技術士第一次試験 平成16年度 専門科目《建設部門》 解答案
専門科目(建設部門)解答案一覧 | |||||||
4-1 | 4 | 4-11 | 4 | 4-21 | 4 | ||
4-2 | 4 | 4-12 | 4 | 4-22 | 1 | ||
4-3 | 4 | 4-13 | 3 | 4-23 | 2 | ||
4-4 | 4 | 4-14 | 5 | 4-24 | 1 | ||
4-5 | 3 | 4-15 | 3 | 4-25 | 2 | ||
4-6 | 5 | 4-16 | 1 | 4-26 | 3 | ||
4-7 | 3 | 4-17 | 3 | 4-27 | 2 | ||
4-8 | 3 | 4-18 | 2 | 4-28 | 1 | ||
4-9 | 1 | 4-19 | 2 | 4-29 | 4 | ||
4-10 | 5 | 4-20 | 2 | 4-30 | 1 |
4−1 土の基本的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 塑性指数が大きな土ほど、粘土分含有率が高い。
(2) コンシステンシー指数が大きな土ほど、流動に対する抵抗性が大きい。
(3) 鋭敏比が大きな土ほど、不撹乱試料と撹乱試料との一軸圧縮強さの差が大きい。
(4) 均等係数が大きな土ほど、粒径加積曲線が急勾配になる。
(5) 相対密度が大きな土ほど、密詰めの状態にある。
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正解は4
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。そもそも不撹乱一軸強度と撹乱一軸強度の比が鋭敏比です。
(4)・・・・× 均等係数が大きいと、粒径加積曲線は緩やかになります。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−2 粘土を用いて以下の三軸圧縮試験を行った。有効拘束圧200kPaで正規圧密状態になるまで粘土供試体を等方圧密した後、非排水条件で軸圧のみを増加させる方法で、粘土が破壊するまで軸圧縮を行った。破壊持の過剰間隙水圧が100kPaであったならば、破壊時の軸差応力は次のうちのどれになるか。ただし、この粘土はモール・クーロンの破壊規準にしたがうものとし、有効応力表示した場合のせん断抵抗角φ'は30度であり、粘着力c'は0kPaと考えよ。
(1) 50√3 kPa (2) 100 kPa (3) 100√3 kPa (4) 200 kPa (5)
200√3 kPa
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正解は4
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圧密後、非排水条件で三軸圧縮試験をしていますから、この試験は圧密非排水、すなわちCU試験、さらに間隙水圧を測定しながらですから、CUbar試験です。 右図で解説します。求めたい軸差応力は図のようにモール円の直径です。 初期有効拘束圧は200kPaでしたが、過剰間隙水圧100kPaが発生したため、せん断時の有効拘束圧は200−100=100kPaがσ3となります。 しかがって、モール円はσ3(100kPa)だけ原点から離れたところにあります。 有効応力表示したφ’が30°ですから、原点を通るモール円の接線の傾きがφ’=30°となります。 したがって、半径R÷原点とモール円中心の距離(=100+R)=sin30°となります。 sin30°=1/2ですから、R÷(100+R)=1/2より、R=100、よって軸差応力=2R=200kPaとなります。 よって正解は(4)です。 |
4−3 構造物の基礎に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 均質な飽和粘土地盤に急速に載荷した場合の支持力は、円形基礎より帯基礎の方が小さくなる。
(2) 基礎地盤の沈下は、即時沈下と圧密沈下を考える必要がある。
(3) 場所打ち抗は、打込み杭に比べて施工時の騒音・振動が小さい。
(4) 抗の水平抵抗は、先端抵抗と周面摩擦力との和で算定する。
(5) ケーソン基礎は、事前に作製した箱型の基礎構造物を現場で設置することにより建設される。
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正解は4
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(1)・・・・○ そのとおり。
飽和粘土地盤+急速載荷→支持力は非排水粘着力cuだけの勝負になり、テルツァーギ静力公式でqd=α・cu・Ncとなります。
ここで形状係数αは帯状で1.0、正方形・円形で1.3ですから、円形>帯状となります。
(2)・・・・○ そのとおり。
即時沈下は地盤の弾性変形による「めりこみ」沈下、圧密沈下は地盤の圧密排水に伴う体積収縮による沈下です。
(3)・・・・○ そのとおり。
打ち込み杭はハンマー打撃騒音が大きいため、騒音規制法の特定建設作業に指定されています。
(4)・・・・× 先端抵抗+周面摩擦力で算出するのは杭の鉛直抵抗(鉛直支持力)です。
(5)・・・・○ そのとおり。
最後に中詰めおよび底版コンクリートを打設するので、「現場打ち」、これに対して「事前に作製」とあるので「既製品」と感じて、「ニューマチックケーソンは違うぞ」と解答した実務技術者の方がおられるかもしれませんが、そうではありません。
オープンケーソン・ニューマチックケーソンともにケーソン(事前に作製した箱)を1ロットずつ継ぎ足して施工しますので決して現場打ちではなく、また、実務技術者の方が選択肢記述を読むと、埋め込み杭のように完成済の既製品を埋めるという印象を持ったりするかもしれませんが、選択肢には「一発で設置」といった記述はありません。
大学テキストでは、たとえば「底のない円形・長円形・長方形の断面をもつ箱の内部を掘削して地盤中に沈め、支持層にすえ付けて基礎とする。この箱をケーソンという」といったように記述されています(出典:「最新土木施工」(最新土木工学シリーズ19)〜森北出版)。
現場でどのような印象を持っておられるかは別にして、一次試験は大学で教えている内容を知っているかどうかを問う試験ですから、大学テキストの記述内容に沿った判断が求められます。
4−4 鋼構造継ぎ手に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 普通ボルト接合は、継ぎ手材と母材の支圧、継ぎ手材のせん断を利用した接合である。
(2) 突き合わせ継ぎ手では、突き合わせ部に開先を設けるグルーブ溶接をおこなう。
(3) 溶接継ぎ手では内部欠陥や形状欠陥があると、疲労によるきれつの原因になり疲労強さは低下しやすい。
(4) 高カボルト継ぎ手は摩擦接合を利用しており、ボルトと母材の間の摩擦を効率的に利用する仕組みが開発され、広く利用される様になった。
(5) 高カボルトは、強度を大きくすると、遅れ破壊により、突然ボルトが脆性的に破損することがあるため、強度の制約がある。
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正解は4
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(1)・・・・○ そのとおり。 後半の「継ぎ手材のせん断」は厳密には「普通ボルトのせん断」ですが、ボルトも継ぎ手材に含まれるのでマルです。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× 高力ボルト接合は、摩擦接合が主体ですが、これは高力ボルトによって継手材片を締め付け、部材片接触面間の摩擦抵抗により応力を伝達するのものです。よって記述は誤り。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−5 セメントに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) セメントは、石灰石や粘土などを焼いて粉末伏にしたもので、水を加えると化学反応を起こし、しだいに固まる性質をもっている。
(2) ポルトランドセメントとは、原料を石灰石、粘土、けい石、鉄原料、石こうで造ったセメントである。
(3) 高炉セメントとは、製鉄所から出るフライアッシュ微粉末を混合したセメントである。長期強度の増進が大きく、耐海水性や化学抵抗性に優れている。
(4) 中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱が低く、長期強度に優れ、ダムなどのマスコンクリートに使用する。
(5) アルミナセメントは、アルミニウムの原料のボーキサイトと石灰石を主原料にしたセメントであり、耐熱性、耐酸性に優れ、緊急工事などに使われている。
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正解は3
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・× 高炉セメントは高炉スラグを混合します。フライアッシュを混合するのはフライアッシュセメントです。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−6 橋梁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 綱橋の合理化は様々な手法でなされてきた。少数主桁化、横桁の簡素化、LP鋼板、耐候性鋼板の使用などは、その一例である。
(2) エクストラドーズド橋は大偏心外ケーブルの仕組みを持つPC橋であり、外見は斜張橋に似ているが、応力の分担を見ると桁橋に近い。
(3) ローゼ橋はアーチおよび桁に曲げ剛性のある部材を使っており、その構造的特徴を利用して、潮位差を利用した一括架設が行われることがある。
(4) 連なる複数の単純桁橋の連続化はノージョイント化と呼ばれ、免震支承を用いた耐震補強、騒音の低減対策としても有効である。
(5) ウィンド支承とは吊り形式の橋梁で見られる水平方向外力に対する支承であるが、構造合理化の一環で最近の事例では殆ど見られない。
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正解は5
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× 「最近の事例ではほとんど見られない」が誤りですが、大学テキストにも出てこず、一次試験設問としてはあまり適切でないと思います。
4−7 土地区画整理に関する次の記述のうち、最も誤っているものはどれか。
(1) 都市計画区域内で公共催設整備とあわせて宅地の利用増進を図る。
(2) 減歩により公共施設用地と保留地を生み出し、保留地は売却して事業資金を得ることができる。
(3) 起源は1909年の耕地整理法であり、技術手法のうち換地の定め方などは、1909年の耕地整理法での手法を変更せず用いている。
(4) 個人、組合、公共団体などが施行者になることができる。
(5) 関東大震災後の震災復興事業や第二次大戦後の戦災復興事業などが該当する。
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正解は3
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臨時掲示板のおつかれさまですさんご提供の情報より。情報ありがとうございました。
(1)・・・・○ 土地区画整理法第2条
(2)・・・・○ 「減歩はその目的により「公共減歩」と「保留地減歩」に分けられます。「公共減歩」とは、事業により道路、公園等の公共施設が整備されますが、その公共施設の用地を確保するための減歩をいい、「保留地減歩」とは、事業費の一部に充てるために売却する土地(これを保留地という。)を確保するための減歩のことをいいます。」(全日本土地区画整理士会、東京土地区画整理士会発行「はじめよう!我が街づくりより)
(3)・・・・× 換地の定め方は、地積式から評価式・折衷式・再評価式と状況に応じて多様化している。
(4)・・・・○ 土地区画整理法第3条(第2章参考)
(5)・・・・○ 国土交通省のHP(こちら)から。
4−8 我が国での首都圏基本計画に関する次の記述のうち、最も誤っているものはどれか。
(1) 首都圏整備法に基づいている。
(2) 第一次基本計画は大ロンドン計画を模範とし、幅5〜10kmの緑地地帯を既成市街地をとりまくように設ける計画だった。
(3) 第二次基本計画では、幅10〜20kmの地帯を既成市街地をとりまくように設けて市街地整備と緑地保全を行うことを計画した。
(4) 第三次基本計画では、人口と産業の集積を抑制し、多くの核都市を育成することによって多極構造の都市複合体をめざした。
(5) 第四次基本計画では、多核多圈域の地域構造を持つ連合都市圈をめざして再構築することをめざした。
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正解は3
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・× 第二次計画では都心から半径40〜50kmを近郊整備地帯としています。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−9 交通需要予測に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 非集計モデルは個人や世帯のデータを集計しないでそのまま分析単位とする。
(2) 非集牡モデルは、効用最小化理論に基づいている。
(3) 非集計モデルの理論的基礎は1940年代に確立した。
(4) 非集計モデルは集計モデルに比べて多数のデータを必要とする。
(5) 非集計モデルは集計モデルに比べて時間的空間的移転可能性が低いといわれている。
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正解は1
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臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× 効用最小化理論ではなく最大化理論です。
(3)・・・・× 非集計モデルの理論的基礎は1970年代に確立した新しい需要予測手法で、機関分担交通量予測に用いられます。
(4)・・・・× 個人データを直接分析するため少数のデータで多くの説明変数を組み入れたモデルです。
(5)・・・・× 確率的に解析するという点で、一般的には時間的空間的移転が可能と言われています。
4−10 河川・ダムの土砂に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) ダムにたまった土砂を下流河道に対して排除する場合、ダム堤体近くの貯水池内に溜まった土砂を排砂することが望ましい。
(2) 河床に働くせん断力は、水深の2乗に比例する。
(3) 河床の砂礫が押し流されるのは、掃流力が砂礫に働く浮力を上回った場合である。
(4) 河川からの砂利採取は橋梁、護岸、根因めの基礎が浮き上がったりするため、いかなる場合も禁止されている。
(5) 堆砂対策として通常のダムでは堆砂容量を最深部に水平に設定しているが、実際の堆砂現象は、堤体付近のダム底に水平に堆積するわけではない。
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正解は5
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(1)・・・・× 水質汚濁の原因になります。
(2)・・・・×
(3)・・・・×
(4)・・・・× 「いかなる場合も」ではない。
(5)・・・・○ そのとおり。河川砂防技術基準(案)同解説 設計編TのP.160に「堆砂位」の中に『堆砂形状については河川及び貯水池の形状、流入土砂の粒度特性、貯水池の年間変動形態、洪水規模と頻度、堆砂の進行状況などに影響され、通常、傾斜形状を呈するが、ダムの堤体の安定計算においては安全側となるよう考慮して、水平堆砂とすることとしている。」とあります。
4−11 河川の計画・管理に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 貯留関数法は、降雨と流出の関係が一次式となるため、線形モデルと呼ばれる。
(2) ダムや遊水地で洪水調節した上で下流河道に硫化してくる洪水のピーク流量を基本高水流量と呼ぶ。
(3) 一級河川の計画安全度は1/200と定められている。
(4) 旧河川法(1896年)以前から、主としてかんがい用水として社会的に容認され、河川法の規定による許可を受けたとみなされるものを慣行水利権と呼ぶ。
(5) 1997年の河川法改正で計画制度は「河川整備計画」と「河川整備基本方針」の2つに分かれ、河川整備基本方針については地域住民などの意見を反映させることが法律に盛り込まれた。
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正解は4
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臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。
(1)・・・・× 貯留関数法は非線形モデル。
(2)・・・・× 基本高水流量でなく計画高水流量。
(3)・・・・× 大河川では150〜200年確率ですが、その他の1級河川は100年確率程度。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× 地域住民などの意見を反映されるのは河川整備基本方針ではなく河川整備計画。
4−12 海岸付近の波・流れ現象に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 波の回折現象を支配する方程式は、光の場合と同じくスネルの法則である。
(2) 海岸構造物に働く抗力は、波の進行方向速度の1/2乗に比例する。
(3) 離岸流は離岸堤を設けた場合にのみ発生する固有現象である。
(4) 屈折を伴わない水深変化のみによる波高変化を浅水変形と呼ぶ。
(5) 1潮汐周期の間に河口に流入する総河川水量をQA、上げ潮時に河口に流入する総海水量をPTとするとき、QA/PTが大きくなるにつれて、弱混合、緩混合、強混合へと感潮河川の流動形態は変化する。
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正解は4
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臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。
(1)・・・・× スネルの法則ではなく反射の法則。
(2)・・・・× 速度の1/2乗ではなく2乗に比例。
(3)・・・・× 離岸流と離岸堤は無関係。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× 弱混合〜強混合の順序が逆。
4−13 港湾の施設の設計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 波浪の推算は、波浪のスペクトル又は有義波と風速の関係を表す適切な式に基づく方法によって行う。
(2) 耐震性については、レベル1地震動で安定性を確保し機能を損なわず、耐震強化施設については、レベル2地震動で被害があっても速やかな機能回復が可能なものとする。
(3) 検討に用いる潮位は、天文潮及び気象潮の実績値又は推算値で定め、異常潮位は考慮しない。
(4) 構造物の滑動に対する摩擦抵抗力の算定は、対象となる構造物や材料の特性を勘案した静止摩擦係数を用いる。
(5) 動揺外力は、船舶に作用する波力、風圧力、水の流れによる流圧力等を設定して動揺計算で算定する。
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正解は3
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・× 港湾基準に、設計潮位は「天文潮及び気象潮並びに津波等による異常潮位の実測値または推算値に基づいて定めるものとする」とあります。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−14 港湾施設の構造の次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 航路の幅員は、対象船舶の長さ及び幅、通行量並びに地形、気象、海象その他の自然状況に照らし、船舶が行き会う可能性のある航路にあっては対象船舶の長さ以上の、船舶が行き会う可能性のない航路にあっては対象船舶の長さの2分の1以上の適切な幅とする。
(2) 旅客船又はスポーツ若しくはレクリエーションの用に供するヨット、モーターボートなどの船舶を係留するための係留施設には、救命浮環等の救命設備を設ける。
(3) 外郭施設の構造物の部材の検討はその特性に応じて許容応力度法又は限界状態設計法によって行う。
(4) 臨港交通施設としての水底トンネルには、排水設備、照明設備、消火設備及び警報設備を設ける。また、換気が十分行われるものとする必要がある。
(5) 自力による船首の回転用泊地の広さは、対象船舶の長さを半径とする円を上まわる大きさとする。
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正解は5
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(1)・・・・○ そのとおり。港湾の施設の技術上の基準を定める省令第4条。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× 対象船舶の長さではなく、対象船舶の長さの1.5倍です。
4−15 新エネルギーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 太陽電池は、直流の電気を発生させるので、それをインバータで、家庭などで使用している交流の電気に変換する必要がある。
(2) 風力発電で用いられる風車は風の吹いてくる方向に向きを変え、常に風の力を最大限に受け取れる仕組みになっている。ある風速以上では風車の破壊を防ぐために過回転を防止する仕組みが働く。
(3) 風力発電では、まず安定した風力が得られる地区、そして送電施設の利用が容易な地区が、好適地とされ、台風の来襲が少なく強風が吹かない北海道、東北の日本海側では設置が難しい。
(4) 植物などの生物体(バイオマス)は有機物で構成されているため、エネルギーとして利用でき、バイオマス発電熱利用は循環型エネルギーである。
(5) 植物などの生物体(バイオマス)を構成している有機物は、固体燃料、液体燃料、気体燃料に変えるニとができる。木くずや廃材から木質系固形化燃料を作ったり、さとうきびからメタノールを作ったり、家畜の糞尿などからバイオガスを作り、バイオマス発電に使用できる。
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正解は3
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・× エネルギー白書によれば、風況に恵まれた北海道、東北地方への設置が大半を占めているそうです。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−16 電力土木にかかわる基礎理論に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) オリフィスからの水の流出l速度は、エネルギー損失を生じないものとすれば、水面と流出孔の水位差の1/2乗に比例する。
(2) 理論水力は有効落差の1/2乗に比例する。
(3) サイフォンで水を導水する場合、キャビテーション等が発生しないための負圧の理論的な限界値は水頭値で、−12mである。
(4) ラジアルゲート(テンターゲート)に働く全静水圧の水平方向成分は、ゲートが排水した体積分の流体の重さに等しい。
(5) 薄い刃型の長方形堰からの越水量は越流水深の2/3乗に比例する。
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正解は1
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(1)・・・・○ そのとおり。トリチェリーの定理 v=√2ghです。
(2)・・・・×
(3)・・・・×
(4)・・・・×
(5)・・・・×
4−17 ダム貯水池の計画・管理にかかわる次の記述のうち、最も正しいものはどれか。
(1) 多目的ダム貯水池の総貯水容量には堆砂容量を含めない。
(2) 渇水流量は1年のうち345目はこれを下回らない流量をいう。
(3) 富栄養化が進んだ貯水池の夏場における表層は弱アルカリ性を呈するとともに、溶存酸素が飽和ないしは過飽和な状態になる。
(4) 深い貯水池において形成される混合層は、密度が急激に変化する層で、取水の影響を受けて形成されるものである。
(5) 貯水池の容量と同規模以上の大規模出水が生じ、貯水池内の成層を破壊した場合には、濁水長期化は起こらない。
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正解は3
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臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。
(1)・・・・× 含めます。
(2)・・・・× 355日です。
(3)・・・・○ そのとおり。15年度試験でも出た内容です。
(4)・・・・× 取水によるものではなく水温により形成されます。
(5)・・・・× 成層破壊により混合層からの発電取水となりますので濁水の長期化が発生します。
4−18 地域の状況に応じた道路構造の考え方に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 将来的に交通量が少ないと見込まれる高速道路では、往復分離した完成2車線構造を採用することができる。
(2) 平地部における幹線道路では、自動車の速度を抑制するため、ハンプ、狭窄郎、シケイン等を設けることができる。
(3) 大型車の迂回路がある場合には、渋滞対策のための道路整備として、一定寸法以下の自動車のみが通行可能な乗用車専用道路を採用することができる。
(4) 山地部では、極力現道を活用しつつ自動車の通行機能を確保するため、待避所設置、視距確保、1車線改良、2車線改良等を組み合わせることができる。
(5) 積雪寒冷地域では、積雪深等に応じて、効率的な除排雪のための堆雪幅を確保することができる。
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正解は2
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臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。
(1)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.94
(2)・・・・× 自動車の速度を抑制するため、ハンプ、狭窄郎、シケイン等を設けることができるのは幹線道路ではなくて生活道路です。
道路構造令第31条の2「第四種第四級の道路又は主として近隣に居住する者の利用に供する第三種第五級の道路には、自動車を減速させて歩行者又は自転車の安全な通行を確保する必要がある場合においては、車道及びこれに接続する路肩の路面に凸部を設置し、又は車道に狭窄(さく)部若しくは屈曲部を設けるものとする。」
(3)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.101
(4)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.103
(5)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.108
4−19 道路整備の事業手法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 高速自動車国道は、公団による有料道路として整備されてきたが、近年、国と地方公共団体の負担による新たな事業方式も導入された。
(2) 一般国道の整備のうち国の事業として行われるものについては、事業費の全額を国が負担している。
(3) 地方道(都道府県道及び市町村道)の整備は、地方公共団体の事業として行われるのが原則であるが、国の補助金も充てられている。
(4) 有料道路の整備に要する費用の財源は、ほとんど借入金によっており、これは完成後通行する車両から徴収する料金等により償還される。
(5) 地方公共団体による道路整備事業の財源としては、地方税、地方交付税等のほかに、地方債も充てられている。
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正解は2
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× 地方にも直轄負担金がかかります。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−20 高規格幹線道路に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 高規格幹線道路は、自動車の高速交通の確保を図るため必要な道路で、全国的な自動車交通網を構成する道路である。
(2) 高規格幹線道路には、高速自動車国道、本州四国連絡道路及び都市高速道路が含まれる。
(3) 高規格幹線道路の整備は、国土開発幹線自動車道や一般国道の自動車専用道路等として同時並行的に行われている。
(4) 高規格幹線道路の計画総延長14,000kmのうち、平成15年度末までに8,500km余りが供用されている。
(5) 高規格幹線道路の路線は、国土を縦貫する路線、国土を横断する路線、大都市圈の近郊地域を環状に連絡する路線等から構成されている。
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正解は2
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× 臨時掲示板より道マニアさんご提供の情報です。
高規格幹線道路約14,000kmは、約11,520kmの高速自動車国道(国土開発幹線自動車道等)と約2,480kmの国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)に分けられます。
この約2,480kmの中に本州四国連絡道路180kmは含まれますが、都市高速道路は含まれません。都市高速道路は地域高規格道路に含まれます。
地域高規格道路のうち、道路整備特別措置法の第七条の二によるものとして、首都高速道路(首都高速道路公団法)と阪神高速道路(阪神高速道路公団法)の2道路があり、道路整備特別措置法の第七条の十四によるものとして指定都市高速道路があり、名古屋都市高速道路、福岡・北九州都市高速道路、広島都市高速道路などが該当します。
道路法上も都道府県道または市町村道となります。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−21 線路の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 曲線部分の線路に用いられる円曲線については、その曲線半径は大きいほうが望ましいとされているが、状況によっては、100mを半径とする線形も認められる。
(2) 在来線では、直線部と曲線部の間に挿入される緩和曲線には、一般には、3次放物線が用いられる。
(3) 曲線部では、軌間を拡大して2軸以上の軸幅が円滑に通過できるようにすることをスラツクといい、曲線半径などから、上限値と下限値が示される。
(4) レール継ぎ目を溶接により除去して乗り心地改善や騒音減少をめざすものをロングレールといい、200m以下の直線区間に限り導入する。
(5) 停車場で導入する車止めは、軌道の終端に設け、過走列車または逸走車両を停止させる装置で、安全側線と行止り本線では種類が異なる。
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正解は4
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× ロングレールは200m以上です。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−22 都市における地下鉄道に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 我が国最初の都市高速鉄道としての地下鉄は, 1927年に東京の上野浅草間で開業しており、ニューヨークより20年以上、ロンドンより60以上年遅れている。
(2) 首都圏と近畿圏を除く政令指定都市での地下鉄は、規模が小さく、すべて1路線か2路線の営業となっている。
(3) 地下鉄の駅間隔は一般に新交通システムに比べて長く、我が国では約2kmが平均となっている。
(4) 地下鉄は、在来鉄道と比べて踏切がないため高速化が可能であり、我が国での平均の表定速度が57km/h程度である。
(5) 都市での地下鉄の建設費は年々高騰しているが、その中で土木工事費が占める割合は、概ね80%程度であり、ほとんど道路直下を通るため用地費はきわめて少ない。
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正解は1
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(1)・・・・○ そのとおり。ニューヨークの地下鉄は1904年、ロンドンは1863年開通です。
「60年以上」を「60以上年」とする明らかな誤植がありますが、常識的に考えて解答に影響するような誤植ではないので、出題ミスとはならないと思います。
(2)・・・・×
(3)・・・・×
(4)・・・・×
(5)・・・・×
4−23 鉄道施設の構造に係る技術上の基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 線路の軌間は、車両の構造、設計最高速度等を考慮し、車両の安全な走行及び安定した走行を確保できるものでなければならない。
(2) 円曲線には、車両の発進、停止及び加減速が滑らかに行われるよう、軌間、曲線半径、運転速度等に応じたカントを付けなければならない。
(3) 駅には、当該駅を利用する旅客にとって有用な情報を提供する設備を設けなければならない。
(4) 新幹線の線路には、沿線の状況に応じ、列車の走行に伴い発生する著しい騒音を軽減するための設備を設けなければならない。
(5) 列車が過走して危害を及ぼすおそれのある箇所には、列車の速度、勾配等を考慮し、相当の保安設備を設けなければならない。
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正解は2
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国土交通省令第百五十一号(鉄道に関する技術上の基準を定める省令)に答えがあります。
(1)・・・・○ そのとおり。省令第12条。
(2)・・・・× 省令第15条。「円曲線には、車両が受ける遠心力、風の影響等を考慮し、車両の転覆の危険が生じないよう、軌間、曲線半径、運転速度等に応じたカントを付けなければならない」・・・・目的が違います。
(3)・・・・○ そのとおり。省令第35条の2。
(4)・・・・○ そのとおり。省令第25条。
(5)・・・・○ そのとおり。省令第30条。
4−24 道路トンネルに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 平面線形は、直線あるいは大半径の曲線を用いることが望ましい。
(2) 縦断勾配は、排水を妨げないように最小1%以上、換気上の問題から最大3%以下が望ましい。
(3) 山岳工法のトンネルでは、通常、二心円からなる馬蹄形が用いられる。
(4) 一般に、都市部では、シールド工法、開削工法、沈埋工法が用いられる。
(5) トンネルサグ部での渋滞は、坑口形状や照明施設等の工夫により解消できる。
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正解は1
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(1)・・・・○ そのとおり。道路構造令p.598。
(2)・・・・× 最小0.3%以上。道路構造令p.598。
(3)・・・・× 三心円あるいは五心円からなる馬てい形が用いられる。道路構造令p.599。
(4)・・・・× 一般に山岳部では山岳工法、都市部では山岳工法、シールド工法、開削工法、水底部ではシールド工法、沈埋工法が用いられる。道路構造令p.598。
(5)・・・・× サグ部での渋滞は自然速度低下により渋滞が発生するので、坑口形状・照明では解決できない。
4−25 トンネルの山岳工法で用いるロックボルトに関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。
(1) ロックボルトは、地山と一体となってその効果を発揮する。
(2) ロックボルトの吊下げ効果は、未固結の土砂地山の安定化に対して期待される。
(3) ロックボルトを全面定着させる場合には、セメントモルタルやセメントミルクなどの定着材が用いられる。
(4) ロックボルトは鏡止めボルト等の補助工法として用いられることがある。
(5) ロックボルトの作用効果を長期にわたり期待する場合には、鋼材の腐食が問題となる。
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正解は2
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× ロックボルトの吊り下げ効果が期待できるのは岩盤地山。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−26 施工管理についての次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 安全管理は、建設工事現場は気象条件や作業員の熟練度の不一致などの理由により多くの危険性を含んでいることから、安全管理組織等を確立することが重要である。
(2) 出来形管理は、施工されたものが所定の高さ、長さ、幅、厚みなどについて、それぞれ規格値内かどうかのみで合否の判定を行う。
(3) 品質管理では、仕様書に示された品質、規格のとおりの施工又は材料が使用されているかについてそれぞれ規格値内かどうかのみで合否の判定を行う。
(4) 写真管理は、各工程等について所定の頻度や聞隔で記録をとり施工記録や出来形管理等の一部とするものである。
(5) 工程管理では、棒グラフ式やネットワーク式が利用されており、複雑な工事ではネットワーク式が用いられることが多い。
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正解は3
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。出来形管理は規格値内かどうかのみが判定基準となります。
(3)・・・・× 品質管理は個々の施工・材料等が規格値内かどうかというだけでなく、工程管理(品質のばらつきの管理)も必要です。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−27 道路の計画・設計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 将来的にも自動車の通行機能を重視する必要がある道路では、予め沿道から本線ヘの直接の出入りを制約する必要がある。
(2) 段階建設を行う道路では、経済性や将来追加施工時の施工性を最優先に考慮し、暫定供用時の利便性については、必ずしも配慮する必要はない。
(3) 道路は地域の景観を構成する重要な要素であるため、計画の早い段階から景観に関する検討を進めることが重要である。
(4) 地域住民等との協力により、沿道と一体となった沿道景観形成への取り組みに配慮する必要がある。
(5) 効率的な道路の維持管理へ対応できるように、ライフサイクルコストの低減、各種規制の影響最小化、道路管理の高度化について、配慮が必要である。
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正解は2
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× 道路構造令の解説と運用 p.111に「段階建設を行う道路では、経済性や将来追加施工時の施工性などとともに、暫定共用時の道路利用者の安全性や沿道アクセスを考慮した道路構造とする必要がある」とあります。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
4−28 環境影響評価の実施に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 国の実施する事業には、環境影響評価法に基づく環境影響評価を行わなくてもよいものがある。
(2) 都道府県及び政今市の実施する事業は、その事業規模にかかわらず、各都道府県及び政令市が定める条例に基づき、環境影響評価を行わなければならない。
(3) 市区町村(政令市を除く)の実施する事業は、事業規模が小さく環境への影響も小さいため、環境影響評価を行う必要はない。
(4) 公団及び公社の実施する事業は、その公共性や公益性に鑑み、環境影響評価を行う必要はない。
(5) 民間の実施する事業は、国の許可が必要なものは環境影響評価法に基づき、また、都道府県及び政今市の許可が必要なものは各都道府県及び政今市が定める条例に基づき、環境影響評価を行わなければならない。
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正解は1
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基本的にアセス法に基づくアセス実施必要性の有無は、事業主体が誰かではなくて、規模により決まります。
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・×
(3)・・・・×
(4)・・・・×
(5)・・・・×
4−29 道路交通環境に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 平成13年6月、自動車NOx法が改正され、排出を規制する物質としてN03が追加され、対策地域が拡大されるとともに、使用車種規制が強化された。
(2) 政令市全てにおいて、平成14年度から、東京都並みの浮遊粒子状物質排出規制が実施されているものの、地球温暖化防止対策としての効果はほとんどない。
(3) 低騒音効果を有する高機能舗装は、敷設場所が限定されないとともに、騒音低減効果が半永久的に維持されるなど、騒音対策として有効である。
(4) SPMやNOx、CO2の排出量は、適正速度での走行時において最少となることから、環状道路・バイパス等の幹線道路網の整備やボトルネック対策は、沿道環境の改善に有効である。
(5) 通行料金に格差を設けることにより、住宅地域に集中した交通を山間部に転換する環境ロードプライシングが、直轄国道において全国的に展開されている。
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正解は4
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(1)・・・・× NO3ではなくSPMです。
(2)・・・・× 政令市「全て」ではありません。
(3)・・・・× 目詰まりなどにより半永久的な維持は無理です。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× ロードプライシングの全国展開はされていません。
4−30 公害防止計画に閣する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 環境基本法に基づき、現に公害が著しい地域等において策定される。
(2) 環境大臣の策定指示により関係都道府県知事が作成し、内閣が承認する。
(3) 全国47都道府県全てにおいて、策定されている。
(4) 公害の解決には多くの時間を要することから、計画期間は10年間と長期間である。
(5) 公害防止計画事業には、緩衝緑地の整備は含まれるが、公園の整備は含まれない。
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正解は1
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(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× 内閣承認ではなく環境大臣の同意。
(3)・・・・× 全都道府県ではありません。
(4)・・・・× そのような決まりはありません。
(5)・・・・× 公園整備も含まれます。