H18技術士一次試験 専門科目(生物工学部門) 臨時掲示板

この掲示板は、平成18年度技術士第一次試験のうち、生物工学部門の専門科目問題について語り合う掲示板です。
2006.10.12開設、2006.11.06終了、アクセス数1145。


4-1 4-6 4-11 4-16 4-21 4-26 4-31
4-2 4-7 4-12 4-17 4-22 4-27 4-32
4-3 4-8 4-13 4-18 4-23 4-28 4-33
4-4 4-9 4-14 4-19 4-24 4-29 4-34
4-5 4-10 4-15 4-20 4-25 4-30 4-35



1 4-1 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:20:30
W−1 タンパク質の定量法に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

@ サンプル溶液の280nmの吸収を測定し,その値を基にタンパク質の濃度を決定する方法は,タンパク質を構成するアミノ酸の中でグリシンとアラニンが280nmに特異的な吸収を持つことを利用したものである。
A ケルダール法はサンプル中の全室素量を測定し,その値を基にタンパク質の質量を求めるものである。
B ローリー法はチロシン,トリプトファン,システインなどの還元性のある側鎖を持つアミノ酸が鉄試薬と反応し,錯体を形成して青色に発色する原理を用いたものである。
C ブラッドフォード法はクマシープリリアントブルー(CBB)色素とタンパク質が一定の比率で結合することを利用したタンパク質の定量法であるが,ローリー法よりも感度が低く測定に影響を与える妨害物質も多い。
D BCA法はローリー法の原理を発展させたものであり,2価の銅イオンとBicinchoninic acidのアミノ基が錯体を形成し発色する。

2 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:25:18
Aにしました。

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2 4-2 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:20:18
W−2 糖質の分析に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ Somogyi−Nelson法は還元糖の持つ還元力と銅イオンの反応を利用したものである。
A フェノール硫酸法はいわゆる全糖を測定する際に用いられる方法である。硫酸により糖質がフルフラールに変換され,フェノールと反応して呈色する。
B シリカゲルの薄層プレートを用いて糖質を分画する際に,展開溶媒中にアルコールを添加すると糖質の分離が悪くなる。
C HPLC(高速液体クロマトグラフィー)を用いた糖質の分画においては,検出に示差屈折計が用いられることが多い。
D ヨウ素を用いることにより,サンプル溶液中にデンプンが含まれるかどうかを判別することができる。

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 22:33:25
B;薄層クロマトの展開溶媒の一例、n−ブタノール-ピリジン-水で普通にアルコール
(この場合はn−ブタノール)が用いられている。

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3 4-3 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:20:08
W−3 植物の生理・遺伝に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ 植物の光合成における光の吸収は,クロロフィル類によって行われる。この色素は波長領域480−550nmの緑色光を吸収しないため,クロロフィルを主色素とする葉は緑色である。
A 光合成によるCO2固定で,最初の産物がオキサロ酢酸である植物をC3植物といい,3−ホスホグリセリン酸に固定する植物をC4植物という。
B アントシアニンは赤の花色素を形成するが,冷害や塩害などのストレス下における菓の赤色化においてもアントシアニンが蓄積する。
C 葉緑体における形質転換は,母性遺伝という特有の遺伝様式を持つため,葉緑体に導入された外来遺伝子は花粉に持ち込まれることがない。そのため,花粉の飛散による遺伝子の拡散が起こらない。
D ジャスミンの香りの主成分として知られているジャスモン酸には,老化促進作用や生育阻害作用など植物ホルモンとしての作用がある。

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:58:41
AC3とC4の表記が逆

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4 4-4 (Res:4)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:19:58
W−4 生物を使った環境修復技術に関する次の文章の[ ]に当てはまる語句の組合せとして,正しいものは@〜Dのうちどれか。

 微生物を用いた環境修復技術の中で最も実用化が進んでいるのは,分解対象をTCEやPCEといった難分解性の[a]に絞った[b]である。環境浄化に使用される微生物の多くは[c]であるが,[d]をはじめとする担子菌を用いて更に難分解性であるダイオキシン類を分解することも研究されている。また,有害重金属を植物により吸収・蓄積させたのち,その植物を回収して有害重金属を環境より除去する技術がある。これは[e]と呼ばれ,アブラナ科のカラシナなどが用いられている。

@ a.プラスティック  b.バイオレメディエーション     c.独立栄養細菌    d.白色腐朽菌    e.ファイトオーギュメンテーション
A a.無機化合物    b.ファイトデグラデーション     c.従属栄養細菌   d.分裂酵母     e.ファイトアレキシン
B a.塩素化合物    b.バイオレメディエーション     c.従属栄養細菌  d.白色腐朽菌    e.ファイトアキュミュレーション
C a.プラスティック  b.ファイトアキュミュレーション  c.光合成細菌   d.従属栄養細菌   e.ファイトオーギュメンテーション
D a.塩素化合物    b.ファイトデグラデーション     c.独立栄養細菌   d.分裂酵母     e.ファイトアキエミュレーション

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 20:17:05
aの塩素化合物とbのバイオレメディエーションから3

3 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:57:35
B

4 名前:投稿日: 2006/10/12(木) 23:28:15
TCE、PCEで塩素化合物としました。Bだと思います。

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5 4-5 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:19:43
W−5 生物学的排水処理法に関する次の文章の[ ]に当てはまる語句の組合せとして,正しいものは@〜Dのうちどれか。

 排水中の有機化合物を空気や酸素を吹き込みつつ分解する方法は[a]と呼ばれている。この方法では主に好気性細菌とツリガネムシなどに代表される[b]の組合せにより有機物を分解する。[a]で処理された排水はBODが低下するが,[c]は必ずしも低下しない。排水を嫌気的に処理することで排水中の有機物を水素やメタンガスにまで分解する方法は[d]と呼ばれる。一方,東南アジアなどで用いられている排水処理法に人工湿地法がある。これは[e]と呼ばれるものであり・排水はこの池で自然の浄化力によって分解処理される。

@ a.UASB法     b.藍藻       c.COD     d.活性汚泥法    e.ラグーン
A a.活性汚泥法    b.原生動物     c.SS成分     d.UASB法     e.浸水ろ床
B a.生物膜濾過法   b.藍藻       c.COD     d.活性汚泥法    e.クラリファイヤー
C a.活性汚泥法    b.原生動物     c.COD     d.UASB法     e.ラグーン
D a.UASIB法     b.原生動物     c.SS成分     d.活性汚泥法    e.クラリファイヤー

2 名前:Ouch 投稿日: 2006/10/13(金) 19:17:42
C?

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6 4-6 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:19:29
W−6 微生物の培地に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

@ デソキシコレート培地は,一般にクロストリディウム属の細菌を培養するときに用いられる培地である。
A MLCB培地(硫化水素産生判定培地)で大腸菌の存否を判別することができる。
B PDA(Potato Dextrose Agar)培地は主に放線菌の分離に用いられる培地である。
C BL(Blood Liver Agar)培地を嫌気条件下で使用すれば,ビフィズス菌を培養することができる。
D YM(Yeast Malt Peptone Agar)培地で検出される微生物のほとんどは乳酸菌である。

2 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:26:48
Cで。

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7 4-7 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:19:18
W−7 免疫グロブリン(抗体)は,構造と機能の違いに基づいて次の5つのクラスに分類されている。これらのうち,即時型アレルギー反応に働く免疫グロブリンはどれか。

@ 免疫グロブリンM
A 免疫グロブリンG
B 免疫グロブリンA
C 免疫グロブリンE
D 免疫グロブリンD

2 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:27:03
Cかな。

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8 4-8 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:19:06
W−8 チトクロームP−450に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ p−450は,動植物から微生物に至る生物界に広く分布する。
A P−450とは,一酸化炭素(CO)との複合体の最大光吸収帯(ソーレ一帯)を450nm付近にもつ一群のヘムタンパク質の総称である。
B p−450の活性中心には,マグネシウムが存在する。
C 哺乳類では,解毒,薬物代謝,発癌物質の活性化など重要な生理反応にかかわっている。
D 真核生物では,細胞の小胞体またはミトコンドリアに局在し,いずれも膜に結合している。

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 21:28:03
B;マグネシウム(誤)→鉄(正)

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9 4-9 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:18:55
W−9 シクロデキストリンに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ グルコースがα−1,4結合を介して環状に結合した物質で,結合したグルコース分子の数により,2種類存在する。
A 苦味をマスキングしたり,潮解性物質を安定化するはたらきがある。
B 紫外線や水に不安定な物質や酸化されやすい物質を安定化する。
C 香料や農薬などの挿発性物質を安定化する。
D 脂肪,脂肪酸,ステロイド,炭化水素など水に難溶性の物質を可溶化する。

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 21:42:53
@;2種類(誤)→3種類(正)(α-、β-、γ-の種類がある。各々グルコース単位が6、7、8です)

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10 4-10 (Res:4)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:18:44
W−10 突然変異において生じる次の変化のうち,誤った用語が示されているものはどれか。

  (変異前) (変異後) 用語
@ a b c d e  a b d e 欠失
A a b c d e  a b d c e 逆位
B a b c d e  a b m c d e 挿入
C a b c d e  a b c a b c d e 重複
D a b c d e  a b d c e 置換.
 a,b,c,d,e,mはそれぞれ1つの遺伝子を示す。

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:59:17
D

3 名前:投稿日: 2006/10/12(木) 23:23:09
Dだと思います。

4 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:27:28
Dですね

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11 4-11 (Res:4)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:18:19
W−11次の操作のうち,タンパク質の濃縮と回収に最も不適切なものはどれか。

@ 有機溶媒沈殿
A 硫安沈殿
B 限外ろ過処理
C ドデシル硫酸ナトリウム処理
D ポリエチレングリコール処理

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:21:44
BSDS処理により、高次構造が壊れる

3 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:22:15
すいません。Cの間違いでした。

4 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 21:47:26
CはSDS変性に使用しますが、SDSを除去すると立体構造が元に戻ります(可逆的変化)。
ですので、濃縮や回収には不適ではないような気がします。むしろ@ではないでしょうか?

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12 4-12 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:18:01
W―12 乳酸菌および乳酸菌製品に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ 周発酵に用いる乳酸菌として代表的なものはLactobacillus属、Streptococcus属,およびLactococcus属に属する菌種である。
A 乳糖は乳酸菌体内酵素によってガラクトースとグルコースに分解されるが,乳酸菌が資化できるのは主にガラクトースである。
B 乳酸菌やビフィズス菌の増殖過程で,乳酸や酢酸以外にも揮発性脂肪酸,ペプチド,ビタミン類,粘性多糖類などが生成する。
C 発酵した乳製品には風味ならびに保存性の向上や腸内環境の改善が認められる。
D 乳酸菌の増殖にともない乳糖の分解と乳タンパク質の分解が進行し,これによって牛乳の消化吸収性が向上する。

2 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:28:01
Aがおかしい。

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13 4-13 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:17:41
W−13 嫌気性処理は,酸素のない嫌気的条件において嫌気性微生物の代謝作用により,有機性排水・廃棄物を分解する生物学的プロセスである。このプロセスの特徴を示した次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ 好気性処理に比べて処理水質が良い。
A 好卑性処理に比べてエネルギー消費が少ない。
B 汚泥生成量が少なく,好気性処理の1/5〜1/10程度である。
C 反応槽が密閉型なので,汚染ガスを制御しやすい。
D 高濃度・高負荷に対応しやすく,排水処理の反応槽が小さい。

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14 4-14 (Res:4)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:17:31
W−14 BSE(ウシ海線状脳症)に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

@ BSEの病原体はDNAウイルスである。
A BSEの病原体は主に筋肉に蓄積する。
B BSEに感染した肉であっても,80℃以上に加熱すれば安全である。
C BSEの感染はウエスタンプロット法を用いて調べることができる。
D BSEの潜伏期間は通常2週間から6カ月である。

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:59:44
C

3 名前:投稿日: 2006/10/12(木) 23:21:11
BSEはプリーオンが原因でタンパクなので、Cだと思います。

4 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:28:34
C

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15 4-15 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:17:14
W−15 モノクローナル抗体に関する次の記述について,正しいものには○,誤っているものには×をつけた@〜Dの組合せのうち,正しいものはどれか。

(1)人工的なモノクローナル抗体の作製方法は,MaxamとGilbertによって開発された。
(2)ミエローマ細胞と牌臓細胞との細胞融合によって得られた抗体産生細胞はハイブリドーマとも呼ばれる。
(3)ELISA(Enzyme−Linked Immunosorbent  Assay)に用いられる抗体はポリクローナル抗体であり,モノクローナル抗体はこの目的には適さない。
(4)遺伝子工学的な手法を用いることによって,モノクローナル抗体をCHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)で分泌生産させることができる。
(5)異なった特異性を持つモノクローナル抗体を組み合わせることによって,サンドイッチ法のイムノアッセイ系を組むことができる。

(1) (2) (3) (4) (5)
@ ○ ○ × × ○
A ○ × ○ ○ ×
B × × ○ × ○
C × ○ × ○ ×
D × ○ × ○ ○

2 名前:投稿日: 2006/10/12(木) 23:16:11
モノクローナル抗体作製はケーラーとミルシュタイン、(5)が正しいと思うので、Dでしょう。

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16 4-16 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:16:59
W−16 次の生物のゲノムサイズを,小さいものから順に正しく並べたものは@〜Dのうちどれか。

(1)線虫(Caenorhabditis elegans)
(2)マイコプラズマ(Mycoplasma genitalium)
(3)パン酵母(Saccharomyces cerevisiae)
(4)インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)
(5)ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)

@ (2)(4)(3)(1)(5)
A (2)(4)(1)(3)(5)
B (2)(3)(4)(5)(1)
C (4)(2)(3)(5)(1)
D (4)(2)(1)(3)(5)

2 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:28:57
D?

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17 4-17 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:16:44
W−17 次の酵素反応のうち,ATPを必要としないものはどれか。

@ ホタル由来ルシフェラーゼによる化学発光
A ポリヌクレオチドキナーゼによるリン酸基の付加
B DNAポリメラーゼによるデオキシリボヌクレオチドの重合
C T4ファージ由来DNAリガーゼによるDNAの連結
D アミノアシルtRNA合成酵素によるアミノ酸とtRNAの結合

2 名前:Lynx 投稿日: 2006/10/20(金) 00:05:12
恐らくBだと思います。

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18 4-18 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:16:34
W−18 ポリ乳酸に関する次の記述について,正しいものには○,誤っているものには×をつけた@〜Dの組合せのうち,正しいものはどれか。

(1)ポリ乳酸は代表的な生分解性プラスチックである。
(2)ポリ乳酸の原料である乳酸にはD−乳酸,L−乳酸,DL一乳酸があり,このうち発酵によって生産できるのはL−乳酸のみである。
(3)乳酸菌は嫌気的な発酵によりバイオマス由来の糖源を乳酸に変換する。
(4)乳酸の環状二量体はラクチドとも呼ばれる。
(5)乳酸の重合にはポリヒドロキシ酪酸(PHB)と同様,好気的な細菌が工業的に用いられている。

(1) (2) (3) (4) (5)
@ ○ × ○ ○ ×
A × ○ ○ ○ ×
B ○ × ○ × ○
C ○ × × × ○
D × ○ × ○ ○

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 23:00:29
@

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19 4-19 (Res:3)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:16:21
W−19 バイオインフォマテイクスに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ コンテイグとは,ゲノムのクローンから配列決定したDNA断片を,オーバーラップする部分によりつなぎ合わせたものをいう。
A pubMedは米国のNCBI(National Center for Biotechnology Information)がWWW上で提供している生命科学系の文献データべ−スである。
B FASTAとBLASTはどちらも類似の配列を検索するためのプログラムである。
C PDB(Protein Data Bank)はタンパク質の立体構造に関するデータべ−スは提供していない。
D DDBJ(DNA Data Bank of Japan)は核酸の塩基配列とこれに関連したデータべ−スを提供している。

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 23:00:46
C

3 名前:2325 投稿日: 2006/10/13(金) 23:29:26
Cかな

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20 4-20 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:16:11
W−20 His−tagに関する次の記述について,正しいものには○,誤っているものには×をつけた@〜Dの組合せのうち,正しいものはどれか。

(1)His−tagは,遺伝子工学的手法を用いて生産したタンパク質を効率的に精製するために開発された技術である。
(2)His−tagとして用いられるヒスチジンのオリゴマーは,酵素反応を利用してタンパク質のN末端あるいはC末端に付加される。
(3)ヒスチジンのオリゴマーは長いほうが良いため,通常10以上のものが用いられる。
(4)His−tagを付加したタンパク質はNiイオンに配位したNTA(ニトリロ三酢酸)をリガンドとするアフィニティーゲルに吸着する。
(5)His−tagを付加したタンパク質をアフィニティーゲルから溶出するには,通常Coイオンが用いられる。

(1) (2) (3) (4) (5)
@ × ○ ○ ○ ×
A × ○ × ○ ○
B ○ × × ○ ×
C ○ ○ × × ○
D ○ × ○ ○ ×

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21 4-21 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:15:54
W−21微生物の培養技術に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ きのこや麹の生産には固体培養法が用いられる。
A 乳酸発酵やアミノ酸発酵には嫌気培養法が用いられる。
B 食酢の伝統的な製法は酢酸菌の表面培養である。
C 代謝産物を除去しながら培養する方法として透析培養やろ過培養がある。
D エアリフト型培養槽では通気のための擾拝は行わない。

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22 4-22 (Res:3)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:15:44
W−22 単子葉植物(例えばイネ)にアグロバクテリウムを感染させて細胞を形質転換させる手法の原理に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ Tiプラスミドの一部がイネに遺伝子導入される。
A 選択培地にはハイグロマイシンなどの抗生物質を用いることが多い。
B アグロバクテリウムを感染させた後,除菌作業が必要である。
C 導入すべき外来遺伝子とマーカー遺伝子は,ベクターの境界配列LB(Left Border)とRB(Right Border)の間にはさむように配置されることが重要である。
D アグロバクテリウムの染色体の−部がイネの細胞内に移入されて,イネの染色体に組み込まれる。

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:30:07


3 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:33:11
D

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23 4-23 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:15:33
W−23 遺伝子発現に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ 遺伝子発現の制御には,エンハンサーが強く関係している場合がある。
A 発生分化の過程や組織によって発現するmRNAは異なる。
B RNA干渉とは,短い二本鎖のRNAが同じ配列を持つ遺伝子の発現を特異的に抑制する現象のことをいう。
C ノックアウト法は染色体上の目的の遺伝子を破壊する方法である。
D σ(シグマ)因子は真核生物に特有の転写因子である。

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 21:50:10
D;真核(誤)→原核(正)

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24 4-24 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:15:19
W−24 遺伝子ライブラリーに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ ゲノムDNAライブラリー作製においては,ゲノムDNAを制限酵素で部分的消化を行った後,入ファージベクターなどに挿入する。
A cDNAライブラリー作製において用いられるプライマーはオリゴ(dT)であり,ランダムな配列を有するオリゴヌクレオチドは用いられない。
B ベクターに挿入されるDNAの長さは,ゲノムライブラリーの方が,cDNAライブラリーよりも一般的に長い。
C 各臓器のmRNAに由来するヒトcDNAライブラリーが作製されている。
D DNAライブラリーを作製するときには,逆転写酵素が必要である。

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25 4-25 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:15:08
W−25 ホルモンと作用機構の関係に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ エストラジオールは,卵巣や胎盤で作られる女性ホルモンの一つであり,核内の受容体に結合する。
A テストステロンは,精巣で作られる男性ホルモンの一つであり,脂溶性で核内の受容体に結合する。
B プロスタグランジンは,多くの組織で作られる水溶性のペプチドホルモンであるが,分泌された組織の近くではたらき,全身には循環しない性質をもっている。
C アドレナリンは,副腎皮質で作られる水溶性のカテコールアミンであり,血管拡張,グリコーゲンや脂肪の分解などの作用がある。
D インスリンは,すい臓で作られる水溶性のペプチドホルモンであり,グルコースの貯蔵や利用,血糖レベルの調節などの作用がある。

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 22:03:36
没問の可能性あり
B;ペプチドホルモン(誤)→プロスタグランジンは不飽和脂肪酸から生成される化合物です。
C;副腎皮質(誤)→副腎「髄質」(正)
 皮質は英語でcortex(コルテックス)でここから作られるコルチゾールはステロイドホルモンの一種です。
 コルチという名前が共通していますよね。
 アドレナリンは髄質から分泌されます。
よって、誤の肢が2個出てしまっているので正解はBとCということになりますが、
没問にならないのかな?

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26 4-26 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:14:51
W−26 シグナル伝達に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ 脂質分子が二次メッセンジャーとなる経路では,タンパク質キナーゼCが標的タンパク質をリン酸化する。
A 二次メッセンジャーとしてcAMPが働く経路では,タンパク質キナーゼAが標的タンパク質をリン酸化する。
B アドレナリン受容体は膜を7回貫通するタンパク質であり,Gタンパク質を介してシグナルが伝達する。
C 哺乳動物のGタンパク質はα,β,γの3つのサブユニットよりなる。
D cAMPを合成するアデニル酸シクラーゼはATPのみならず,ADPも基質とすることができる。

2 名前:Lynx 投稿日: 2006/10/20(金) 00:08:10
D

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27 4-27 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:14:40
W−27 タンパク質−タンパク質の相互作用,あるいはタンパク質−DNAの相互作用を研究する方法の原理や特徴を述べた次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ ツーハイブリッドシステムは,2個のドメインからなる転写因子の性質を利用したもので,2種のタンパク質が結合するとレポーター遺伝子の転写が起こる。
A ファージディスプレイは,タンパク質やペプチドをファージの内部で発現させ,抗体やペプチドと結合するファージを選択する方法である。
B ゲルリターデーションアッセイは,放射能標識したDNA断片をタンパク質と混合してポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い,タンパク質の結合によるDNA断片の移動の遅れを検出する方法である。
C ゲルリターデーションアッセイでは,標識しないDNAを過剰に加えて,DNA−タンパク質結合の特異性を調べることもある。
D ヌクレアーゼプロテクションフットプリントでは,DNaseIでDNA断片を部分消化し,ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離する。

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28 4-28 (Res:3)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:14:30
W−28 動・植物の培養に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ トリプシンを用いることにより,組織を解離させて細胞を得ることや,培養細胞の塊を分散させることができる。
A 付着培養で動物細胞を大量に培養する場合には,ボトル型の容器を回転させて培養するローラーボトルが使われることが多い。
B 動物細胞は雑菌の混入に弱い,培地が高価である,微生物に比べ細胞増殖が遅い,細胞当たりの生産性が低い,などの難点がある。
C 植物細胞の培養により有用成分が工業生産された例として,ムラサキを利用したニコチンやタバコを利用したシコニンをあげることができる。
D 植物の個体再生に至る過程には不定胚を経るものとカルスを経るものがあり,植物体への分化にはホルモン剤が利用される。

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 22:27:51
Cムラサキからはシコニン(紫色色素)、タバコからはニコチンが産生される。
問題文肢では逆になっているため誤り。

3 名前:No Name 投稿日: 2006/10/15(日) 19:28:22
同じくC
理由も同様です。

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29 4-29 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:14:14
W−29 酵素の分類に関する次の組合せのうち,誤っているものはどれか。

@ 酸化還元酵素 →ラッカーゼ
A 転移酵素 →グリコシルトランスフエラーゼ
B 加水分解酵素 →リパーゼ
C 脱離酵素 →α−アミラーゼ
D 異性化酵素 →アラニンラセマーゼ

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 22:15:06
C;α-アミラーゼはむしろ加水分解酵素。
脱離酵素の例はPAL(フェニルアラニンアンモニアリアーゼ)など。

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30 4-30 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:14:01
W−30 砂糖および砂糖代替物の製造方法に関する次の組合せのうち,誤っているものはどれか。

@ スクロース →サトウキビやテンサイから単離
A フルクトース →イヌリンの加水分解
B ソルビトール →キシロースの水素添加
C 転化糖 →スクロースのインベルターゼによる加水分解
D 異性化糖 →グルコースのグルコースイソメラーゼによる異性化

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 22:21:54
Bソルビトールはグルコースに水素添加させた糖アルコールでC6化合物。
キシロースはペントースで五炭糖。ちなみにキシロースを水素添加させた化合物は
キシリトールです。

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31 4-31 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:13:44
W−31成長ホルモンに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ ヒト成長ホルモンは,脳下垂体前葉で合成される。
A ウシ成長ホルモンは,米国などにおいて,ウシの乳の分泌量を高める目的で使用されている。
B ブタ成長ホルモンは,ブタの脂肪合成を増やしてタンパク質の合成を減らすことによって,いっそう太らせるために使用されている。
C サケの成長ホルモン遺伝子を導入したトランスジェニックサケが作出されている。
D 各種の成長ホルモンは,大腸菌等を利用した遺伝子組換え技術で生産されている。

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32 4-32 (Res:1)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:13:33
W−32 幹細胞に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

@ 胚性幹細胞は受精卵の発生の初期に出現する。
A 成人の骨髄中には多能性幹細胞があり,循環器系に入ると,様々な種類の血液細胞に分化する。
B 成人の多能性幹細胞の利点は,供与者と受容者が同一の場合には免疫適合性が一致するため,拒絶の可能性が低いことである。
C 胚性幹細胞は成人の多能性幹細胞よりも単離が難しいが,その用途は成人の多能性幹細胞より広い。
D 胚性幹細胞の単離方法には,脱核した卵細胞に二倍体細胞の核を移植し,胚盤胞の時期まで発生させて得る方法がある。

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33 4-33 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:13:20
W−33 導入された遺伝子(アンチセンスの発現を含む)と遺伝子導入植物の特性に関する次の組合せのうち,誤っているものはどれか。

@ cp4epsps遺伝子 ―除草剤耐性をもったダイズ
A Bt毒素遺伝子 ―鱗麹目(りんしもく)昆虫耐性をもったトウモロコシ
B ポリフェノール酸化酵素遺伝子 ―褐変が防止されたジャガイモ
C ポリガラクツロナーゼ遺伝子 ―甘味が増大したトマト
D フラボノイド3’,5’一水酸化酵素遺伝子 ―青色色素を発現したバラ

2 名前:生ビール 投稿日: 2006/10/14(土) 21:39:01
C;甘味が増大した(誤)→熟しにくい、身くずれしにくい(正)

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34 4-34 (Res:2)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:12:52
W−34 タンパク質のクロマトグラフィーについて,名称と原理に関する次の組合せのうち,誤っているものはどれか。

@ ゲルクロマトグラフィー(ゲルろ過)― タンパク質の分子量や形状
A 疎水性クロマトグラフィー ― タンパク質の親水性・疎水性
B イオン交換クロマトグラフィー ― タンパク質の立体構造
C 等電点クロマトグラフィー ― タンパク質のpI
D アフィニティークロマトグラフィー ― リガンドと目的タンパク質の特異的相互作用

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/13(金) 11:40:58
B

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35 4-35 (Res:3)
1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/12(木) 11:12:09
W−35 網羅的な生体分子情報の収集・解析手法に関する次の組合せのうち,誤っているものはどれか。

用語 測定法 方法
@ メタボローム 代謝物 LC/MS
A ゲノム 遺伝子の機能 ノックアウト動物
B トランスクリプトーム mRNA合成 NMR
C プロテオーム タンパク質合成と修飾 MALDI−TOF/MS
D インタラクトーム タンパク質−タンパク質相互作用 原子間力顕微鏡

2 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:14:12
B

3 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 22:27:12
同じく3

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