平成17年度技術士第二次試験問題(衛生工学部門) ●建築環境 |
提供:パパどんさん |
専門問題(建築環境)
I−2 次の5問題のうち3問題を選んで解答せよ。ただし、3問題のうち、I−2−1はすべての受験者が解答せよ。他の2問題は、I−2−2以下から選択して解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ2枚以内にまとめよ。)
I−2−1 都心部に建設される貸事務所を主体とする複合ビルの計画に際して、以下の(a)〜(e)の選択項目の中から1項目選び、その計画の概要と留意点を述べよ。なお、本計画ビルは全館テナントビルとなるため、建築主からはテナントの利便性のほか、収益性と管理の容易性が望まれている。記述する概要には計画した水量・装置容量・計画目標値等の数値を極力示すとともに、システム等については、選定した理由についても述べよ。また、主な計画の条件を以下に示すが、これ以外の条件については各自適切に仮定せよ。
条件:
@建物概要
・延床面積:30,000m2
・階数:地上9階、地下1階
・各階床面積:3,000m2
A各階の主な用途と床面積
・地下1階:駐車場(2,000m2)、受水槽室、他
・1階:店舗(テナント床面積:物販+飲食 1,300m2)
・2階:店舗(テナント床面積:物販+飲食 2,000m2)
・3〜9階:歌詞事務所(各階共 床面積に対する有効面積の割合は70%)
Bその他
・本計画建物には上記Aに示す店舗、貸事務所以外の居室はないものとする。
・物販と飲食の面積割合は計画上1:2と想定し、計15の店舗区画を想定する。
[選択項目](1項目選択)
(a)給水設備計画
(b)排水設備計画
(c)防災・消火設備計画
(d)騒音・振動防止計画
(e)維持管理計画
I−2−2 噴水・流水・落水など、都市や建物空間において水を演出する場合は多い。このような修景施設の設備システムについて、計画・設計・維持管理上の留意点を述べよ。
I−2−3 水資源の有効利用から、排水再利用や雨水利用を積極的に採用している建物は多い。@排水再利用設備、またはA雨水利用設備のいずれか1つの設備に対して、あなたが考える設計・施工・維持管理上のあり方について延べよ。
I−2−4 ディスポーザ排水システム採用への是非について、あなたの考えを述べよ。また、当該システムを導入する場合の設計・施工・維持管理の面から留意点について述べよ。
I−2−5 公共空間や建築内で、音の響きが長すぎたり短すぎたりして、支障を生じることがある。こうした音の響きの問題について具体例を示し、設計・施工上の留意点を述べよ。