平成19年度技術士第一次試験専門科目問題(経営工学部門) 提供:YOSHIさん   各部門の部屋Topへ
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W 次の35問題のうち25問題を選択して解答せよ。(専門科目解答欄に1つマークすること。)


4-1 経営工学における、問題解決、意思決定の手法に関する次の項目のうち、最も不適切ものはどれか。
@PDPC  APOP  BFMEA  CAHP  DFTA

4-2 作業管理に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
@二人の作業者が同じ仕事に従事している場合,同じ道具を使い,同じ努力をしていれば,生産量は同じである。
Aモーションマインドとは,作業者の動作分析をすることが,改善の基本であると考える意識のことである。
B機械設備の稼働率を高めるためには、各機械設備について定められた期間予定された機能を果たす確率(信頼度)と故障した場合の修理の容易さ(保全性)を研究しておく必要がある。
C生産工程の設計に当たっては,どのような場合であっても工程間在庫(仕掛品)がゼロになるようにすべきである。
D生産活動の合理化を図るためには,標準化は基本的な必要事項であり,一度設定した標準は変更すべきでない。

4-3 連合作業分析に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
@連合作業分析は,人と機械の共同作業,人と人の共同作業について分析する手法である。
A連合作業分析は,人または機械の動きを,稼働,あそび(手待ち),移動の3つの記号で表す手法である。
B連合作業分析における稼働とは,人または機械が何らかの仕事をしている状態を表す。
C連合作業分析におけるあそび(手待ち)とは,人または機械が何も仕事をしていない状態を表す。
D連合作業分析は,稼働やあそび(手待ち)の状態を明らかにし,改善に役立たせる手法である。

4-4 ストップウオッチ法による時間測定の際に行われる,レイティング(作業遂行度評価)に関する次の項目のうち,最も不適切なものはどれか。
@ジョンソン法(JohnsonRule)
A努力評定法(EffortRating)
B速度評定法(SpeedRating)
Cレベリング法(Leveling)
D客観的評価(ObjectiveRating)

4-5 以下に示される条件のもとで,ワークサンプリング法におけ追加必要観測数として、最も近い観測数は次のうちどれか。
【条件】予備観測の結果(観測回数100回),ある機械の非稼働率が20%であった。信頼度95%、相対精度5%で稼働率を推定したい。
なお、ワークサンプリング法において絶対精度を、eで示したときの必要観測回数(N)はN=4p(1−p)/e2で計算される。

@200回  A300回  B400回  C500回  D600回

4-6 以下に示される条件のもとで定量発注方式における経済発注量として,最も近い値は次のうちどれか。
【条件】対象とする部品について、平均出庫量は1ヶ月平均6,500個、外注単価は300円/個
(数量に関係なく一定)、調達費用は8,000円/回、調達期間は0.6ヶ月(発注数量に関係なく一定)、在庫維持費用率は25%(年間)である。
なお、定量発注方式による経済発注量(Q)はQ=√(2DS/Ci)で計算される。
@2,000個  A3,000個  B4,000個  C5,000個  D6,000個

4-7 日程計画に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
@大日程計画は,どの設備で,どの製品を,何時までに,どのくらい作るのかを決定することであり,この計画によって中日程計画が作成される。
A中日程計画は,各職場の余力を算定し,目標生産高を維持するために,営業へ余力を通知し,今後の受注活動のための情報を提供する。
B大日程計画は,機械・設備,装置類について補充や更新を必要とするかどうかを明らかにする。
C中日程計画は,材料,部品の品種,仕様,所要数土,所要時期を指定する。
D小日程計画は,確定した製品,数量(納期)に対して,どの仕事をどの設備を使って,何時に開始し、何時に終了するかを決定する。

4-8 進捗(進度)状況を管理するための,管理の用具に関する次の項目のうち,最も不適切なものはどれか。
@ガントチャート  A製造三角図  Bカムアップシステム  C流れ線図  D流動数曲線

4-9 発注点法による在庫管理の適用上の特性に関する次の項目のうち,最も不適切なものはどれか。
@発注点法は,手間をかけても在庫を極力削減したい品目,すなわち大物部品や単価が高いもの,需要変動が大きい重点管理品目の在庫管理に適している。
A在庫維持費用,発注費用を考慮した経済的ロットサイズの設定による在庫管理の実行が可能となる。
B発注ロットを1回設定すれば,その後の運用は比較的容易である。ただし,需要の変動,材料,部材の管理の場合,構成部品の変更があったときは再計算の必要がある。
C発注点を定める際には,調達期間および調達期間中の需要量をよく検討しなければならない。
D発注点法は,需要の変動,構成部材の変更が少なく,ライフサイクルの長い補修部品や標準部品の在庫管理に適している。

4-10 生産計画で必要な需要予測(生産予測)に関する次の手法のうち,最も不適切なものはどれか。
@移動平均法  A指数平滑法  B回帰分析  C算術平均法  D線形計画法

4-11 生産形態に関する次の記述の()の中に入る語句の組合せとして,最も適切なものは(D〜Dのうちどれか。
製造業における生産の方式は,設備の稼働状態や仕事の流し方によって3種の基本的タイプがある。A)は,同一の製品を一定期間続けて生産する形態である。
これと反対に(B)は,個々の注文に応じて,そのつど1回限りの生産を行う形態である。また,(C)は,品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する形態である。

a.ロット生産  b.装置生産  c.個別生産  d.受注生産
e.機械生産   f.見込生産  g.連続生産  h.JIT生産

 A B C
@f d h
Ab c d
Bc g b
Ce b f
Dg c a

4-12マネジメントシステムの第三者認証制度に関する次の項目のうち、プラスチック成形会社に適用できないものはどれか。
@ISO9001  AISO14001  BOSHSAS18001  CISMS  DHACCP

4-13 散布図に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@散布図は,2つの特性を縦軸と横軸にとって表したグラフである。
A散布図のなかで,何らかの原因で他と著しく飛び離れた値を,外れ値あるいは異常値と呼ぶ。
B相関係数の値は,散布度とも呼ばれている。
C相関係数rは,−1≦r≦+1の数値で示される。
D相関がないように見えても,層別を行うことで分析を深めることができる場合がある。

4-14 次のグラフ,図の中で,新QC七つ道具に含まれないものはどれか。
@チェックシート  A連関図  Bマトリックス図  Cアローダイヤグラム  D親和図

4-15 以下に示される条件のもとで,データの代表値に関するa〜dの記述のうち,正しいものはいくつあるか、@〜Dの中から選べ。
【条件】ある部品について5本のサンプルを抜き取り,直径を測定し,次のデータを得た。
5.15 5.09 5.07 5.28 5.21(単位mm)

a.このデータのメディアンは5.15である。
b.このデータの平均値は5.16である。
c.このデータの標準偏差の単位はmmである。
c.このデータの不変分散を求めるときは平方和を5で割る。

@0個  A1個  B2個  C3個  D4個

4-16 以下に示される条件のもとで、経済性分析におけるこの案の現在価値を求める式として、最も適切なものは@〜Dのうちどれか。
【条件】
a.初期投資額は500万円である。
b.1年度末に150万円,2年度末に200万円,3年度末に300万円の報酬が得られる。
c.計算利率(資本の利率)をiとする。
d.3年間を計画期間とする。

@150/i+200/i2+300/i3−500
A150×i+200×i2+300×i3−500
B(150/(1十i)+200/(1十i)2+300/(1+i)3−500
C150×(1+i)+200×(1+i)2+300×(1+i)3−500
D150×(1−i)+200×(1−i)2+300×(1−i)3−500

4-17 単一製品の損益分岐分析に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
@横軸は,販売数量または収益を表す。
A売上高の線は,原点からの直線で示される。
B総費用線の傾きが大きいほど,固定費が高くなる。
C売上高の線が総費用線より上側に来ると,損失が出ていることが分かる。
D売上高の線の傾きが大きいほど販売単価が低い。

4-18 総合的生産保全(TPM)に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
@生産システムの効率を最高に発揮する企業体質づくりを目標としている。
A生産システムの一生涯を対象とした”災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロ”などあらゆるロスを未然防止する仕組みを確立する。
B生産部門をはじめ,開発・営業・管理などのあらゆる部門を対象とする。
C第一線作業者のみによって実施する活動である。
D重複小集団活動により,ロスゼロを達成する活動である。

4-19 設備管理における、設備効率に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@故障率(故障強度率)は,(故障停止時間の合計/稼働時間の合計)×100(%)で示される。
A故障設備が修理されてから,次に故障するまでの動作時間の平均値を,MTBFという。
B故障した設備を運用可能な状態へ修理するために必要な時間の平均値を,MTTRという。
C必要とされるときに設備が使用中または運転可能である確率を,可用率という。
D設備総合効率は,時間稼働率×性能稼働率×良品率で示される。

4-20 設備管理における寿命に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
@寿命特性曲線は,その形状からバスタブカープと呼ばれている。
A初期故障期間は,初めは故障が少ないが次第に増えてくる。
B比較的故障の割合が安定する期間を,偶発故障期間と呼ぶ。
C設備の寿命に近づき,故障が多くなる期間を磨耗故障期間と呼ぶ。
D最も経済的な設備の更新期間を,経済寿命と呼ぶ。

4-21 以下に示される条件のもとで,システム全体の信頼度が最も高いものは@〜Dのうちどれか。
【条件】
a.どのシステムも全体としての機能は同じである。
b.要素(図では小さい□で示されている)の信頼度はどれも0.5である。


4-22 価値工学(VE)における機能に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
@機能を表現するときには,例えば電気コードの場合に,「電気を伝える」というよりも「電気を流す」と表現した方が定量化しやすくなる。
A孔をあけるという表現より,孔をつくるという表現の方が抽象化された表現になっており,発想の転換や拡大を図る上で,その方が望ましい。
B製品の形や色彩など,デザイン的な特徴に由来する機能を基本機能と呼ぶ。
Cライターの機能表現として,火がつくという人の立場からの表現より,熱を出すというものの立場からの表現の方が,数量化しやすくなるのでよい。
D機能を整理する図として,機能系統図が用いられる。

4-23 安全活動に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
@危険険予知活動は,KYKとも呼ばれ,指差し呼称はその一つである。
Aハインリッヒの「1:29:300の法則」のなかで,300は軽傷災害の数に対応している。
B安全パトロールは,よく事故が起きている職場だけを対象にして巡回する活動である。
Cツール・ボックス・ミーティングは,夕方作業終了後に職場で行われる反省会のことである。
D安全点検は,職場の詳細までは分からない第三者が,客観的な観点から実施するのが効果的である。

4-24 グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
@この法律の「環境物品等」には、サービス(役務)に関する記述は含まれていない。
A再生資源その他の環境への負荷の低減に資する原材料又は部品は、「環境物品等」の一つである。
Bこの法律が対象としているのは,国や地方公共団体だけでなく,一般の事業者や国民も含まれている。
C使用に伴い排出される温室効果ガス等による環境への負荷が少ない物品は,グリーン購入の対象になる。
D各省庁及び独立行政法人には、調達実績の概要の公表が義務付けられている。

4-25 サンプリングに関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
@母集団とは,考察の対象となる特性をもつすべての集団をいう。
Aサンプルとは,母集団の情報を得るために母集団からその一部を抜き出したものである。
Bサンプルのばらつきの大きさは,標準偏差,分散,範囲(レンジ)などで表す。
Cサンプリングには,有意サンプリングとランダムサンプリングがある。
Dサンプルから母集団の合否を判定するとき,不合格であるにもかかわらず合格としてしまう誤りを生産者危険(第1種の誤り)と呼ぶ。

4-26 統計的な解析法に関する次の記述のうち,不適切なものはどれか。
@数量化1類とは,説明変数がすべて質的変数の場合の回帰分析である。
A数量化2類とは,判別分析で判別に用いる変数がすべて質的変数の場合の多変量解析法である。
B数量化3類とは,0−1データを含む度数の多変量データを要約するための記述多変量解析法である。
Cクラスター分析とは,多変量データから外的基準なしに観測値を分類する多変量解析法である。
D因子分析とは,多変圭データの変動を因子と呼ばれる観測変数の変動により説明する推測多変量解析法である。

4-27 以下の条件のもとで,水準数3個の一元配置問題に関する@〜Dの記述のうち最も適切なものどれか。
【条件】
a.取り上げた因子(Aとする)の水準数は3である。
b.繰り返しは5回である。
c.平方和の計算の結果,総変動(ST)は28.16,群間変動(SA)は19.48となった。
d.F表よりF(0.01)=6.93である。

@群内変動は8.68である。
A群内(e)の自由度は14である。
B因子(A)の平均平方は6.49である。
C分散比は2.24である。
Dこの因子(A)は有意でない。

4-28 以下の条件のもとで,ある工程の能力所要生計画(負荷計画)に関する@〜Dの記述のうち,最も適切なものはどれか。
【条件】
a.対象製品は],Yの2種類,計画対象期間は第1週〜第4週である。
b.この工程の見積能力は180時間である。
c.生産計画は以下の通りである。
    週    1  2  3  4
  ]の生産量 200 150 100 220
  Yの生産量  50  70  60  60
d.加工条件は以下の通りである。
 製品]段取時間:2時間1単位当たり作業時間:0.5時間
 製品Y段取時間:3時間1単位当たり作業時間:1.5時間
e.生産は毎週],Yの順で実行するものとする。

@第1週の所要能力は170時間である。
A第2週の所要能力は185時間である。
B第3週の所要能力は155時間である。
C第4週の所要能力は180時間である。
Dいずれの週も所要能力は見積能力を超えない。

4-29 以下の条件のもとで・スケジューリングに関する@〜Dの記述のうち不適切なものはどれか。
【条件】
a.対象ワークセンターは2台の機械から構成されたフローショップである。
b.計画対象期間は2日であり,1日の稼働時間は8時間である。
c.計画対象期間の工場暦は,第11日,第12日である。
d.優先規則はSPT(最小作業時間)ルールを用いる。

@計画対象期間中の工程全体の稼働率は100%である。
Aジョブ1は納期遅れではない。
Bジョブ2は納期遅れではない。
Cジョブ3は納期遅れではない。
Dジョブ4は納期遅れである。

4-30 以下の条件のもとで発注する,定期発注方式での発注量に最も近い値は@〜Dのうちどれか。
【条件】
a.発注間隔は20日である。
b.調達期間は5日である。
c.対象期間の1日当たりの需要量は平均値が10単位,標準偏差が2の正規分布である。
d.手持ち在庫量は60単位であり,発注残はない。
e.安全係数は2.56である。
なお,発注残がない場合の発注量の計算式は次の通りである。

Q=(T+L)d+(α√(T+L)σ―I

@276単位  A273単位  B216単位  C213単位  D202単位

4-31 以下の条件のもとで生産計画に関する@〜Dの記述のうち,最も適切なものはどれか。
【条件】
a.計画対象期間は6期である。
b.需要の予測値は次の通りである.
c.手持ち在庫量は130単位である。
d.期末目標在庫量は100単位である。
e.平準化生産である。

@第1期末の在庫量は95単位である。
A第2期末の在庫量は100単位である。
B第3期末の在庫量は85単位である。
C第4期末の在庫量は80単位である。
D第5期末の在庫量は100単位である。

4-32 在庫管理方式に関する次の記述のうち,適切なものはいくつあるか。@〜Dの中から選べ。
a.ABC在庫管理では,在庫品の重要度を年間使用金額でグループ分けして管理の程度を決める。
b.定期発注方式とは,毎月定められた日に発注を行う方式である。
c.ダブルビン方式におけるビンの大きさは,2つとも年間使用量の半年分である。
d.定期発注方式は,差額調整方式とも呼ばれている。

@1個  A2個  B3個  C4個  D5個

4-33 部品表(B/M)に関する次の記述のうち,適切なものはどれか。
@部品表は,基準生産計画のインプットの一つでもある。
Aコンピュータ上につくられる部品表は,ストラクチャ表が基本であり,これをもとにサマリー表をつくる。
Bマルチレベル部品表のツリーの末端は,購入品および内作品である。
C1つの製品を定義するのに多くのシングルレベルB/Mを必要とするため,シングルレベルB/Mは,資材所要量計画には適さない。
D部品表では,同じ品目であってもそれを使う製品が異なれば,別個の部品番号をつける。

4-34 物流標準化に関する次の項目のうち,JISで規格化されていないものはどれか。
@ユニットロード寸法
Aパレットの大きさ
Bコンベヤ幅の基準寸法
C包装モジュール寸法
D物流商品コード用バーコ−ドシンボル

4-35 次の包装に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@包装の目的は,物の輸送,保管、,取引,使用などにあたり,その価値および状態を保護することである。
A包装は,個装,内装,外装に大別される。
B工業包装に対する用語として、消費者包装が用いられる。
C各種事業所へ多量に,かつ継続的に供給する物を,大形の単位にまとめた包装を業務用包装という。
D輸送を目的とした,木製容器,鋼製容器,ダンボール容器等による包装を梱包という。



正解
問題 正解 問題 正解 問題 正解 問題 正解 問題 正解 問題 正解 問題 正解
1 2 6 3 11 5 16 3 21 2 26 5 31 4
2 3 7 1 12 5 17 2 22 3 27 1 32 2
3 2 8 4 13 3 18 4 23 1 28 2 33 2
4 1 9 1 14 1 19 1 24 1 29 3 34 3
5 2 10 5 15 4 20 2 25 5 30 3 35 3