過去ログ倉庫No.2


解答案入力完了お疲れ様です伏龍 Date:2003年2月13日<木>13時22分

いつものことながら,APECさんのバイタリティには感服します.
ところで,解答案に異論・補足を述べます.

平成13年
【都市計画】都市計画法第13条第1項第7号より『・・・市街化区域については,少なくとも用途地域を定める・・・』とあります.
(解答はC)
【鉄道】Wardropの第1原則の基づく均衡理論は,利用者の均衡解を求めることから四段階推定法の配分交通量の推定に用いられるのであって,分布交通量の推計ではない.
(解答はA)

平成12年
【鉄道】@普通鉄道構造規則第16条より『カントは,緩和曲線の全長で低減する』ことが義務付けられている.ちなみに,緩和曲線の無い場合は,カントの400倍以上の距離で低減する.
A普通鉄道構造規則第18条より『車両の留置または解結をする区域における側線の最急勾配は1000分の5』とされている.ちなみに,車両の留置または解結をしない区域の停車場における本線の最急勾配は1000分の10.
C普通鉄道構造規則第27条より『分岐器は,車両の走行に支障を及ぼさすおそれのない構造でなければならず,緩和曲線及び縦曲線に設置することが出来ない』
D普通鉄道構造規則第48条より『曲線半径の小さい曲線または急勾配の区間にある曲線に脱線防止レールまたは脱線防止ガードを設けること』となっている.
(解答はA)

平成11年
【港湾】@耐震強化岸壁は,「地震発生の可能性」「被災した場合の経済社会影響度」を考慮し,一般埠頭,国際海上コンテナターミナル,多目的外資埠頭,複合一貫輸送対応の内貿ターミナルを対象に計画される.(港湾工学より)
B防波堤の天端高さは,朔望平均満潮面上,防波堤の安定検討に用いる有義波高の0.6倍以上の適切な高さをすることを標準とする.(港湾施設の技術基準より)
(解答は@)
【施工】Dのリバースサーキュレーション工法は掘削孔内水位を自然水位より2m高く保つことが優先だと思うのですが・・・.徹底すべき点はこの点なのでは?

平成10年
【都市計画】A一般的には,事業後の宅地総価格は上昇するが,公共施設の新設・拡張が大きく,宅地単価の上昇が少ない場合,宅地地積が大きく減少するため宅地総価格が減少することがあるらしい.
BAの場合に,減価補償金を交付することで埋め合わせされることから,保留地なしでも事業は可能.
(解答はA)
【河川】A洪水調節ダムや遊水池等の洪水調節施設は存在しないものとして算出するのが基本高水で,施設の能力も含めて算出するものが計画高水.
C土石流が大きな破壊力を持っているのは,泥流に押し流されるようにして巨石などが先頭部にあるからなのでは?
(解答は@)
【港湾】@混成堤の直立壁に作用する波力は合田式を用いるのが一般的らしい.(港湾工学より)
B港湾工事において,砂質土系,粘性土系いずれにも適用可能なサンドコンパクションパイル工法が最も多用され,深層混合処理工法は徐々に使用例が増えているらしい.
(解答はB)

以上,間違ってたらごめんなさい.

APEC Date:2003年2月13日<木>20時45分

伏龍さん、丁寧に調べていただいてありがとうございます。

調べもせずに申し訳ありませんが、疑問に思うところだけ質問させてください。

【H10】
都市計画・・・・減価補償があっても、保留地はでき、これを売っていくらかでも稼げるのでは?
河川・・・・土石流についてはあまり当てにならない記憶で書いていますが、巨石を泥流が押していくという状態は、運動会の大玉ころがしのようなものです。そんな物を押していくより、自分たちだけ走っていった方が楽だし速いですね。自然も同じですから、巨石などはどんどん乗り越えて(あるいはすり抜けて)泥流が先にたっていくはずだと思うのですが。ただ、「基本高水」が明らかに間違いだと困ってしまいますが・・・・

【H11】
施工管理・・・・水頭差で崩壊を押さえるわけですね。ただ、ヒービングの記述も明らかに誤りだと思うのですが・・・・

【H13】
鉄道・・・・おお、(1)か(4)だと思っていたら、実は(2)じゃないかというご指摘ですか。また調べたいと思います。


三連星 Date:2003年2月13日<木>22時58分

H10の河川の問題については私から。いちおう、私の専門。
(1)計画高水と基本高水
これは用語の定義のみでケリ。伏龍さんの書いたとおり。
http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00037/k00290/river-hp/kasen/study/yougo/kadou.html
(2)トンネル河川
トンネルが満流になると流下能力が低下するのが普通の河川と異なる。よって、余裕を大きく取る必要がある。
(直径の8割くらいのときに最大流量になる。)
(3)フィルダム堤体上の水路構造物
堤体が不動沈下すると構造上の弱点となるため、沈下のおそれが無いよう、
地山に取り付けるのが原則。
(4)土石流
土石流とは、水を含むかゆ状の土砂が土砂自身の力で移動する現象のこと。
http://kasen.eolas-net.ne.jp/project/sabou/page-b.htmそして、土石流の先頭部分に巨礫が集中しているのは本当です。
土石流の先頭部分の写真がありますが少し見づらいか?
http://www.qsr.mlit.go.jp/osumi/sabocenter/pdf_j/index_j.htm
(5)地滑り防止のための排土
滑り面の下部の土砂は抵抗力として働く。その土砂が除かれるので、
かえって危険となる。そのような滑り面の存在がありうる。


減価補償地区では・・ライアン Date:2003年2月13日<木>23時33分

APECさんの掲示板をいつも楽しく拝見しております。
さて、減価補償地区では、保留地をとることができません。
詳細は、土地区画整理法第96条第2項及び109条をごらんください。
事業後の宅地総価額が事業前の宅地総価額を越える範囲内で、保留地をとらざるをえませんので。


APEC Date:2003年2月14日<金>00時25分

三連星さん、情報ありがとうございました。
土石流ですが、改めて昔の参考図書を引っ張り出して調べなおしました。
(1)混濁流であるため、水(泥水)と礫の密度差がさほどない状態になる。このため、礫も泥流とともに(どちらが先とか後とかいうわけではなく)運ばれる。よって、流れの先頭にも礫が混在する。
(2)礫や砂などの粒子は混濁流の中でぶつかりあうが、反発の大きい礫が流れの上部に集まる。このため逆級化構造が形成される。また、流れの表面に礫が多く集まる。
こういう性質のため(特に流れの表面に礫が集まるため)、先頭に礫が集中しているように見えるようです。したがって、土石流の記載は、厳密に言えばどうかとは思いますが、誤りでもないと思われます。納得できました。

ライアンさん、正確な情報ありがとうございました。
なるほど、保留地のことがよく理解できました。
結局、(2)の「総価額は上昇する」のは一般的にはそうであるが、減価ということもあるのだから、「上昇する」と決め付けるのが間違い、ということですね。

この週末はちょっと忙しいので、土日にまとめて解答案の中に入れさせていただきます。ありがとうございました。




減価補償地区では・・・ライアン Date:2003年2月13日<木>23時42分

APECさんの掲示板をいつも楽しく拝見しております。
さて、減価補償地区では、保留地をとることができません。
詳しくは、土地区画整理法第96条第2項および109条をご参照ください。
区画整理事業後の宅地総価額と事業前の宅地総価額の差額範囲内でしか保留地をとることができません。(もちろん、事業後の宅地総価額が高い場合のみです。)


H11,H12専門問題についてずけ Date:2003年2月10日<月>23時11分

H11年度2−1−9(トンネル)について
 解答は(5)です。「変位を早期に収束させるために」の部分が誤りで、覆工コンクリートは変位が収束したのを確認してから打設するのが原則です。
H12年度4−1−7(道路)について
 解答は(4)です。「全車交通量」が誤りで、正しくは「大型車交通量」です。なお、(2)の記述は正しい記述です。

ありがとうございます。APEC Date:2003年2月10日<月>23時49分

ずけさん、ありがとうございます。
トンネルはぜんぜんわからないので助かります。
道路はその通りですね。「全車交通量」のところを全然見てませんでした。粗忽者で申し訳ありません。(2)は少し引っかかる記述ですが・・・・側帯は「クルマのため」のものなのでしょうか。


側帯についてずけ Date:2003年2月11日<火>02時25分

道路構造令によると側帯とは、
「車両の運転者の視線を誘導し、及び側方余裕を確保する機能を分担させるために、車道に接続して設けられる帯状の中央帯又は路肩の部分をいう。」
と定義づけられています。基本的に中央帯も路肩も「車両のもの」なので、その一部となる側帯もやはり「車両のもの」になるということではないでしょうか。
 しかし、「路側帯」とは何のことを指してるでしょう?ちなみに道路横断の構成要素の中には「路側帯」というものはありませんでした。


路側帯と側帯APEC Date:2003年2月11日<火>10時54分

「路側帯とは、歩道のない道路で、歩行者の通行のためや車道の効用を保つための白の線によって区分された道路の端の帯状の部分をいいます」(自動車教習所学科教本)

路側帯と側帯って違うんですか?・・・・ずっと同じものだと思ってた・・・・


路側帯とはずけ Date:2003年2月12日<水>01時40分

             白線      
        路 肩  |  車  道
     |←―――――→|←―――――
     |    側 帯|
     |   |←―→↓ 
  / ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 /     ̄↑ ̄|
/      ↑   ̄ ̄ ̄↑ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    路肩舗装    車道舗装

変な図ですみません。(分かりますか?)
道路構造令に上図のような絵が載っています。したがって、場所としては「路側帯」=「路肩」となると思われます。


APEC Date:2003年2月12日<水>07時48分

ずけさん、ありがとうございます。
外側線より外の路肩舗装部分=路側帯ということでよろしいでしょうか。
それともさらに法肩までの未舗装部分も含むのかな?


ずけ Date:2003年2月13日<木>19時35分

路側帯について、道路交通法等を読んだりして調べてみましたが結局どの部分のことを言うのかはっきりとは分かりませんでした。個人的には、未舗装の部分(保護路肩)は、ガードレール等の防護策の設置や路肩の保護のために設けられるものであり、歩行者の通行のためのものではないので路側帯には含まれないと思います。
参考までに道路交通法による路側帯の定義を記載します。
「歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、道路標示によって区画されたものをいう。」




失礼しましたずけ Date:2003年2月12日<水>01時43分

前レスの絵は訳の分からないものになってしまいました。大変失礼しました。


平成13年度専門問題についてずけ Date:2003年2月10日<月>22時52分

4−1−2について
 等分布荷重が作用している径間では、せん断力の分布図が1次関数となり、したがってモーメントの分布図は2次関数になると思います(いい加減な考え方ですが・・・)。よって解答は(3)ではないでしょうか。
4−1−9について
 この問題は、(1)の記述が誤りです。山岳トンネルの標準工法はNATM工法であり、この工法では吹付コンクリートとロックボルトが主な支保部材となります。また、この二つの部材で地山の安定が図れない場合に鋼アーチ支保が追加されます。なお、NATM工法では矢板は用いられません。問題文(1)は、以前まで標準工法であった矢板工法についての記述だと思います。
 

ありがとうございます。APEC Date:2003年2月11日<火>00時22分

ははあ、なるほど、等分布荷重でしたね。集中荷重のイメージでした(またも問題文をちゃんと読んでいない^^;)。これってやはり、径間いっぱいに、という意味なんでしょうかね。
NATMはなるほどです。
そうすると(5)ですが、ちょっと疑問が残ります。地上の所有者が気をつけなければならないとすると、極端に言えば「支持層の中に必要以上に深く杭を打たないほうがいい」とか、あるいは「必要以上にやたら深い井戸は掘らないほうがいい」いうような話になりますが、そんなことをするわけもありませんし、将来の大深度利用などわからないわけですから、そんなことに注意が「必要」なのかなあ?と思うわけです。


APEC Date:2003年2月11日<火>11時56分

ずけさん、いただいた情報を解答案に組み込みましたので、ご了承ください。
別途いただいたH11のトンネル、H12の道路の解答情報も同様にさせていただきました。
ありがとうございました。




H14年度・基礎問題(2)-3の電子メールの問題について風太郎 Date:2003年2月8日<土>22時09分

これまたカビの生えた話題で恐縮ですが、H14年度・基礎問題(2)-3の電子メールの問題について。
情報処理技術者試験(初級システムアドミニストレータ)のH13年度秋季試験午前問題に次のような設問がありました。

「MIMEは、電子メールで送信できるデータ形式として、テキストだけでなく、画像、音声なども想定している」

答えは○です。過去問の解説は次のとおり。((株)ソフトバンクの参考書より抜粋)

「電子メールの基本はテキスト形式ですが、MIME(Multipurpose Interenet Mail Extension)と呼ばれる拡張機能を使うことでを使うことで、画像や音声などを送信することができるようになります。ただし、受信側もMIMEに対応している必要があります」

以上のように、選択肢2の記述が正しいことは明らかです。
受験のプロであるはずのJMAMの正解推定もお粗末ですが、受験者の方も、もうこの件で設問者を批判するのはやめた方が賢明だと思います。

ありがとうございました。APEC Date:2003年2月8日<土>22時52分

風太郎さん、いろいろと情報をありがとうございました。
解答案に取り入れさせていただきました。
結局、材料の問題もそうですが、試験直後から議論のあった設問が最後まで尾を引きましたね。


MIMEは7ビット三連星 Date:2003年2月9日<日>22時09分

いえ、電子メールの件はそんなに甘くないです。
MIMEの仕様を持ち出しても、
>(2)が誤り(=画像などは、テキストにして送っているのでそのまま添付とはいえない)
というかたを納得させることはできません。


MIME仕様で作成されたメールを見てみます。
(ネスケで、表示−メッセージの表示 で見られる。)
必要な箇所だけ切り出すとこんな感じです。

This is a multi-part message in MIME format.
--------------010202060604050309080103
Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
Content-Transfer-Encoding: 7bit

※本文(テキスト)がここに入る。

--------------010202060604050309080103
Content-Type: audio/wav;
name="ding.wav"
Content-Transfer-Encoding: base64
Content-Disposition: inline;
filename="ding.wav"

UklGRtA7AQBXQVZFZm10IBAAAAABAAIAIlYAAIhYAQAEABAAZGF0YXw7AQD4/wEA///+/wUA
以下、音声ファイルをテキスト化した文字の羅列。


要するに、添付ファイルは、確かにテキストとして格納。
で、テキスト文についても、漢字コードが固有の機械でどう使われていようがおかまいなし。
JIS7bitに変換後に格納されます。

つまり、
>テキスト(7ビット系)
の部分は正しいのです。

注意:charset=ISO-2022-JP に部分を変更すれば、S-JISなどでも送れないこともないようですが、
   メールサーバの仕様では7bitデータの転送しか保証されないので、転送できる
   うちにはいりません。S-JISなどは漢字コードの規格外です。
   なお、ネスケ(6.2)でS-JISを送る設定にはできませんでした。


よって、(2)は正しく(4)は間違い ということにも理屈はあります。

一方、
ファイル圧縮しないでメールに添付することを、「そのまま添付」と言うし、
バイナリデータをテキスト化したのではない。符号化である。テキスト形式の情報を送っているわけではない。
ということから、(4)は正しく(2)は間違い
ともいえます。

結局は相当怪しい問題。私は、(4)のほうを選びますが。


本当に答えとしての正解(誤りがあるのは)4でいいの納得させて Date:2003年2月10日<月>11時52分

>一方、
>ファイル圧縮しないでメールに添付することを、「そのまま添付」と言うし、
>バイナリデータをテキスト化したのではない。符号化である。テキスト形式の情報を送っているわけではない。
>ということから、(4)は正しく(2)は間違い
>ともいえます。

わたしは、上記の部分の意味がよくわからないです。
添付ファイルに圧縮、非圧縮は関係ないと思います。
テキストファイルでも7ビット文字符号化されてるのでは。
そうでないと、EUCやS-JISのテキストの時困る。
また、問題ではテキストデータ形式のことを、あえて『7ビット文字符号系』と記述している。

<<<以下、(2)と(4)の問題を抜粋<<<
(2) インターネット上の電子メールでは、音声や画像のデータをバイナリデータの形式をそのまま送ることができる。
(4) インターネット上の電子メールは、テキストデータ形式(7ビット文字符号系)でしか情報を送れない。
>>>問題抜粋、ここまで>>>

インターネット上では、7ビット文字符号系でしか電子メールが送れないのは明らかなので、
(2)の記述は誤り(バイナリデータはそのままでは送れない)。
(4)の記述は正解。
問題は、誤りのあるのを選ぶので、問題としての正解は誤りのある(2)になると思います。


私の結論(1)APEC Date:2003年2月10日<月>20時30分

私なりに調べた結果をご報告します。ちょっと長いので2回に分けます。まず最初にバイナリデータの取り扱いです。

【1:メールは7ビットASCII文字データしか送れない】
 インターネット上のEメールでは、7ビットASCII 文字(US-ASCII)しかサポートしていません。これは今も変わっていません。よって、バイナリデータはテキスト変換して送ります。このことをもっとも単純なシステムで説明します。
【2:エンコード/デコード】
 (1)バイナリ→テキスト変換します。この変換操作をエンコードといいます。これを担当するソフトがエンコーダで、unixで使われているuuencodeや、パソコン通信で使われているishなどのソフトです。
 (2)7ビットASCIIコードに変換した文字符号をメール本文につけて送ります。よって、受信すると意味不明な符号が表示されます。
 (3)このメールをデコーダにかけると、バイナリデータだった部分を識別して切り分け、バイナリデータに戻します。この操作をデコードといいます。デコーダとしてはunixのuudecodeがあります。ishはデコードもできます。
 (4)このエンコード・デコードを行うソフトには、uuencode/uudecode、ishのほかに、base64やQuoted-printbleなどがあります。
【3:MIME(エンコード/デコードの規格)】
 エンコード・デコードの方法と、変換した7ビットASCIIデータをメールにくっつけて識別する方法(エンコードしたASCIIデータがくっついていることやエンコード/デコードの方法などの情報)が決まっていれば、これを自動化することができます。
 この規格の1つがMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)、すわなちインターネットメールの拡張規格です。この規格では、送信側メーラーでのエンコード→メールの一部としてメールを配信→受信側メーラーでのデコードが規格化されています。
 MIME規格のメールでは、MIME規格のメールであることを表すMIME-Versionヘッダ、バイナリデータ(を変換した7ビットASCIIデータ)がくっついているかどうかを示すContent-Typeヘッダ、エンコード/デコード方法を記したContent-Transfer-Encodingヘッダの3つのヘッダ情報が本文といっしょに含まれています。MIME準拠のメーラーは、このヘッダ情報をもとにエンコードされたASCIIデータをデコードしてバイナリデータに戻しているわけです。
【4:MIME準拠メーラー】
 Outlook、Eudora、NetscapeMessenger、PostPetは、MIME準拠のメーラーです(Windows版・Mac版とも)。よって、これらのメーラーはMIME規格に準じてバイナリデータのエンコードを行い、MIMEヘッダを付けた7ビットASCII文字データにしてメールで送り、受信するとデコードするといった作業を、「添付ファイル」という機能の中で自動的に行っています。

 以上のように、自動化されているのでユーザーは意識しませんが、バイナリデータはエンコードされて、メール本文とともに7ビットASCII文字データとなり、メール送信されています。すなわち、送信データはすべて7ビットASCII文字データです。
 以上は、http://mikilab.doshisha.ac.jp/dia/monthly/monthly99/19990430/sakata04.pdfに要約されています。


私の結論(2)APEC Date:2003年2月10日<月>20時31分

次に、「7ビットデータだけじゃなく、他の形式のデータも扱えるんじゃないの?」という疑問についてです。http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/5780/data-12.htmlから引用します。

 現在のメールシステムは、ASCII コードだけではなくて漢字や非英語アルファベットなども扱うことができるように拡張されています。このとき、拡張のやり方が、従来からあるシステムに乗せるだけで、総入れ替えしなくても済むような設計になっています。このために、日本語は ISO-2022-JP というコード体系を用いることになっています。メール送信プログラムは、そのプログラムが走っているコンピュータの漢字コードを ISO-2022-JP に変換して送信し、受信プログラムは、受け取った ISO-2022-JP コードを、受信プログラムが走っているコンピュータが用いている漢字コードに変換して表示する、といったことを行います。このおかげで、ASCII コードしか受け付けないメール送配プログラムを途中で経由しても漢字データが正しく伝わり、また、異なる漢字コード (たとえば、シフト JIS と EUC) を用いるコンピュータの間で正しく漢字データをやりとりすることができるのです。

 ということで、やはり変換が行われ、7ビットASCII文字データしか送ってはいません。

=================
 以上のことから、問題は選択肢(2)は誤り、(4)は正しいということになり、答えの正解は(2)となります。

・・・・イヤー、疲れました。でもいい勉強になりました。結局、パソ通時代のishから基本的には変わってなかったんですね。


過去問解答案を更新しましたAPEC Date:2003年2月10日<月>20時52分

「私の結論」、久々に絶対の自信を持って書けましたので、サイトの過去問題解答案も更新しました。
大変勉強になりました。皆さん、本当にありがとうございました。


過去問解答案を更新ミスでは??納得させて Date:2003年2月10日<月>22時03分

揚げ足とりですいません。
過去問解答案の記述内容はいいと思うんですが、解答の番号が直ってないですよ。


本当だ!(^-^;)APEC Date:2003年2月10日<月>22時18分

ごめんなさい。肝心のところを直してなかったですね。
相変わらずあわて者だなあ・・・・


参りました!風太郎 Date:2003年2月10日<月>23時11分

APECさま、エレガントな解答をありがとうございます。
自分の誤りがはっきりわかりました。完全に脱帽です。

いい加減な情報で皆様を惑わせてしまったこと、さらに安易にJMAMの皆様を批判してしまったことを心よりお詫びいたします m(_ _)m

なにとぞお許しを!


Re:私の結論三連星 Date:2003年2月10日<月>23時22分

いえ、私の結論は、「メールは全て7ビットでやりとりする」ことを承知の上で、
(4)のほうが誤り (という可能性が高い)
です。前回書いたとおり。

というのは、
7ビットでやりとりすることはそうであるとして、コレはシステム開発者からの視点。
ユーザからの視点だとどうなるか?
前回は舌足らずでしたので補足します。

過去に佐口さんHPで風太郎さんも同様なことを書いていますが、

・ファイルを圧縮ソフトで圧縮してから添付することを、「圧縮してから添付」という。
・ファイルをISHなどでテキスト変換してから添付することを、「テキスト変換してから添付」という。
・ファイルを変換ソフトを用いずに添付することを「そのまま添付」という。
3つめ、選択肢(2)で書かれていることと同じである。ユーザの立場では、表にあらわれた事象
に注目すればよく、内部処理にまで立ち入って考える必要は無い。
よって、(2)は正しい。

一方、「テキストデータでしか情報を送れない」ですが、
テキストデータの情報とは、そのままで意味をなすデータと解釈する。(狭義のテキストデータ。)
添付ファイルのデータをbase64エンコードしても、人間の目には暗号データに見えるだけである。
よって、7ビットデータに符号化しただけであり、アレはテキストデータとはいえない。
※要するに、base64は7ビット系の「テキストデータ」と使用可能文字が一致しているだけであり
 テキストデータとはみなさない。
よって、(4)は誤り。

というふうにも言えます。
つまり、視点の違いでどちらにも解釈できるので、この問題は「怪しい問題」。

では、どちらを選ぶかといわれると、(4)が誤っているほうを選びます。
理由:この問題は情報処理試験あるいは技術士補(情報)の問題ではなく、
   それ以外の分野のかたのほうが圧倒的に多い。当然、エンドユーザの立場である。
   で、情報処理屋さんは、開発者/エンドユーザの両方の立場を考えないとならない。
   よって、エンドユーザの立場のほうを支持することになる。

なお、私は、技術士(持っていない(泣))+RCCM(河川)+技術士補(情報)であるので、
立場上はエンドユーザの比重が高いのです。ますます、(4)乗りです。
ちなみに、もう1回試験を受けたら.....他に確実なのがあるか探し、そちらを解きます。


APEC Date:2003年2月11日<火>00時16分

うーん、三連星さん、それはちょっとキツイんじゃないでしょうか。

圧縮などは別にして、私のようなパソコンの仕組みにそれほど詳しくないユーザーにとっては、「バイナリデータをそのまま送れる」(=変換とかなんとか、そういうことを意識しないでも送れる=ソフトがやってくれてる)という感覚なのは確かですが、一次試験の特徴は、
(1)原理的なことについて聞いている。
(2)厳密な事実について聞いており、「たとえ話」や「感覚」は受け付けない。
といったところだと思っています。特に基礎科目はそうです。材料の問題も、「木材は生きている」というのが問題になりましたが、これは「空気の出入りが呼吸しているのと同じように・・・・」などという感覚的・たとえ的なものではなく、「生命活動をしている」かどうかという厳密な意味でとらえないといけないと思います。

まして「情報・論理に関するもの」の問題群ですから、エンドユーザーの感覚、あるいは「変換ソフト(機能)を使っていることを意識しない」ということは、この試験には通用しないと思います。インターネットにおけるメールの基本的性質(MIMEなどの拡張機能を除外した本当の基本的な理屈)を問うたものと考えるべきであると思います。
ましてパソコンのメーラーと規程しているわけでもなく、スッピンのunixを使うことだってあるわけですし。

これまで一次試験の過去問を見てきて、特に基礎科目には、そういった「融通のきかない、あるいは頭のカタい、遊びのない厳密かつ教科書的・模範的解答を求める」という、文科省の「ニオイ」を感じています。

それはともかくとして、
>ちなみに、もう1回試験を受けたら.....他に確実なのがあるか探し、そちらを解きます。
全く同感です。自分のできそうな問題をいかに素早くセレクトし、「今、何点くらいはイケたか」をカウントし、別問題を優先的に解くかどうか(これは複数科目を一度に解いている時ですが)を判断するか、これは重要な受験テクニックです。


納得しました納得させて Date:2003年2月11日<火>00時35分

今の過去問解答案の記述で納得です。
すっきりしました。

三連星さんのご意見、内容はわかりますが、わたしの頭にはすっきりとしないです。
問題には『インターネット上』、『テキストデータ形式(7ビット文字符号系)』とかかれてるので、素直に考えればどうしても(4)を誤っているほうを選べないです。

それほど怪しい問題とも感じません。

開発者/エンドユーザとわけるのが的確なのかも疑問ですが、あえてわけるならわたしは開発者側と判断して解答します。




H14年基礎問題(4)−2・材料の製造について風太郎 Date:2003年1月31日<金>12時29分

 APECさん、掲示板の開設おめでとうございます。
 おかげさまで私もいろいろと勉強させていただいています。これからもよろしくお願いします。 さて、H14年基礎問題(4)−2・材料の製造について、私なりに考察してみました。

1.木材について。木材は「生きている」という表現ですが、樹木の中で「生きている」細胞があるのは、葉・根、花・果実、その年に生長した新しい枝、そして樹皮直下の「形成層」と言われる薄い層などで、いわゆる木材と呼ばれている部分はすべて死んだ細胞の集まりです。したがって製材された木材が生命活動を行っていないのは明らかで、「生きている」という表現は誤りです。

2.プラスチックについて。問題文は「汎用プラスチックは再生利用が出来ない」と主張しているものと思われます。ポリプロピレンは再生可能なプラスチックの代表格ですので、この点がまず疑問です。
車のバンパーに使われているポリプロピレンを再利用する際は、塗料の混入など品質劣化の原因となり、従来は再生が困難だったのですが、純粋なポリプロピレン自体は何度でも再利用可能で、実際にポリプロピレンバンパーの100%リサイクルを実現したメーカーもありますので、問題の記述は誤りだと思います。
<参考サイト>
 http://www.pref.shiga.jp/d/haikibutsu/pdf/haipura.pdf
 http://www5c.biglobe.ne.jp/~iaci/cmc5/Z157.html

3.鉄についてはあまり自信がないのですが、これまで出た意見も踏まえた上で、問題文で疑問を感じる点を列挙します。
・鉄の融点は摂氏1535度なので、溶鉱炉の温度は1500度以上必要です。「1000度以上」でいいのか?
・電気溶鉱炉というのは確かにありますが、溶鉱炉や転炉は必ずしも電気で加熱するだけとは限りません
・鉄の耐腐食性は含有する元素に左右されるので、精錬温度はあまり関係ないのでは?
以上、おかしい記述が多いのでこの問題文も誤りだと思います。
<参考サイト>
 http://www.smn.co.jp/takano/tool.iron.html

5.石油について。これは硫黄等の明らかに有毒な成分が含まれているので誤りではないでしょうか?裏付けは取っていませんが・・・

4.銅の生産について。消去法からいうとこの選択肢が正解のようですが、この文章もちょっと疑問の多い記述があります。そこで以下は、銅鉱の生産について私が調べたことを書いてみます。
 まず国内の銅鉱生産はほとんどが黄銅鉱などの硫化銅です。硫化銅の精錬では有毒な硫化ガスなど有毒ガスなどの発生が問題になります。一方海外だけに分布する「斑岩銅鉱床」という銅鉱床では、地表から150m位までの深度に酸化銅の層があり、その下に硫化銅の層が発達するそうです。そこで斑岩銅鉱床のある鉱山では、露天掘りで酸化銅を、坑掘りで硫化銅をそれぞれ生産しているようです。酸化銅の精錬では、硫化ガスの発生が無い分有毒な廃棄物の発生が少ないのは確かです。
 問題文は概ね妥当かと思うのですが、海外で生産されているのが酸化銅であると言い切ってしまうあたりが気になります。せめて「海外の銅山では酸化銅の生産が多い」とか「海外の露天掘り鉱山で生産されるのは酸化銅である」といった表現であればすんなり納得がいくのですが・・・。
 まあ最も誤りの少ない選択肢として、私は4が正解ではないかと思います。
<参考サイト>
 http://ao_zatsu2.tripod.co.jp/write/kinzoku_19.htm
 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rres_Y_06.html
 http://staff.aist.go.jp/y-watanabe/chile.htm

以上です。よろしければ皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

APEC Date:2003年1月31日<金>15時26分

風太郎さん、またまたありがとうございます。

プラスチックの場合、やはりリサイクルがポイントですよね。ところで、「再生利用」は「反応」を経ないとできないのですか?こちら方面は素人なのでご教示ください。

しかし、銅鉱石については、黒鉱鉱床のような造山帯系のものはほとんど黄銅鉱ですよね。輸入銅の大部分を酸化銅が占めるのならわかりますが・・・・。

いずれにせよ、文句なしの正解といえるものがなく、あいまいさの残る問題ですね。


風太郎 Date:2003年1月31日<金>17時44分

実は私自身、この問題には正解がないのではないかと思っています。しかし問題作成者の責任を追及するのは他の皆さんにお任せして、これをきっかけにしていろんな方面の基礎知識を吸収した方が前向きではないかと考えております。

だから正解が何かはっきりさせるために消耗することはなるべく避けて、とりあえず押さえておくべき基礎知識はなにか、という点に絞って論じたいと思います。

ちなみに私自身のバックグラウンドは航空工学と森林科学ですので、それ以外の分野については付け焼き刃の知識で論じることをお許し下さい。

まずポリプロピレンについて。
ポリプロピレンの再生には、熱溶解による再成型と熱分解による油化の2つの方法があります。ポリプロピレンは熱分解すると原料のプロピレンに戻るそうなので、そこからまたポリプロピレンを合成するのに回数制限があるとはちょっと考えにくいです。
ポリプロピレンについての豆知識として、次のサイトをおすすめしておきます。

 化学繊維ミニ講座(9)・「水より軽いポリプロピレン」
 http://www.fcc.co.jp/JCFA/sozai-shohin/mini/mini-09.html

次に酸化銅問題について。一般的には酸化銅よりも硫化銅の方が資源が多いそうです。
しかしながら、「斑岩銅鉱床」については下記のサイトに次のような記述があります。

※斑岩銅鉱床(Porphyry Copper Deposit)斑岩(ポーフィリー)などの貫入岩に伴う大規模・ 低品位な鉱染状銅鉱床で、環太平洋造山帯、アルプスーヒマラヤ造山帯に 広く分布する。銅の資源として最も重要な鉱床タイプで、世界の銅の50%以上 を供給している。ノースパークス鉱山のE26鉱体は直径200〜300m、 長さが800m以上のパイプ状をなす。

 (出典)ノースパークス鉱山の主要鉱体下部開発について
 http://www.smm.co.jp/w_news/news2001/20010126.html

したがって、斑岩銅鉱床の露天採掘による酸化銅鉱石の産出は、世界の銅生産にとって無視出来ない位高い割合を占めていると推測します。

そこで次の3点を押さえておけばいいのではないでしょうか?

1.「斑岩銅鉱床」が重要

2.斑岩銅鉱床では浅い深度に酸化銅の層が、深い深度に硫化銅の層があり、
  酸化銅と硫化銅の両方が生産される

3.露天採掘では浅い層にある酸化銅鉱割合が高い

こんなところでいかがでしょうか?


APEC Date:2003年1月31日<金>21時01分

なるほど。確かに(4)が正解っぽいですね。
でも、これも「一般的に」という話になってしまい、厳密に詰めればこの問題の正解はないということになりますね。
こういうことを試験直後に調べて、技術士試験センターに送るというのも面白いですね。

http://www.hokuriku.ne.jp/~himawari/pe


足尾鉱毒事件三連星 Date:2003年2月1日<土>11時18分

銅に関して有害物質が少ないというのは、足尾鉱毒問題などがある(国内の鉱山ですが。)ので
心理的な反発があります。

で、反論を試みますが、
斑岩銅鉱床の記載からは、酸化銅の割合が多い(ので、有害物質は少ない)と結論するのは無理では?
まず、「低品位な鉱床」ということから、重金属有害物質が含まれている可能性。
次に、「浅い深度に酸化銅の層が、深い深度に硫化銅の層」ですが、
純粋な酸化銅というのは多量にありそうもないから、酸化銅の層といっても、酸化銅と硫化銅が混じっていて
浅い深度は酸化銅の割合が相対的に多い、という意味で「浅い深度に酸化銅の層」と表現されている可能性。
酸化銅と硫化銅混じりの鉱石なら、有害物質が少ないと言い切ることは難しいでしょう。

そもそも、有害物質が少ないというのは、どのくらいなら少ないと考えるのか、
というのが残っています。一応、有害物質を除去する必要の有無だろうと思いますが。

<参考>
世界最古の公害は銅の精錬だそうです。電力中央研究所のHPより。
http://criepi.denken.or.jp/jpn/PR/Review/No38/chap-1.pdf

また、石油については触れられましたが、石炭はどうか。
低NOx燃焼技術開発がいろいろ研究されてきた。上記HPより。 
http://criepi.denken.or.jp/jpn/PR/Review/No


石油APEC Date:2003年2月1日<土>13時08分

学生の時、石油や石炭に含まれる元素を「CHONSP」、「チョンスプ」と覚えました。この文字列の右のほうから順に消散していくそうです。そういえば、最初にリンが出て人魂になるなんていいますよね。
そうすると、プラスチックはともなく、石油・石炭をそのまま燃焼させても塩素は出ないのでは?とまず思いました。
次に、CHONSPは、有害金属のようにそのものは無害かもしれませんが、化合物としてNOx・SOxが出ますから、これは無害とはいえないと思います。
ということで間違いと考えました。何も調べずに言っていますので無責任ですが。

ところで、斑岩銅鉱床ですが、なぜ浅いと酸化、深いと硫化なんでしょうかね?
地質時代の貫入岩ですから、生成時に今時点の地表からの深度は関係なさそうだし、そうするとボーキサイトのような風化残留鉱床なのかな?
じっくり調べる時間がなくて疑問ばかりですいません。

http://www.hokuriku.ne.jp/~himawari/pe


風太郎 Date:2003年2月8日<土>22時07分

酸化銅問題について。

もういい加減、この話題には興味がなくなってきましたので、関連サイトだけ紹介し
ておきます。

斑岩銅鉱床 石原(1977)による解説〔『現代鉱床学の基礎』(203-204p)から〕
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rmin_K%26K_H1.html

銅供給構造の変化に関する一考察
http://www.geocities.com/merij_tokyo/79.html

世界最大の産銅会社CODELCOの挑戦
http://www.mmaj.go.jp/mric_web/current/00_09.html

研究紹介
http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/jp/gakubu/chigaku/member/member_pagem_imai.ht
ml

これらの資料にざっと目を通していただければ、世界の銅鉱石の生産方法が坑内掘り
にから大規模な露天掘りに、また産出される鉱石は硫化銅から低品位の酸化銅鉱石へ
移行していることは明らかです。

酸化銅の精錬では硫化ガスが出ない分、硫化銅に比べれば有毒物質の発生が相対的に
少ないのは明らかです。銅イオンそのものにも植物の生長を阻害する作用があります
ので有害であるとはいえますが、問題文の記述は誤りではありません。

失礼ですが、三連星さんの解釈にはいささか無理があるように思います。


ありがとうございました。APEC Date:2003年2月8日<土>22時46分

風太郎さん、これほどまで調べていただき、本当にありがとうございます。
おかげさまで、一応の決着をみたように思いますので、サイトの解答案を正解(4)で整理させていただきました。(実は議論の決着をみたら直そうと思って忘れていました。ごめんなさい。)
しかし、こんな知識がないと解けないのかなあ?という気もしますね。
銅の生産が硫化銅から酸化銅に移行したとか、精錬過程で有害物質の発生が・・・・とか、こういうことを高校なり大学なりで皆教わっているのでしょうか?
試験直後から議論は出ていましたが、ちょっとどうなのかなという問題でしたね。


銅鉱石中の重金属三連星 Date:2003年2月9日<日>22時05分

いや、私が「重金属」と書いたのは、銅イオンのことではなくて、
不純物として混じっているであろう、カドミウム、水銀、鉛、砒素などを想定しています。
品位の低い(=銅の含有率の低い)鉱石なら、こういうのが混じっているのと違います?




平成13年度専門4-1-8について あき Date:2003年2月7日<金>18時58分

1については、要はどちらが急に曲がるかということではないでしょうか?3次曲線の方が急な気がします。従って1は正しい?「鉄道ではサイン逓減曲線を用いる」そうです。 参考HP http://www.hsba.go.jp/gijutu/yougo/ka.htm
でも4も一般的に「磁気浮上誘導反発方式」と言っているような気がしますが、「吸引」がないと間違いなんですかね?奇問ですね。

APEC Date:2003年2月8日<土>10時20分

うーん、これは本当にむずかしいですね。

(1)について・・・・
3次曲線はクロソイドを簡単にしたものですし、サイン半波長曲線って、要は衝撃波形ですよね。そうなるとクロソイドのほうが・・・・とも思うのですが、現実に使われているのはサイン逓減曲線だから、わざわざ乗り心地の悪いほうを使わないだろう、というあたりでしょうか。

(4)について・・・・
JR東海のサイト(http://linear.jr-central.co.jp/tech/index.html)では、「車両の超電導磁石が高速で通過すると地上の浮上案内コイルに電流が流れ電磁石となり、車両を押し上げる力(反発力)と引き上げる力(吸引力)が発生し、浮上します。」とあります。つまり、下面からの押し上げ力と両側の壁の引き上げ力の2つで浮上しているということです。
記憶違いかもしれませんが、宮崎で最初に走行したころのリニアは、側壁がなくてモノレールのようなT字型レールで走っていたような気がします。その一方で車両焼失したときはU字型だった記憶もあるので、途中から変わったんですかね?
そうすると、浮上は下面からの押し上げ(反発)でやって、両側のガイドウェイで走行して、という仕掛けだったのかな、そうするとこれは浮上の機構に反発はあっても吸引はなくて、山梨とは異なるということになるのでは?
というように考えました。

でも、まさに難問奇問ですね。鉄道やってる人には常識なのかな?


三連星 Date:2003年2月8日<土>12時09分

(1)について・・・・
サイン逓減曲線は、片勾配のすりつけに使うに使うのではなかったか?
(一般道路などは、手を抜いてあり直線すりつけ。)
平面形状要のすりつけ曲線と縦断形状用のすりつけ曲線がごちゃまぜに
なっているので、(1)は誤りです。

(2)について・・・・
JR東海の図は、磁気反発方式にしか見えません。
磁気吸引方式は、レールが上にあり、車両を吸い付かせる形。
で、制御は磁気反発方式の法が簡単。
レールと車両の間隔を一定に保つことを考えます。
磁気反発方式:間隔が離れると反発力が弱まるので間隔は元に戻る。
磁気吸引方式:間隔が離れると吸引力が弱まるので、間隔は更に大きくなる。
結果として、磁気吸引方式では、磁力を細かく調整する必要があるが、反発方式なら
何もしなくてもある程度フィードバックできる。


APEC Date:2003年2月8日<土>18時11分

三連星さん、ありがとうございます。
リニアモーターカーですが、http://www.ssc.slp.or.jp/faq/20.htmには次のように記されています。

では、リニアモーターカーはどのようなしくみで浮かび上がっているのでしょうか。ここでは「反発磁気浮上方式」について説明しましょう。
・・・・(中略)・・・・
そこでリニアモーターカー・マグレブは、はじめゴムタイヤで走りながらだんだんスピードを上げていき、十分な磁気の反発力が生まれたところで浮かび上がります。これは、飛行機が離陸する時に、タイヤで滑走路を走るのとにています。
鉄道総合技術研究所の宮崎実験線では、主にこの方式がテストされていました。
しかし、1993年(平成5年)から実験が開始された山梨実験線では、コイルをガイドウェイの側壁(横側にある壁)につけ、より安定した走行ができる「誘導反発吸引磁気浮上方式」と呼ばれる新しい方式が採用されています。

宮崎実験線は誘導反発、山梨実験線は誘導反発吸引、というように違うタイプを採用しているんだ、ということだと思います。
なお、山梨実験線の吸引は、上からではなく横から(反発極のすぐ上に吸引極を置く)のようです。

いやー、こういうことは調べるといろいろ知らなかったことがわかって面白いですね。なんだか「リニアモーターカーのことならオレに聞いて」という気分になってきましたよ。(笑)

それはともかく、重箱の隅をつつくような話ながら、リニアに関する選択肢は誤りではないかと思います。

で、緩和曲線ですが、三連星さん、「片勾配のすりつけ」というのは、カントの入ったカーブのことですか?すいませんが、教えてください。




平成13年度専門4-1-3についてあき Date:2003年2月7日<金>18時18分

入力、解答案作成お疲れ様でした。
まず、問題で「市街地区域」とあるのは、「市街化区域」の誤りでしょう。
4は正しいと思います。5が「同意」ではなく「通知」では?APECさん御紹介のHPでもそのように書いてあります。 追加参考HP http://www.zentaku.or.jp/004/houritu_tosikeikaku.html

APEC Date:2003年2月8日<土>10時03分

すいません!確かに「市街化区域」でした。私の入力ミスです。お恥ずかしい・・・・。

(5)は、やはり「通知」ではなく「協議」で正しいようです。市町村が都市計画の基本方針を決めるときは通知でいいようですが、都市計画区域内の都市計画決定に際しては、
  ・議会の議決を経て定められた当該市町村の建設に関する基本構想に即したもの
  ・都道府県が定めた都市計画に適合したもの
  ・都道府県知事と協議して同意を得る
  ・知事は、一の市町村の区域を超える広域の見地からの調整を図る観点又は都道府県が定め、若しくは定めようとする都市計画との適合を図る観点から、前項の協議を行う
 とあります。http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans6.htmの真ん中やや下のあたりをごらんください。

(4)について・・・・市街化区域では「少なくとも用途地域を定める」ということだったと思うのですが。


あき Date:2003年2月8日<土>12時57分

私の間違いのようですね。了解しました。



H14専門択一の補足伏龍 Date:2003年2月7日<金>08時48分

H14択一(3.都市計画)
 都市計画法第5条の2にて,「市町村は,・・・準都市計画区域として指定する」と記述があります.
H14択一(4.河川)
 河川の区分的には,1級河川・2級河川・準用河川・普通河川です.このうち,法河川となるのは,1級河川(国)・2級河川(都道府県)・準用河川(市町村)です.
H14択一(5.港湾)
 港湾の施設の技術上の基準・同解説(第8編 係留施設の第2章 係留施設の諸元)に,「バースの長さは,船の全長に係船索の長さその他を考慮して15〜30mを,また,水深は,満載乞水に余裕水深として船型に応じほぼ0.5〜1.5mを加算して定める」と記述してあります.
(ちなみに,誤りを探す択一で迷った場合,私は,数字が入ったものを選択します.なぜなら,出題者が誤りの選択肢を作る場合には,数字を細工するのが最も簡単だからです.ただし,絶対的な法則ではないのであしからず.)

あき Date:2003年2月7日<金>12時12分

なるほど、数字ね、作成する側に立つとそうですね。これは究極の選択として使えそう!伏龍さんありがとうございました。

APEC Date:2003年2月8日<土>10時28分

ありがとうございます。
解答案に組み込ませていただきました。

そういえば、昨年の二次試験でも数字を違えた選択肢があったように思います。
数字が入っている、「のみ」とか「以外にない」とか限定している、「しかない」など断定的である、「しなくてよい」など無責任な感じである・・・・これらと「仲間はずれを消去していく」のは典型的な「択一セオリー」ですね。試験である以上、こういうテクニックは必要ですね。