筆記試験対策〜選択科目(問題V) 最終更新:2023.07.06
TopPage 試験概要 過去問題 出願対策 問題T 問題U 口頭試験 体験記

=CONTENTS=
1.出題内容
2.問題対策
3.部門・科目別の出題傾向と対策

 問題Vの課題解決問題対策について、建設部門を中心に記しています。
 出題内容の予想もしていますが、これは「絶対こうなる」というものではなく、あくまで私の予想です。ただ、技術士会から公表された資料を素直に読むとこういうことだよね、という、それなりに根拠のあるものではあります。
 なお、受験対策は人それぞれです。それぞれの立場で、ポイントは変わってきます。また、若年層・熟年層でも変わってきます。 うのみにするのではなく、参考にできるところは参考にするというスタンスでお読みください。

答案用紙はA4サイズ・600字詰めです。
模擬練習用答案用紙を用意しましたので、お使いください。
ダウンロード時は1ページですが、1枚目を超えると自動的に2枚目が現われます。
なお、この答案用紙はすごろくさんよりご提供いただいたものです。
問題3答案用紙 旧版Word用はこちら

1.出題内容

 選択科目のうち問題Vは、選択科目に関する問題解決能力と課題遂行能力を問います。答案は記述式で、600字詰め答案用紙3枚以内です。

問題Vの内容

概念 問題解決能力及び課題遂行能力
社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力
出題内容 社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。
評価項目 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーションの各項目

評価項目 筆記試験における
評価内容
T U-1 U-2 V
専門的学識 基本知識理解
理解レベル   @基本 @業務  
問題解決 課題抽出 @     @
方策提起 A     A
評価 新たなリスク B     B
技術者倫理 社会的認識 C      
マネジメント 業務遂行手順     A  
コミュニケーション 的確表現
リーダーシップ 関係者調整     B  
※表中の丸数字は設問番号です

  1. 出題形式
    2019年度の問題Tの問題文を比較してみましょう。

    (建設部門道路科目 問題V-1) (建設部門道路科目 問題V-2)
    2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な運営には,大会関係者及び観客の輸送を安全,円滑に行うことが求められるため,高度な交通マネジメントが必要である。このような状況を踏まえ,交通マネジメントの実施計画を策定する道路技術者として,以下の問いに答えよ。

    (1) 平時の交通処理能力を大幅に上回る大会期間中の交通需要に対して,技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
    (2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
    (3) (2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
    橋梁, トンネル等の道路構造物については,平成25年から平成26年にかけての道路法,同施行令及び同施行規則の改正を経て,平成26年度に策定された定期点検要領等に沿って,各道路管理者において点検が実施されており,平成30年度で一巡回の定期点検が完了したところである。道路構造物のメンテナンスを担当する技術者として,以下の問いに答えよ。

    (1) 地方公共団体が, 二巡回となる道路橋の定期点検を実施するに当たって,技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
    (2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
    (3) (2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述ベよ。

    (機械部門機械設計科目 問題V-1) (機械部門機械設計科目 問題V-2)
    我が国では2010年から2025年までの15年間で,社会全体の高齢化率(65歳以上人口の割合)が23%から30%に大幅に上昇すると予想されている。2025年時点で介護職員は34万人不足する見込みである。このような状況の中で,高齢者の移動,入浴,排泄,他の支援の際に,介護者の負担を軽減するための介護機器,歩行等を補助する介護機器,認知症の人を見守る介護機器などが開発されている。新たな介護機器を開発し,普及させるには,介護される高齢者と介護者の双方のニーズを把握し,それに応じた機器を開発することが必要である。今後もこのような介護機器の役割はますます重要になると考えられ,その開発には最新のロボット技術や情報処理技術などの活用が期待されている。

    (1) 介護機器の開発・設計・導入・普及に関して,具体的な介護機器の例を1つ挙げ,機械設計の技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
    (2) 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を 1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
    (3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
    工業製品の設計・生産・販売のグローパル化の進展に伴い,国際標準化に関する取組の重要性が増している。例えば, JISや社内規格等の国内規格をそのまま使い続けることがビジネス上のリスクとなる可能性があり,国際規格との整合を考慮、して圏内規格を新たに整備あるいは更新することが必要になる場合も考えられる。このような状況を考慮、して,以下の問いに答えよ。





    (1) 具体的な製品の例を1つ挙げ,機械設計技術者としての立場で多面的な観点から国際標準化に関する課題を抽出し分析せよ。
    (2) 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を 1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
    (3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。

    赤字の部分は問題V-1でもV-2でも同じです。つまり出題テーマが変化するだけで各設問で問われることは変わらないのです。この点は2020年度も変わりありません。
     設問1:課題の抽出
     設問2:解決策の提示
     設問3:新たなリスクとその対策
    ということですね。まあつまり問題Tの設問4がなくなっただけで、後は同じです。

  2. 評価内容(コンピテンシー)の内容
    採点基準(コンピテンシー)については問題Tのところで解説しているので省略しますが、問題Tが受験部門全般にわたる専門知識等を求められたのに対して、問題Vは受験科目に関する専門知識になります。この点は異なりますので、問題TとVの区別をしっかりつけてください。

    例:建設部門において災害がテーマであった場合の科目別のテーマ
    科目 考えるべき支点・テーマ
    土質基礎 斜面崩壊や液状化
    鋼コン 地震動等の外力による構造物の損傷
    都市計画 防災都市作り
    河川砂防 水害や津波・高潮、斜面災害、土砂災害など
    道路 避難路確保、物流幹線のリダンダンシー
    施工計画 災害復旧・復興の担い手となる
    建設環境 防災と環境の両立や防潮林
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2.問題対策

 問題対策としては、問題Tと同じく、以下の4段階で準備されることをお勧めします。
  1. 社会的重要テーマを絞り込む ※基本的に問題Tと同じです
    問題Tと同じく、出題テーマは専門分野と社会経済との関わりといったもの、つまりは社会的重要テーマが出題テーマとして考えられます。ただし、問題Tは部門全体がテーマの範囲でしたが、問題Vは選択科目がテーマの範囲となります。たとえば災害がテーマであれば、建設部門の中でも土質基礎科目は斜面崩壊や液状化などがテーマになるでしょうし、鋼構造コンクリートは地震動等の外力による構造物の損傷がテーマになるでしょう。都市計画であれば防災都市作りが、河川砂防であれば水害や津波・高潮などもテーマになるでしょう。建設環境であれば防災と環境の両立や防潮林などが取り上げられるでしょう。部門全体を対象とした問題Tであれば、もっと大枠の防災減災のあり方などを取り上げ、科目横断的に(というか科目にこだわらず)提案することができますが、選択科目を出題範囲とする問題Vでは、「その科目ならではの切り口」になるものと思われます。
    そして、問題Vは2018年度までと基本的に変わっていないことを踏まえれば、これまでの出題傾向から今年出題される可能性の高い重点的テーマをある程度絞り込むことができます。

  2. 知識を蓄える ※基本的に問題Tと同じです
    社会的重要テーマについての知識を蓄えないと、そもそも書くネタがなく、高評価答案は作れません。
    知識を蓄えるためには、次の2段階ステップでの取り組みがお勧めです。
    1. 白書等の文献(建設部門であれば日経コンストラクション等もお勧め)やこのセミナーテキスト・動画等の、「重要テーマについてざっくり説明している資料」でまず大枠を理解する。
    2. 建設部門であれば国交省や国総研、各種専門誌、さらにはネット情報等で、さらに一歩深い情報を得て、知識を深める。特に国土交通白書は、現状と施策については紹介してあるものの、課題解決に関わるロジック、すなわち現状からどのようにして施策につながっていくのかという部分の説明が薄いので、課題抽出分析→解決の方向性→具体策といったストーリーを理解しようと思うと、白書だけでは不足。

  3. ロジック構成を考える(課題解決の視点で主要施策と実現策までの流れを整理する) ※問題Tと同じです
    (2)で蓄えた知識を活用して、@課題抽出→A課題分析→B解決策の提案→C新たなリスク抽出→Dその対策というロジック構成を考えます。
    文章を書くこととロジックを考えることを同時にやったりせず、まずロジック構成を整理して書くべきことを全部決めてから文章を書くことが重要です。
    Bは現実の施策等に一致することが望ましいと思われます。
    Cは、2013〜2018年度の問題Vの設問3に見られた「解決策実現に向けてさらに一歩踏み込んだ、さらなる具体策」に近いものになるでしょう。すなわち、「白書に書いてあること」、いわば「国等が提唱する大きな方向性、スタンダード」なので、これを地域や現場で実現しようとすると様々な問題が出てきます。たとえば老朽化インフラの予防保全であれば、その担い手はどうするのかとか、予防保全に転換するためには現に損傷しているインフラを全部修復しないといけないが、そのための予算がそもそもないとかいったことです。ちなみにCは専門技術的視野だけにならず、幅広い視野で考えることが求められますが、これは「人・モノ・カネ」の視点で考えるようにするといいでしょう。
    そしてDはCへの対策なので、これが最終的な実現策になることもありますし、さらなる改善策になることもあるでしょう。また提案とは別の二次リスク対策になることもあると思います。いずれにせよ、これについては白書に書いてある内容から一歩先に進んで、実際に現場で実行されている施策等であることもあれば、受験生自身が実務の中で経験した実例を書いたほうがいいこともあるでしょう。
    以上の@〜Dは、骨子にまとめておくといいでしょう。なお、この骨子は経歴票の業務内容詳細(小論文)で用いたものと似ていますが、解決策提案で終わらず、新たなリスクとその対策まで考えているという点で異なります。

    問題 問題分析→課題抽出
    方策提起 新たなリスク その対策
    困ったこと
    重大性・困難性等について読み手が納得できるものがよい
    多様な視点が求められるので、技術だけでなく予算や担い手など幅広く考えるといい
    問題の発生原因・発生機構などを分析してなすべきこと(課題)を抽出 問題分析結果から必然的に求められる解決策
    基本的には実際の施策や取組みに沿ったものがいいと思わる
    解決策を提案したがための二次リスク、あるいは解決策実現に際してのボトルネック
    技術的なものだけでなく、コストや期間、リソースや合意形成、環境影響や安全など幅広く考えるとよい
    新たなリスクへの対応策
    実際の施策等を踏まえることが望ましい
    設問1 設問2 設問3

  4. 読みやすい文章を書く力を身につける ※基本的に問題Tと同じです
    最後は答案用紙に文章を書かねばなりません。後述の問題Uであれば、箇条書き等が有効なこともありますが、ロジック主体の問題T・Vでは、箇条書きだけではロジックをうまく表現できません。
    そうすると、簡潔明瞭で読みやすい文章を書く力が必要になってきます。従来の試験でもそれは必要なことでしたが、2019年度からは「コミュニケーション」という評価項目が明示されているので、採点者は読みにくい文章・わかりにくい文章に対してマイナス評価をすることができるようになっています。
    文章力を身につける即効的な方法はありませんが、お勧めは合格答案を読む・引用するということです。APEC-semiでは合格答案実例集を提供していますが、こういったものを活用し、複数の合格答案を読み、読みやすいと思ったもの、自分の文章の感性に合っていると思うものを選んで、これを「お手本」として文章を書いてみるといいでしょう。言い回しとか言葉の使い方などを「盗む」わけですね。さらには「写す」という作業を繰り返して文章スタイルを身につけて合格した人もいます。
    ロジック構成を考えることと、文章を書くことは、自分の頭の中にある答案イメージのアウトプットです。勉強をすること(このテキストを読むことや講義を聴講することを含みます)はインプットです。
    しかしインプットだけがんばってもアウトプットの練習をしないと高得点を取れる答案は作れません。インプットと同じくらいアウトプットの練習をしてください。

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3.部門・科目別の出題傾向と対策


  • 土質及び基礎
    • 2016年度は地質リスクとICT・生産性、2017年度は災害と生産性向上、2018年度は担い手不足に伴うイノベーションによる品質確保、防災減災老朽化対策、2019年度には維持管理(予防保全)と地盤の不確実性、2020年度はICT導入と防災減災、2021年度は環境問題に配慮した新技術開発・導入と維持管理出題。これを受けて、2022年度は地盤の不確実性・防災減災を中心に用意しておくといいと予測したが、生産性の向上と災害に対するリスク評価が出題された。
    • これを受けて、2023年度は地盤の不確実性と人材育成、維持管理のいずれかあるいはこれらが複合した問題が出される可能性が高いと思われる。地盤の不確実性は、自然の堆積物であることから不均質であること、それに加えて柔構造・水の影響を受けるといったことがあるため、既往データの有効活用やサウンディングや物理探査等を活用した補完調査といったものが必要である。そして人材育成は、そういった地盤の不確実性もあって経験工学判断のウェイトが高くなり、属人性が高いのが土質基礎分野の特徴なので、OJT&OFF-JTやナレッジマネジメントを積極的に導入する必要がある。維持管理は予防保全を原則とするが、ここでもコンクリート構造物と比較した場合に地盤は不均質で経験工学的判断を必要とする上に膨大にあるというように、常に同じような「土基礎科目だからこその特徴」を念頭に置くとよいと思われる。

  • 鋼構造コンクリート
    • 鋼構造については、2016年度は維持管理とインフラ海外展開、2017年度はICT・生産性向上と巨大災害、2018年度は維持管理と想定外外力、2019年度は労働災害と劣化・損傷という予想外の出題であった。
    • コンクリートについては、2016年度は初期欠陥防止と温暖化緩和策(変化球ばかり)、2017年度は生産性向上と維持管理、2018年度は防災減災と生産性向上、2019年度は海外インフラ整備、温暖化ガス削減が出題された。
    • 2020年度は鋼構造とコンクリートが統合され、BIM/CIMの活用と性能規定化の推進が出題された。鋼構造・コンクリートいずれについても生産性向上を予想していたのでその点では近い出題であったと思われる。
    • そして2021年度は新材料・新工法活用と予防保全型メンテナンス推進が出題されたため、2022年度は防災減災を中心に、省力化省人化・ICT活用といった生産性向上や検査、解析手法等を含む性能設計などについて準備しておくとよいと予想したが、維持管理と生産性向上(SCM)が出題された。生産性向上は切り口が多少違うものの予想通りであったが、維持管理が連続で出題されたのは予想外。
    • これらを受けて、2023年度は防災減災を中心に、特に省力化省人化・ICT活用といった視点での生産性向上や検査、解析手法等を含む性能設計などについて準備しておくとよいと思われる。想定外外力への対応や非破壊検査・AI活用点検など、鋼コン分野の特徴に着目した出題も考えられるので、様々な施策や技術について幅広く情報を収集して勉強しておくことが望ましいと思われる。

  • 都市計画
    • 1問は2015〜2019年度と5年連続コンパクトシティ関連(立地適正化計画や都市のスポンジ化)で、もう1問は2016年度が空き家対策、2017年度が市街化区域内農地、2018年度が被災地の復興まちづくり、2019年度は都市のスポンジ化と都市構造再編、2020年度はグリーンインフラとコミュニティ組織、2021年度はコロナ禍を踏まえた都市の課題と歴史遺産観光資源活用が出題されたので、2022年度は「1問はまちづくりに関する問題という点では従来と同じで、特に防災やテレワーク拠点などをどんどん追加していっている立地適正化計画が出題されやすくなっている」「もう1問はSDGsの視点すなわち「住み続けられるまち」の視点で、災害(木造家屋密集地、液状化、都市水害など)に強いまち、高齢者に優しいまち(グリーンスローモビリティなどを含む)、効率的なインフラの維持管理ができているまち、そしてスマートシティなど、様々な切り口が考えられる」と予想していたが、駅まち空間再構築と大規模住宅団地の再生が出題された。コンパクト+ネットワークと持続性という視点は予想通りだったが、具体的な切り口がいずれも予想外。
    • これを受けると2023年度は、これまでと同じく1問はまちづくり(コンパクト+ネットワーク、立地適正化計画)に関する問題、もう1問はSDGsの視点すなわち「住み続けられるまち」の視点での出題が続くと考えられる。まちづくりのほうは防災やテレワーク拠点・二地域居住などの切り口、持続可能性のほうは災害(木造家屋密集地、液状化、都市水害など)に強いまち、高齢者に優しいまち(グリーンスローモビリティなどを含む)、分散型エネルギーやスマートシティなど、様々な切り口が考えられるので、いろいろな施策や取り組みを幅広く勉強しておくことが求められると思われる。

  • 河川砂防
    • 2016年度はICTと災害、2017年度はICT・生産性向上と維持管理(ストック活用)、2018年度はICT活用、災害ソフト対策、2019年度は自然災害時の防災重要インフラ機能維持と西日本豪雨を踏まえた減災対策、2020年度はデータプラットフォームを前提としたICT活用と総合的な土砂管理が出題されたのを受けて、2021年度は「災害ソフト対策が再び取り上げられる可能性は十分あり、ストック効果の最大化にフォーカスした出題も考えられる。またもう1問はSDGsを踏まえて環境面にシフトした出題も考えておくとよい」としていたが、水防分野での遠隔化と地震津波による水防対策施設被災状況把握におけるのセンシング情報活用が出題され、かなり予想外であった。
    • 2022年度は引き続き災害関連問題(AIを含むICT活用を含めたソフト対策を中心に)、維持管理問題(特にストック効果)、土砂供給や景観など環境配慮系問題について準備しておくといいのではないかと思われる。

  • 港湾空港
    • 2016年度は人流・物流(V-1として3年連続)と維持管理、2017年度は民営化と災害、2018年度は生産性革命と工期遅延挽回方法、2019年度はインフラシステム輸出とライフサイクルコスト縮減、2020年度はインバウンド対応と担い手不足対応(生産性向上)つまり人流とICT活用、2021年度は港湾空港の地方の経済活性化への貢献と脱炭素化の出題であったのを踏まえて、2022年度は災害(台風21号に伴う高潮被害等を踏まえた出題やBCP)、ICT活用をさらに進めた生産性革命プロジェクト諸施策等と予想していたところ、国際物流・人流に着目した地域経済振興と護岸等の耐震性調査・耐震改良が出題され、災害は高潮等ではなく地震で若干予想外、アフターコロナの国際物流人流はちょっと時期尚早ではないかと感じる予想外の出題であった。
    • 2023年度はICT活用をさらに進めた生産性革命プロジェクト諸施策等、維持管理関連を中心に準備しておくといいのではないかと思われる。

  • 電力土木
    • 災害と維持管理が二大テーマで、2016年度は災害、2017年度は維持管理(災害の視点とリプレース)、2018年度は経年劣化対策と不適切な品質管理・コンプライアンス、2019年度は電力土木施設の維持管理運用と技術継承、2020年度は環境負荷低減と維持管理運用、2021年度は人材育成と維持管理が出題された。これを踏まえて2022年度は災害(特に電力供給継続の視点でBCP的に考える)と生産性向上(ICT活用による担い手不足に対応した効率的な災害対策や維持管理など)と予想したが、気候変動による外力増大対応維持管理と再生可能エネルギー電源計画における合意形成が出題され、災害は予想通りであったが、合意形成は予想外であった。
    • 2023年度は維持管理とICT活用による生産性向上について準備しておくといいのではないかと思われる。

  • 道路
    • 2016年度はメンテサイクルと事業評価、2017年度は暫定2車線と地震時緊急輸送道路、2018年度は高速道路が物流に果たす役割と大雪による交通障害、2019年度は東京オリパラ開催時の交通マネジメントと2巡目橋梁点検、2020年度は自転車の活用推進と防災対策、2021年度は降雪に伴う大規模車両滞留防止と暫定2車線が出題されたことから、2022年度はコロナ禍を踏まえた地域公共交通のあり方や「居心地が良く歩きたくなるまちなか」のための車線減少道路空間再構築、ほこみちといった、生活交通・生活空間に関した出題、物流デジタル化や次世代モビリティなどのICT活用、予防保全型維持管理といったものを予想していたが、多様化するニーズへの対応(ウォーカブルなど)と2巡目定期点検を踏まえた高速道路の維持管理が出題され、おおむね予想の範囲内であった。
    • 2023年度は、コロナ禍を踏まえた地域公共交通のあり方や物流デジタル化や次世代モビリティなどのICT活用、災害に対する強靱性などを中心に準備を進めておくといいのではないかと思われる。
    • 問題Uも含めて行政目線での出題・タイムリーな出題が目立つ。施策をどれだけ知っているかが勝負になってくる傾向が強いので、国交省HP等で道路行政について理解を深めておくべき。

  • 鉄道
    • 2016年度は駅改良と生産性、2017年度は豪雨対策と地震防災減災、2018年度は駅・駅周辺整備、鉄道施設の維持管理、2019年度は都市鉄道における施設整備、地方の鉄道施設の維持管理、2020年度は水害に対する鉄道施設強化と都市鉄道における定時制の強化、2021年度は保守の効率化なども踏まえた工事作業時間確保と地域鉄道での列車脱線事故防止が出題されたことから、2022年度はコロナ禍を踏まえた地域公共交通(まちづくりや他の公共交通機関とも連携した地域公共交通計画)、生産性向上(2021年度問題でも取上げられた保守効率化も含め、ICT活用による効率的な維持管理や働き方改革対応がコロナ禍でいっそう進む。さらにテレワークや5G活用遠隔操作など)と予想していたが、鉄道架線橋梁の災害対策とコロナ禍を踏まえた鉄道工事コスト縮減が出題され、後者は生産性向上という点で予想の範囲内であったが、災害は予想外であった。
    • 2023年度は再度コロナ禍を踏まえた地域公共交通(まちづくりや他の公共交通機関とも連携した地域公共交通計画)と維持管理(地方鉄道だけでなく、都市鉄道も含めて老朽化に伴う運行トラブル多発を踏まえて)および踏切事故(列車対人、列車対車両)対策について準備しておくといいのではないかと思われる。

  • トンネル
    • 2016年度は災害と品質確保(生産性や教育?)、2017年度は環境(低炭素・自然共生)と生産性向上、2018年度はメンテナンスサイクル(ただし災害や人口減少、国際競争にも言及させる)と環境保全、2019年度は労働・公衆災害防止とトンネルの安全性・公益性・品質確保、2020年度は補助工法の要否判断(福岡地下鉄を踏まえたか?)と状態変化に伴う変状リスク、2021年度は山岳トンネルで特殊地山、シールド・開削でトンネル要求性能低下リスク低減が出題されたのを踏まえ、2022年度は維持管理と技術継承・生産性向上(ICT活用による施工や維持管理)と予想していたが、山岳トンネルはトンネル工事の周辺環境影響、シールド・開削は様々な要素を作用としての評価が出題され、2問目は予想の範囲内といえなくもなかったが、1問目の環境は予想外であった。
    • 社会的重要テーマでの出題という本来の問題Vとしてみると、2023年度は技術継承・生産性向上(ICT活用による施工や維持管理)を中心に、地質リスクに対する備えやICT活用に関する出題が考えられる。

  • 施工計画
    • 2016年度は労働力不足と杭データ流用を受けての品質確保、2017年度は民活とi-Con、2018年度は労働災害と生産性向上、2019年度は技能労働者の労働環境と建設リサイクル、2020年度は過疎地での維持管理と担い手確保育成、2021年度は週休二日が前提の多工種工事の仮想問題と適正価格入札が出題されたのを踏まえ、2022年度はコロナ禍を反映したテレワークや遠隔操作やi-Construction・BIM/CIM・建設DX等、さらには働き方改革実現の視点でのICT活用と生産性向上、人口減少少子高齢化対応、災害(早期の災害復旧貢献)といった分野を予想したが、災害時の応急復旧工事と建設生産プロセスにおける課題解決(担い手不足や老朽化インフラ維持管理を中心にするものと思われるが、生産性向上は除く)が出題され、1問目は長年予想し続けた災害がついに出題されたが、2問目は非常に切り口が幅広い一方でICTは除くという条件で予想外。とっつきにくかったと思われる。
    • 2023年度は、2022年度とは逆にICT活用(コロナ禍を反映したテレワークや遠隔操作といった視点、あるいはi-Construction・BIM/CIM・建設DX等の視点、さらには働き方改革実現の視点でのICT活用と生産性向上(老朽化インフラ補修補強工事を含む)といった分野について考えておくとよいと思われる。2022年度問題TのDXの問題を施工計画科目にブレイクダウンして考察しておくことがお勧め。

  • 建設環境
    • 2016年度は温暖化適応策と災害復旧復興における環境配慮、2017年度は生態系ネットワークと再生可能エネルギー、2018年度はグリーンインフラを組み合わせた防災・減災とエコシティ、2019年度は生物多様性の保全再生と都市と緑・農が共生するまちづくり、2020年度はヒートアイランド現象とグリーンインフラ、2021年度は生態系ネットワークの空間配置と低炭素・脱炭素まちづくりが出題されたのを踏まえ、2022年度はICT活用(スマートシティ、再エネ、スマート一次産業など)、コロナ禍での働き方・住まい方・観光の変化なども踏まえた市域循環共生圏といった方向の出題を中心に、防災や老朽化インフラ維持管理と環境保全の両立などを予想したが、河川基軸の生態系ネットワークとコロナ後のグリーンリカバリーが出題され、2問目は予想の範囲内であった。
    • 2023年度は2022年度V-2をさらに進めたICT活用(スマートシティ、再エネ、スマート一次産業など)と地域市域循環共生圏、歴史風致や景観形成を含めた地域の活性化、防災や老朽化インフラ維持管理と環境保全の両立などについても勉強しておくといいと思われる。国土交通白書だけでなく環境白書等もよく読んでおくとよいと考える。

  • 上下水道部門・上工水
    • 2016年度は水源・浄水場・送配水システムにおける安全で美味しい水の供給困難要因と熊本地震を受けた水道の地震対策、2017年度は水循環基本法・基本計画と水道事業の基盤強化と、タイムリーな問題と普遍的な問題が混在、2018年度は水道事業持続のため事業体が行うべき取組と、原水水質汚濁が進み施設能力も過大となった浄水場更新計画、2019年度は安全・安心な水道水の供給と水道施設の再構築、2020年度は配水区域再編と内外環境変化に対応した浄水施設更新機能強化、2021年度は水道施設監視制御システム整備と広域連携が出題されたことから、2022年度は災害や施設老朽化等の中での安全安心で美味しい水道水供給の持続、ICT/IoT活用による効率的な水道インフラ管理、都市集約化や過疎化といったまちづくりの課題と連携した水道インフラのあり方などについて準備しておくべきと述べていたが、収支維持が厳しい水道事業体における経営戦略改定とコンクリート構造物水道施設の維持管理について出題され、おおむね予想の範囲内であったと思われる。
    • これらを踏まえると、これまでと同様、災害(特に局所的豪雨)や担い手不足の中での安全安心で美味しい水道水供給の持続、ICT/IoT活用による効率的な水道インフラ管理、都市集約化や過疎化等のまちづくり課題と連携した水道インフラのあり方などについて準備しておくべきと思われる。

  • 上下水道部門・下水
    • 2016年度は農集排の下水道統合判断(仮想事例)と管路施設維持管理、2017年度は地震による下水処理場機能喪失と雨水排除能力不足&老朽化の対応(いずれも仮想事例)、2018年度は浸水災害対策と下水処理場における地域バイオマス受け入れ計画、2019年度は既存施設を活用した高度処理の導入と管渠の老朽化対策、2020年度は気候変動を踏まえた浸水対策と施設や維持管理、事務等の共同化、2021年度は内水ハザードマップとICT活用による下水道事業持続性確保が出題されたことから、2022年度は災害・老朽化・利用人口減少・担い手不足高齢化といった下水道事業継続リスクがあり、働き方改革やSDGs・環境配慮が求められる中、ICT/IoT活用や人材育成技術継承、雨水処理、予防保全等による下水道事業持続性確保した維持管理や事業継続が重要と述べたが、流域下水道処理区への編入と浄化槽汚泥とし尿の共同処理が出題され、予想以上に具体的な仮想事例条件ではあるものの、予想の範囲内ではあったと思われる。
    • 2023年度は同様に、災害や老朽化、担い手不足高齢化といった中での下水道事業継続、働き方改革やSDGs・環境配慮対応、ICT/IoT活用や人材育成技術継承といたことについて理解を深め、仮想事例付与条件の読み取り力も過去問題でトレーニングを積んでおくといいのではないかと思われる。

  • 衛生工学部門・廃棄物・資源循環:旧・廃棄物管理
    • 2016年度は廃棄物エネ活用と処理広域化、2017年度は資源エネ利活用地域貢献と労災防止、2018年度はエネ回収とAI/IoT活用というように、1問目がエネルギー活用を中心とした出題、2問目が処理施設運営関連の出題が続いていたが、2019年度からは、2019年度が廃棄物処理の地域循環共生圏と超高齢化社会対応、2020年度が廃棄物処理場の今日的な環境課題と廃棄物処理施設の地域防災拠点化、2021年度が災害や感染症の中での廃棄物処理事業継続と廃プラ処理、2022年度が財政状況が厳しい中での廃棄物処理施設更新と循環経済への移行というように出題傾向が明瞭に変化。
    • 同様の傾向が続けば、2022年度に述べたのと同じく、1問は環境の側面からの出題、もう1問は廃棄物処理の拡大的な社会的役割・持続性確保が予想されるので、環境白書やSDGsの視点で知見・ロジック展開の準備を準備しておくべきと思われる。環境側面問題はGHGゼロに向けた再エネ(スマートシティやVPPなども含んで考える)にも注意。2018年度までのエネルギー活用問題も参考になるのではないかと思われる。社会的役割・持続性確保はG20大阪サミットでの大阪ブルー・オーシャン・ビジョンやレジ袋有料化なども踏まえた減量化やリサククル率向上なども注意。

  • 農業部門・農業農村工学:旧・農業土木
    • 2016年度は大区画化と水利施設、2017年度は農地・水利施設(基盤整備全般)とパイプライン、2018年度はため池の防災・減災対策と新たな農業水利システムの構築、2019年度は農業水利施設の効率的保全、大規模都市利用型農業展開ほ場整備計画、2020年度は新たな農業水利システムの構築と災害リスクの高まりへの対応(排水事業におけるポンプ場更新という非常に具体的な仮想事例)、2021年度はストック適正化やスマート農業に対応した水利システム再構築と環境に配慮した農地整備が出題されたのを踏まえ、2022年度はICT活用や働き方改革、さらにコロナ禍の中での二地域居住や移住も含めた生産性向上と農山村活性化という農業部門全体の重大テーマの中で生産基盤整備(農業土木)を中心とした視点で、農地整備(大区画化・水田汎用化)や水利施設をテーマとしつつ、ICT活用や環境配慮・地域づくりといった広い視点・先進的な視点での記述を求める問題が続くと予想していたが、水田農業の構造改革に向けた農地整備(大区画化・汎用化の水深やスマート農業)と農村の防災減災対策について出題され、1問目は予想の範囲内であった。
    • これを踏まえると、2023年度は引き続き、農地整備(大区画化・水田汎用化)や水利施設をテーマとしつつ、ICT活用や環境配慮・地域づくりといった広い視点・先進的な視点での記述を求める問題が続くと思われる。その一方で、老朽化農業インフラの維持管理などについても準備を進めておくことが望ましいと思われる。
    • いずれにせよ、問題T対策も含めて、農業部門全体を見渡した俯瞰的視野(上記視点に経営の視点も含め、大規模営農や6次産業化などにも言及した視野)での農村活性化・持続性が語れるように情報を収集し、理解・考察を深めておく必要があろう。

  • 応用理学部門・地質
    • 2016年度は理解不足による社会問題化と地層処分、2017年度はインフラ整備のICT適用とトランスサイエンス問題、2018年度は地盤情報等の集積と利活用、失敗事例のナレッジマネジメント、2019年度は自然災害への対応とエネルギーミックス、2020年度は地質図の品質向上と防災減災(防災意識社会への転換)、2021年度は工事段階での想定外地盤状況確認防止と火山防災出題されたことを踏まえ、2022年度は災害関係問題とICT活用や技術継承・人材育成といったところを重視すべきではないかと述べていたところ、建設発生土の有効利用と不確実性の評価が出題され、不確実性が災害に関係が深いことを踏まえても、総じて予想外であった。
    • 1問はやはり災害関係問題の可能性が高いと思われる。地質科目なので土木地質の視点で地震・津波あるいは土砂災害・斜面崩壊・地すべりといったものを念頭に置いて、業務だけでなく災害に強い社会づくり(意識啓発を含む)や技術開発(ICT活用含む)・人材育成など幅広い視点で考察しておくといいのではないかと思われる。
    • もう1問は幅広いジャンルから出題されているので予想しにくいが、やはりICT活用や技術継承・人材育成といったところを重視すべきではないかと思われる。
    • 応用理学部門は、特定分野の「技術バカ」「専門博士」になってしまわず、異分野の技術者との協働や総合的視野で複合化した科学技術をマネジメントすべきという資質要求が強いので、専門分野における知見の「深さ」よりも、分野横断的な知見の「広さ」をアピールできるようにするとよい。
    • 科学技術白書は必読。

  • 環境部門・環境保全計画
    • 2016年度は森里川海生態系保全と自動車エネルギー低炭素化対策、2017年度は温暖化ガス削減対策と多様な主体への環境保全普及啓発、2018年度は温暖化ガス排出削減シナリオと生物多様性、2019年度は地域気候変動適応計画と海洋プラスチック問題、2020年度は洋上風力発電所と災害に伴う有害物質漏洩、2021年度はカーボンニュートラル実現策とバイオレメディエーションが出題されたことを踏まえ、2022年度は低炭素社会・持続可能性社会と生活環境汚染・循環型社会が要注意と予想していたが、プラスチック資源循環と化学物質の有害性に関する予防的取組が出題された。持続可能性と環境という点では予想の範囲内とはいえ、全体としては予想外の出題であった。
    • この数年間の出題傾向から、2023年度は昨年同様、1問はこれまで同様に低炭素社会・持続可能性社会、もう1問は生活環境汚染・循環型社会が要注意と思われる。いずれも時流に乗ったテーマが予想され、特に生活環境系は出題テーマが特定分野に限定されたものと思われるので当たり外れが強くなると予想される。政策・計画策定の視点で、自分が国や自治体の環境施策策定担当者になったつもりで考えるのがお勧め。
    • 環境部門の他の科目の過去問題にも目を通しておくこと、環境白書は必読であることも忘れずに。

  • 環境部門・自然環境保全
    • 2016年度は生物多様性地域戦略策定と自然公園等のインバウンド受け入れ、2017年度は世界自然遺産と探勝歩道のユニバーサルデザイン整備、2018年度は再生可能エネルギーの導入と施設整備、侵略的外来種対策、2019年度はエコツーリズムと生物多様性地域戦略、2020年度は事業に伴う生物多様性への影響最小化と高山植物への衰退対策(いずれも仮想事例)、2021年度はカワウ保護特定計画と国際的プログラムによる地域登録制度活用計画(いずれも仮想事例)が出題されたのを踏まえ、2022年度は自然公園運営上の問題が要注意と予想していたところ、「出水ツルの越冬地」を取り上げた越冬地分散と製造業における生物多様性保全(仮想問題)が出題され、かなり予想外。特に出水ツル越冬地は2021年度のカワウ同様に非常に限定的で、公平性の点で疑問もある。
    • 2023年度は、2年続けて出題されなかったものの、やはり王道的ジャンルである自然公園運営上の問題が要注意と思われる。保全対象を高山植物というように絞り込むこともあると思われるし、問題の切り口として新型コロナ等による利用者減少、あるいは今後予想されるインバウンド回帰と公園利用の両立のようなものも考えておいたほうがいいと思われる。さらに解決の方向性としてICT活用や人材育成、制度整備などがあろう。こういった広い視野から考察するトレーニングを積んでおくことが必要と思われる。
    • 基本的には仮想事例が出題されると思っておいたほうがいい。問題文での付与条件をよく読んで、題意から外れないように注意。
    • 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の世界自然遺産登録など、トピック的なテーマについてもチェックしておいたほうがいいかもしれない。
    • 環境部門の他の科目の過去問題にも目を通しておくこと、環境白書は必読であることを忘れずに。

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