My Note 地下壕中毒死亡事故
2006.4.11

地下壕で遊んでいて一酸化炭素中毒になり中学生4人が死んでしまった。
本当に可哀想だと思うし、ご両親の気持ちを思うとやりきれないが、夜になって「全国の地下壕を点検する」とのニュースを聞いて、「うーん」と唸ってしまった。
洞窟探検や隠れ家ほど面白い遊びはないのに・・・・
もちろん亡くなった中学生の肉親友人の皆さんにこんなことは言えないのだが、しかしこんな面白い遊びが禁じられることにならないか、本当に懸念する。
木登りやイカダ遊びなど、面白いものは総じて事故のリスクがつきまとう。
ナイフだってそうだし、水浴だって川は海よりプールよりはるかに面白い。

しかしそういったリスクに対する社会的受容はどんどん小さくなっていく。
そして、そういったリスクとの付き合い方を全然知らない子どもが多くなっている。
ナイフの使い方はもちろん、下り坂を満足に降りることができなくて、ちょっと急な坂だとしりもちをついてしまう。
自分の限界がわからず、とても降りられないところまで木に登ってしまう・・・・
そして、そういう子どもを育てた責任を誰もとらない。いや、そんなことに関しては責任は無いと考える。

ホリデースクールもそういうリスクをけっこう犯している。
ナイフを使っていろいろ作るが、ナイフの便利さとともに怖さを知らない子どもに中途半端に面白さだけを教えているという面は否定できない。
火起こしをすればちょっとしたヤケドくらいはするかもしれない。ナイフを使えばケガもするかもしれない。しかしそれが勉強だということを言ってはいるが、一人一人の保護者にいちいち同意書をとっているわけでもない。
しかしそういったリスクを怖がって何もしないよりはよほどましだと確信している。

前途ある中学生の命が4つも失われたその日に、このようなことを言うのは非常識あるいは冷酷なのだろうか。


2005.4.11 ブログに掲載