な手続きをとることができるように,危機発生中において重要な事柄に資源を集中することが必要である。」については、いささんのお考えでいいと私は思います。
緊急事態の最中に、何かの現象が観察されるとします。たとえば、
猛烈な台風が襲来し、集落は孤立した。 避難路はあるが、これ以上増水すると危険だ。 でも食料もなく、いつまでも孤立しているとやばい。 そんな夜、風がやみ、星が見える。 これは台風が去ったのだろうか。それとも目の中に入ったのだろうか。 全員で避難するチャンスなのだろうか、動かずにいたほうがいいのだろうか。 こういうときにラジオが動けば情報が得られるのに・・・・ 不必要なことに限られた資源である電池を消費してしまった。(あるいは不要なものを持ち出すことに一生懸命になって、ラジオを持ってこなかった)
つまり、何かの現象が、今の状況を危険側へもっていこうとするものなのか、安全側へもっていこうとするものなのか、それを判断すること、そしてその判断ができるようにしておくが大事であるということだと思います。
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No.8666 RE:危機管理 投稿者:いさ 投稿日:2007/07/23(Mon)
18:06
なるほど!これは良い例えですね。
ラジオがあれば情報が得られるのに…ラジオさえあれば… ううう、夢に出てきそうなリアリティがあります(−。−:
青本P.105で言うと、 (1)緊急事態の早期発見:台風による増水も早期発見できれば、孤立する前に何とかできますね! (2)情報内容の整理:川がここまで増水するとやばい、とか確定しておけば即判断できますね。 (3)情報の収集方法:停電とか電話がつぶれるとか情報収集が困難になりますよね。ラジオさえあれば…ああ…(ノ_・。) ってな感じですね!
>つまり、何かの現象が、今の状況を危険側へもっていこうとするものなのか、安全側へもっていこうとするものなのか、 >それを判断すること、そしてその判断ができるようにしておく事が大事であるということだと思います。
これも一言で素晴らしいご説明です。 うーん…さすがです。今回はこれまで以上に感服致しましたm(_
_)m
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