平成16年度技術士第一次試験・環境部門の専門科目択一問題についてのみ語る、特設臨時掲示板です。
2004.10.16立ち上げ、2004.10.31終了。

フリートーク(試験全般)
4-1 地球上の水資源 4-11 ヒナユズリハ 4-21 日本のアセス法
4-2 炭素などの循環 4-12 生態系の構造と機能 4-22 水質
4-3 わが国の水質と測定 4-13 アセス法 4-23 砂浜ほか
4-4 土壌環境 4-14 巨樹・巨木林 4-24 脱水ケーキ
4-5 ガスクロほか 4-15 生物調査法 4-25 大気汚染
4-6 分析装置 4-16 世界自然遺産 4-26 ダイオキシン
4-7 有機化合物の捕集 4-17 種の保存法 4-27 環境問題と市場
4-8 騒音レベル 4-18 日本の国立公園 4-28 リサイクル
4-9 人工衛星観測 4-19 自然公園利用 4-29 CVM
4-10 温室効果ガス 4-20 自然とのふれあい施設 4-30 輸入禁止措置

フリートーク - APEC -2004-10-18 16:09:55 削除
正解も公表されましたので、フリートークをお願いして臨時掲示板の締めとさせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。

公表された正解 - APEC -2004-10-18 17:26:43 削除
(4- 1〜4-10)1,4,3,4,1/3,4,1,2,1
(4-11〜4-20)3,3,2,2,3/1,2,4,5,4
(4-21〜4-30)3,4,4,3,2/3,2,5,2,1

来年こそ - Parus major -2004-10-19 00:35:11 削除
結局,適正12/15,基礎14/15,専門9/25となり,専門が一問足らず残念な結果となってしまったようです。
学生のうちに是非取りたかったのですが。
ちなみに去年は基礎が一問足らずに落ちているのですが,
来年は適正が一問足らないなんてことがないようにしたいものです。
来年に気持ちを切り替えて,いまはとりあえず学会の方を仕上げなければ。
未熟な私との議論につきあってくださった方々に心より感謝致します。

何とか・・ - aa -2004-10-19 07:08:13 削除
適正12、基礎13、専門11で何とかクリアーできました。
W−11の解答はBではない、と言ったため、多数の方に
ご迷惑をおかけしたことと思います。お詫びいたします。
ただ、やはりこの解答には疑問が残ります。
専門は白書だけでは足りませんね。もっと幅広く、そして
少なくとも得意分野はより深く学習しないといけない
気がします。
このモチベーション維持し、勉強と仕事に生かしていければと
思っています。
APECさん、そして語り合ったみなさん、お世話になりました。

やっと… - 一般民 -2004-10-19 09:58:47 削除
昨年は専門で失敗しましたが、今年は適性10、基礎12、専門14
でした。
専門は、マニアックな問題が多くなり、また引っ掛け問題が
随分と増えた印象があります。アセス法やそれに関連した事務
手続き、技術指針等に係る問題については、学生では厳しい
かも知れません。
今回は白書をまったく読みませんでしたが、労多い割に得る
ものが少ない印象があります。
それよりは、むしろ環境庁のHPでの統計資料や、色々なHP
で出されている環境用語集の方が役に立った感じです。

皆様に感謝 - HOTARU -2004-10-19 10:02:24 削除
私も、W−21の正解は5ではないかと書き込みをして、皆様にご迷惑をおかけしました。すみませんでした。
Parus majorさんと同様に、あと一歩足りなかった様です。
H14とH15の出題傾向を参考に、主に環境白書と環境法を勉強しましたが、試験対策としては不十分でした。
今後は来年に向けて試験対策として有効な情報交換ができれば、と思います。
またよろしくお願い致します。

日本語は難しいですね! - NAKAYOSHI -2004-10-19 13:29:44 削除
 日本に来られて10年余りですが、今回の試験を通じて、日本語の難しさを実感しました。
 専門知識には自信がありましたが、問題を読み間違ってミスを起こしてしまった問題は5問以上ありました。“間違ってないもの”とか“相応しくないもの”とか、勘違いで答えを間違ってしまいました。
 「基礎」や「専門」(適正試験は別の問題)の質問はなるべく"Yes" or "No"の方式で質問した方が宜しいと思います。科学技術は正確さを要求し、曖昧な質問や問題は避けた方が良いのではないかと思います。
 技術士等専門的な資格は知識や技術に問われるもので、国語とは異なるものと思います。そこで、今後、この分野の試験はできる限り"言葉遊びを止めて、“正しいもの”or “間違ったもの"等簡潔に質問することを提案します(外国の方の為にも)。
 因みに、私の成績は、ある科目で一点差で“不合格”となりました。これまでに皆様との交流を通じて、自分の日本語レベルもかなりアップしたようです。本当にありがとうございました!
 これからも皆様と仲良く(仲良し)交流を重ね、来年は絶対合格できるように努力するつもりです。
 合格された方、本当におめでとうございます!二次試験の準備頑張って下さい。悔しい気持ちを持っている方、気を抜けず来年の合格を向けて頑張りましょう!!
 長い文書ご迷惑をおかけ致しました。

なんとか・・・ - けー -2004-10-19 17:09:29 削除
おつかれさまです
私は 適性14/15 基礎12/15 専門12/25でした
ほとんどの人が適性、基礎はほぼできて専門は10〜13問正解の間ではないでしょうか
今回はじめての受験ですが私の感想としてはとても難しかったと思います
でも難しいといっても一所懸命勉強して解けるようになる問題は少ないような問題が多い
勉強しなくても合格ラインに達することができる可能性があっても
合格ラインに確実に達するためにはかなりの勉強が必要
・・・そんな試験でしたね
私が今年落ちていたら来年もあまり勉強せずに受験してまた落ちるはめになりそう
がんばって試験勉強したくなるような問題ではないですね
掲示板でいろいろな議論がされてとてもためになりましたが
意見が分かれて、議論して・・・そこまではいいのですが
結局、みんなで議論しても、調べても答えが出ない
そのような問題は愚問といわざるを得ないですよね
そのような問題が数問ないと合格者が多すぎてしまうのもあるのでしょうか
みなさんはどう思いますか?

学生さんが合格していたらとてもすごいことだと思います
業務上から知識を習得して、さらに興味を持って少しずつ知識を広げていく
そして、試験前にさらに絞って勉強 合格者のほとんどがそうだと思います


今年ようやく合格見込みです。 - 気になるので -2004-10-19 20:33:07 削除
みなさまお疲れさまです。

掲示板では様々な意見や考えをお聞かせ下さいまして本当に
ありがとうございます。

私は自己採点の結果、
適正:13/15
基礎:14/15
専門:14/25
ということでなんとか合格ラインを超えることができました。

実は今年で二回目の挑戦となっております。また、コンサル
タントへの就職も決まっておりましたので、なんとしてでも
今年絶対に合格しなければ!という背水の陣で挑みました。

このサイトは先月たまたまネット上で見つけたのですが、本
当にいろいろと参考とさせていただきました。

これからは四年後の二次試験合格に向けてさらに努力して頑
張ってまいりたいと思います。みなさまどうか今後ともご指
導のほど宜しくお願い申し上げます。

みなさまお疲れ様でした。 - 新参者ですが・・・ -2004-10-19 21:35:43 削除
お疲れ様です。
試験日から一週間以上たち、正答も発表され、一息ついていることだと思います。

専門分野で早引けしたため、問題が手元になく大変参考にさせていただきました。

初挑戦でしたが、
適正:11/15
基礎:13/15
専門:10/25 という、結果になりました。

ボーダーラインすれすれという状況です。
悩んだ挙句、違う回答をした。パスした問題が正解だった。等いろいろ考えさせられた試験でした。
みなさまも同様の思いでいらっしゃることと思います。

合格発表まで時間がありますが、モチベーション下げないよう頑張って行きましょう。これからもよろしくお願いいたします。<(_ _)>

おつかれさまでした。 - よーた -2004-10-19 23:35:38 削除
掲示板の方に書き込んでしまいましたが、私も本当にギリギリで合格ラインに達していました。
また、この場での議論などでは、様々、間違った発言をしましたが、色々ご指摘をいただき、試験前の勉強以上に勉強になりました。
本当に、ありがとうございました。

私はこのまま合格となれば、来年は二次試験です。
本当にボーダーラインだったので、さらに勉強が必要になると思いますが、またがんばりたいと思います。

はぁ...33サイです... - りょわなま -2004-10-20 10:34:42 削除
残念でした.適正11、基礎7、専門12で専門が1点足らず不合格でしょう.妻が弁当を作ってくれ、息子(3歳:10/12、誕生日)からパパがんばって〜の声援をうけたのですが.来年に向けては、@基礎は日頃から守備範囲を広く勉強します(ホントに厳しいです).A専門を伸ばしたいです(どなたか参考になる情報(HPなど)を教えて下さい(例えば地球上の環境についてなど).最後に管理者の方、投稿されている皆様、たくさんの情報、本当に本当にありがとうございました.不合格が予想される方、来年こそは頑張りましょう!(これを機会に良い情報交換が出来れば良いですね)来年は息子の誕生日をしっかり祝ってあげたいと思います(来年も試験がこの時期でしょうから無理ですかね).笑…
なんとか - pinchan -2004-10-21 21:49:19 削除
適正14/15 基礎12/15 専門15/25で何とか合格できそうでホッとしています。
でも、法令上コプラナーPCBとされている、コプラナーでないPCB(ベンゼン環が同一平面上にないPCB)が本当に平面構造を有しているのかどうか未だに?です。
有機化学に詳しい方に教わりたい気持ちです。
ちょっとひつっこいかな?
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4-1 - APEC -2004-10-16 17:57:42 削除
4―1 地球上の水資源とその利用に関する次の記述のうち,誤っているものを選べ。
(1) 地球上の水の大部分は海水であり,淡水のうち大部分は河川および湖沼の水である。
(2) 陸上の降水のうち,地表層を移動して海に流入する年間約40,OOOkm3の水に対し、実際にはその半分以下の量が人間に利用されている。
(3) 世界の水利用の区分として最も大きいのは農業用であり,工業用,生活用がこれに次いでいる。
(4) 利用した水を再利用できない,消費的な水利用の割合の最も大きいのも農業である。
(5) 世界で水不足の状態にある人口は近い将来さらに増加すると予測されている。

@ - と思います -2004-10-16 22:43:08 削除
淡水の内、氷床と地下水が主で、河川および湖沼の水は極めて少ない。
@ですね - Parus major -2004-10-17 12:27:17 削除
環境白書にも同様の記述があるようなので,@でしょう。
なお,私は再利用できない水の割合は工業用水だと思ったため,
Cを選んで間違えたのですが,
農薬を使用するため農業水は再利用できないそうです。

【公表された正解:1】 戻る


  
4-2 - APEC -2004-10-16 17:57:32 削除
4―2 地球上の炭素,窒素,硫黄,りんの循環に関する次の記述のうち,正しいものを選べ。
(1) 光合成と呼吸による大気と陸地の間の炭素の交換量は年間約120×1015gであり,化石燃料の燃焼による人為的なCO2の最近における発生量は炭素として大気中のCO2の増加に見合う3×1015g/年程度である。
(2) 窒素の人為的な固定量は,自然に微生物が固定する量にくらべれば,現在でもかなり小さい。
(3) 人為的な窒素の固定量としては,化石燃料の燃焼に伴って生ずる窒素酸化物の寄与が最も大きい。
(4) 気体硫黄化合物の大気への最も大きな供給源は人為活動であると考えられている。
(5) りんの循環においても,気体成分の役割は量的にも重要であると考えられている。

正解はC説その1 - Parus major -2004-10-16 18:41:44 削除
Aについては,だいぶ前から違うとの意見が多数でしたが,補足的説明を記させて頂きます。
窒素は人間が利用できる形にするために,
高校の無機化学で勉強したハーバー・ボッシュ法やオストワルト法によって,工業的に固定しています。
これが窒素の人為的な固定量だと考えられます。
http://homepage2.nifty.com/organic-chemistry/inorganic/industry.htm
ただ,量の大小関係はわからなかったのですが,以下のページをみると,
人為的(工業的)固定:43×10^6t/年 生物的固定:44×10^6t/年
となっており,ほぼ同量となっています。
http://db.gakken.co.jp/jiten/ta/307950.htm
(友人によると,人為的な窒素固定量は自然界のそれに比べてかなり大きいのでは,とのことでしたが)
Bについては,私はachanさんと同じく,大気放出は固定にあたらないと思っていました。
ウラはとっていませんが,工業的固定の原料が化石燃料でない限り,Bの正解はないと考えていました。

と思っていて,さらに調べてみたところ,
大気中硫黄化合物の約50%が中国大陸起源であるとのことです。
http://www.env-center.com/report/report01/ja2.html
この情報を信じるのであれば,正解はCでしょうか。

難易度の高い設問ですね - HOTARU -2004-10-16 21:31:18 削除
Parus majorさん、いろいろと調べていただき、ありがとうございます。この設問は、答えを調べるのが難しいですね。自分は試験では漫然と2にしましたが、大気に関しては環境白書を読んだ程度だったので、今考えればとても対抗できないレベルの問題でした。試験では捨てるべきだったな(笑)
Cでよかった - つばめ -2004-10-19 14:30:22 削除
この問題は結構難しいですね。試験では消去法になってしまいました。
A→×人為的固定量が小さいのなら自動車NOxなど問題にならないはず
B→×窒素酸化物はフューエルNOxよりサーマルNOxの方が寄与しているのでは?
D→×りんが問題になるのは閉鎖性水域では?
上記の3つを除外し、@とCの2択になったのですが、@はこんなに人為的発生量が少なくはないだろうと、最終的にはCを選択しました。

【公表された正解:4】 戻る


  
4-3 - APEC -2004-10-16 17:57:22 削除
4―3 我が国の水質とその測定に関する次の記述のうち,正しいものを選べ。
(1) 有機汚濁の指標であるBOD(またはCOD)の平成14年度末までの約30年の環境基準達成率の推移を見ると,河川のBODの達成率は60%以下にとどまっているものの改善傾向が続いているのに対し,湖沼のBOD,海域のCODの達成率は比較的高いが,変化は少ない。
(2) 公共用水域水質の健康項目と地下水質について,環境基準の定められている物質の平成14年度の全国的な測定結果では,基準を超過した割合が上位を占めた項目は共に硝酸性及び亜硝酸性窒素と砒素であった。
(3) 公共用水域水質の健康項目に関する環境基準における物質の濃度の測定は基本的にその全量を測定するものである。
(4) 公共用水域水質の健康項目に関する環境基準において「検出されないこと」とは,指定された測定方法の検出限界を下回ることをいう。
(5) 公共用水域水質の健康項目に関する環境基準に定められた物質の測定方法については,対応する目本工業規格において複数の測定方法が定められている場合でも,唯一の測定方法で行うこととしている。

W-3 - K -2004-10-17 10:05:52 削除
2が正解と思うのですが。
http://www.env.go.jp/water/chikasui/hokoku_h14/intro.pdf

正解は2です - ギンペー -2004-10-17 10:07:49 削除
3は全量ではなく、濃度なので誤り。
4は検出下限→定量下限なので誤り。

環境白書を見ると2を示唆する内容なので、正解は2だと思います。

B - 公式発表 -2004-10-18 10:41:52 削除
Bらしい。

【公表された正解:3】 戻る


  
4-4 - APEC -2004-10-16 17:57:08 削除
4―4 土壌環境とそれに係る測定方法に関する次の記述のうち,正しいものを選べ。
(1) 環境白去(平成16年版)によると我が国の土壌の汚染に係る環境基準について,平成13年度に都道府県や政令市の測定した273件のうち超過事例数はその半数以下であって,大部分は鉛,砒素,六価クロム,カドミウムなどの無機物質であった。
(2) 平成15年に定められた土壌汚染対策法施行規則の規定に基づいて定められた土壌溶出量調査に係る測定方法では,pH7の水を用いて土壌から対象物質を溶出することとしている。
(3) (2) と同時に定められた土壌含有量調査における測定方法では,カドミウム,水銀,セレン,鉛,砒素,
ふっ素,ほう素とそれぞれの化合物については1mo1/Lの塩酸で溶出することとしており,これは各物質の全含有量を測定するものである。
(4) 土壌汚染に係る我が国の環境基準において定められた物質の測定方法は水への溶出量を測定するものであるが,ダイオキシン類対策特別措置法に基づくダイオキシン類の土壌に対する環境基準の測定方法では土壌試料から有機溶媒による抽出を行う。
(5) 土壌溶液の酸化還元電位が二価鉄イオンの水酸化第二鉄への酸化により決まっている場合,酸化還元電位は二価鉄イオン濃度とpHに一次に依存する。

Cと思うが、Dは何だ? - 変人の星 -2004-10-16 20:15:03 削除
@は×だろう。VOC汚染も多いと思う。
Aこれも×
Bこれも×。溶出量と含有量では抽出溶媒が異なる。
Cが○だろう。ダイオキシン類は土対法の対象外だし。
Dはて?電離定数は?

4で正解かと - HOTARU -2004-10-16 21:35:41 削除
4の内容だけ調べてみましたが、間違っていない様です。
Cに一票 - Parus major -2004-10-17 13:36:35 削除
私もCしか調べていませんが,正しいのではないかと思います。
ついでに@に関して補足を。
汚染原因物質は問題文で概ね正しいと思います。
@が決定的に誤りなのは,超過事例数ではないでしょうか。
環境白書によると,半数以下→211件 となっています。
余談ですが,私はこの事例数の記憶が曖昧だったため怖くなり,
見直しの段階でCから@に変えてしまいました。

【公表された正解:4】 戻る


  
4-5 - APEC -2004-10-16 17:56:51 削除
4―5 ガスクロマトグラフィー,液体クロマトグラフィーでは,調製した標準溶液や試料溶液を装置に注入する際,注入誤差による定量値の変動を少なくするため内標準物質(シリンジスパイク)が使用されることがある。内標準物質に関する次の記述のうち,必ずしも必要でないものを選べ。
(1) 物理・化学的性質が測定対象物質と類似する物質。
(2) 物理・化学的性質が安定である物質。
(3) クロマトグラムにおいて測定対象物質のピーク面積に影響を与えない物質。
(4) クロマトグラムにおいて自身のピーク面積が測定試料による影響を被らない物質。
(5) クロマトグラムにおいて自身のピーク形状,保持時間の変動が少ない物質。

4-5 - ゼーロク -2004-10-17 09:33:32 削除
@になるのでは?
2と思います。 - よーた -2004-10-17 21:45:46 削除
シリンジスパイクは、装置で測定直前に添加するものですから、安定である必要はないと思います。
(間に手順が挟まれないため、分解等を考慮しなくてよい)
内標準でも、移動期間中の汚染のチェック(トラベルブランク)、サンプリング回収率チェック(サンプリングスパイク)のためのものは、安定でないと問題ですね。

私は分析は素人のため、それぞれについて、あまりよく理解していませんでした・・・。

結局1でしたね - よーた -2004-10-18 22:01:55 削除
うむむ、どうやら私は何にも理解していなかったか?
分析系は、全部勉強しなおしだな・・・。

【公表された正解:1】 戻る


  
4-6 - APEC -2004-10-16 17:56:39 削除
4―6 分析装置についての次の記迷のうち,正しいものを選べ。
(1) ガスクロマトグラフはガス状物質を測定するための装置である。
(2) 液体クロマトグラフは液体状物質を測定するための装置である。
(3) 高周波誘導プラズマ質量分析計(ICP-MS)は元素を測定するための装置である。
(4) 蛍光X線分析計は化合物中の元素の存在形態を測定するための装置である。
(5) 質量分析計は有機化合物を測定するための装置である。

Dと思えるが引っ掛けか? - 変人の星 -2004-10-16 20:25:54 削除
なんちゅう問題や。
@とAは明らかに×。単純に考えるとDなんだが。

3では - YOSHI -2004-10-16 20:49:33 削除
ICP-MSは化合物は測れないと思いますが?。5を正しいとすると、GC-MS、LC-MSには当てはまりますが、ICP-MSでの元素測定が説明できなくなります。
B - と思います -2004-10-16 22:52:44 削除
元素を測定するのがICP-MSの特徴でしょう。
そうでしたか - 変人の星 -2004-10-19 09:44:58 削除
なるほどBでしたか。失礼しました。

【公表された正解:3】 戻る


  
4-7 - APEC -2004-10-16 17:56:27 削除
4―7 河川水,海水,工場排水には,様々な有機化合物が様々な形態で存在していると考えられる。それらの水試料から難分解性有機化合物を疎水性吸着剤を用いて捕集する方法について,次の記述のうち正しくないものを選べ。
(1) 水試料を酸性にすると,酸性成分の抽出率は向上する。
(2) 水試料を塩基性にすると,塩基性成分の抽出率は向上する。
(3) 水試料に多量の塩化ナトリウムを加えると,極性成分の抽出率は向上する。
(4) 同じ素材の吸着剤の場合,密度が高い方が難分解性有機化合物の吸着力が大きい。
(5) 同じ素材の吸着剤の場合,表面積が大きい方が難分解性有機化合物の吸着カが大きい。

C - 公式発表 -2004-10-18 10:39:49 削除
Cらしいよ。

【公表された正解:4】 戻る


  
4-8 - APEC -2004-10-16 17:56:15 削除
4―8 ある道路沿いの地域で騒音を測定したところ,昼間で85デシベノレ,夜間で65デシベルであった。この地域は騒音に係わる環境基準のB類型に該当しているので,環境基準を達成するためには昼間と夜間の騒音をそれぞれ65デシベルと60デシベルまで下げる必要がある。これは騒音の平均エネルギーを現状の何分の一に減らす必要があるということか。次のうち正しいものを選べ。
(1) 昼間で約1/100,夜間で約1/3。
(2) 昼間で約1/16,夜間で約1/2。
(3) 昼間で約1/10,夜間で約14/25。
(4) 昼間で約1/4,夜間で約7/10。
(5) 昼間で約13/17,夜間で約12/13。

@ - 変人の星 -2004-10-16 20:48:05 削除
単純に考えてみました。

【公表された正解:1】 戻る


  
4-9 - APEC -2004-10-16 17:56:02 削除
4―9 地球規模の環境変化を検知する上で,人工衛星による観測の有効性が注目されている。人工衛星を用いることにより,広い範囲を定期的に観測することができ,環境変化を実証的に検証することが可能である。次に掲げたものは地球環境に係わる事象である。これらのうち人工衛星によって観測されてはいないものを選べ。
(1) 熱帯地域における降雨量の分布。
(2) 対流圏における二酸化炭素濃度の上昇。
(3) シベリアや東南アジアにおける森林火災の多発。
(4) '南極におけるオゾンホールの発生。
(5) 赤道太平洋におけるエルニーニョの発生。

@ - と思います -2004-10-16 22:55:38 削除
降水量は統計データを基に示すもので、人工衛星で観測できないと思いますが。
今までの議論よりAが正解だと思います。 - 気になるので -2004-10-17 01:29:36 削除
こんな情報ソースも見つけました。
http://vega.dj.kit.ac.jp/infrared/satellite/imgsate/eisei.html

【公表された正解:2】 戻る


  
4-10 - APEC -2004-10-16 17:55:36 削除
4―10 温室効果ガスに関する次の記述のうち誤っているものを選べ。
(1) 京都議定書で削減対象となっている温室効果ガスは,二酸化炭素,メタン・一酸化二窒素,ハイドロフルオロカーボン,パーフルオロカーボン,二酸化硫黄である。
(2) 産業革命以降に人為的に排出された温室効果ガスによる地球温暖化への寄与度は,二酸化炭素が約60%で最も大きく,ついで,メタン,フロン,一酸化二窒素の順である。
(3) 単位量の温室効果ガスによる地球温暖化への影響は地球温暖化係数によって表される。主な温室効果ガスを地球温暖化係数の大きさの順に並べると,(1)フロン,(2)一酸化二窒素,(3)メタン,(4)二酸化炭素となる。
(4) 二酸化炭素の濃度は,産業革命以前には約280ppmであったが,現在は約370ppmまで増加している二また,メタンの産業革命前の濃度はO.8ppmであったが、現在では約1.8ppmになっている。
(5) 二酸化炭素の濃度は,北半球の方が南半球よりも高い。メタンについても,北半球で濃度が高く,南半球では低くなっている。

@ - 変人の星 -2004-10-16 20:52:02 削除
@が×なので、他は○なんだろう。
@ - と思います -2004-10-16 23:04:43 削除
@が正解です。温室効果ガス6物質の内、二酸化硫黄は入ってありません(SF6です)。

【公表された正解:1】 戻る


 
4-11 - APEC -2004-10-16 17:55:26 削除
4―11 目本の生物相に関する次の記述のうち,最も適切なものを選べ。
(1) 我が国の植物相は,九州から北海道にかけて日華区系に属し,アジア・ヨーロッパとの共通種が多く見られる。
(2) 島嶼では大陸の移動に比べ,はるかに短期間のうちに,主に氷期と間氷期の繰り返しによる陸地の連続と分断が繰り返されるため,固有の生物相が形成されにくい。
(3) 目本海地域では冬の深雪が大きな気侯的特徴で,枝が圧伏されて地に伏し,しばしば不定根を生じて株がふえるハイイヌツゲ,キャラボク,ヒメユズリハなどが分布する。
(4) 我が国の維管束植物の種数は約5,600種で,同程度の面積を有すドイツとほぼ同様である。
(5) 我が国のブナを中心とする落葉樹林帯の植物相は,遠く離れた北アメリカ東部の植物相とよく似ている。それは,第三紀に発達した温帯性植物相が,その後の温暖化にともなって隔離されたためと考えられている。

@ではないかと - Parus major -2004-10-17 13:46:00 削除
Dが正解とずっと信じていたのですが,
温暖化によって隔離されるのは明らかにおかしいです。
陸地が隔離されるのはいわゆる氷河期ですね。
議論の結果も踏まえると,正解は@ではないかと考えられます。
日本は全北植物区系界に属しているので誤りだと思っていたのですが,
植物区系にはランクがあり,
植物区系界>植物区系>地域など のようなカテゴリーが設けられています。
これに従うと,九州以北の日本は,
全北植物区系界>日華植物区系 となります。
アジアもヨーロッパも全北植物区系界に属するので,
マツ科・ヤナギ科・カエデ科のような共通種は多いと考えられます。
他の選択肢を簡潔にまとめると,
Aは正反対で,固有相が形成されやすい
Bはヒメユズリハ→エゾユズリハ
Cは日本の方が維管束植物数が多い
Dは温暖化→寒冷化
といったところでしょうか。

B! - Parus major -2004-10-18 10:38:16 削除
技術士会が公表した正解によると、解答はBとなっています。
え?なんで?
私は@だと思うのですが、解説できるかたいらっしゃいませんか?
(どちらにしても私はDを選んだのですが)

出題ミス? - bpec -2004-10-18 12:09:02 削除
正解のBは疑問です。ヒメユズリハは、多雪地の種ではなく温暖地の種。多雪地はエゾユズリハ。多雪地にはヒメアオキというのが分布するので、3種がこんがらがったのでは? 出題ミスのように思えますがいかがでしょうか?
解答ミス? - Parus major -2004-10-18 13:09:58 削除
原色野生植物図鑑 木本編(保育社,1971)によると
エゾユズリハ:[分布]温帯:本州(北中部)・北海道。日本海側の山地に多い
ヒメユズリハ:暖地の海岸に多い常緑高木
となっています。
@についても、共通種の定義にもよりますが、
同じ全北区系界に属しているのだから正しいのではないかと思われます。
Bは少なくとも誤りだと思いますが、@が正しいとしたら出題ミスにはならず、
解答がB→@に変更されるだけでしょうね。
全員正解にしてほしいものですが。

ヒメユズリハ - 一般民 -2004-10-18 15:12:56 削除
新日本植物誌顕花篇(改訂版)(至文堂、1992)ほか資料によりますと、ヒメユズリハの分布域は、本州(中、南部)、四国、九州、沖縄となっており、そのまま読むと本州中部にも分布することになります。なお、エゾユズリハは、北海道、本州(北、中部)となっています。
ヒメユズリハ - typha -2004-10-19 00:48:56 削除
ヒメユスリハは福井県の敦賀あたりが北限だそうです。HPにありましたが、アドレスは忘れました。一応雪はそれなりに降ります。主に温暖な地域に生息するだけで、「日本海地域では冬の深雪が大きな気侯的特徴で,枝が圧伏されて地に伏し・・・」と言うことかもしれません。
ヒメユズリハ - また来年・・・ -2004-10-19 02:07:45 削除
以前、島根県の植生調査でヒメユズリハ、ハマクサギ、ホソバタブなどの沿海性樹林を観たことがあります。
@とBとDのどれが一番正解に近いかを考え、多雪地帯に実際に生育していることからBを選びました。でも、この問題はヒメアオキかエゾユズリハの間違いであることは問題の意図からも否めないでしょう。文系の植物屋の私が言うのですから。
結局2年続けて1問足りません。来年は環境計測のない部門でリベンジします。ヒメユズリハの北限付近はこちらにありました。
http://www.hokuriku.ne.jp/kouyouan/tanka3.htm

謎ですが - ka -2004-10-19 03:28:55 削除
豪雪地にがんばって生えているヒメユズリハは設問のように不定根を生じるのでしょうか。
土木の学生なのでさっぱりわかりません。

私は勘でBを選択したのでなんともいえないのですが。

ヒメユズリハの不定根 - また来年・・・ -2004-10-19 04:13:39 削除
ヒメユズリハの不定根は、私の場合まだ観たことはありません。
踏査不足で申し訳ありません。
出題者が雪国の方ならともかく、多雪によるヒメユズリハの不定根の有無についての認知があるとは、普通は考えられません。
もし、その認識があれば、わざわざ雪国では数少ない、しかもエゾユズリハとヒメアオキが混同されたかのようなヒメユズリハを、ここに登場させないと思います。
もう一度整理してみます。
@は共通種が多いではなく、かなり少ない。Dは第三紀に発達ではなく第四紀に発達。Bはヒメユズリハではなくエゾユズリハ。これらの中からもっとも軽微な間違いがBであると思いました。つまり、正解のない問題だと思います。
正解のない問題で合否が分かれるなんて、こんなつらいことはありませんよね。私も来年ガンバです!

【この問題は出題ミスにより選択者全員が正解となりました】 戻る


  
4-12 - APEC -2004-10-16 17:55:05 削除
4―12 生態系の構造と機能に関する次の記述のうち,最も適切でないものを選べ。
(1) 生物多様性は,遺伝子,種または個体群,群集または生態系,ランドスケープからなる階層的な構造をそなえた概念である。
(2) 生物群集と環境の相互作用系を生態系といい,物質の循環やエネルギーの流れに支えられている。
(3) 猛禽類など生態系の高次消費者の生息には,狭い生息地の中に高い餌密度環境があることが必要である。
(4) 森林は複雑な階層構造を持つため,生態系内の光,温度,湿度,土壌などの環境条件は多様で,様々な動植物の生存を可能にしている。
(5) あい接する植物群集や生息地タイプの間の移行帯をエコトーンと呼ぶ。たとえば干潟は陸域と海域のエコトーンであり,水質浄化,生物多様性などの機能が高い。

B - Parus major -2004-10-17 13:50:31 削除
Bでしょう。
猛禽類には広い生息地が必要です。
その広い生息地の中には道路やダムのように,
餌環境と考えられない環境区分も含まれます。
よって,必ずしも高い餌密度環境は必要ないと考えられます。

【公表された正解:3】 戻る


  
4-13 - APEC -2004-10-16 17:54:55 削除
4―13 次の環境影響評価法における生態系に関する環境アセスメントの記述のうち,最も適切なものを選べ。
(1) 環境保全措置には,回避,低減,代償などがあり,後者ほどその優先順位が高い。
(2) 環境保全措置の効果が確実である場合を除き,工事後もその効果について調査を行い,必要な場合は追加的措置を検討する。
(3) 環境保全措置の検討に当たっては,当初より,もっとも効果ある一つの案を精密に検討することが重要である。
(4) 生態系への影響を把握するには,厳密にエネルギーや物質のフローを分析しなくてはならない。
(5) 環境アセスメントの実施方法については,自治体の意見を聞きながら,事業者がもっとも適切な案を作成する。

2にしました - HOTARU -2004-10-17 15:13:36 削除
消去法で2にしました。「環境保全措置の効果が確実である場合を除き」という文面が気になりましたが、回避すればそれに当たるのかな?と。
2は正解でないという方、いますか?

【公表された正解:2】 戻る


  
4-14 - APEC -2004-10-16 17:54:43 削除
4―14 第4回自然環境保全基礎調査における「巨樹・巨木林調査」および第6回自然環境保全基礎調査における「巨樹・巨木林フォローアップ調査」に関する次の記述のうち,最も適切なものを選べ。
(1) 原則として幹周り(地面と接する部位での幹周囲)が3m以上の樹木を対象とし,フォローアップ調査では幹周りが3m以上に育ちにくい樹種は3m未満でも調査対象とした。
(2) いずれの調査においても,巨木の周囲の状況は樹林が最も多かった。
(3) いずれの調査においても,巨木の所有者は林野庁(国有林)が最も多かった。
(4) 「巨樹・巨木林フォローアップ調査」において,実測された巨木のうち最も多かった樹種はクスノキである。
(5) 「巨樹・巨木林フォローアップ調査」において,幹周り12m以上の巨木で最も多かった樹種はスギである。

1でしょう - まさ -2004-10-17 11:44:30 削除
HPで確認しました
Aではないかと - Parus major -2004-10-17 14:58:46 削除
私も最初に調べたときは@だと思いましたが,
@の選択肢には幹周り(地面と接する部位での幹周囲)となっており,
この部分が誤りだと思われます。
報告書に,地上高1.3mを調査対象としているとの記載がありました。
同報告書にAを裏付けるデータがあったため,正解はAであると思われます。
http://www.biodic.go.jp/reports2/parts/6th/6_kyojuflup/6_kyojuflup_05.pdf
まとめると,
@測定した幹周りは地面と接する部位ではなく地上高1.3m
A周囲の状況は上位から樹林(62%),道路(14%),建物群(12%)
B社寺林が最も多い
C多かった樹種は上位からスギ→ケヤキ→クスノキ
D調べられませんでした
となります。

【公表された正解:2】 戻る


  
4-15 - APEC -2004-10-16 17:54:32 削除
4―15 一般的な生物調査法に関する次の説明のうち,最も適切なものを選べ。
(1) 植生調査法における群度は,Braun-Blanquetの方法では7階級に区分される。
(2) 哺乳類のフィールドサイン法は,雪の積もる地域では積雪期の実施を避けることが適切である。
(3) 鳥類のラインセンサス法での観察範囲は,林内では片側25mが普通であるが環境条件に応じて適宜広げてよい。
(4) ライトトラップ法は,地表俳個(はいかい)性昆虫類に有効な調査法である。
(5) ツルグレン法は,コドラートを設定しツルグレン装置を用いて行う底生動物の調査法である。

B - Parus major -2004-10-17 15:06:57 削除
Bだと思います。
以下,まとめます。
@群度は5階級。被度は7階級(+とrが含まれる)
A雪に足跡が残るため調査を避けることは適切ではない
B通常は50mを推奨。視界が遮られるものがあるときは25mでもよい
Cライトトラップ:正の走光性を持つ昆虫に有効な調査法
Dツルグレン法:土壌生物を調べるとき,漏斗の上に採取してきた土をおいて白熱灯などで追い落として調べる方法
Dについてはよーたさんの書き込みを参照させていただきました。

【公表された正解:3】 戻る


  
4-16 - APEC -2004-10-16 17:54:06 削除
4―16 世界自然遺産(世界遺産条約に基づき世界遺産リストに登録される自然遺産)に関する次の記述のうち,最も適切でないものを選べ。
(1) 世界遺産条約は「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」の略称で1972年にUNEP(国連環境計画)総会で採択されている。
(2) 世界自然遺産には,鑑賞上,学術上,保存上顕著で普遍的な価値を有する自然の地域や脅威にさらされている動植物の種の生息地,自然の風景地などが含まれる。
(3) 世界遺産には,文化遺産,自然遺産のほか,これらの両方の登録基準を満たす複合遺産がある。
(4) 世界自然遺産は,自然の広がりに応じて地域が指定され,立法上,規則上,または制度上,長期的に適切な保護を受けるものでなければならない。
(5) 世界自然遺産は,その場所に関する管理計画を持たなければならず,ない場合は推薦された時点で計画策定時期を明示する必要がある。

C - と思います -2004-10-16 23:10:38 削除
世界自然遺産は,・・・地域が指定された?
4-16 - ゼーロク -2004-10-17 09:40:21 削除
@では? 採択されたのは国際連合教育科学文化機関(ユネスコ:UNESCO)。

【公表された正解:1】 戻る


  
4-17 - APEC -2004-10-16 17:53:55 削除
4―17 「種の保存法」(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法偉)に基づく保護増殖事業に関する次の記述のうち,最も適切でないものを選べ。・
(1) 保護増殖事業は,環境省が必要に応じ,関係する国の行政機関と共同して保護増植事業計画を策定して実施する。
(2) 生息地等保護区を設定した国内希少野生動植物種については,すべての種について保護増殖事業が実施されている。
(3) イリオモテヤマネコ,ツシマヤマネコは,いずれも国内希少野生動植物種に指定されており,保護増植事業が行われている。
(4) クマタカ,オオタカは,いずれも国内希少野生動植物種に指定されているが,どちらも保護増殖事業が行われていない。
(5) アホウドリは,保護増殖事業により絶減のおそれが緩和され,レッドデータブック上も絶滅危倶I類から絶滅危倶U類へと見直しが行われた。

C - と思います -2004-10-16 23:11:37 削除
クマタカとオオタカは関係ないのでは?
2が正解です - HOTARU -2004-10-17 10:54:07 削除
4のクマタカ、オオタカは保護増殖事業が行われていません。ので正しい。
生息地等保護区は現在8地区が指定されており、そのうちキクザトサワヘビ(沖縄県久米島)とイシガキニイニイ(沖縄県石垣島)の2種については保護増殖事業の対象となっていません。よって正解は2となのでは。

Aは適切ではない - Parus major -2004-10-17 14:51:50 削除
私も途中で題意を読み違え,Cを選んでしまいました。
HOTARUさんのおっしゃるとおり,正解はAでしょう。
ちなみに私が通常の掲示板の方でブツブツ言っていたのは以下の点です。
・旧RDB(1991)ではアホウドリのランクは絶滅危惧種(E)
・その後の見直し(1998)および改訂版RDB(2002)では絶滅危惧U類(VU)へと見直しが行われた
・旧RDBカテゴリーではT類という言い方はされていなかったのでは
・よって,Dの書き方が,「絶滅危惧種から絶滅危惧U類へと〜」ならば正しいが,この記述方法だと適切ではないのではないか。

冷静に考えてみると,揚げ足取りのような気がします。
やはり正解はAでしょう。

【公表された正解:2】 戻る


  
4-18 - APEC -2004-10-16 17:53:43 削除
4―18 目本の国立公園は,昭和9年に雲仙,霧島,瀬戸内海の3つの国立公園が指定されて以来,70年を迎え,現在では28の国立公園が指定されている。次の国立公園との関係を問う記述のうち,正しいものを選べ。
(1) 深田久弥著「目本百名山」の山は,すべて国立公園に指定されている。
(2) 現在,世界自然遺産に指定されている白神山地と屋久島は,国立公園でもある。
(3) 目本一の面積を誇る琵琶湖は,国立公園に指定されている。
(4) 自然再生事業が進められている釧路湿原は,国立公園にも指定されている。
(5) 小笠原諾島の南硫黄島は,小笠原国立公園の一部である。

B - と思います -2004-10-16 23:12:37 削除
本問題で出ている釧路湿原のみ国立公園に指定されている。

Cですよね - ん? -2004-10-18 10:37:02 削除
釧路湿原が国立公園に指定されています

【公表された正解:4】 戻る


  
4-19 - APEC -2004-10-16 17:53:27 削除
4―19 自然公園等の利用や野外活動に対する意識調査,統計に関する次の記述のうち,最も適切でないものを選べ。
(1) 文部科学省登山研修所の資料によると,2000年における登山人口全体の約60%以上が中高年の登山者である。
(2) 環境省「2002年自然公園等利用者数調べ」によると,富士箱根伊豆国立公園に年間約1億の人が訪れており,自然公園の中で一番多くの人が利用している公園である。
(3) 内閣府が5年ごとに行っている「自然の保護と利用に関する世論調査」によると,自然の多いところに出かけていって一番不満だったことは,ゴミが散乱していて風景が損なわれていたことを挙げる人が50%を超え,この傾向は変わっていない。
(4) 「旅行者動向2003」((財)目本交通公杜)によると,エコツアーの経験率はまだ少ないものの,一度エコツアーを体験した人の再訪意欲は約90%と非常に高い。
(5) 「国立公園に関するアンケート」(平成13年環境省調べ)によると,国立公園を訪ねた目的で一番多いのは,「ドライブ・ツーリング」で,約6割の人が挙げている。

D - と思います -2004-10-16 23:21:43 削除
「ドライブ・ツーリング」ではない(自然との触れ合い約6割?)
D - Parus major -2004-10-17 14:28:58 削除
ドライブ・ツーリング→風景探勝 です。
ちなみにドライブ・ツーリングは20%もしくは35%となっています。
http://www.env.go.jp/nature/park_an/03.html

【公表された正解:5】 戻る


  
4-20 - APEC -2004-10-16 17:53:15 削除
4―20 自然豊かな環境の保全の観点から,自然とのふれあい施設を計画・設計する上での留意点に関する次の記述のうち,最も適切でないものを選べ。
(1) 植生自然度の高さ,水質の良さ,生物の多様性の豊かさなど,事業実施前の自然環境調査と評価を行うとよい。
(2) 住民意識や合意形成のための調査,杜会・経済的調査を行うとよい。
(3) 地域の特性に適合した地割,動線,施設配置,規模,構造,形態であるとともに修景を含めて周辺の自然環境の調和した計画とするとよい。
(4) 造成などの設計は,施工性と効率性を考え,出来るだけ広く造成し,のちほど修景・緑化などにより,自然豊かとなるよう補ったり,創造することを心がけるとよい。
(5) 事業実施後の生物環境のモニタリングや維持管理(運営)のあり方についても触れるとよい。

C - と思います -2004-10-16 23:22:45 削除
出来るだけ広く造成しない方が良いのでは?
C - ゼーロク -2004-10-17 10:25:09 削除
でしょう。

【公表された正解:4】 戻る


  
4-21 - APEC -2004-10-16 17:53:05 削除
4―21 目本の環境アセスメント法に関する次の記述のうち,最も適切でないものはどれか。
(1) スコーピングとは対象事業の特性や対象地域の環境特性を踏まえ,適切な環境影響評価の項目と手法を選定するプロセスである。
(2) 戦略的環境アセスメントとは事業に先立つ上位計画や政策等の段階で,環境への配慮を意志決定に統合するための仕組みである。
(3) 上位性から注目種を選ぶのは,地域に代表的な生物群集およびその生息・生育環境の保全が地域の生態系の保全の指標となるからである。
(4) 環境影響評価の項目の選定にあたっては,チェックリスト法,マトリクス法,ネットワーク法などが用いられる。
(5) スクリーニングとは環境影響評価の必要性の有無を判断することであるが,目本では事業の規模,特性や地域特性で決められている。

答えは5なのか? - HOTARU -2004-10-16 21:23:44 削除
通常の掲示板の方に「第二種事業に該当する事業は,事業毎に個別に主務大臣が環境影響評価の要否を判定することになっています。この手続きがスクリーニングです。よって答えは5だと思います。」と書き込みしました。
しかしながら、実情を考慮すると第二種事業は事業の規模や地域特性(条例)などで必要性の有無が判断されている様です。どうなんでしょうかね?

正式発表は3 - HOTARU -2004-10-18 10:52:29 削除
3が答えでしたね。間違いました。アセス法とは直接関係ないからかな?
5でよかった! - 一般民 -2004-10-18 14:28:42 削除
アセス法の条文ではなく、それに基づく指針等に関連する問題です。上位性に相当する種の分布域は、通常限られており、一方「代表的な」との概念には、広域性が含まれるため、×となるのでしょう。たとえば、オオワシなり、オオタカが当該地域を代表する生物群集となり得るか、どうかの場面を想定するとわかりやすかも知れません。
本当に3は適切でないのか - achan -2004-10-19 21:58:20 削除
 環境省のアセスマニュアルの検討会において、上位性の具体的例として「環境のつながりや比較的広い環境を代表し、栄養段階の上位に位置するもの」とありますが、Bが適切でないと言い切れるのでしょうか。
 私は、上位性の観点で種を選定するのは、その種だけが保全されることを考えているのではなく、その種が成り立つためには、その下位に位置する種及び生態系が保全される必要があるため、生態系の代表として選定されるものと考えています。

【公表された正解:3】 戻る


  
4-22 - APEC -2004-10-16 17:52:55 削除
4―22 水質に関わる次の記述のうち,間違っていないものはどれか。
(1) BODには,有機物である炭素系物質と硝酸態窒素を中心とする窒素系物質の両方が寄与し,前者をC-BOD,後者をN-BODと呼ぶ。
(2) 過マンガン酸カリ消費量は,その値を2倍にすることでCOD値に換算可能である。
(3) COD測定では有機物のみならず,HS一,Fe2+のような無機物も一部酸化される。S042一は妨害因子として扱い,あらかじめ除去してからCODの分析を行う。
(4) 実際の環境水や生物では,有機物組成の範囲が定まっているので,全有機炭素(TOC)と全酸素要求量(TOD)の比はほぼ一定の値となる。
(5) CODに用いられる酸化剤には,過マンガン酸カリウムと重クロム酸(ニクロム酸)カリウムがあるが,その分解率は前者の方が高い。

正解は4では - BB -2004-10-16 22:17:42 削除
消去法で説明すると
1は硝酸性窒素ではなくアンモニア性窒素又は亜硝酸性窒素ではないでしょうか。
2は2倍すればいいとは限りません。
3は硫酸イオンではなく塩素イオンでは?(硝酸銀を添加しますよね)
5は,反対です。重クロム酸の方は酸化力大
したがって,正解は4と思いますが。

C - と思います -2004-10-16 23:25:58 削除
COD測定では硫酸酸性化し、塩素イオン(Cl-)妨害を除去するため、硝酸銀を加える。正解はCと思います。

【公表された正解:4】 戻る


  
4-23 - APEC -2004-10-16 17:52:41 削除
4―23 次の記述のうち,最も適切でないものはどれか。
(1) 無酸素水塊中に生成された硫化物が,湧昇して無機の単体硫黄や多硫化物イオンが生じ、これらが光を分散して青白く発色する現象を青潮と呼ぶ・
(2) 生物の分布に重要な潮位線として,最大大潮高潮線と最大大潮低潮線があり,その二つの潮位の間の場所を潮間帯と呼ぶ。
(3) 藻場の減少の原因としては,埋め立て等の地形改変のほか,磯焼けによるものが多いとされている。
(4) 砂浜では,波による撹乱が弱く,底質への有機物や栄養塩の蓄積が生じやすく,そのため,干潟,岩礁性の潮間帯に比べ,生物生産は盛んである。
(5) 干潟の消減の42%は埋め立てが原因である。

4です - まさ -2004-10-17 11:42:07 削除
砂浜を歩いてみればわかります。

【公表された正解:4】 戻る


  
4-24 - APEC -2004-10-16 17:52:31 削除
4―24 含水率95%の汚泥を脱水して,含水比300%の脱水ケーキを得た。汚泥体積はもとのどれだけになるか。次の中から選べ。ただし,汚泥の比重は1.0で水と同じとする。
(1) 0.050   (2) 0.150   (3) 0.200   (4) 0.205   (5) 0.317

B - 正解です -2004-10-16 23:31:30 削除
含水率=水/(水+汚泥)
含水比=水/汚泥
脱水前は汚泥5%で、脱水後水が汚泥の3倍で15%(注意:汚泥の重量は変わらない)計20%

【公表された正解:3】 戻る


  
4-25 - APEC -2004-10-16 17:52:04 削除
4―25 大気汚染に関する次の記述のうち、間違っていないものはどれか。
(1) 急性影響が問題となるベンゼン,トリクロロエチレンなどの物質は1時間値または日平均値が環境基準として用いられている。
(2) PM2.5とは粒径が2.5ミクロン以下のエアロゾルのことを意味し,発生原因は問わない。
(3) 二次汚染物質は,発生源からの排出量と大気中濃度の関係が線形となる場合が多い.
(4) 自動車から排出されるNOxの90%以上がN02である。
(5) 地球規模の大気汚染に関連する成分は,化学的に反応しにくく,降水によって除去されやすい物質である。

2にしました - HOTARU -2004-10-17 15:18:31 削除
掲示板の論議からも2でよいのではないかと思われます。PM2.5の発生源は主にディーゼル自動車の排気によるもので、自然には2.5μm以下の粒子はあまり発生しない様ですが、特に決められた定義はない様なので。

【公表された正解:2】 戻る


  
4-26 - APEC -2004-10-16 17:51:55 削除
4―26 ダイオキシン類対策特別措置法によってダイオキシン類に指定された物質群について,次のうち正しいものを選べ。
(1) 3種類の異性体のどれかに該当する。
(2) すべて酸素原子を含む。
(3) すべての分子が平面構造である。
(4) 塩素原子を含まないものがある。
(5) 臭素原子を含むものがある。

B - 正解です -2004-10-16 23:34:02 削除
3種類のダイオキシン類の特徴が分子が平面構造であることです。その他は間違いです(分子式から一目瞭然)。
難しい - Parus major -2004-10-17 14:22:43 削除
コプラナーPCBはその名の通りに平面構造を示すと思いますが,
(コプラナーは共平面状構造という意味だそうです)
他の2種のダイオキシン類(PCDDとPCDF)も平面構造なのですか?
受験生以来化学から離れて久しいのですが,
メタやパラの位置にある塩素原子が捻れることはないのでしょうか。
http://uta.jemca.or.jp/dioxin_1.htm
素人考えですが,構造式を見る限りでは立体異性体があってもおかしくないような感じがします。
どなたか意見を聞かせていただけると幸いです。

でも - ka -2004-10-17 22:24:52 削除
掲示板の方で散々既出ですが、@も"ダイオキシン類対策特別措置法によってダイオキシン類に指定された物質群"がすべて3種(PCDD,PCDF,C-PCB)の異性体であるとされているので、不正解にはなりえません。
(と私は思っているのですが。)

公式回答はB - ka -2004-10-19 02:28:16 削除
どうも納得できませんね。
どのような意図で(1)の選択肢を作成したのか、技術士会に問い合わせてみることにします。

Bが一番適切では? - つばめ -2004-10-19 12:30:27 削除
(1)は同族体という言葉なら何となく納得できますが、異性体だとダイオキシン類が4〜8個の塩素が付いているのに矛盾します。
試験では迷わずBを選択しました。
でも「3種類」という言葉がPCDFs,PCDDs,Co-PCBの3物質のことを言うのか、それ以外(例えば光学異性体)のことを言っているのか説明不足のため、あまり適切な問題ではないと思います。

コプラナーPCBは全て平面構造か? - asn -2004-10-19 22:45:15 削除
環境省のダイオキシン類に関するパンフレットにおいて、「わが国では、同一平面上にないものでも、ダイオキシンと似た毒性を示すものについては、コプラナーPCBとしている」と書かれていますが、本当にコプラナーPCBは全て平面構造なのですか。

http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/pamph/2003.pdf

【公表された正解:3】 戻る


  
4-27 - APEC -2004-10-16 17:51:43 削除
4―27 環境間題を市場の失敗として説明するとき,外部費用の例として最もふさわしいのは次のうちどれか。
(1) 工場が大気汚染防止のために投資する経費。
(2) 大気汚染で喘息になった人が,欠勤したことで失った所得。
(3) 市役所が住民から徴収するゴミ回収手数料。
(4) 廃棄物の不法投棄をした事業者が摘発されて支払う罰金。
(5) 自然景観維持のために観光客から徴収する入山料。

A - では? -2004-10-16 23:34:42 削除
難しい。
Aかな - Parus major -2004-10-17 14:04:13 削除
本を読んだりして色々調べているのですが,「これだ!」と思える
には至っていません。
私の中ではAではないかと思っています。
環境問題を市場の失敗と考えるときの典型的な例が公害であるらしく,
選択肢の中では@とAがそれに当てはまるのですが,
@を示すような文章にはまだ出会っていません。
かといって確実にAであるという文章もまだ読んでいませんが。
W−2と並ぶ今年度屈指の難問のひとつでしょう。

A - 間違いない -2004-10-17 14:26:31 削除
(社会的費用)=(私的費用)+(外部費用)
社会的費用=生産のために社会に生じる費用
外部費用=外部不経済効果によって生じる種々の被害の費用(A)
私的費用=生産のために企業が負担する費用(@)
【ソース】
http://www.soc.titech.ac.jp/~morita/note/lecnote04.pdf
3ページ目中ほどです。

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4-28 - APEC -2004-10-16 17:51:33 削除
4―28 リサイクルに係る費用を,製品の購入者から徴収することを定めた法律は次のうちどれか。
(1) 容器包装リサイクル法。
(2) 家電リサイクル法。
(3) 食品リサイクル法。
(4) 建設リサイクル法。
(5) 自動車リサイクル法。

D - でしょう? -2004-10-16 23:38:24 削除
自動車リサイクル法で決まりました覚えがありますが。
D - ゼーロク -2004-10-17 10:19:25 削除
試験当日産経新聞朝刊2面社説に掲載されていました。

【公表された正解:5】 戻る


  
4-29 - APEC -2004-10-16 17:51:21 削除
4―29 環境価値の経済評価法である仮想評価法(CVM)の説明として最も適切なものは
次のうちどれか。
(1) 周辺環境が不動産価格を変化させた額から環境の価値を評価する手法。
(2) 環境劣化の防止や環境改善のために個人や世帯が支払っても良いと思う金額から環境の価値を評価する手法。
(3) 観光客がレクリェーション地を訪れレジャーを楽しむ総額を,当該地域の環境価値として評価する手法。
(4) 開発事業で環境が損なわれることにより減少する当該地域の生産額から環境の価値を評価する手法。
(5) 公害の発生によって周辺住民が被る健康被害総額から環境の価値を評価する手法。

@でしょう - 変人の星 -2004-10-17 13:07:33 削除
@不動産価値に連動させるということでこれだろう。
Aはアンケート調査を実施する(ヘドニック?方法名を忘れた)法。
Bは旅行費用法。
Cはコストベネフィットを算出する(方法名を忘れた)法。
Dは環境価値以前の問題だな

Aだと思います - Parus major -2004-10-17 13:59:45 削除
大学院で同じ専攻の人がCVMの研究をしていたのですが,
その内容を聞く限り,Aだと思います。
彼の論文の一部分を引用させていただくと,
環境や行政サービスの内容を回答者に説明した上で,その水準を向上させるのに対して支払ってもよいと考える金額=支払意思額(WTP)を尋ね,得られた金額をもとに評価対象者の数を乗じて総額としての環境や行政サービスの価値を推計する手法
となっています。

失礼。勘違いでした。 - 変人の星 -2004-10-18 09:14:58 削除
Aですね。すいません、勘違いしてました。
http://www.gifu-u.ac.jp/~ceip/toshikou3.pdf
アンケート調査を実施するのがCVMでした。@がヘドニックだな。

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4-30 - APEC -2004-10-16 17:51:11 削除
4―30 次の文章の末尾に入れるのに最もふさわしい記述は(1) 〜(5) のうちどれか。
A国では製品Xの製造にあたって著しい公害が発生し,工場の周辺住民が被害を受けている。B国は,これがA国の国内問題であっても看過できないとして,A国からの製品Xの輸入を禁止する措置を発動した。このB国の措置を,関税と貿易に関する一般協定(GATT)は,
(1) 認めていない。
(2) A国内の公害が深刻であるとWTO(世界貿易機関)が認定すれば認める。
(3) A国の環境に関する基準がB国のものより緩いことが証明されれば認める。
(4) B国がA国に対して貿易措置発動の1年以上前に事前通知を行えば認める。
(5) 推奨している。

A - でしょうか? -2004-10-16 23:40:33 削除
AかC?
A? - Parus major -2004-10-17 13:52:24 削除
環境白書には正解がAだと考えられる記述があったようです。
私は正直まだ読んでいないのですが。
AかCと考えられた理由をよかったらお聞かせ願えますか?
私は文脈からCを選択したもので。

再投稿です。 - ka -2004-10-17 22:21:08 削除
その3スレに書き込みしたものです。

いろいろ調べたところ、環境白書に記載がありました。(環境政策とWTOの貿易ルールとの調整問題)
■WTO協定では、原則として関税以外の貿易制限を禁止しているが、GATT20条はその一般的例外として、環境関係では、「人、動物又は植物の生命又は健康の保護のために必要な措置」や「有限天然資源の保存に関する措置」を定めており、差別的とならないこと、国際貿易の偽装された制限とならないこと等の要件の下で貿易制限措置をとることを認めている。

本項目の記載からはAが適当と思われます。
A国から提訴があった場合は調整パネルが設置されますが、WTOの目的が貿易の公平性であることから、よほど「深刻な被害」があるとWTOが認めない限りは貿易制限を違反行為とする場合も多いようです。
このほか、LCAの概念(生産方法による貿易制限を認めていない)や環境に関する様々な国際条約とGATTが抵触する可能性もあり、現在調整中とのことです。

したがって、Dの「推奨」はしておらず、BCは該当する条項は見つかりませんでしたので、当てはまらないと思われます。

公式発表は、@ - 間違っちゃった -2004-10-18 10:34:22 削除
認めてないんですね。WTOとの関係を洗い直さなくては…
GATTが - diet -2004-10-18 15:55:33 削除
自由貿易を阻害するモノを認めるわけがない。
な、なんだってー - ka -2004-10-19 02:25:55 削除
これでは回答とGATT20条の整合性が全くないではないですか。

「著しい公害が発生し,工場の周辺住民が被害を受けている」事態が発生しており、「人、動物又は植物の生命又は健康の保護のために必要な措置」であると調整パネルが判断すれば貿易制限は認められるわけで。

条項に書かれている要件があるのに「認めない」とはどういうことなんでしょうか。
技術士会に問い合わせてみることにします。

賛成です。 - NAKAYOSHI -2004-10-19 13:38:28 削除
今日の環境問題は国境を超えています。
参加させてください - ぱんだ -2004-10-19 16:34:25 削除
私も納得がいかず、WTO関連書籍を中心に調べてみました。

kaさんの書き込みにもあるように、GATT1条:最恵国待遇原則、3条:内国民待遇原則のような条項に適合しない措置であっても、例外的に正当化される場合を20条が定めていますね。問題文が20条の一般的例外に該当するかどうかの解釈が争点であると思います。

調整パネルが20条(b)「人、動物又は植物の生命又は健康の保護に必要な措置」の適応可能性を審査する場合には、
@その措置が人や動植物の生命・健康を保護するために設けられた政策に該当するかどうか
A人や動植物の生命や健康の保護「に必要な」措置であるか
B20条柱書との適合性
の3段階アプローチをとっており、争われた多くの措置がAの必要性の条件を満たすことができず、Bの審査に至っていないようです。

あくまでもこの問題文だけで考えてみると、B国はA国の現状を看過できないとの理由で輸入禁止措置を発動しています。この文面だけでは審査の適合性が認められないと言いたいのかなと考えてみたのですが、いかがでしょうか…。

私はAを選択しましたが、皆さんと同様に@と聞いてもなんだかすっきりしない言葉足らずな問題だと思いました。

環境白書にも書かれています - zet -2004-10-19 22:26:28 削除
環境白書にも、「国内の環境問題に対する貿易制限措置については、GATT第20条の(b)項及び(g)項において貿易制限的措置をとることが認められている。」と書かれているので、@の認めていないというのが答えというのはおかしい。

http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/honbun.php3?kid=205&bflg=1&serial=9159

長くなりましたが - ka -2004-10-19 23:30:11 (ホームページ) 削除
GATT20条に関連する問題では、91年に起きたメキシコとアメリカの「ツナ・ドルフィン問題」が有名です。
「ツナ・ドルフィン問題」は、メキシコ産のイルカを混獲・殺傷する確率が高い漁法で捕獲されているキハダマグロの輸入をアメリカが輸入を禁止したというもの。
メキシコの提訴による調整パネルでは、「国際間での協定を蹄結する等,イルカを保護するための合理的に可能な限りの他のオプシヨンをつくしていない。」など理由でアメリカの協定違反という結果になりました。

重要なのは、貿易制限の可否を決定するのは「調整パネル」であり、問題となるのは実際に問題・被害が発生し、その対策としての貿易制限が妥当かつ合理的なものか、ということです。
本来ならこのことが設問への最適解になるはずで、ある意味【3】も不十分な選択肢ではあります。

パンダさんの
>>この文面だけでは審査の適合性が認められないと言いたいのかなと考えてみたのですが
という点についても、適合性はあくまでケースバイケースの調整パネルにおける結論であり、決してWTOが門前払いをして認めていないわけではありません。
そうでなければGATT20条などの例外が定められるはずはないのですから。


さて、こんなおかしな【1】が何故に正答なのか自分なりに検討してみたのですが、前述の「ツナ・ドルフィン問題」で、調整パネルの決定の中に「20条の規定は、各国の"自国内の"環境保全のための規定」であるとした判断があり、これを根拠に問題作成者が回答を作成したと思われます。
しかしながら、この判断は10数年前の1ケースの中での判断。条文に明記されているものでもないのです。
そしてこの事件は当然ながら各方面から猛反発を受け、これを契機として環境破壊と貿易に関する研究が加速したのです。

いうまでもなく「自国内の環境」は国境線の内側の話だけではありません。
翌年92年の地球環境サミット以降、国際貿易においても環境や基本的人権に関する意識は大きく変わっています。東京ラウンドなどの会議でも環境と貿易の問題が論議されてきました。

特に設問の仮想事例では、「著しい公害が発生し,工場の周辺住民が被害を受けている」としています。
現在実際にこのような発生すれば、輸入禁止措置が取られ、調整パネルで20条に該当する認定がなされる可能性も十分あるのです。


こうした現状と実際の運用がありながら、このような選択肢を正答とする問題作成能力には強い疑問を感じます。
技術士会へ問い合わせ方法がわかり次第、この設問に関して正式に質問を送付する予定です。

応援します! - 正論 -2004-10-20 16:48:32 削除
応援します!
一つ言いたいことは、相手国の深刻な環境問題を無視した自由貿易は有りえないことです。
“多国間環境協定(MEAs)に基づく貿易措置とWTO協定との関係に関する我が国提案”の「目的」にこのように書いてあります。“環境保全の分野における法的安定性を確保する観点から、原則として自由貿易体制を維持する必要性を認める一方で、環境保全のための措置、とりわけ多国間環境協定(以下MEAs)に基づく環境保全を目的とした貿易措置が、WTO/GATT協定上の自由貿易を制限する例外として認められることを確保する。”また、“具体的には、MEAs等の環境関連事項を、WTO/GATT協定の体系の中に、同協定の改正などを通じて明確に位置付けることとする。”となっています。
参考:http://www.env.go.jp/press/file_view.php3?serial=1589&hou_id=2112
下記の「環境と貿易」関連の内容は多少古いものですが、読んで理解して頂きたい。
1.環境と貿易:貿易自由化交渉に関する見解
http://www1m.mesh.ne.jp/~apec-ngo/wto/03/wto_assess_teigen.htm
2.古沢氏の“貿易と環境をめぐる対立−WTOでなぜ環境が争点になるのか”
http://kuin.jp/fur/kei-5.html
少なくともこの問題は現在世界的に議論しているもので、簡単に“認められない”と答える質問ではなさそうです。そのため、本問題は作文題目として相応しいと思います。

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