技術士第一次試験 基礎科目演習問題(解析分野・数値解析)
次の11問について、それぞれ正しい記述であれば○、誤った記述であれば×を回答欄に記入せよ。
- 差分法は、解析領域を規則正しい格子によって分解し、差分で近似しようとする方法である。
- 有限要素法は、無限の自由度を持った連続体を有限個の要素に分解し、その挙動を求める方法である。
- 境界要素法は、境界のみの情報を用いて解析を行う方法である。
- 境界要素法は、正確に境界条件を指定することが難しいなど精度の問題がある。
- 差分法で精度を上げる場合には全体の格子のサイズを小さくしなければならず、ある部分のは、のみをより正確に解析を行いたいなどの場合の対応が難しい。
- 有限要素法は、領域を単純な形状にに分割する。ある部分の節点の配置を密にして要素を小さくすることによって部分的な精度の向上を目指すことが容易にできる。
- 差分法は有限要素法に比して要素に分割するのに大きな手間がかかる。
- 境界要素法は有限要素法に比して、分割するべき領域の次元が1次元小さくなるため、要素分割に要する手間が少なく、解析に要する計算時間も少なくて済む。
- 有限要素法は境界が無限遠にあるような場合の解析領域を容易に扱うことができるので、流体力学の問題や電磁波の問題などにおいてよく用いられる。
- 境界要素法では計算によって直接求めるのは境界での値である。このため、内部の変位や応力を求める構造力学の問題の数値解法においては有限要素法がよく用いられる。
- 差分法では、任意の形状・大きさのメッシュが使用できるため、複雑な形状をもつ境界の場合でも境界条件の取り扱いが容易である。
<正解>
- ○
- ○
- ○
- ×
差分法のことである。
- ○
- ○
- ×
差分法と有限要素法が逆。
- ○
- ×
境界要素法のことである。
- ○
- ×
有限要素法のことである。