嫁さん相手の連日の練習〜t_levin99さん <電気電子・電気設備> 1.合格発表まで 筆記試験終了後、それまでの勉強生活の反動から燃え尽き症候群のようになっていまい、9月はほとんど何もしなかった。しかし合格に備えて技術的体験論文は仕上げておかなければならないと思い、sukiyaki塾の技術的体験論文作成支援講座を申し込んでおり、少しずつ作成しつつあった。 2.技術的体験論文 自信を持って作成した初稿であったが、sukiyaki塾の講師の方の厳しくも的を得たアドバイスをいただくうちに、非常に内容の濃い、分かりやすい論文に仕上がった。ただ悔やまれるのは誤記が2箇所もあったこと。完成直前に少し修正したのだが、誤記を見逃したまま提出してしまった。 3.勉強期間 筆記試験合格発表後直ちに論文を提出。その後すぐ口答試験用の勉強を開始。勉強は主に早朝と休日の図書館であった。 4.参考書 @匠塾 技術士第二次試験合格のための実例に基づくテクニック集(新技術開発センター) A技術士受験を応援する ズバリ口頭試験合格法(トリフォリオ) B技術士口頭試験徹底攻略(テクノ) Csukiyaki塾口頭試験講座テキスト 5.勉強方法 @〜Cの参考書やインターネットの実例を調べ、口頭試験の想定問答集を作成した。@の筆者は500問を作成したようで、とてもそれには及ばなかったが、350問の問答集を作成した。これを単語帳サイズに両面印刷して束にし、通勤途中や出かける際に常にポケットに入れて、質問に対して答えが出てくるように繰り返し練習した。またこの350問をポータブルプレーヤーのMP3に吹き込み、移動中やジョギング中などに聞いて頭に叩き込んだ。二次試験の自分の解答と模範解答の違いなども必ず聞かれると思い、模範解答の作成と間違い部分の訂正答弁の練習を行った。 6.模擬面接 「とにかく3回は模擬面接を行うこと」というのがsukiyaki塾の教えであったので、sukiyaki塾の口頭試験講座と、同じ会社の技術士の方にお願いしての模擬面接、あとは嫁さん相手の練習の合計3回を行った。 口頭試験講座では思いのほかうまくいき、「このままでいけば合格するでしょう」というお褒めの言葉をいただき、気持ちが緩んでしまった。その後、会社の技術士の方との面接では本番で予想された「経歴+論文を10分で説明」が13分ほどかかったうえ答弁もうまく出来なかった。さらに嫁さんとの練習では15分もかかったうえに内容も薄く、かなり危うい状態になってしまった。ラスト1週間は照れくささを捨てて毎日嫁さんと練習し、前日にようやく10分ちょっとに収めることが出来た。 7.口頭試験概要 日時:H22年12月18日(土)10:30〜11:07(37分) 場所:東京渋谷 フォーラムエイト805号室 面接官:2名。いずれも60歳くらい。学者風ではなく技術士会の方かと思われた。 8.試験内容 (1) 経歴及び応用能力 Q:経歴と論文の説明を10分で行ってください。 A:ほぼ時間どおり説明。面接官は経歴表や論文にかなり細かくメモをとっていた。また論文に誤記があったため説明中に訂正したが特に指摘はなかった。 Q:経歴に空白があるがこれは? A:研修期間など電気設備以外の仕事だったので、記載しなかった。 Q:1例目の論文における質疑応答 Q:2例目の論文における質疑応答 (面接官の技術者としての興味によるものと、受験者が内容を正しく、深く理解しているかを確認するような質問であった) (2) 体系的専門知識 (論文以外の電気に係る質問は特になかった。(1)に含まれると思われる。) (3) 技術に対する見識 Q:本論文のような技術をどのように身につけているのか? A:雑誌、インターネットなど。 Q:CPDとは?またそれに対してどのように取り組んでいるか? A:継続研鑽。講習会の受講や後輩の指導、普段の業務への取り組みなど。 Q:最近の若手技術者についてどう考えるか?またどのように指導しているか? A:文章力が弱くなっていると感じる。重要性を説明したり、例を示したりしている。 Q:精神的なケアに対しては?うつ病などの方もいるのか? A:こちらから声を掛けたり、飲みにいったりなど。うつ病の人も中にはいた。 (4) 技術者倫理 Q:最近倫理についてよく言われることが多いが、それについて何か話してください。 A:公益確保を優先した判断や動機付けが必要と考える。 (5) 技術士制度の認識 Q:技術士の義務と責務は? Q:○○さんには技術士は何人くらいいるのか?そのうち電気電子は? A:建設がほとんどで20人くらい、電気はいない。(正しいかどうか分かりません。) Q:会社全体で電気職は何人いるのか? A:30人程度。 Q:社内で技術士の資格をぜひ広めてください。 (はい、では、まず私を合格にしてください、とは言えなかった) 9.感想 口頭試験は終始和やかな雰囲気で行われた。始めはガチガチに緊張していたが、リラックスしてください、の一言で楽になれた。試験官は落とそうというより、合格と判断できる言葉を引き出そうとしているように思えた。この点は面接官に恵まれたと思う。 最後のやり取りで合格を確信。フォーラムエイトを出た瞬間の、どうやってここに来たかさえ忘れるほどの緊張からの開放感は生涯忘れられないすばらしい体験であった。 合格発表までの2ヵ月半はかなり長く感じ、sukiyaki塾の掲示板ばかり見て気持ちを落ち着かせていた。合格した瞬間、喜びとともに今後の責任の大きさを感じていた。 最後になりましたが、sukiyaki塾の方々には多大なるご支援をいただき、ありがとうございました。 |
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