H19総合技術監理-建設-道路-口頭試験 体験記〜安全祈願さん

<総合技術監理部門・建設-道路>

1.口頭試験
1-1日 時 : 平成20年1月20日(日)14:30〜15:00
1-2場 所 : 『フォーラムエイト』
1-3試験官 : 2名 試験官A(道路管理者か)  50代後半
試験官B(コンサルタントか)50代前半

2.口頭試験内容
2-1体験論文詳述について(試験官A)
1)詳述の内容を説明してください。
2)この体験のどこが技術士の総合技術監理なのか、わからない(技術士と関係ない道 路管理者として論文ではないのか)。
3)群集状態と床版耐荷力の照査はしてるか。
4)(床版、高欄の耐荷力、ともに照査した。)そういうことをしてるなら理解できる。
 
2-2体験論文略記について(試験官A)
1)略記の内容を説明してください。
2)5つのいずれの管理に重点を置いているのか。
3)鉄道事業者とはどんな頻度で会議を開催しているのか。
4)あなたの立場とこの業務を担当している人数は。
5)内容は理解できた。

2-3語句について(試験官B)
1)ライフサイクル・アセスメントとは。
2)ライフサイクルコストとは。またライフサイクル・アセスメントとの違いは。
3)メンテナンスフリーとは。
4)グリーン調達とは。あなたの業務で採用した経験は。

2-4技術士法、技術倫理について(試験官B)
1)何故、技術士に「守秘義務」があるのは何故だと思うか。(政策決定過程、株価)だけか。
2)技術者倫理について最近の事例を述べてください。
3)公益通報に関連して所属する組織とあなたの技術者倫理に矛盾が生じたらあなたならどうか。

3.感想その他
1)口頭試験終了後、時間を確認するとあっという間の30分間であった。
2)辛らつな質問に対して回答に手間取ったものもあるが、そんなときは助け舟フォローもあった。
3)合格の手応えはないが決定的にだめとの感じもない。必ず合格したい気分。
4)H20.3.7の結果は「合格」。ほっとした。
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総合技術監理(建設−トンネル) 口頭試験「不」合格記〜いささん

<総監部門・建設−トンネル>

平成19年度の口頭試験にて、散々な成績で不合格となった体験記を投稿させていただきます。
落ちた今見れば、あまりに稚拙な内容で公表するのもはばかられるようなものですが、合格記よりも不合格記のほうがきっと参考になると思い、恥をしのんで公開します。
受験される方々においては、こういう事にならぬよう、ぜひがんばって頂きたいと思います・・・

部門:総合技術監理(建設−トンネル)
技術的体験論文の概要
業務1(略記):小口径管路推進工事で、夜間作業等の影響と周辺環境とのトレードオフを、立坑位置選定と仮設計画を総合的に勘案し施工計画を行い、昼間作業も可能にすることで環境負荷の低減を図った。
業務2(略記および詳述):現場事務所での年間需要変動に対する対策を、現場事務所長補佐・営業部門両面の立場より、生産計画・生産能力調整と需要の平滑化・原価管理・人的資源等の面から解決を図る提案。

試験官 2名:

試験官A:これまでの経験を、その業務時の立場・総監視点を含めて5分程度で説明して下さい。
回 答 :大きく分けて、平成6年〜13年度と、平成14年度〜現在までに大別できます。6〜13年度は、主に工事現場の施工管理業務です。最初の3年間は、個別の管理手法(安全・品質など…)について学びました。その後工事全体の総合的な管理も任されるようになり、平成10年度からは、現場事務所の運営管理も一部任されるようになりました。平成14年度からは、見積積算業務の担当となりまして、主に経済性管理のうちの原価管理がメインとなりましたが、見積業務というものは、工事計画をお金に落とし込む業務ですので、工事計画、安全や人的資源などへの配慮も必要となっております。以上です。

試験官A:現在の見積積算業務で、陣容はどれくらいで行っていますか。
回 答 :私は土木積算の担当ですが、通信積算担当が3名、電気積算担当が4名程度です。

試験官A:見積・積算はどのような方法で行っていますか。
回 答 :まずは、標準的な基準での積算単価を算出します。しかし、工事の条件により、実際にかかる金額は高くなったり安くなったりしますので、営業部長・施工部長と検討を行い、実際にどれくらいの金額で請け負えるのか?という金額を算出しています。

試験官A:図面や設計書と現場の状況が異なっていたらどうしますか。
回 答 :良くある事でして、状況が異なっていたり、顧客の要求事項が不明確な場合は書面により質問状を提出するようにしております。
試験官A:現場がはじまってから、違いがわかった場合はどうするのですか。設計変更ですか。
回 答 :・・・基本的には設計変更で対応してもらっております。

試験官A:見積・積算業務で、インセンティブをどのように受けていますか。
回 答 :(??質問の意図が理解できない)・・・社内では、人事考課などのシステムはありますが・・・
試験官A:受注した場合などのインセンティブがあるかと思ったのですが(という意味の事を言われたように思う)
回 答 :・・・実際のところ、見積は正確にできて当たり前、というような運用になっています。

試験官A:では、私からはこれくらいで(と試験官Bへ目配せ)


試験官B:都市土木の施工経歴が大部分ですが、都市土木ならではの管理が必要になると思います。都市土木の観点で、安全・社会環境に留意した例を挙げてください。
回 答 :体験論文の業務1にも挙げましたが、交通量が多い道路上での作業が多くなりますので、安全面での配慮が必要になります。また騒音・振動などの環境面でも配慮が必要です。

試験官B:業務概要1について、よくわかりませんでしたので、もう少し詳しく説明していただけますか。
回 答 :交通量が多い道路上の工事でしたので、道路を規制する場合夜間作業が必要でしたが、周囲は静かな所でしたので、夜間作業ですと付近の住民に騒音・振動で迷惑をかける恐れがありました。特に推進工事は立坑での作業がメインですので、立坑部分の位置選定と仮設計画を工夫して、立坑の横に副坑を設け、昼間作業を可能にすることで、環境面は元より、経済性や安全面でも効果を得られるようにしました。

試験官B:疑問があるのですが、低騒音・低振動工法を使えば、総監のトレードオフとはならないのでは?
回 答 :(昼間作業のほうが良いのは自明だと思うのだが…)工事施工上、どうしても騒音は避けられない面もありまして、例えば埋戻しでは良く叩いて締め固めないと、沈下するなど品質上の問題点が発生します。付近住民との工事説明等のコミュニケーションでも、「音は必ず出ます」と、(リスクを)必ず説明しています。
試験官B:埋戻しならば、例えば流動化処理土が多くの自治体で使われていると思いますが。
回 答 :(通常の工事だと、即日道路開放なので流動化処理土は使えないが…しかし今回の工事では確かに使うこともできたか?)
今回の例では流動化処理土の検討はしておりませんでしたが、道路管理者との協議では、流動化処理土は使用を認められない例が多いです。(どんどん話題がずれていってしまう!困った)

試験官B:昼間作業と夜間作業のコスト比較は行いましたか。
回 答 :(夜間作業は高くなる、というのは当然なので、コスト比較はしていなかったが・・・)
実際、コスト比較はしておりませんでした。今までの経験、というか、実績から、夜間工事のほうがコストアップとなると判断致しました。(「経験」はさすがにまずいだろ!もうボロボロ)
試験官B:うーん、夜間は労務費がアップするなど、コストが上がるのはわかるのですが・・・
わざわざ副坑を作って工事するより、道路規制して夜間施工してしまったほうが安上がりのような気もしますが。材料の搬入も手間がかかりますし。
回 答 :副坑と言っても、小口径なので規模は大きくなく、3m程度の深さのものです。また材料の搬入についても、ホイストを設置し搬入しやすくしたり、吊り下ろしの際に安全となるように考慮致しました。
試験官B:効率や安全性についても配慮したという事ですね。


試験官B:この業務1で、論文に書かれていない管理、人的資源管理や情報管理についてはどのようにされ、ましたか。
回 答 :人的資源管理では、工事統括事務所から現場までが遠く、車で2時間もかかる場所でしたので、地元の当社OBにお願いし、臨時社員として雇用・管理の手助けをして頂きました。・・・
試験官B:情報管理についてもお願いします。
回 答 :(うーん・・・)先ほど話したように、工事事務所と現場が離れているので、現場付近に仮設の工事事務所を建て、電話を設置し、携帯電話と連動するような形で連絡体制を整えました。

試験官B:工事は、外注の業者さんを使っておられたと思うのですが、外注との情報管理はどのようにされましたか。
回 答 :工事の開始前、毎日仮設事務所前に集まり、KY活動などを行い情報を周知徹底しました。

試験官B:毎朝現場で会っているなら、携帯電話など使わなくても、日々その場で伝えれば良いのではないですか。
回 答 :(うー・・・)日々の連絡はそうなのですが・・・例えば夜間とか、休工中ですとか、仮設事務所に緊急の連絡が入ってきても対応しきれないので、携帯電話に転送することによって連絡体制を取るようにしました。

試験官B:話は変わりますが、技術者のアカウンタビリティで考慮すべき点を述べてください。
回 答 :今、頭に浮かんでいるのが、再生紙の偽装の問題です。あの例では、再生紙の品質を確保するほどの技術がなかった、という話になっていますが、技術的に品質を担保するのが不可能であれば、きちんとそのように説明するなり、表示するなりが必要ではなかったのかと考えております。

試験官B:いま、再生紙の偽装の話が出ましたが、それにからんで・・・技術者の倫理に関する問題がいろいろ話題になっていますが、問題になった技術的な事例で、あなたならこうする、というような例を・・・今言った「再生紙」、「食品関係」それに「姉歯」も除いて・・・、かなりさかのぼっても良いですので、なにか挙げてください。
回 答 :(!そこまで限定か!うーん・・・)技術的な例が良いのですよね。
試験官B:はい、技術的な例でお願いします。
回 答 :(チャレンジャーやフォード・ピントにしようか、しかし総監的と言えるのだろうか・・・)・・・すみません、今思い出しますので少し待ってください・・・
試験官B:時間も迫っているので・・・(と次に移ろうとする)
回 答 :はい、では最近あった、原子炉の事故の問題で、内容としてはそれほど問題のない事故だったようですが、事故のことを隠していたのが問題と思います。付近の住民の安心のためにも、隠さず公表すべきだったのではないかと思います。安心のための広報と言いますか・・・(技術的な例と言えたのだろうか?疑問だ)


試験官B:(これくらいで良いですか、という感じで試験官Aに合図して)
試験官B:では、必ず聞くように言われていますので、技術士の3義務2責務を、キーワードでよいので列記してください。
回 答 :(やっと終わりか、とほっとしつつ)はい、「信用失墜行為の禁止」「守秘義務」「名称表示の場合の義務」それと「公益確保の責務」と・・・「資質向上の責務」です。CPDですね。

試験官B:ありがとうございました。ではこれで終わります。
回 答 :ありがとうございました。


結果:不合格
経歴及び応用能力:×
専門知識と見識の確認:×
技術に対する見識:×
技術者倫理 :×
技術士制度の認識その他:○

【反省点】
・経歴においては、管理職ではないのでいかに管理業務を実施したかを強くアピールしなければいけなかったが、質問のなりゆきで答えてしまい、管理者としての経験のアピールを行うことができなかった。
・技術的体験論文の練り上げが不足しており、特に略記のみの業務1について深く考察していなかったため、問い詰められて答えに窮してしまった。結果、受け答えも稚拙なものとなってしまった。
・技術者倫理では、厳しい縛りをかけられてしまい適切に回答することができなかった。

結果は散々でした。口頭試験の難しさと経験の浅さを思い知りました。
今後精進していきたいと思います。

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総監 口頭試験 合格です〜maytoさん

<総合技術監理部門・建設−建設環境>

フォーラム8
504号 待合室
510号 試験場;10:15に部屋の前の椅子で待つ。時間ぴったりに試験官がフルネームで呼び出す。入室して、「210911C・・・・ ○○です。よろしくお願いします。」(50代コンサル)

試験官2名
向かって右から質問
・総合技術監理受験の動機
・特許・論文の有無
・5つの管理で普段気をつけていること
・5つの管理で何が重要か
・トレードオフの場合にどうするか
・取得後、どうするか
・総監での失敗、成功例

向かって左に変わる
・情報管理としての注意点;土壌汚染調査をして、汚染が判った場合どうするか
  →項目と汚染状況、範囲、程度を連絡し、安心と安全の広報をする。
試験官は不満そう→情報管理の視点から、セキュリティに注意する。が正解の様子
・プロジェクト体制作りの重要点、要員などについて、協力会社やメンバーとの打合せ等も含めて
→要因は透明性が必要、仕様と実施計画、工程毎のチェックを協力会社やメンバーと行う。
 試験官やや不満そう→プロジェクト管理についてもう少し回答が必要?
・会社の運営上、何がもっとも重要か
→コンサルなので人的資源管理
 試験官の反応不明
・安全や環境はコストがかかるが、どうするか

右に戻る
(技術士を持って長いので、技術士法のことはよくご存じでしょうから、細かい質問はしません)
・倫理で心がけていること
・最近信用失墜行為が多いが、原因は何か? 会社で話題になっているか
・技術士制度の認知状況はどう思うか? プロポ等が多くなるようだがどう思うか ?
・会社での待遇はどうか

きっちり25分でした。大変緊張していて、言葉足らずが多かった。
折角暗記したBCP、体験論文への質問が無く、3義務2責務の質問もなかった。何となく試験が終わってしまった感じで、ちょっと不安でした。
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口頭試験体験記(ゼネコン技術者)〜totoさん

<建設部門・建設−施工計画>

平成19年度口頭試験受け、ぶじ合格しました。
お世話になったホームページに恩返しのつもりで書かせてもらいます。

41歳、入社18年目、現場施工管理15年、積算部署3年
受験6回目、口頭試験は初。

面接官2名、1人がメインで質問、もう1人は補足的に質問。

面接官:「30〜35分位で終わらせて、あとの時間は採点に使います。
    リラックスしてやりましょう。」
私:(経験論文が悪くて、最初から×で、面接官も時間つぶし?と思う。。。)
面:「経験論文について、15分位で説明してください。両方とも。」
私:(詳細論文、簡易論文について、それぞれの長さにあわせた位の時間説明。)
面:(詳細論文の方の疑問点、不明点について質問。論文はかなり読んでる感じ。
私:(聞きたいことにきちんと答えられたのか、面接官は納得していた。)
面:「経歴について説明してください。10分くらいで。」
私:(経歴を説明。)
面:「論文に書いた以外で、トピックスになるような現場はありますか?」
私:(現在やっている地盤改良、連続壁の問題点などを説明。)
面:「建設業のこれからについて、どう考えていますか?」
私:「新規が減り、維持補修が増えてくる。高齢化対策や都市のコンパクト化、
   異常災害の増加への対応などがあげられます。」
面:「ほかに技術開発が必要な分野は?」
私:「?。。。」(頭が回らない;;)
面:「環境分野とかもありますよね。」(助け船?それともあきれた?)
私:「はい、そうですね。」
面:「技術士法の倫理について、教えてください。」
私:(倫理規定ができたこと、その経緯について、また公益確保と資質向上に
   ついて説明。)
面:「はい、終了です。」

約35分、緊張しましたが、面接官の方がリラックスした雰囲気を作ってくれました。
言い合いになるわけでも無く、たんたんと進みました。
あまりにもたんたんと進んだので、経験論文が×だと本当に思って面接を受けていました。
しかしながらぶじ合格することができました。
説明の時は時間がかかっても、何か答えることが大切だと思いました。
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口頭試験不合格の原因分析〜goodsoilさん

<総合技術監理部門・農業−農村地域計画>

☆口頭試験用に提出した体験論文
事例1:某開発途上国のおける農村開発計画策定手法の確立
事例2:開発途上国での業務経験を総監的な視点でとりまとめた研修の設定・実施

 口頭試験不合格の原因について、@大きな失敗、A中位の失敗、B小さな失敗に分けて記します。

@大きな失敗:体験論文の事例1について、総監的な立場で携わっていなかったと試験官に判断されたと思われること。

 略記の事例1は文章を短くするために業務のフロー図を入れました。そのたため試験管も取り付き易かったのか、こちらに質問が集中しました。
 実は事例1は農業部門の技術士を取得した際に取り上げた題材なのですが、青本を読み、無意識に総監的な視点で業務に取り組んでいたのだと感じたことから、今回体験論文の一つとして載せました。
 実行性のある住民参加型農村計画を策定するために、策定プロセスを工夫し、結果住民やその地域の地方政府が計画策定手法を学ぶ、計画の一部はパイロット地域以外の部分にも住民主体で普及した事業もある等の成果がありました。
 対象地域の事前調査、計画策定手順に係る先方政府との合意形成、計画実施に伴う受益者負担やリスクに係る事前のコンセンサス形成等(情報管理の視点と安全管理の視点を同時に満たす)、ワークショップを通じた住民や地方行政官の参加型手法の習得(人的資源管理の視点)について留意した案件でした。 

 異動の多い職場なので、本件は計画の枠組みと調査手法の策定、実施をしている途中で別の部署に移ったのですが、異動後も後任や関係者からの情報収集、新しい部署での類似案件の取り組みを基にした計画策定手法に係る更なる改善(経済的管理の視点への留意)等の提言を取りまとめました。
 これについては、農業部門受験当時、職場の先輩技術士や受験講座の指導技術士とも相談し、途中実施の一部を他の者が担っても「調査→計画→実施(一部)→類似案件から得た知見を含めた評価→更なる改善への提言」をしていれば技術士の業務として問題なしと言われ、筆記試験・口頭試験もパスしました。

 ところが、今回の口頭試験では、部署異動後、事例1にどこまで関わってきたのかについて試験官から説明を求められた時にきちんと答えられなかったのです。3年前に答えられたので油断してプレゼンの準備をしていなかったことが原因です。
 ここで、試験官に総監技術士として関与した業務ではないと捉えられ、技術関連の評価が全て×になったのではないかと考えています。
 

A中位の失敗:体験論文の準備が不十分、或いはふさわしい業務ではなかったこと。

 最初は大きな失敗に分類しようと思いましたが、SUKIYAKI塾の掲示板を読み、口頭試験できちんと回答出来れば逆転合格の可能性もあったことから中位の失敗としました。
 確かにこれまで自分が採用面接官の立場にあった時も、技術士を含む多くの方々と一緒に仕事をした時も、「コミュニケーションの駄目な人で仕事が出来る人はほとんどいなかった」のが実感であり、上述の大きな失敗がなければ合格した可能性もあったかもしれません。

 さて、失敗について記載します。

(1)体験論文の準備が不十分
 旧試験では、複数の技術士のアドバイスを受けながら、数ヶ月かけて何回も業績論文を書き直ました。その結果、記載内容は同じでも表現が相当洗練されました。しかし今回の体験論文は秋に体調不良で1ヶ月寝込んだこともあり、11月3〜4日の2日間しか使えませんでした。総監としてふさわしい論文か、腑に落ちないままの提出でした。

(2)事例2がふさわしい業務でなかったこと
 事例2は農村地域計画の経験を基に総監的な視点に留意し、途上国の行政官等を対象とする研修カリキュラムの設定・テキスト作成・講義を取り上げました。帰国した研修員の一部は情報管理等の視点に留意し、研修の成果を現場で実施した事例もあります。
 ただし今から考えると、総監的視点で整理した研修は、そもそも「課題解決策」というには不十分だったのではないかと思われます。また、帰国した研修員が活躍しても、それは総監技術士としての成果ではなく研修員自身の努力によるものと試験官は捉えたのではないかと考えています。


B小さな失敗:個々には小さなマイナスだがその蓄積が不合格に繋がったと思われるもの。

(1)経歴説明が冗長になったこと
 「経歴を説明してください」と言われた時、漫然と述べるのではなく各業務で得た知見は何かも話す必要があると考え説明したところ、途中で息切れし、時間も5分間以上使ったと思います(試験は25分間)。簡潔に話す練習が不足していました。

(2)総監技術士としての立場の説明が不十分であったこと
 「日頃の立場を総監的な視点から具体的に説明してください」という質問がありました。「開発途上国のニーズ調査、途上国の農村に適した導入すべき技術の留意、途上国政府の政策と自分が行う技術協力の整合性に係る留意、及びこれらの業務に係る予算管理の4点が主です」と回答しました。試験官は2人とも無表情でした。試験後、総監5つの視点で整理した答え方でなかったと気がつきました(その場で気がついても上手く回答出来なかったと思います)。

(3)総監技術士として後輩の指導経験が不十分であったこと
 「若手に総監的な視点からどのような指導をしているか」の質問もありました。「若手は部分最適に目が行き勝ちで全体最適を意識して仕事が捉えられない。TOCの理論等を引用して効率的に仕事を進めることの大切さを日頃説明している」と回答しました。
 試験官は怪訝な顔をしていました。別に総監技術士でなければ出来ない指導ではなく、青本キーワードで表面だけ取り繕った説明と思われたのでしょう。

 以上です。準備に時間をかけた総監に関連する最近の話題に係る所感、受験の動機、取得後の活用に係る質問は一つもありませんでした。冒頭での冗長な経歴説明と「大きな失敗」により、聞くまでもないと思われたのかもしれません。所謂「助け舟を出す聞き方」もありませんでした。

 体調不良が続いていますが、受験の有無はともかく出願はしようと考えています。SUKIYAKI塾関係者の皆様にはまたお世話になれればと思います。引き続き宜しくお願いします。
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口頭試験は、自分の中ではボロボロでした。〜コロボックルさん

<情報工学部門・情報ネットワーク>

技術士 二次試験(口答試験) 2007/12/16

試験会場 フォーラムエイト
試験時間 15:15〜16:00(実質15:50)
試験官  大学教授風の60歳位男性(L)、コンサルタント風の60歳男性(R)

14:30〜15:00 待合室
試験会場は、待合室があり数名の同じ受験者が無言のまま待っている。私は、受験対策として技術士にふさわしいと思える体験と技術士法3義務2責務等の復習をしていました。

15:00〜15:15 待機場所
エレベータで試験会場に行き待機場所にあるイスに腰掛けている。入室前に「受験番号xxxの コロボックル (フルネーム)です。」と告げてください。と注意事項に書いているためこれを反復練習しました。
しばらくすると、前の試験者がでてきて、試験室より「コロボックルさん 入ってください」と告げられます。試験官が案内をしてくれていたため、注意事項の受験番号とフルネームが言えずじまいとなりました。

コートや手荷物を置く場所は、イスの隣の洗濯カゴがあり試験官より入室早々に洗濯カゴに入れるよう指示されます。

15:15 口頭試験開始
[試験官L]「技術士としてふさわしいと思われる体験を10分以内に説明して下さい。時計を見てもかまいません。」との質問をされる。

[コロボックル]経験を2点ほど要約して10分以内に説明をする。

[試験官L]「それでは、不十分ですので技術士にふさわしいと思われる体験を説明してください」
との質問にしどろもどろながら、自分がネットワーク試験をどのようにやったか、また機器の選定はどうしたか、ネットワーク環境はどうしたかを説明する。([コロボックル]ここで不合格となりそうな暗雲がたちこめました)

[試験官L]記述試験においてボットネットを選択しませんでしたが、ボットネットについて説明してください。

[コロボックル]ボットネットの説明をする。

[試験官R]Zero Day Attackについて、対策を説明してください。
[コロボックル]OS等のセキュリティパッチをあてると共にウィルス対策ソフト等を最新のしておくことがあげられます。

[試験官R]その対策だけでは、Zero Day Attackは防げないのですが、その他にありますか。
[コロボックル]今は、思い出せません。

技術士の3義務と2責務をはなしてください。
[コロボックル]信頼失墜禁止の義務、守秘義務、技術士の名称表示の場合に技術部門表示の義務、公益確保の責務、資質向上の責務があります。

[試験官L]技術士はそんなに有名な資格では、ないので自己紹介をするときにはどのようにしますか。
[コロボックル]技術士は、科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の集まりです。

[試験官L]技術士補をもっていますが、技術士補ではできないことがありますが説明をしてください。
[コロボックル]技術士を補助する業務でしか技術士補を使用することができない。しか思い出せません。

[試験官L]技術士補なのですから、しっかりと技術士法を理解していてください。
[コロボックル]はい、わかりました。

[試験官L]最後に、技術士となった際には、あなたは今後どのように資格を活用していきたいですか。
[コロボックル]私は、企業関係のネットワークのインフラ設備を構築してきましたが、もっと地域の発展に活躍できるような技術士になりたいと考えています。

15:50 口頭試験終了
非常に厳しい口頭試験で、試験途中にも挫折しそうになりましたが、なんとか精一杯自分の思っていることを話しました。
特に試験官Lの方が質問をしている際に、隣の試験官Rの方が答えてくれたこともあり、わたしは、「はい、その通りです。」と頷くケースもあり大変助かりました。
試験発表時には、かなり厳しいことがわかっていたため、ホームページを開くのに勇気がいりました。
自分の受験番号があり、信じられない気持と嬉しい気持ちで、妻や実家の家族に感謝の連絡をしました。
なかなか、今現在は技術士という実感はわいていないのが、現状ですが少しでも努力を積み重ねていき、立派な技術士になりたいと思っています。
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