技術士第二次試験 平成22年度 筆記試験問題(建設部門)


建設一般

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次の2問題のうち1問題を選んで解答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚以内にまとめよ。)

  1. 我が国の国土は厳しい地形・地質、気象等の条件下にあることに加えて、近年は社会的状況も大きく変化し、自然災害から国民の安全や生活を守ることがより一層求められている。
    建設部門に携わる技術者として、社会的状況の変化に対応して防災あるいは減災対策を行う上での課題を3つ挙げ、その内容を説明せよ。
    また、これらの課題に対して、国民の安全や生活を守る観点から今後どのような取組を進めていくべきか、あなたの意見を述べよ。
  2. 我が国の建設産業においては、国内の公共事業投資額の減少に伴い、さらなる成長が期待される海外の社会資本整備に対する積極的な取組が求められている。
    一方、国際貢献・技術協力の観点から、開発途上国などにおける社会資本整備に対する積極的な取組も求められている。
    このような状況の中、建設部門に携わる技術者の視点から、海外での社会資本整備に取り組む上での課題を3つ挙げ、その内容を説明せよ。
    また、これらの課題に対して今後とるべき方策について、あなたの意見を述べよ。

専門問題

土質及び基礎
 次の11問題のうち2問題を選んで解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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  1. 市街地から離れた、騒音や振動に対する制約の無い地域に渡河橋の建設が計画されている。上部工は橋長180m、全幅員11mの3径間連続鋼桁橋であり、橋脚基礎は柱状体基礎で計画されている。基礎の計画に関して以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。

    1. 柱状体基礎は、ケーソン基礎、鋼管矢板基礎及び地中連続壁基礎に分類される。各基礎形式の設計・施工上の特徴を述べよ。
    2. 模式図の条件において、適用できる柱状体基礎の形式を1つ選定し、基礎の概略形状を図示するとともに、選定理由及び施工上の留意点について述べよ。
    3. 2で選定した基礎形式の詳細設計及び施工計画の立案において、必要と考えられる地盤調査・試験項目を挙げてその内容を述べよ。


  2. 模式図に示すような運河に近接する埋立て地において、30階高層建物の建築のため、平面規模30m×50m、深さ15mの根切り山留めの計画がある。山留めの計画・設計・施工に関して、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 本条件で適用できる根切り山留め工法及び山留め壁の種類をそれぞれ2種類挙げ、それぞれの特徴及び適用上の留意点を述べよ。
    2. 本条件の根切り山留めの設計において、課題となる検討項目を3つ挙げ、その検討方法の概要と検討に必要な地盤調査・試験項目を述べよ。
    3. GL-10mの根切り段階で近接建物側の山留め壁の水平変位が施工管理値の70%に達し、最終根切りでは施工管理値を超えるおそれが生じた。(1)で挙げた2種類の山留め工法に対して、近接施工の観点から補助工法等による対策工を複数挙げ、それぞれの設計・施工上の留意点を述べよ。


  3. 軟弱な粘性土地盤上の道路盛土について、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 比較的高さの低い道路盛土(盛土高2m程度以下)において、発生しやすい被害とその発生要因について述べよ。さらに、その対策を選定理由とともに述べよ。
    2. 盛土高3m程度以上の道路盛土の安定対策として、工期に余裕のない条件において、一般に適用が考えられる対策の中から原理の異なる軟弱地盤対策工法を3種類挙げ、工法の概要・特徴、適用条件について述べよ。
    3. 模式図のように住宅に近接した箇所の軟弱地盤上に高さ7m、道路幅員約25mの道路盛土が計画されている。事前の検討により、基礎地盤を含むすべり安定が満足できないことが分かっている。この現場の軟弱地盤対策として、工期に余裕のない条件において、あなたが適切と考える方法(複数の工法の組合せも可)を簡単に図示し、その選定理由、必要な地盤調査・試験項目、設計・施工上の留意点について述べよ。


  4. 模式図に示すような地層構成の敷地上に、平面寸法70m×90m、平均接地圧20kN/uの倉庫を建設する計画がある。当初、GL-33.Om以深に堆積する砂礫を先端支持層とする支持杭基礎を採用する計画であったが、基礎の合理化を求められている。基礎の計画に関して、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1.5枚程度を目安とする。
    1. 地層構成は、敷地周辺の既往の地盤調査結果であることから、当敷地内の地盤調査計画を立案する。支持杭に頼らない基礎の採用の可否を判断するための検討項目を示し、それらの検討を行う上で必要な地盤情報、その情報を得るために必要な地盤調査・試験項目の内容を述べよ。
    2. 地盤調査結果を踏まえて改めて検討を行った結果、支持杭に頼らない基礎形式の採用が可能との結論を得たとする。具体的な基礎形式を1つ挙げ、採用可能の結論に至った判断理由について述べよ。


  5. 土の力学試験と地盤の挙動の関係について、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 試験に供する土質の違いを踏まえて、非圧密非排水(UU)・圧密非排水(CU)・圧密排水(CD)の3種類の土の三軸圧縮試験結果の利用方法を述べよ。
    2. 繰返し非排水三軸試験を砂地盤の液状化特性を評価するために適用する場合の試験方法の概要について供試体の準備・試験手順の観点から述べよ。また、その試験結果の利用方法について述べよ。
    3. 模式図に示すような地盤で、点線で示すような大規模な掘削をする場合の掘削底面地盤の変形とせん断強さの変化を土の力学試験によって予測する方法を述べよ。また、予想される底面地盤の変形とせん断強さの変化について、時間経過を考慮して説明せよ。


  6. 杭の支持力について以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 一般的に、杭の鉛直支持力は先端支持力と周面摩擦力の和で表現され、先端支持力度と周面摩擦力度の算定方法は施工方法別に設定されている。砂質土の場合について、それぞれの算定方法の考え方を施工方法別に説明せよ。
    2. 模式図の地盤を想定し、GL-50m以深の砂礫層を支持層とする場所打ち杭(杭径1.2m程度)の杭頭における鉛直荷重と沈下量の関係を示す曲線を模式的に描け。さらに、先端支持力と周面摩擦力が杭頭の沈下に応じて発揮される様子を示す曲線を図中に加えて、それぞれの特徴と考え方を説明せよ。
    3. 2の場所打ち杭をアースドリル工法で施工する場合に想定される施工上の不具合を3つ以上挙げ、それぞれの杭品質・性能への影響と対処方法を述べよ。


  7. 平坦な市街地において開削工法による道路トンネル(幅16m、高さ15m、延長900m)を建設する計画がある。周辺地域には井戸が存在する。トンネル本体及び土留め壁の設計・施工に関して、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 開削トンネルの設計において、トンネル本体の浮き上がりに対する安定性に関する一般的な照査方法について説明し、照査に必要な地盤調査・試験項目を挙げよ。
    2. 模式図の条件のもと、ソイルセメント地中連続壁工法による土留め壁を計画する場合、施工時及び完成後における周辺地下水に対する留意点をそれぞれ1つ以上挙げ、留意すべき内容とその対策を述べよ。
    3. 2の土留め壁を第2粘性土層まで根入れさせて施工した後、掘削前に揚水試験を行ったところ、計画された揚水量の3倍の揚水量になった。考えられる原因を複数挙げ、それらの原因についての検討方法と対応策について述べよ。


  8. 都市河川(掘込河道)において、大規模地震(レベル2地震動)が作用した時の護岸の耐震対策の必要性を判断するため、護岸に対する耐震性能照査の実施が計画されている。模式図は対象区間のある箇所の状況を示したものである。このような状況のもと、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 模式図に示す河川の地震による被害形態を被害規模に着目して複数挙げ、それぞれの被害発生原因を説明せよ。また、これらの被害発生の有無や被害規模を検討するために必要な地盤調査・試験項目を挙げ、調査・試験結果の利用目的を説明せよ。
    2. 模式図に示す河川の耐震安定性の評価に適用可能と考えられる検討手法を複数挙げ、その理由及び各検討手法の特徴や検討実施に当たっての留意点を述べよ。
    3. 調査・検討の結果、模式図に示すBs層の一部とAs1、As2層が大規模地震で液状化することが判明した。この状況において、あなたが最適と考える耐震対策工を簡単に図示し、その選定に至った判断理由及び耐震対策工の設計・施工上の留意点を述べよ。


  9. 模式図に示すような水深が-10m程度の正規圧密状態の粘性土地盤上に縦断延長が3、000mの緩傾斜護岸(築堤及び埋立て)の計画がある。安定の確保及び供用開始後の上部工ブロック天端の残留沈下量を許容範囲内に収めるために、地盤対策としてサンドドレーン工法を施すこととした。ただし、施工上の制約からサンドドレーンの打設は-25mまでしかできない。これらの状況を踏まえて以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. 築堤(盛砂、捨石、上部工ブロック)し背後の埋立てを完了するまでの設計に必要な地盤情報について述べよ。また、サンドドレーン工法の原理と護岸の設計手順について述べよ。
    2. サンドドレーンを施工した後の築堤、背後の埋立て過程において実施する動態観測及び調査について、必要と考えられる計測項目とその利用法について述べよ。
    3. 上記の動態観測及び調査の結果から、設計時に予測した地盤対策効果の発現が遅れていることが護岸の築堤中に明らかになった。考えられる理由と対処方法について述べよ。


  10. 道路の切土法面について以下の問いに答えよ。解答は問い(1)については2枚程度、問い(2)については1枚程度を目安とする。
    1. 切土によって崩壊が発生しやすい地盤には、(a)浸食に弱い土質、(b)固結度の低い土砂や強風化斜面、(c)風化が速い岩、(d)割れ目の多い岩、(e)割れ目が流れ盤となる場合がある。(a)〜(e)のそれぞれについて、代表的土質名又は岩石名、地山を切土する場合において想定される崩壊形態、安定に関する地盤調査・試験項目を述べよ。
    2. 供用中道路の切土法面において、模式図に示すような崩壊が発生した。現地条件は図中に示すとおりである。あなたが適切と考える法面復旧対策工を1つ挙げ、図を用いて概要を説明し、選定した理由及び施工上の留意点を述べよ。


  11. 市街地周辺部の平坦地において橋長120mの3径間連続鋼鈑桁橋(径間割3@40m、幅員12m)が計画されている。そこで、模式図に示す橋台を杭基礎で検討している。ただし、背面盛土は橋台構築後の施工を予定し、周辺状況から杭の打撃工法の採用や地盤改良の対策は選択できない条件である。これらを踏まえ以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
    1. GL-15mの砂礫層を支持層とする杭基礎を計画する場合、杭基礎の設計に必要な検討項目を3つ以上挙げ、各々について内容を説明せよ。また、検討に必要な地盤調査・試験項目と調査目的を述べよ。
    2. 1において、適合すると考えられる杭種及び施工方法を複数挙げ、各々について設計・施工上の特徴を述べよ。
    3. 地盤調査の結果、GL-15mの砂礫層に不陸があり支持層としての層厚が確保できないことが判明した。GL-20mの砂礫層を支持層とする杭基礎を計画する場合、あなたが最も適切と考える杭種及び施工方法を選定し、その理由について設計・施工上の課題及び対応策の観点から説明せよ。


鋼構造およびコンクリート
 次の18問題のうち、「鋼構造」を選択する者はAグループ(T-1〜T-5)から1問題とBグループ(T-6〜T-10)から1問題を選んで合計2問題、「コンクリート」を選択する者はCグループ(T-11〜T-14)から1問題とDグループ(T-15〜T-18)から1問題を選んで合計2問題について解答せよ。(問題毎に答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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(Aグループ)

  1. レベル2地震をはじめとする外力に対して、鋼部材の材料非線形を考慮した性能照査法(あるいは設計法)を2つ挙げ、概説せよ。また、それぞれの照査法の課題とその技術的解決策について、あなたの意見を述べよ。

  2. 鋼T形(細幅H形)断面はりの破壊形態を3つ挙げ、各破壊形態の強度を上げるための方策とともに概説せよ。また、3つの破壊形態の中から1つを選び、設計上の課題とその技術的解決策について、あなたの意見を述べよ。

  3. 鋼構造物の防食方法を3つ挙げ、その特徴を述べよ。また、ライフサイクルコスト(LCC)縮減の観点から、それぞれについて防食設計上での留意点を述べよ。

  4. 鋼を主体とする既設構造物の耐震設計を向上させる方策として、耐震、制震、免震の考え方があるが、それぞれの相違がわかるように概説せよ。また、制震設計を用いた事例を挙げ、課題とその技術的解決策について、あなたの意見を述べよ。

  5. 鋼連続合成桁橋について、鋼連続非合成桁橋と比較してその特徴を述べよ。また、鋼連続合成桁橋の課題を2つ挙げ、それぞれの技術的解決策を述べよ。また、鋼連続合成桁橋を含む複合構造の将来展望について、あなたの意見を述べよ。なお、各解答については、鋼構造の視点で述べること。


(Bグループ)

  1. 溶接の入熱により発生する鋼構造物の品質に影響を及ぼす現象を2つ挙げ、その概要を述べよ。また、それぞれの現象について影響を防止又は軽減するための技術的方策について、あなたの意見を述べよ。なお、品質に影響を及ぼす現象として溶接欠陥(高温割れ、低温割れ、アンダーカット等)は、対象外とする。

  2. 既設鋼構造物において、維持管理(目視点検、補修、補強)が困難な事例を3つ挙げ、概説せよ。また、それらの問題を発生させないための設計段階での課題とその技術的解決策について、あなたの意見を述べよ。なお、検査路を設置していないなど、単に設備の不備に伴う事例は対象外とする。

  3. 鋼構造物の架設において、ベント設備が設置できない場合又はベント設備を設置しない方が合理的と考えられる場合における架設方法を2つ挙げ、工法概要を述べよ。また、それぞれについて設計・施工上の課題とその技術的解決策について、あなたの意見を述べよ。

  4. 火災によって損傷を受けた鋼構造物の調査の進め方を概説せよ。また、高温によって生じる鋼構造物の損傷を3つ挙げ、それぞれについて損傷度合いの評価方法を述べよ。また、3つの損傷の中から1つを選び、その評価方法における課題と技術的解決策について、あなたの意見を述べよ。

  5. 建築構造物において、鋼とコンクリートからなる複合・混合骨組構造(合成梁を除く)を2つ挙げ、その概要と鋼構造物と比較しての特徴を述べよ。また、それぞれについて製作・施工上の留意点と技術的解決策を述べよ。なお、留意点と技術的解決策については、鋼構造の視点で述べること。


(Cグループ)

  1. 鉄筋コンクリート構造物の耐久性設計について、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 経年的に生じる劣化の種類を2つ挙げ、劣化の要因・メカニズム及び耐久性設計の方法について概説せよ。
    2. 上記で挙げた2つの劣化に対する耐久性設計の課題を挙げ、課題に対する取り組みについてあなたの考えを述べよ。

  2. 生コンクリート品質が構造物の性能に及ぼす影響について、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 生コンクリートの受け入れ時に起こりうる品質不良の状態を2つ挙げ、その発生原因と、生コンクリートの不良状態が構造物の性能にもたらす影響について述べよ。
    2. 品質が不良な生コンクリートが現場に到着した場合に取るべき処置方法を述べよ。また、品質が不良な生コンクリートを使用しないために望ましい受け入れ態勢についてあなたの考えを述べよ。

  3. コンクリートの乾燥収縮ひずみについて、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 乾燥収縮の大きなコンクリートを用いた場合に、コンクリート構造物に生じる不具合を2つ挙げ、その不具合の発生メカニズムと、構造物に与える影響の大きさについて述べよ。
    2. 乾燥収縮が問題となる重要なコンクリート構造物に不具合を生じさせないための課題を挙げ、技術的な解決策について、コンクリートの使用材料、設計及び施工等の幅広い観点から、あなたの考えを述べよ。

  4. 環境負荷低減に資するコンクリートについて、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 廃棄物又は副産物を有効利用した混和材及び骨材を使用したコンクリートをそれぞれ1つ挙げ、その特性についてについて説明せよ。
    2. 上記で挙げたコンクリートのうち1つを取り上げ、製造及び施工を行う上での課題とその解決に向けた取り組みについて、あなたの考えを具体的に述べよ。


(Dグループ)

  1. コンクリート構造物の設計で考慮すべき施工への留意点について、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 設計段階で施工に対する検討不足が原因で、施工困難や欠陥が生じた不具合の例を3つ挙げ、どのような検討がふそくしていたのか具体的に述べよ。
    2. このような不具合を防ぐための対策について、幅広い観点からあなたの考えを述べよ。

  2. コンクリート構造物の耐火性能について、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. コンクリート構造物を1つ想定し、耐火性能が必要とされる理由を3つ挙げて説明せよ。また、その構造物の耐火性能を向上させるための対策について述べよ。
    2. 火害を受けたコンクリート構造物の調査、補修・補強を行う上での課題を挙げ、今後どのようなことに取り組むべきか、あなたの考えを述べよ。

  3. 鉄筋コンクリート構造物の日常点検について、以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 鉄筋コンクリート構造物の目視点検で確認炊き留損傷を3つ挙げ、各損傷に対して記録すべき項目とその理由を述べよ。
    2. 目視点検の利点と欠点について解説し、これを踏まえた上で今後の日常点検のあるべき姿について、幅広い観点からあなたの考えを述べよ。

  4. 鉄筋コンクリート構造物の初期欠陥について以下の問いに答えよ(各問1.5枚程度)
    1. 鉄筋コンクリート構造物の初期欠陥のうち、施工に起因する欠陥を2つ挙げ、その原因を説明せよ。
    2. 上記で示した初期欠陥のうち1つに対して、現在、一般的に行われている防止策の現状と課題を説明せよ。また、その課題解決に向けた設計・施工のあるべき姿について、幅広い観点からあなたの考えを述べよ。

都市および地方計画

 次の2問題(T−1、T−2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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  1. 次の2設問(T−1−1,T−1−2)のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること。)

    1. 近年、都市及び地方計画の分野においても、低炭素社会の実現について議論がなされている。このような議論がなされるようになった現状と背景を述べよ。今後、低炭素社会を実現するために、都市構造、都市交通、エネルギー、緑の施策分野ごとに具体的な方策を挙げた上で、これらの施策の実効性を高める取組について、あなたの考えを述べよ。

    2. 全国各地で良好な都市景観の形成に取り組む地域が増加しているが、こうした取組が行われるようになった背景を述べよ。また、良好な都市景観の形成に向けて、計画策定、規制・誘導、施設整備のそれぞれの面から課題と取るべき方策について、あなたの考えを述べよ。

  2. 次の6設問(T−2−1〜T−2−6)のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること。)

    1. 市街地における建築物の屋上や壁面を緑化することの意義を列挙するとともに、技術的課題を3つ挙げ、それぞれの対応策を述べよ。また、屋上緑化や壁面緑化を広く普及させるため、多様な制度を活用した推進方策について、あなたの考えを述べよ。

    2. ワークショップ手法による公園づくりが各地で導入されてきたが、この手法を実施することの効果を述べよ。また、ワークショップを円滑に進めるために特に留意すべき点を述べ、それを踏まえてあなたがワークショップを担当する場合にどのように進めていくか、具体的な方策を5つ挙げ、その内容を説明せよ。

    3. 居住機能を含む多様な都市機能を集積させた拠点的市街地の形成を促進するために、「多様で柔軟な市街地整備手法」が議論されている。このような議論がなされるようになった背景を述べ、想定される市街地整備上の目標を3つ挙げ、それぞれについて柔軟な土地区画整理手法を活用した実現方策を述べよ。

    4. 近年、「まちづくりと一体となった都市交通施策」を実施する都市が増えている。この背景を述べた上で、このような都市交通施策を実施する際の計画について、「目標とその指標」、「実現に向けての取組(ハード・ソフト施策)」に分けて具体的に述べよ。また、この都市交通施策の実効性を高めるための方策について、あなたの考えを述べよ。

    5. 市街地再開発事業として、高容積ではない建築物を整備する事業が各地で実施されるようになってきたが、その背景を述べよ。また、このような市街地再開発事業を組合施行として計画するに当たって、事業を成立させるために有効な方策について、あなたの考えを述べよ。

    6. 近年、「非線引き都市計画区域」や「都市計画区域外」において発生している土地利用上の課題を3つを挙げ、その内容を説明せよ。また、それぞれの区域において土地利用を整序するために有効な方策について、あなたの考えを述べよ。なお、方策は都市計画法以外の手法の活用を含め幅広く考えてよい。


河川、土砂および海岸
 次の10問題のうち、Aグループ(T-1、T-2)から1問題とBグループ・(T-3〜T-10)から1問題を選んで合計2問題について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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(Aグループ)

  1. 個別公共事業の事業再評価の必要性について説明し、河川改修事業、ダム建設事業、砂防事業、地すべり対策事業、急傾斜地崩壊対策事業、海岸事業(高潮対策、侵食対策)のうち、あなたの得意とする分野において、個別事業にかかる事業再評価の際の評価項目について簡潔に記述せよ。次に、評価項目の1つである費用対効果について、得意とする分野の現時点の一般的な算出手法について具体的に説明した上で、今後の算出手法の充実に関して、以下の2つの条件を必ず満たして、あなたの考えを詳しく述べよ。
     ○条件1
      現在効果として評価していない具体的な項目最低2項目含むこと。
     ○条件2
      「感度分析」若しくは「将来の不確実性」という言葉を少なくとも1つ含むこと。


  2. 社会・経済状況が大きく変わりゆく中で、国民の負託に応えて良質な社会基盤を効率的に整備することが求められている。社会基盤の効率的な整備のための手法である事業管理(プロジェクトマネジメント)について、以下の問いに答えよ。
    1. 社会基盤整備における事業管理の考え方について説明せよ。
    2. あなたがこれまでに関わった河川、砂防及び海岸・海洋分野の事業から具体的な事例を1つ挙げて1、事業管理の観点から具体的に評価し、事業管理によりどのような成果があったのか、若しくは、事業管理の考え方を導入していればどのような効果が見込めたと考えられるのか、あなたの考えを説明せよ。なお、必ずしもあなたの役割や立場からの記述でなくてもよい。

(Bグループ)

  1. 川幅が狭い単断面の堀込み型の中小河川(流域面積が概ね200km2未満)を対象として現況の流下能力の数倍を改修目標とした河積の大幅な拡大を伴う河道計画について検討を行う場合の基本的考え方について説明せよ。また、計画高水位、河道の法線形状、川幅、横断形状、縦断形状、粗度係数などについて、計画する上での配慮事項について要点を整理して論ぜよ。

  2. 降雨〜流出関係を解析する分野で、分布定数型流出解析モデル(分布モデル)の利用が始まっている。この分布モデルと従来より用いられてきている集中定数型の流出解析モデルである貯留関数法及びタンクモデル法について、それぞれのモデルが一般的に有する特長と適用に当たっての留意事項を記述せよ。また、近年の河川管理における課題を踏まえつつ、分布モデルの今後の活用について、あなたの考えを述べよ。
    ※分布モデル:流域を数km程度以下のスケールでメッシュや斜面要素に分割し、それぞれの分割メッシュ・斜面要素問での様々な水の輸送過程を明示的に追跡することで、流域スケールでの水循環過程をモデル化する手法の総称。

  3. ダムの洪水吐きにゲートがある場合とない場合の違いについて、洪水処理機能、ダム管理、洪水吐き形式などの観点から比較せよ。比較結果をもとに、ゲートの有無を選択するに当たっての留意点について論ぜよ。なお、ゲートの有無は、洪水調節用の洪水吐き(常用洪水吐き)とそれ以外の洪水吐き(非常用洪水吐き)それぞれについて考えるものとする。

  4. 我が国の自然的、社会的条件を踏まえ、ダムの治水、利水上の役割、効果及び課題について記述せよ。また、近年の社会経済の動向等を踏まえて、既存ダム施設の有効活用方策について、具体的な手法を含めて論ぜよ。

  5. 土流災害発生後、再度災害防止のための対策を計画する際に、行うべき調査の内容と対策の考え方を述べるとともに、二次災害の発生を回避しつつ緊急対策を実施するための方策について論ぜよ。

  6. 地すべり防止工について概説するとともに、活発に活動している地すべりに対応する際の調査、計画上の留意点について論ぜよ。

  7. 海岸保全における防護・環境・利用の3つの機能の問のトレードオフ関係について述べ、環境及び利用に配慮した海岸保全施設整備を行うためのトレードオフ調整の要点と課題、3つの機能が調和した海岸づくりについて、あなたの考えを述べよ。

  8. 津波ハザードマップの作成手順について述べ、津波ハザードマップの課題と改善方策について、あなたの考えを述べよ。

港湾および空港
  次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。

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  1. 我が国の港湾及び空港は、国際競争力の確保と地域の発展に必要な社会資本として整備されている。港湾あるいは空港のいずれかを選び、地域の発展に果たしている役割を、「産業振興」「人流・物流の円滑化・効率化」「生活環境の向上」のそれぞれの視点から説明せよ。次に、この3つの視点のうち1つを選び、今後さらにその役割を充実し、地域の発展に寄与する上での課題を挙げ、その解決方策について、あなたの考えを述べよ。(問題番号を明記し、答案用紙2枚以上3枚以内にまとめよ。)


  2. 次の5設問のうち1設問を選んで解答せよ。(答案用紙を替えて解答設問番号を明記し、2枚以上3枚以内にまとめよ。)

    1. 近年、GPSの測位精度向上などによりその活用分野も広がっている。その測位のしくみと誤差の要因を説明せよ。港湾・空港の分野においてGPSが活用されている場面を3つ挙げ、それぞれどのように活用されているかを説明せよ。さらに、港湾・空港の分野において新たにGPSの活用が期待される場面とその際の課題について記述せよ。

    2. 港湾あるいは空港において施設計画を立案する場合、その施設の需要を精度高く求めることが必要とされる。港湾あるいは空港のいずれかを選び、主な施設を3つ挙げ、それぞれの施設計画の立案に必要と考える需要について簡潔こ説明せよ。さらに、需要の見通しについての予測値、計画値、目標値を明確に区別すべきとの見解もあるが、この見解についてのあなたの考えとその理由を述べよ。3つ挙げた主な施設のうちから1つを選び、需要を精度高く求める上であなたが問題と考える課題を2つ挙げ、それぞれの課題の解決方策について、あなたの考えを述べよ。

    3. 近年、港湾及び空港分野においては性能設計の導入が進んでいる。その背景や導入することの利点について説明せよ。さらに、港湾施設あるいは空港施設の性能設計において性能照査を行う場合の技術上の課題のうち、あなたが重要と考える課題を2つ挙げ、重要と考える理由とその解決方策について、あなたの考えを述べよ。

    4. 港湾や空港の建設工事の品質を確保する上で、入札・契約の調達段階及び施工段階においてとられている主要な方策を3つずつ列挙し、その概要を説明せよ。各段階において重要と考える課題をそれぞれ1つずつ挙げ、その解決方策について、あなたの考えを述べよ。

    5. 港湾及び空港においても整備された施設を遮切に維持管理することが必要となる。港湾あるいは空港のいずれかを選び、施設の維持管理計画を策定するにあたって留意すべき主要な事項を3つ挙げ、その概要を説明せよ。さらに、あなたが既設構造物を補修する上で課題があると考える施限を2つ選び、それぞれの課題を説明し、それを解決するための具体的方策について、あなたの考えを述べよ。

電力土木
  次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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  1. 次の問いに答えよ。(問題番号を明記すること。)
    1. 持続可能な社会の実現は喫緊の課題であり、様々な施策が検討・実施されている。電力土木分野は、エネルギーの安定供給、循環型社会の形成、低炭素社会の形成などにおいて大きな役割が期待されている。
      そこで、電力分野が期待される役割の中で、電力土木部門が貢献できる事項について、その具体的な内容と理由を併せて複数挙げよ。
    2. (1)で挙げた事項のうちの1つについて、電力土木技術者の立場から、実施に当たっての課題と解決策を述べよ。


  2. 次の3設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること)

    1. 次の問いに答えよ。
      1. 電力土木施設を1つ挙げ、その施設の調査・計画段階において、環境との調和を図る方策の要点を整理して述べよ。
      2. (1)で挙げた施設について、環境との調和を維持するための留意事項を具体的に述べよ。

    2. 次の問いに答えよ。
      1. 電力土木施設を1つ挙げ、その施設の設計・施工段階における性能照査あるいは品質管理の要点を整理して述べよ。
      2. (1)で挙げた施設について、経済性を考慮しつつ、要求性能あるいは品質を確保するための留意事項を具体的に述べよ。

    3. 次の問いに答えよ。
      1. 電力土木施設を1つ挙げ、その施設の維持管理・運用段階における性能の評価の要点を整理して述べよ。
      2. (1)で実施した評価の結果、対策が必要と判断された場合の留意事項を具体的に述べよ。

道路
  次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。 (問題ごとに答案用紙を替えて、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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  1. 道路事業の実施に当たって「整備に関わる側」に立つ者は、 「整備の効果や影響などを受ける側」に立つ者との関係を考慮し、必要な対応を行うことが重要となる。
    あなたがこれまで関わった事業において、このような対応が必要となった事例を挙げ、その内容を説明せよ。
    また、上記の対応を踏まえ、より円滑に道路事業を進めるために今後どのような取組を進めていくべきか、あなたの意見を述べよ。 (問題番号を明記すること。)



  2. 次の5設問(T-2-1〜T-2-5)のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること。)

    1. 情報通信技術(ICT)を活用して人・道路・車を一体のシステムとして構築する「高度道路交通システム(ITS)」の概要について、 ITSが導入された背景を踏まえ、具体的事例を挙げて説明せよ。また、現状におけるITSの課題と今後のあり方について、あなたの意見を述べよ。

    2. 道路が本来持つ機能を十分に発揮させる上で、ー円滑な交通の確保は重要な課題である。渋滞の現状や社会に与える影響について述べるとともに、既存の社会資本ストックを有効活用しつつ、道路における円滑な交通を確保する方策について、あなたの意見を述べよ。

    3. 道路の管理又は建設時における新技術の開発・活用について、以下の問いに答えよ。
      1. あなたがこれまでに携わった新技術の開発・活用の事例を挙げ、その技術の概要と期待した効果を述べよ。
      2. 今後、新技術の開発・活用を進める上での課題とその解決策について、あなたの意見を述べよ。

    4. 環境負荷の軽減を目的とした舗装技術の開発が近年進められていることを受け、以下の問いに答えよ。
      1. 近年開発が進められている舗装技術について、その概要、当該技術が抱える課題及びその解決策を述べよ。
      2. 環境に配慮した舗装技術の今後の開発・普及のあり方について、あなたの意見を述べよ。

    5. のり面保護工に関する以下の問いに答えよ。
      1. 切土のり面保護に用いるグラウンドアンカー工について、その目的と特徴を述べるとともに、設計上の留意点を挙げ、その内容を説明せよ。
      2. 構造物により保護されたのり面のストックが増大する中で、適切に維持管理を行う上での課題を説明し、長期的な健全性を確保するための方策について、あなたの意見を述べよ。


鉄道
 次の12問題のうちAグループ(T−1〜1−3)からT問題と、Bグループ(T−4〜T−12)から1問題の合計2問題を選んで解答せよ。(それぞれ3枚以内)

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  1. (Aグループ)

    1. 我が国では人口減少と急激な高齢化が進展しているが、このような状況下において、今後とも鉄道が質の高いサービスを提供し続けるために取り組むべき課題を挙げ、その対応策についてあなたの意見を述べよ。

    2. 鉄道の技術開発に対する新たなニーズを挙げるとともに、今後の技術開発のあり方についてあなたの意見を述べよ。

    3. 鉄道の技術力を維持・継承するための課題を挙げるとともに、今後の技術開発のあり方についてあなたの意見を述べよ。

    (Bグループ)

    1. 鉄道運転事故や輸送障害を防止するために、今後取り組むべき課題と対応策を述べよ。

    2. 駅における旅客の安全確保に関する課題を挙げるとともに、今後の駅の整備・改善のあり方について述べよ。

    3. 鉄道トンネルの建設に当たって配慮すべき環境要素を4つ挙げ、それぞれについて対応策を述べよ。

    4. 鉄道高架橋の工事費低減のため、設計・施工段階において検討すべき事項を挙げ、その具体策を述べよ。

    5. 仮土留め工を用いた掘削工事を既設線路構造物に近接して行う場合、設計・施工上留意すべき事項について述べよ。

    6. 鉄道構造物の維持管理上の課題を挙げ、その対応策を述べよ。

    7. 営業線における線路検査の課題を挙げ、その対応策を述べよ。

    8. 分岐器の構造上の特徴と保守管理上留意すべき事項について述べよ。

    9. 保線作業の機械化を推進する上での課題とその対応策について述べよ。

トンネル
 次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

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  1. 次の8設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記し、3枚以内にまとめよ。)
    1. 都市部の土砂地山において土被り1D(D:トンネルの掘削幅)以下で施工される山岳トンネルについて、次の問いに答えよ。
      1. 覆工及びインバートの設計上の留意点を2つ述べよ。
      2. 施工中に問題となる可能性がある現象を2つ挙げ、それぞれについて対策の概要を述べよ。

    2. 山岳トンネルの線形及び内空断面に関し、次の問いに答えよ。
      1. 線形(平面線形、縦断線形)を計画するにあたり、留意すべき事項を5つ述べよ。
      2. 内空断面を決定するにあたり、留意すべき事項を4つ述べよ。

    3. 山岳工法の安保工について、次の問いに答えよ。
      1. 支保工には、鋼製支保工、吹付けコンクリート、ロックボルトがある。それぞれの支保上の効果を地山条件との関係でそれぞれ3つ以上述べよ。
      2. これらの支保工を単独あるいは組み合わせてトンネル支保工を設計するにあたり、一般的な留意事項を3つ以上述べよ。

    4. 道路トンネルの非常用施設の種類には、@通報・警報設備、A消火設備、B避難誘導設備、Cその他の設備がある。これら非常用施設について、次の問いに答えよ。
      1. 非常用施設の種類から3つを選び、設備の設置目的とその設備の種類を述べよ。
      2. これらを的確に運用できるようにするには、どのようなことが必要か述べよ。

    5. シールドトンネルのセグメントの耐久性に影響を及ぼす止水性、ひぴ割れ、防食・防錆について、検討すべき事項をそれぞれ述べよ。

    6. シールドトンネルヘの地震の影響について、次の問いに答えよ。
      1. 地震の影響に対する考え方と地震の影響を考慮すべき条件について述べよ。
      2. トンネルの耐震検討手法と構造解析モデルについて述べよ。

    7. 開削トンネルの設計に関して、次の問いに答えよ。
      1. 限界状態設計法による性能照査において考慮する限界状態を3つ挙げ、それぞれについて述ぺるとともに、その代表的な例を列挙せよ。
      2. 限界状態に対する照査に用いる安全係数を列挙し、それぞれを定めるにあたって考盧すべき事項を述べよ。

    8. 開削トンネルの施工に関して、次の問いに答えよ。
      1. 遮水性土留め壁において、埋設物等のために不連続部が生じる箇所の設計及び施工上の留意点についてそれぞれ述べよ。
      2. 掘削内及び掘削に近接した位置に埋設物がある場合、掘削中の埋設物の保安措置方法をそれぞれ列挙し、施工上の留意点について述べるとともに、埋戻し時の掘削内の埋設物に対する保安措置について、施工上の留意点を述べよ。

  2. 次の8設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記し、3枚以内にまとめよ。)
    1. 図-1に示すように、新第三紀の堆積岩(一軸圧縮強度2〜20MPa)で構成される最大土被り200mの地山において、施工中の延長1 km、掘削幅10mの山岳トンネルがある。図-2は、図-1のa断面、b断面、c断面において計測されたインバート掘削前までの内空変位の経年変化と代表的なロックボルト軸力のハターンを示したものである なお、掘削工法はショートベンチカット工法である。以上の点を考慮して、次の問いに答えよ。
      1. a、b、cの各断面における施工中の地山挙動の特徴を述べよ。
      2. この結果を踏まえて、各断面における設計及び施工上の留意点を述べよ。


    2. 図-3の地質縦断面図に示すような経年20年の山岳トンネルの坑内を点検したところ、A区間、B区間において図-4に示すような変状が見られた。各区間の覆工とインバートは、図-5に示すような構造である。以上の点を考慮して、次の問いに答えよ。
      1. A区間、B区間それぞれについて、考えられる変状原因と対策方法を述べよ。
      2. これらの変状の発生を防止するためには、建設時にどのような配慮をすべきかについて述べよ。


    3. 図-6のような9kmの長大山岳トンネルの建設計画がある。このトンネルを含むプロジェクト全体の完成を考慮し、本トンネルは仮設備に着手してから5年で覆工まで確実に完了させる必要があり、3つの工区を設定するものとしている。以上の点を考慮して、次の問いに答えよ。
      1. 5年の完成工程を遵守するため、地山の性状から3つの工区の長さを設定し、各工区の掘削・覆工の工程管理をどのようにすべきかを述べよ。
      2. 5年で完成させるために留意すべき課題を3つ挙げ、それぞれ必要となる対策を述べよ。


    4. 図-7のような斜面斜交型トンネルの出口を設計・施工するにあたり、次の問いに答えよ。
      1. このような坑ロ部で予想される設計上の問題点とその留意点について述べよ。
      2. このような坑口部を施工するうえで課題となる事項とその対策について述べよ。
      現場条件:出ロ部は山間部の深い谷で、明かり部から坑ロ部へのアプローチは困難であり、片押しで抜ける(貫通する)必要がある。


    5. 図-8に示す条件で、河川を横断するシールドエ事を計画している。施工にあたり、線形、シールド、セグメントに関連して考えられるリスクをそれぞれ列挙し、その対策について述べよ。


    6. シールドエ事の発進・到達に関して、次の問いに答えよ。
      1. 発進部において、立坑背面に仮壁撤去のための地盤改良を行う場合、各種工法による改良範囲の検討方法をそれぞれ述べよ。
      2. 被圧地下水が存在する砂質土地盤の到達部において、シールド機本体を立坑内に引き出す場合の到達方法を列挙し、施工上の留意点について述べよ。

    7. 開削工法で築造するトンネルに関して、次の問いに答えよ。
      1. トンネル設計時のひび割れの検討項目と検討方法及ぴひび割れ制御策について述べよ。
      2. 供用開始後のトンネル点検でひび割れが発見された場合、検討すべき事項と対応策について述べよ。

    8. 都市部において、図-9に示すような開削工事を行う場合の情報化施工に関して、次の問いに答えよ。
      1. 情報化施工の必要性について概説し、開削途中における次段階の挙動予測解析手法と解析にあたっての留意点を述べよ。
      2. 掘削途中において周辺地盤が事前予測値より大きく沈下した場合に、考えられる要因を列挙し、その後の対策工について述べよ。

施工計画、施工設備および積算
  次の15問題のうち2問題を選んで解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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  1. コンクリート構造物に関して、以下の問いに答えよ。
    1. コンクリート構造物の劣化機構を推定する場合の基本的な流れを述べよ。
      また、環境条件、使用条件から推定される劣化機構を1つ挙げ(中性化を除く)、その劣化現象、外的要因を述べよ。(1枚程度)
    2. 劣化による構造物の性能低下が確認され対策が必要と判定された場合、その対策選定の基本的な考え方を述べよ。また、劣化機構が中性化であった場合の補修、補強の考え方を、中性化の程度に応じて述べよ。(2枚程度)

  2. 建設工事で発生する土砂の有効利用に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 建設発生土の有効利用について現状と課題を概説し、有効利用の具体的方策を2つ述べよ。
    2. 公共建設工事の施工中、麹敷地内で廃棄物が混じった土(廃棄物混じり土)に遭遇した。工事を進める上で取るべき対応についてあなたの考えを述べよ。

  3. 建設現場の安全管理に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. リスクアセスメントの手順について説明し、その実施にあたって各手順の留意点について述べよ。
    2. 高さ8mの橋梁工事において墜落事故が発生した。この工事現場において、再発防止及び類似事故防止のためにとるべき対応について具体的に述べよ。

  4. 下図のような地盤条件のもと、繁華な市街地の道路下において仮土留め工を用いて深さ20m程度の大規模掘削を施工する場合について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 施工にあたって、工事現場及び周辺の環境に影響を及ぼすおそれのある要因を5つ挙げ、その対策について概説せよ。
    2. 地表面から約15m掘削したところ、土留め壁及び中間杭まわりの数か所から砂混じりの出水が生じて工事を中断した。地盤条件に鑑みて、この事象についてあなたの所見を述べよ。また、工事を再開するための対策として考えられる主な方法を3つ挙げ、それぞれの目的及び特徴や留意点を含めて述べよ。


  5. 橋梁上部工に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 片側1車線の道路を横断する支間30mのPCのT型桁(4主桁)を架設する場合、現地の状況に応じて考えられる架設工法を2つ挙げ、説明せよ。
    2. そのうちの1つに関して、架設時におけるトラブルを想定し、それを回避するため施工管理上必要な事項を述べよ。

  6. 底部が円形で外径約6m、長さ約30mの橋梁基礎を、オープンケーソン工法により、刃口を陸上に据え付けて、躯体を場所打ちコンクリートで順次構築しながら沈設する場合について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 施工計画の策定時に考慮すべき主要な項目を3つ挙げて、それぞれについて留意事項を概説せよ。
    2. 掘削による沈設の状況が計画と異なる事態を2つ想定して、それぞれが発生する原因及び事後対策について述べよ。

  7. 既設の木材埠頭(桟橋式係船岸)をコンテナ埠頭に用途変更する。当初、前出しにより桟橋式係船岸を増設する予定であったが、既設の木材埠頭を改良(改造)してコンテナ埠頭として使用する計画に変更になった。なお、既設の木材埠頭は10年ほど前に整備された桟橋式係船岸である。以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 既設の桟橋式係船岸の杭と上部工の構造健全度を判定するために必要な点検項目を挙げ、その方法と評価方法を述べよ。
    2. 既設の桟橋式係船岸の改良(改造)方法についてあなたが最適と考える方法をその理由とともに示し、当初計画と対比する形で施工の流れと施工計画立案上の留意点を述べよ。

  8. 道路の地すべり対策について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 地すべりの発生するおそれのある地域に切土構造の道路を建設しなければならない場合に、地すべり対策検討するにあたって留意すべき点と必要な調査について述べよ。
    2. 道路の建設工事中に、地すべりの兆候と見られる切土のり面の小規模な崩落が発生した。これに対して、応急的な対応として行うべき内容について述べよ。また、考えられる地すべり対策工法を1つ挙げ、その工法の概要と施工上の留意点について述べよ。

  9. 市街地における盛土上の普通鉄道(複線、直流電化、自動信号)の駅(図−1)を高架橋に作り直して自由通路(幅員12m)を整備するとともにバリアフリー施設(エレベータ及びエスカレータ)を新設する工事が計画(図−2)されている。当該駅の乗車人員は1日当たり約3万人で、列車の運転本数は上下合わせて1日約400本である。この工事について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 着工時の事前調査項目とその留意点について述べよ。
    2. 工事中に発生が危惧される@列車運転事故 A旅客死傷事故 B重大な労働災害をそれぞれ1つ挙げ、想定される原因を述べよ。さらに、そのうちの1つを取り上げ、回避するために考慮すべき対策を述べよ。


  10. ダムの堤体の施工について以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 重力式コンクリートダムの代表的な打込み工法を3種類示し、それぞれの特徴を概説せよ。
    2. ロックフィルダムの堤体の施工において、当初コア材料として選定した材料は粘土分が多く自然含水比も高いためそのままではコア材料として使えないことが判明した。このため、追加の材料調査を行ったが、ダム周辺で直送に適した材料を発見できなかった。このような条件下で堤体の構築を進める場合の対応策と技術的留意点について述べよ。

  11. NATM工法によるトンネルの施工について、以下の問いに答えよ。
    1. インバートコンクリートの施工に当たり、留意すべき事項について述べよ。(1枚程度)
    2. 新第三紀の泥岩層を主体とする地山において、NATM工法によるトンネル(掘削断面積約80u)を特に問題なく掘削したが、その後盤ぶくれによるインバートコンクリート(厚45p)の変状が確認された。原因を推定するための調査項目を挙げ、考えられる原因及び対策について述べよ。なお、トンネルは供用前で、施工不良等不適切な施工はないものとする。(2枚程度)

  12. シールド工事における既設構造物の近接施工に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. シールドを既設構造物に近接して施工する場合、事前に行うべき検討項目を列挙せよ。
    2. シールド発進後、掘削に伴う地盤沈下が発生し、このまま掘進を続けていくと既設構造物に影響を及ぼす恐れが生じた。シールドが既設構造物に近接する前に、取るべき対策について述べよ。

  13. 公共工事の品質確保に資するため、価格と品質が総合的に最も優れた者を落札者として決定する総合評価方式について、以下の問いに答えよ。
    1. 総合評価方式導入の目的について述べよ。(1枚程度)
    2. 総合評価方式をさらに活用するため改善すべき課題を3つ以上挙げ、それぞれの改善方策について述べよ。(2枚程度)

  14. 施工段階で行う原価管理について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    1. 収支管理の目的について概説し、予算と原価実績の間に差が生じる主な原因を、材料、労務、機械、外注の要素別に述べよ。
    2. 予算と原価実績の差異に対する修正措置について、差異の具体的な例を挙げ、実際にどのような措置を講ずればよいか述べよ。

  15. 下図に示すように、近年の公共工事における入札・契約に係る問題として不調1)・不落2)の多発がある。不調・不落に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
    [注]1) 不調:応札希望者が現れず、入札が成立しないこと
       2) 不落:全ての応札価格が予定価格を超え、入札が成立しないこと。
    1. 近年多発している不調・不落の原因について、入札・契約制度及び積算制度上の観点から具体的に述べよ。
    2. 不調・不落の抑制策として現在行われている施策として代表的なものを2つ挙げ、実施時に発注者が留意すべき点をそれぞれ述べよ。

建設環境
 次の11問題のうち、Aグループ(T-1、T-2)及びBグループ(T-3〜T-10)から各1問題、合計2問題を選択し、解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

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(Aグループ)

  1. 生物多様性の保全及び持続可能な利用について、以下の問いに答えよ。
    1. 我が国における生物多様性の機器の現状とその背景を述べよ。
    2. 里地里山・田園地域、都市地域、河川・湿原地域、沿岸域・海岸域のうち、いずれかを選び、その地域の目指すべき生物多様性の方向を示したうえで、実現に向けて建設分野の果たすべき役割について具体的に2つ論ぜよ。

  2. 環境影響評価制度について、環境影響評価法の施行後10年を経過し、中央環境審議会の答申「今後の環境影響評価制度の在り方について」(平成22年2月22日)がとりまとめられるなど、制度の見直しが行われている。これについて、以下の問いに答えよ。
    1. 現行制度の課題と改善策(事業者としての対応が必要なもの)について、2つ挙げて説明せよ。(ただし、後述(2)の戦略的アセスメント(SEA)を除く。)
    2. 戦略的環境アセスメント(SEA)制度の導入にあたって、事業者としての課題を3つ挙げて説明し、それにどのように対応すべきか述べよ。

(Bグループ)

  1. 沿道環境において従来から対策が必要とされている大気質及び騒音について、以下の問いに答えよ。
    1. 現状が改善される一方、未だ課題が残されている。その状況を説明せよ。
    2. それらの解決に向けて、どのような対策を重点的に推進すべきか、あなたの考えを理由も含めて述べよ。

  2. 低炭素都市づくりにおいて、
    1. 緑の果たす役割を具体的に述べた上で、
    2. 低炭素都市づくりにおける緑地の保全と緑化の方策を各々1つ示し、その推進にあたって留意すべき事項について、技術的な対応を織り交ぜながら各々論ぜよ。

  3. 良好な都市景観を形成するための規制・誘導手法、事業手法と、歴史的景観を活かしたまちづくりが課題となっている地区への適用について、以下の問いに答えよ。
    1. 良好な都市景観を形成するための主な規制・誘導手法と事業手法を各々1つ選択肢し、都市景観形成の観点からその手法の概要を説明せよ。
    2. (1)で選択した規制・誘導手法、事業手法について、歴史的景観を活かしたまちづくりが課題となっている地区への適用を検討する際の留意点を各々述べよ。

  4. 鉄道の環境に関する以下の問いに答えよ。
    1. 鉄道における騒音問題について、規制の内容を示し、有効な対応策と技術的課題について車両と地上設備の両面から述べよ。
    2. 鉄道の建設又は管理において、走行音による騒音以外に、対策を考慮すべき環境項目を2種類挙げ、その概要と対策を述べよ。

  5. 干潟・砂浜・藻場等に代表される沿岸域の保全について、以下の問いに答えよ。
    1. 沿岸域の特性を踏まえて、沿岸域の保全が重要である理由を3つ述べよ。
    2. 沿岸域の保全事業において、計画段階と実施段階それぞれで、留意すべき点を述べよ。

  6. 低炭素社会へ向けた我が国の電力分野の取り組みに関して、
    1. 需要及び供給のそれぞれの面から、CO2排出抑制へ向けた取り組み内容を2項目ずつ挙げよ。(ただし、次の設問(2)に示す技術は除くこと)。さらに、
    2. 重要な技術となる「プルサーマル」「スマートグリッド」「CO2の回収・貯留技術(CCS)」の中から1つを選び、その概要を述べると共に、技術的課題の解決に向けた展望について、あなたの意見を述べよ。

  7. 中小河川は身近な水辺として我々の生活にとって大切であるとともに、技術的には大河川と異なる視点から留意しなければならないことも多い。そこで建設技術者の立場から、
    1. 中小河川の河川環境に関して、現状と課題について述べよ。
    2. 課題を踏まえた今後のあり方について、あなたの考えを述べよ。

  8. 水質に関する以下の問いに答えよ。
    1. 水生生物の保全に係る水質環境基準について設定された背景を述べるとともに、内容について簡潔に説明せよ。
    2. 水質の観点から、今後水生生物を保全していく上で必要と考えられる方策について、あなたの考えを述べよ。