(2−1)択一問題
次の10問題を解答せよ(専門科目解答欄にマークすること。)
(1) 締固め試験で最大乾燥密度が得られる含水比を最適含水比という.
(2) 一軸圧縮,三軸圧縮,直接せん断試験,ベーン試験は地盤の強度を求めるための試験である.
(3) 液状化対策工法として代表的なものにプレローディング工法がある.
(4) 砂の三軸圧縮排水試験を行うと体積が膨張することがある.
(5) 粘性土地盤上の盛土における載荷直後の安定計算ではφ=0法が一般的である.
(1) 鋼のヤング係数は2.1×106kgf/cm2,ポアソン比は0.30である.
(2) 鋼板は板厚が厚くなるとじん性と溶接性が低下する.
(3) 鋼を焼きいれた後に焼き戻せば組織が安定し,粘りが低下する.
(4) 鋼材は一般に炭素の量が多くなれば強度が増し,溶接性が良くなる.
(5) 日本工業規格においてSS400材の最低引っ張り強さは,400N/ mm2である.
(1) 都市計画とは,都市の健全な発展と秩序ある整備を図るための土地利用,都市施設の整備及び市街地開発事業に関する計画である.
(2) 都市計画に関する基礎調査は,都市計画区域について,おおむね10年ごとに行う.
(3) 第1種中高層住居専用地域においては,延べ床面積500uを越える店舗を建築することはできない.
(4) 市町村が定める都市計画は,当該市町村の都市計画に関する基本的な方針に即したものでなければならない.
(5) 都市施設を都市計画決定する場合,都市施設の種類,名称,位置及び区域は必ず定めなければならない.
(1) 津波は,海底地震などで海底が隆起又は陥没し,海底地形に局所変動が起こって,これが海面に長周期の波となって遠距離まで伝播していくものであり,津波が海岸に接近し,水深が小さくなるにつれてその波高は増大する.
(2) 呼水式魚道は,魚の走流性を利用して魚を魚道に誘導するために,魚道の一部に流速の大きい箇所が生じるようにしたものである.
(3) 基礎地盤から堤頂までの高さが15m以上の重力式コンクリートダムの場合,地震時における貯留水による動水圧の力は,ダムの堤体と貯留水との接触面に対して垂直に作用するものとして計算しなければならない.
(4) 流送土砂の形式は,掃流砂,浮遊砂及びウォッシュ・ロードに大別されるが,このうち掃流砂と浮遊砂は河床構成材料と常に交換しながら移動流かするものである.
(5) 地すべり対策工事における地下水排水トンネルは,その全断面においてすべり面付近の地下水を有効に排水できるよう,原則としてすべり面より上の移動層内において計画しなければならない.
(1) 壁体自体はコンクリートなどが用いられるから比較的堅固で耐久性が良い.
(2) プレキャストコンクリート部材を用いることにより施工を容易にし,また,施工中の手戻りの防止を図ることができる.
(3) 水深が大きくなると,土圧,水圧,などの水平外力が大きくなり,壁体として必要な重量も大きくなる.
(4) 地震時においては,壁体重量に比例する地震力が外力として働くので,他の構造様式に比べて一般に大きな断面になる.
(5) 軟弱な粘性土地盤では粘性土層の圧密沈下の影響が大きく,また長期間にわたり沈下するので,軟弱地盤に重力式係船岸を用いてはならない.
(1) 水力,火力及び原子力の電源設備構成比率は,約20:60:20である.
(2) 河川流量の渇水量とは,1年を通じて275日はこれより減少することの無い流量である.
(3) 水力の地下発電所の形式には,ヘッドタイプ,テールタイプ及び中間型があるが,発電所を取水口の近くに設けるのがヘッドタイプである.
(4) 火力・原子力発電所の深層取水の効果は,タービンの熱効率が向上して燃料が節約できること,温排水の拡散範囲を狭くできること,取水ポンプの安定運転ができることなどである.
(5) 地中線のシールド工法に用いる裏込注入は,テールボイド発生に起因する地山のゆるみと沈下の防止を主目的として行われる.
(1) 設計時間交通量は,計画目標年における30番目時間交通量とすることを標準とする.
(2) 視距とは,車線の中心線上1.2mの高さから当該車線の中心線上にある高さ10cmの物の頂点を見通すことができる距離を車線の中心線に沿って測った長さをいう.
(3) 環境施設帯の幅は,路肩から10mあるいは20mを確保するものとする.
(4) 路床は舗装を支持している層であり,舗装下面より厚さ約1mのほぼ均一な土の層である.
(5) 排水性舗装とは,雨天時の交通安全性を確保するなどのために空隙率の大きなアスファルト混合物を用い,舗装の中に雨水を浸透させる舗装である.
(1) 旅客駅にプラットホームを設置する際,当該プラットホームに発着する最長の列車の長さに5メートルを加えた長さとした.
(2) 勾配が急変すると脱線などのおそれがあるので,勾配が1000分の10変化する箇所に縦曲線を挿入した.
(3) 円曲線を敷設するに当たり,走行する車両の遠心力によって生じる悪影響を除去するためスラックを付けた.
(4) 分岐器を設ける際,緩和曲線部分を避けて設置した.
(5) 緩和曲線が連続するのを避けるため,最大の車両の長さ以上の直線区間を挿入した.
(1) 地山分類は,岩種,割れ目の状態,弾性波速度値を因子として行われることが多い.
(2) 土砂地山において,細粒分の含有量が少なく均等係数が5以上の場合には,切羽の自立性が悪くなり不安定になりやすい.
(3) 防水工としては,シート工法が最も多く吹付コンクリートとの絶縁とこれによるひび割れ防止効果をも期待して用いられている.
(4) 土被りが小さくトンネルの耐力増を必要とする場合には,できるだけ設計巻き厚を大きくするのが一般的である.
(5) 工事施工に当たって予期される渇水,騒音,振動,地盤沈下等の調査では,着工前後の対比及び経時変化の把握が重要である.
(1) 桁上,桁下空間に制限がある場合のプレキャスト桁の架設工法としては,クレーン架設が有効である.
(2) 桁重量が重い場合のプレキャスト桁架設工法としては,エレクションガーター式架設が有効である.
(3) クレーン架設は,一時的にストックしたプレキャスト桁をまとめて架設できる場合には有効な方法である.
(4) 橋梁の支間が大きい場合,張出し架設工法は有効である.
(5) 橋長が短い場合,移動支保工は有効な架設工法とはならない.
(2−2)記述問題
次の11問題のうち3問題を選んで簡明に解答せよ。(3枚綴りの答案用紙を使用し、問題ごとに用紙を替え、解答問題番号を明記し、それぞれ1枚以内にまとめよ。)