技術士第二次試験 平成7年度 専門問題(建設部門)
土質及び基礎
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について,今までに体験した業務の中から,技術士としてふさわしい技術的内容の異なる業務2件を選び,各1件ごとに次の設問に答えよ。
(1)業務の概要とその業務におけるあなたの役割について簡潔に述べよ。
(2)その業務のうち,あなたが担当した部分について,その内容及び技術的特徴を述べよ。
(3)あなたが担当した部分について,苦心した点を述べよ。
(4)上記(2)及び(3)に関連して,現時点での評価と反省,改善すべき事項及び将来に対する展望について述べよ。
(1−2:選択問題)
次の10問題のうち4問題を選んで解答せよ。ただし,Aグルーブから2問題,Bグループから2問題を選択すること。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,Aグループについては1問題1枚以内,Bグループについては1問題2枚以内にまとめよ。)
(Aグループ)
- 下記の用語から3つを選び,それぞれについて説明せよ。
- 孔内水平載荷試験
- 過圧密比
- 有効応力
- 静止土圧係数
- プレローディングエ法
- 土の圧密排水三輪圧縮試験を行った結果,図のような圧力のもとで,θ=60°の面に沿って破壊した。以下の設問に答えよ。
- モールの応力円を猫き,クーロンの破壊線を記入せよ。
- この土のせん断抵抗角φを求めよ。
- この土の粘着力cを求めよ。
- 破壊面に作用している垂直応力σfを求めよ。
- 破壊面に作用しているせん断応力τfを求めよ。
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- 砂地盤中に打ち込んだ締切り矢板の周りの二次元浸透流に対し,地盤中に図−1に示す流線網を描いた。これにより次の問(1)〜(3)に答えよ。なお,砂地盤内の飽和浸透流は層流状態にあり,透水係数はkで表わし,流量は単位奥行当たりとする。
- 図−2に示すような流線網で囲まれた任意の格子ABCDにおける平均的な動水勾配iを求めよ。ただし,各辺長はAD≒BC≒AB≒CD=aである。
- 任意の格子ABCD内を流れる水の流量q,及び地盤内を流れる全流量Qを求めよ。
- 図−1こ示す矢板右側の地盤深さHEの位置Eにおける土中間隙の水圧pを計算せよ。
図−1 |
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図−2 |
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- 打ち込み杭,埋め込み杭,場所打ち杭の設計・施工上の特徴について説明せよ。
- 地盤改良のバーチカルドレーンエ法について,ドレーン構造の異なる2つの工法を挙げ,それぞれの工法の特徴とドレーン打設時の施工管理上の留意点を述べよ。
(Bグループ)
- 「液状化」について以下の設問に答えよ。
- 下図に示す液状化対策を施していない既設構造物かある。地盤の液状化によるこれらの構造物の被害形態とその要因について述べよ。
- 液状化対策工法として代表的な地盤改良原理を3つ挙げ,それぞれ具体的な工法名を1つとそれを適用する場合の設計・施工上の留意点を述べよ。
- 道路などの線状盛土構造物によって発生する長期沈下について以下の設問に答えよ。
- 長期沈下の発生する要因について述べよ。
- 長期沈下を予測・評価するための調査・試験方法について述べよ。
- 長期沈下によって発生する障害を3例示し,それぞれの建設時における対策工について述べよ。
- 居住地区から十分離れた海岸地区に,比較的新しい砂質土で埋め立られた次図のような地盤がある。ここに平面形30m x 100m、15階建て(地下1階)のビルを建設したい。
- 基礎杭は既製抗を計画した。そこで特に杭の支持力を正確に確認したい。この場合の杭基礎に関して事前に調査すべき事項と設計上の留意点を述べよ。
- (1)の既製杭の打止め管理上留意すべきことは何か。
- (1)で確認した支持力と打止め管理で得られたデータの使い分けを述べよ。
- 最近の地震の被害状況を踏まえて,耐震工学の分野では,耐震設計に二段階の地震入力,すなわち,供用期間内にl〜2回発生する確率を有する強さの地震動と発生確率は低いが極めて激しい強さの地震動を考慮すべきであるとする考え方が提案されている。我が国の橋梁の下部・基礎構造の設計諸元は主に地震時の荷重状態で決まることから,前者の地震動に対しては,従来慣用されている「許容応力度法」による設計の適用が考えられるが,後者の地震動に対して特に基礎についてはどのような方針で設計に対処すべきか,次に示す事項について論述せよ。なお,ここでいう基礎はフーチング若しくはケーソンの頂版から下方の主として地盤内に根入れされた構造部分を意味する。
- 橋全体系の安全性の確保の観点からの耐震設計の目標
- 橋梁の重要度と基礎の耐震性能の関係
- 基礎の耐震設計において考慮すべき限界状態と安全性の照査項目
- 次図に示す温水池に面した岩盤斜面がある。斜面は比較的層理間隔が狭い頁岩・砂岩の互層からなり,傾斜角30度程度の粘土を含む規模の大きい断層を境にし,層理の傾斜が上盤と下盤で異なっている。すなわち,下盤は傾斜か急な受け盤構造となっている。上盤は40〜50度の流れ盤を呈している。なお,通常の斜面内の地下水位は湛水位とほぼ同じである。以下の設問に答えよ。
- かなり強い集中豪雨により,図に示す2か所に数条のクラックが発生した。そのメカニズムを述べよ。
- 合理的な安定対策工を選定し,その理由を述べよ。
鋼構造およびコンクリート
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(1−1:経験論文)
次の2問題のうち1問題を選んで解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙5枚以内にまとめよ。)
- あなたが経験した鋼構造の計画,調査,試験,研究,設計,製作,現場施工,維持管理,技術指導などの業務において,下記3設問について答えよ。
(1) 技術士としてふさわしい能力を示しかと思われるものを3つ挙げ,あなたの立場を明らかにして,それぞれの概要と問題点を簡単に説明せよ。
(2) (1)項のうち最も重要と思われるもの1つを選び,あなたが行った技術的解決策と,その効果について述べよ。
(3) (2)項について,現時点における最新技術を基本として考えた場合の再評価と,将来に対する見通しについて述べよ。
- あなたが経験したコンクリートに関する業務(調査,計画,設計,施工,研究,試験など)をもとにして,下記3設問について答えよ。
(1) 技術士としてふさわしい能力を示したと思われる業務を3つ挙げ,それぞれについてあなたの立場を明らかにし,おのおのの技術的特色について説明せよ。
(2) (1)項で挙げた業務のうちからIつを選んで,あなたが採用した技術的解決策と,その結果について述べよ。
(3) (2)項で挙げた業務について,現時点における技術的観点からの再評価と,将来に対する展望について述べよ。
(1−2:選択問題)
次の15問題のうち,1−1−1を選択した者は,Aグループから1問題とBグループからI問題を選んで合計2問題,1−1−2を選択した者は,Cグループから1問題とDグループからI問題を選んで合計2問題について解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ2枚以内にまとめよ。)
(Aグループ)
- 既設鋼構造物の地震時損傷例を挙げ,それに対する耐震設計上の留意点を述べよ。
- 鋼構造物を設計する際の構造の簡素化・統一化に関して,現状とその将来の展望について意見を述べよ。
- 次の4項目の中から2項目を選んで説明せよ。
@テーパー鋼板 A渦励振(風琴振動) B地震時保有水平耐力 C局部座屈
(Bグループ)
- 既設鍋構造物の補修・補強に現場溶接を用いる場合の留意点を述べよ。
- 鋼構造物の工場製作の省力化策と,それに関する品質管理のあり方について述べよ。
- 鋼構造物の架設(建て方)計画を作成するうえで必要な,事前調査項目とその内容を具体的に説明せよ。
(Cグループ)
- マスコンクリートの温度ひび割れの発生要因を挙げ,その防止対策について,設計,使用材料,配合及び施工上の留意点を述べよ。
- コンクリート構造物に用いられる鉄筋継手工法の種類を挙げ,それぞれの特徴と設計,施工上の留意点を述べよ。
- コンクリートの劣化現象とその要因について説明し,設計,施工及び維持管理上の留意点を述べよ。
- コンクリート構造物の非破壊試験方法の種類を挙げ,それぞれの特徴と今後の展望について述べよ。
(Dグループ)
- 炭素繊維,アラミド繊維等を使用した連続繊維補強材について材料的特徴を挙げ,それを用いたコンクリート部材の設計上の留意点について,あなたの意見を述べよ。
- プレストレストコンクリート構造物におけるグラウトの役割と,設計・施工上の留意点について,あなたの意見を述べよ。
- コンクリート構造物の施工の自動化,機械化の現状を記し,今後の展望についてあなたの意見を述べよ。
- 建設副産物としてのコンクリートの再利用の現状を記し,今後の課題についてあなたの意見を述べよ。
- 既設鉄筋コンクリート柱部材又は橋脚について,耐震性の評価方法を記し,補強設計方法及び補強工法に関するあなたの意見を述べよ。
都市及び地方計画
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について,あなたが実際に行った仕事のうち,技術士にとってふさわしいと思われる仕事を3つ以上列記し,そのうち1つを選び以下の事項について述べよ。
(1)仕事の概要
(2)あなたがその仕事の中で果たした対外的役割とそのときの課題
(3)あなたが行った技術的提案とその理由
(4)あなた自身の現時点における評価及び改善余地
(1−2:選択問題)
次の7問題のうち2問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。)
- 近年の震災の教訓を踏まえ,震災に強いまちづくりの実現に当たって考慮すべき事項を列挙し,その対応について具体的に述べよ。
- 都市の景観形成について,土地利用の観点から,現状の課題と今後のあり方を述べよ。
- 土地区画整理事業の対象とする地域を類型化し,事業実施に当たっての課題とその対応策について述べよ。
- 都市公園のグレードアップに伴って,近年,公園施設として大型の建築物,構造物か設置されるケースが多くなっているが,それら施設を公園施設として計画設計するに当たって配慮すべきことを述べよ。
- 既成市街地における再開発手法の課題を示し,円滑な整備を進めるための方策を述べよ。
- 都市における歩行者交通特性並びに歩行者交通施設計画のあり方について述べよ。
- 「緑のマスタープラン」と「都市緑化推進計画」との関係を踏まえ,「緑の基本計画」の概要について述べ,その策定に当たって配慮すべきことを具体的に説明せよ。
河川、砂防及び海岸
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について,技術的責任者として実際行った仕事のうちから1例を挙げ,技術的に説明し,現時点で評価して満足する点及び反省すべき点について説明するとともに今後の技術的課題について述べよ。
(1−2:選択問題)
次の10問題のうち,Aグループから1問題とBグループから2問題を選んで合計3問題について解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ2枚以内にまとめよ。)
(Aグループ)
- 源流から海岸域まで含めた流域・沿岸にわたる広域的な土砂管理のあり方について述べよ。
- 河川,ダム,砂防,海岸の分野における技術開発上の課題について論ぜよ。
(Bグループ)
- 外水及び降雨の堤防への浸透による破堤を防止するための,堤肪補強対策について述べよ。
- 多自然型川づくりについて,河川特性との関連において調査・計画,設計,施工上留意すべき事項について述べよ。
- 地震に対するダムの安全性の確保について,調査,設計上の考え方とその際に配慮すべき事項について述べよ。
- コンクリートダムの建設工法である柱状工法とRCD工法の継目工について,設計・施工上の特徴を対比して述べよ。
- 砂防施設を計画・設計・施工する際,環境に関して検討すべき点を述べよ。
- 地すべり対策における抑止工の計画・設計に当たって留意すべき事項について述べよ。
- 海岸域における砂浜の多面的な役割を列挙し,それらについて具体的に論ぜよ。
- 我が国の高潮対策の転機となった災害による高潮堤防の被災特性を記述するとともに,その後の設計法の変遷について述べよ。
港湾及び空港
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
(1) 港湾又は空港の分野において,あなたが実質的に係わった仕事のうち3例を選び,それぞれについて名称,実施時期,概要並びにあなたが担当した業務のうち,技術士としてふさわしいと思われる内容を記述せよ。
(2) 上記3例のうち1例について,特にあなたが直面した技術的問題とその対策について詳述し,その成功又は失敗の要因について,現在のあなたの考えで評価せよ。
(1−2:選択問題)
次の2問題について解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。)
- 最近の社会・経済情勢の動向を踏まえ,きたるべき新しい時代に対応した港湾又は空港の展開を図るうえで,重要と思われる事項を挙げそれについてあなたの考えを述べよ。
- 最近の港湾又は空港の調査,計画,設計及び施工の4分野から2つを選び,それぞれについて重要と思われる技術上の課題を1つずつ挙げ,現在とられている処理方法について記述し,さらに,これら課題の解決の方向について記述せよ。
電力土木
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について,体験した業務のうち,技術士に最もふさわしいと考えるものを選び,下記の項目について詳しく述べよ。
(1)業務の目的及び内容
(2)業務におけるあなたの役割
(3)特に苦心した事項
(4)業務に対する反省あるいは評価
(1−2:選択問題)
次の2問題について解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号及び設問番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。)
- 次の2設問のうち1設問を選んで解答せよ。
- 電力土木分野における品質の確保は,土木技術者として基本的な命題であるが,一方,新たな競争の時代の中でコストダウンもまた大きな命題として課されている。この品質の確保とコストダウンをどのようにとらえるか,あなたの意見を述べよ。
- 電力土木設備の耐震設計の現状を概説し,今後,地震に対する防災体制や耐震設計はどうあるべきか,あなたの意見を述べよ。
- 次の6設問のうち1設問を選んで解答せよ。
- 水力発電所の再開発を進めるに当たっての問題点と技術的な対応策について述べよ。
- ダムの最近の建設技術について具体例を挙げて述べよ。
- 電力土木設備の保守管理上の課題と技術的対応策について述べよ。
- 水力発電所の水路工作物あるいは火力・原子力発電所の冷却水施設のいずれかについて,その計画・設計・施工上の留意点と今後の課題について述べよ。
- 電力流通設備の計画・設計・施工上の留意点と今後の課題について述べよ。
- 電力土木設備の環境調査,環境保全対策について,具体的事例を挙げて述べよ。
道路
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に証人した「専門とする事項」について,あなたが技術的責任者として実際に行った仕事のうち,技術士にふさわしいと思われるものをいくつか略記せよ。
さらに,そのうち1つを選び,その業務内容,あなたの役割について述べるとともに,技術的問題点,あなたがとった措置並びに現在の技術水準からみた評価と反省について詳述せよ。
(1−2:選択問題)
次の6問題のうち2問題を解答せよ。ただし,2問題のうち1−2−1はすべての受験者に共通の問題とし,他の1問題は1−2−2以下から選択すること。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。)
- 都市部における道路の渋滞対策について,道路整備と交通需要マネージメントの両面から述べよ。
- 道路構造令における道路の種紙区分について論じ,今後の道路整備に当たって問題と考える点についてあなたの意見を述べよ。
- 道路構造を決定する際に,長大切土のり面を選定する条件並びにその設計,施工上の留意点を述べよ。
- 排水性舗装の特徴,効果を述べるとともに,課題とその対策について述べよ。
- 道路緑化の意義を列挙し,緑化の計画に当たって留意すべき点を述べよ。
- 道路交通システムの高度情報化について述べるとともに,今後のあり方についてあなたの意見を述べよ。
鉄道
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に記入したF専門とする事項」について,あなたがこれまでに技術責任者として行った業務のうち技術士にふさわしいと思われるものをIつ挙げ,その内容について詳述し,現時点において再評価を加えよ。
(1−2:選択問題)
次の13問題のうち2問題を選んで解答せよ。ただし,Aグループから1問題,Bグループから1問題を選ぶこと。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。
(Aグループ)
- 将来の社会経済情勢の変化を展望し,交通体系における幹線鉄道の特性,役割について述べよ。
- 大都市における鉄道の到達時間短縮を図るうえで検討すべき諸問題とその解決策について述べよ。
- 鉄道の設備投資に当たり,鉄道経営への負担を軽減する方策について述べよ。
(Bグループ)
- 線路選定に当たり,線路中心線を決める場合に考慮すべき事項について説明せよ。
- 第三セクター鉄道とは何か,出現するに至った経緯,目的,事業内容等について述べよ。
- 駅部の立体化計画に伴って,留意すべき重要事項を列挙し説明せよ。
- 大都市の鉄道における通勤通学輸送の現状及び将来について記し,今後望まれるソフト・ハード面の対応策について述べよ。
- 鉄道構造物の地震対策を実施するに当たり,重要と考えられる事項についてあなたの意見を述べよ。
- 軟弱地盤において,鉄道構造物を建設する場合,設計,施工に配慮すべき事項について述べよ。
- 鉄道構造物の効率的かつ的確なメンテナンスについて重要と考えられる事項を列挙し説明せよ。
- 線路の各種検査の高精度化,高効率化か求められているが,これを実現するための技術的方策について述べよ。
- 既設線軌道の省力化構造に関して,その種類と特性について記し,適応性に関して意見を述べよ。
- 21世紀を展望し,現行の線路保守における問題点とその解決策について述べよ。
トンネル
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について,あなたが技術的責任者として体験した仕事のうち,特車できる事例を2つ選び,それぞれについて下記の事項を記述せよ。
(1)仕事の内容についての技術的な説明(どのような課題かあり,どう処理したカヽ,成功した点あるいは失敗した点を明記し,時期・場所・技術的責任者としていかに係わったかなどを付記すること。)
(2)技術的事項に関して,現在の技術水準における批判と将来展望
(1−2:選択問題)
次の8問題のうち3問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ2枚以内にまとめよ。)
- シールド工法に求められている技術開発を列挙し,そのうち3項目について開発課題を述べよ。
- シールドトンネルの防水対策について述べよ。
- 開削トンネル工事において,既設構造物のアンダーピニングを行う場合の方式を挙げ,それぞれの特徴を述べよ。
- 山岳トンネルにおける高速化施工について述べよ。
- 山岳トンネルの掘削に伴って生じる地表面沈下防止対策について述べよ。
- 山岳トンネルにおける地下水の枯渇対策について述べよ。
- 供用中のトンネルの変状について考えられる原因を挙げ,その対策を述べよ。
- 一方交通道路トンネルにおける換気の方式や規模を決定するうえでの一般的な考え方を述べよ。
施工計画、施工設備及び積算
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたの「専門とする事項」について,あなたが技術的責任者として体験した業務に関し,技術士にふさわしいと思われるもの2例を挙げ,下記6項目により説明せよ。
(1)工事名,場所,時期
(2)あなたの地位と担当内容
(3)工事の概要
(4)その業務について,技術的な問題点と,あなたがとった解決策とその効果
(5)技術的事項に対する現時点からみた批判
(6)技術士にふさわしいと思う理由
(1−2:選択問題)
次の15問題のうち2問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。)
- 市街地の大規模掘削を倅う建設工事において,既設のライフラインを確保するため,施工計画上留意すべき点を述べよ。
- 鉄筋コンクリート構造物の劣化要因を概説し,耐久性確保のだめに施工計画上の留意点を述べよ。
- 4車線道路上に,1経間で横断して架設する2車線道路橋(コンクリート系橋梁)について,既設道路の状況(例えば交通量の多い場合,少ない場合など)に応じた架設法を複数通り挙げ,施工計画上の留意点を述べよ。
- 河川敷内において,深さ10m程度の橋脚基礎の根堀りを締切り工法によって行う場合,対象地盤の土質別に(例えば,粘性上の場合,砂質土の場合等)施工計画上の留意点を述べよ。
- 外洋に面した港湾の防波堤に用いられるケーソンの据付けについて,必要な事前調査及び施工計画を概説し,留意すべき点を述べよ。
- 在来鉄道(低盛土区間)に近接して,ラーメン式高架橋を建設する場合,施工計画上留意すべき点を述べよ。
- 道路土工事において,軟弱地盤上に盛土を築造する場合の動態観測について述べよ。
- 供用中の2車線道路を4車線化する拡幅工事において,切土部(高さ15〜30m)の施工に当たり,留意すべき事項を述べよ。
- コンクリートダムとフィルダムの施工特性を対比し,それぞれの施工設備計画と施工計画上の留意すべき事項を述べよ。
- ダム本体敷に施工するコンソリデーショングラウチング又はブランケットグラウチングのいずれか1つを選び,施工管理上留意すべき点とその対策について述べよ。
- 山岳トンネルエ事における計測の目的と実施に当たっての留意点について述べよ。
- シールドトンネルの裏込め注人工の目的と施工上の留意点及び注入材の選定と品質管理について述べよ。
- 公共工事の積算体系の現状を説明し,今後の検討課題について2,点以上挙げ見解を述べよ。
- 見積りから工事完成までの各段階で必要となる工事費算出の目的と留意事項を述べよ。
- 市場単価方式による積算について,従来の手法と比較してその概要と特徴を述べよ。
建設環境
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(1−1:経験論文)
次の問題について解答せよ。(答案用紙5枚以内にまとめよ。)
あなたが実際に行った建設環境に関する業務について,下記の設問に答えよ。
(1)技術士の業務としてふさわしいと考えられるものを3つ挙げ,それぞれの業務の技術的内容を簡潔に記述せよ。
(2) (1)項に挙げた業務の中から1つを選び,技術的な課題について詳しく述べるとともに,その解決に当たってあなたが考慮した複数の技術的対応策及びあなたが採用した解決策とその採用の理由について述べよ。
(2) (2)項の内容について,現時点での技術的な評価及び今後の課題について述べよ。
(1−2:選択問題)
次の8問題のうち2問題を選んで解答せよ。ただし,1問題はAグループのうちから,他の1問題はBグループのうちから選ぶこと。(緑色の答案用紙を使用し,問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し,それぞれ3枚以内にまとめよ。)
(Aグループ)
- あなたの得意とする建設分野での環境影響評価において,予測及び評価を行う環境要素を列挙し,現況調査,予測及び評価それぞれの技術的課題について論ぜよ。
- あなたの得意とする建設分野における近年の環境技術開発の動向を全般的に述べ,具体的な例について,現在の課題と今後の開発を進めるべき方向を論ぜよ。
(Bグループ)
- 我が国の大気汚染の現状を述べ,あなたの得意とする建設分野において大気汚染の改善のために考えられる対策を列挙し,これを進めるうえでの留意点について論ぜよ。
- 河川・湖沼・海域など公共用水域の水質改善のための施策の現状を体系的に整理し,具体的な例について解決すべき技術的課題を論ぜよ。
- あなたの得意とする建設分野における騒音対策を分類整理し,それぞれの効果と,活用に当たって配慮すべき点について具体的に論ぜよ。
- あなたの得意とする建設分野において,良好な景観形成という観点から,施設の計画・設計上留意すべき点について具体的に論ぜよ。
- あなたの得意とする建設分野において,自然環境の保全及び剔出の観点から緑化の果たす役割について述べるとともに,計画・設計上留意すべき点について具体的に論ぜよ。
- あなたの得意とする建設分野におけるリサイクル・省資源の現状と技術的課題について論ぜよ。