技術士第一次試験を終えて〜島びとさん (1) 受験の動機
私は某県の出先に勤務している者です。私が技術士資格を取得しよう思ったのはふたつの理由があります。ひとつめは基準と基準の隙間を埋める技術力に磨きをかけたいと思ったこと、ふたつめは行政に求められている説明責任やインフォームドコンセントを果たすために技術をかみ砕き住民に対してもわかりやすい説明をできるようになることです。このふたつの目的を果たす自己研鑽の一環として受験を思い立ちました。 (2) このHPとの出会い 実際のところ、昨年度までが第二次試験から受験できたせいなのか4、5月頃は本屋さんにいっても第一次試験の参考書はあまり見かけませんでした。大学を卒業して10年近く経っているため、特に基礎科目が心配でたまりませんでした。設計・計画、情報・論理、解析、材料・化学・バイオ、技術連関???正直なところ何をやればいいのか解らず受験申し込みを取りやめようと思ったこともありました。こんな時に既技術士の先輩にこのホームページを教えてもらったのです。 (3) 勉強方法 基本的な勉強方法はこのAPECさんのホームページとテクノさんの「メールマガジン」(ほぼ毎日、過去の専門・基礎・適性問題が1問ずつメールで送ってきます。http://www.proengineer.jp)です。まず、『全般的な受験対策』(以下『』内はAPECさんのホームページ内のページです。)を読みました。そして過去問題を解いてみて自分の実力を知ることから始めました。予想どおりボロボロの結果で特に基礎科目は目も当てられない始末です。ヘコみました。もうやめようかなとも思ったのですが、解答例をみて「なるほど!!」と思えた問題もいくつかあることに気づきました。基礎科目は5つの枠からそれぞれ3問ずつ解答しないといけないわけですが、30問中15問解答し、その中で7、8問正解すればいいのです。「30問中7、8問でいい、25%でいいんだ!!」と自分に言い聞かせました。まずは毛嫌いしないことが大切です。 基礎科目については『過去問題』や『基礎科目対策』に出てくる用語や関連する用語を『リンク集』から調べていき知識に枝葉をつけていきました。中には子供向けホームページもありましたがなかなか侮れませんよ。 次に専門科目ですが同じく『過去問題』や『専門科目対策』のキーワードと関連事項を調べることを中心に行いました。役所勤めであることもあり、構造令、示方書、技術基準などは事務所にあるのでそれらを調べ、それで足りないものは『リンク集』から検索しました。参考書はテクノさんの「技術士第一次試験(建設部門100問)」(メールマガジンでお世話になったので買ってしまいました。)を使ったのですが内容が一歩踏み込んでいて過去問題より難しく感じました。しかし、試験も同様にレベルが上がっていたのでやっていてよかったと思います。最近、「国土交通白書」を読んでいるのですが、試験前に読んでいたら2問ほど正解が増やせたような気がしています。二次試験対策にもなりますし、先取りして読んでみてもいいのではないでしょうか? 基礎科目・専門科目は『過去問題』を解いては調べ、『予想問題』を解いては調べの繰り返しでした。調べる癖がついたのは受験対策としてだけでなく仕事する上でもいいことだと思いました。試験直前には『ここだけ覚えてシート』が掲載されたのですが、これは使いませんでした。(APECさんごめんなさい。(^^;))すでに自分で調べたキーワード集を作っていたからです。なんでもかんでもオンブにダッコではなくて自分流というのも必要ではないでしょうか?キーワード集を使いやすいようにまとめて常に持ち歩き、移動時間など隙間時間を有効利用しました。一次試験は択一問題なのでしっかり用語を覚えるというよりも「こんなもんだろ!?」というレベルでいいから多くの用語に慣れるようにしました。 最後に適性科目ですが、申し訳ありませんが勉強しませんでした。『過去問題』はいずれも7,8割は取れていたのではっきり言ってなめきっていました。倫理観の問題で合否が大きく分かれたようですが、感覚的には「大人の世界の常識」よりも「くそ真面目な学級委員長の常識」というか、「良い子ちゃん」していればそこそこ点数は稼げました。 (4) 反省点 なんだか偉そうに体験談なんか書いちゃいましたが、自己採点が、専門・基礎ともに5割+αだったので発表までドキドキでした。実際のところ、5月に勉強を始めて8月には「そこそこいけるのでは!?」と変な自信をつけてしまい、9月に入って余裕が出てきたのかここのホームページと馴染みの深い佐口さんの「掲示板−1」を見るのが楽しみになって一次試験の勉強時間が減りました。モチベーションが維持できなかったことが反省点です。試験直前に風邪ひいたし・・・。やはり己をよく知り自分にあったペースをつかむことが大切ですよね。 (5) 最後に 今年はこのホームページも『試験に向けて』などさらに充実しています。新制度に移行して4年目でまだまだ試験内容も紆余曲折することが予想されますが、がんばって下さい。そして共に技術士を目指しましょう。 |
一次試験体験記〜しげやんさん 1.技術士一次試験の過去の問題集と参考書について
私が利用したものは下記のものです。 ・『技術士第一次試験演習問題建設部門 100問』 (株)テクノ ・技術士一次試験の解答例(基礎・適正・専門)建設部門 apecさんの hp ・通信教育の問題(基礎・適正・専門) 2.専門分野の勉強方法について 勉強方法は、9月中頃まで専門分野は業務の設計課題を整理し、これを専門問題集及び参考書(会社にある基準書等)で知識の再整理をおこなうことで過去問題対策としました。 業務外の専門分野(当然理解不足で分からない)は、このHPを参考にいろいろ情報収集をおこなうと共に20年以上も前の教科書を引っ張り出し、当時の基準が現在の基準に変更されてきた変遷を中心にhp検索を中心に理解を深めました。また、apecさんのhpで情報を整理したことは言うまでもありません。 3.基礎・適正の勉強方法について 基礎の勉強方法は、APCEさんの技術士受験を応援するページを主に、参考HP(Echoの宅建○×問題1000本ノック・遺伝子の部屋などなど)から情報を得ました。・・・・これは、効果絶大です。 また、APCEさんの択一問題やガチンコ技術士学園等々HP検索で問題集を探し出し、知識の再整理もしました。 適正は過去問題で12問以上正解していたので、特に対策はしませんでした。・・・・これは失敗だった。 4.直前対策 10月に入ってからは、ガチンコ技術士学園(青い炎さん)の予想問題等で、知識の再確認をしました。 そして、試験日前日はAPCEさんの『これだけ覚えてシート』で知識の再確認をしました。 6.通信教育の受講 「何が何でも合格したい」との思いから、8月から通信教育を受講いたしました。(短期受講のため、受講料は\25,000程度だったと思います。)共通・適正・専門分野の問題数も多く、私のお薦めです。また、申し込めば(無料)メールマガジンで毎日基礎・適正の問題も送られてきます。 CTSC中部技術支援センター 技術士第一次試験受験者応援団 応援団長:寺本 E-Mail:teramoto@ctsc.co.jp URL:http://www.ctsc.co.jp/ また、テクノさんの「メールマガジン」(ほぼ毎日、過去の専門・基礎・適性問題が1問ずつメールで送ってきます。(http://www.proengineer.jp)も利用しました。(これも無料) 以上のようなやり方(あくまで中心はAPEC・HP)で約5ヶ月間毎日1〜2時間そして週末は土曜日を勉強にあてました。(日曜日は自治会行事の参加や家族サービス等々) 「継続は、力なり」です。勉強に挫折しそうなとき、このHPをみて、全国数万人の同じ受験生(同士)が、がんばっていることを再確認され、やる気を出していただきたいと、思います。 最後になりますが、継続勉強の結果は(私の推定試験結果)専門 18問 適正 10問 基礎 10問でした。努力をされれば結果は、あとから必ずついてきます。どうか頑張ってください。 |
一次試験(環境部門)体験記〜パチスケさん 30歳、環境コンサルタント会社勤務です。
環境部門について、一次試験をどのように乗り切ったかをご報告させていただきます。 2003年3月 技術士になろうと思う。 都内某本屋に行き、書籍を当たるがとにかく全体像が全く見えなかった。試験情報を収集している時に、APECさんのHPに出会う。すぐに感動して、色々と情報収集する。 同時に、「メールマガジン名 : 技術士第一次試験を解こう!」(株式会社テクノマーケティングセンター)http://www.proengineer.jp/mag/mag_01.htmlのメールマガジンの購読をはじめる。ここで、ユーザー作成問題(正解付)も掲載されることを知り、自分も平成14年版の環境白書を元に、問題を作り始め投稿をはじめる。 結局、7月までに20問以上問題を作り、投稿しました。これにより、かなり力がついた。 2003年4月 基礎科目と適性科目について、まだ、よくわからなかった。 そこで、「第二版 大学講義 技術者の倫理 入門」(杉本泰治 高城重厚)を通勤の時間を使って読んでみた。 相変わらず、平成14年版の環境白書を読み、問題を作成していた。 その他に、「環境政策」(阿部晶著)は4月から7月に掛けて3回通読した。 環境部門の過去問を入手し、その解答を7月ぐらいまで掛けて順次作成した。 なお、かなりの年度で解答が入手できたため、その解答案について精査した。 というのは、現在では解答が異なることが多いために、現在の解答案も作成した。 2003年5月 「科学技術者の倫理〜その考え方と事例:第2版」(日本技術士会訳編,H14.3.31発行,丸善)を購入、通勤時間を使って通読しました。しかし、400ページ強で、200ページ強までしか読みきれなかった。 「完全突破!技術士一次試験 基礎科目・適性科目・共通科目編」(オーム社)を購入し、基礎科目と適正科目を一通り解いた。8月に再度解いた。 2003年6月 平成15年版環境白書を購入し、通読を開始した。同時に、問題を作成し投稿した。 その他には特に勉強はしなかった。 2003年7月 APECさんのHPの基礎科目のページをプリントアウトして、まず一通り解いてみた。 3週間程度後(適度に忘れた頃を見計らって)、再度解いた。 「技術士第一次試験基礎科目・適性科目全問題と解答 平成13年度・14年度」(通商産業研究社)を解いた。8月と9月にも1回ずつ解いた。 2003年8月 「第一次試験「基礎・適性」科目模擬問題集 技術士一次試験対策 (平成15年 度版)」(http://www.ctsc.co.jp/book-g1.htm)を購入して、盆休みで一通り解いてみた。 その後試験まで、苦手分野は4回、その他は2、3回繰り返した。 2003年9月 「第一次試験「基礎・適性」科目模擬問題集 技術士一次試験対策 (平成15年 度版)」及び、APECさんのHPの演習問題を週末にまとまった時間を作ってひたすら解いた。 「技術総合誌OHM 2003年9月号」(オーム社)に直前対策/技術士第一次試験予想問題と出題分析、傾向と対策(基礎・適性科目) があったため、購入して2回程解いてみた。 1回目で、基礎は11/15、適正は14/15だったので、ほぼ合格ラインには達したと判断した。 2003年10月 「技術士第一次試験 演習問題」が9月末に発売されたので急いで購入した。(http://www.techno-con.co.jp/item/81115.html) これについては、3回繰り返しましたが、1回目で正解率が8割だったので、専門についてはほぼ大丈夫かと判断しました。 試験結果 基礎科目13/15(解析で1点プラス) 適正科目14/15(問題2−5(公衆の定義)を間違えました) 専門科目25/25(JMAM) 20/25(テクノ) 24/25(CTSC) 専門については、環境白書の読み込みと自作問題の作成がかなり力をつけてくれたと思います。 自分としては、JMAMさんの正解推定が正しいだと信じていますが・・・・。 私は必要以上に勉強しすぎたかもしれません。 基礎科目について 1)APECさんのHPの解説と問題を繰り返し解くこと。 2)過去問を解いてみること。 この二つで自分の苦手分野を洗い出した上で、 3)すでに幾つか問題集が出ているので、そのうち1冊を購入し、繰り返し解くこと。 で十分かと思います。 適性科目について 1)いわゆる教科書とよばれる本を1冊でも読んでみること。 2)過去問を解いてみること。 3)必要に応じて、幾つかの問題集を解いてみること。 で十分かと思います。3)よりも、教科書をじっくり読んだほうが、効果的かとは思います。 専門科目(環境部門)について 1)環境白書を当該年及び前年について読み込むこと。 2)過去問について、自分で調べて解答を作ること。 5年以上も前の過去問を解いたところでどれほど意味があるのかと思います。問題を解くことにより問題慣れするメリットはありますが、色々な本を読んで幅広い知識を身に付ける方が大切かと思います。 私が読んだその他の本の例 「環境経済学入門 R.K.ターナー他著 大沼あゆみ訳」(東洋経済新報社) 「環境保全対策入門 環境保全技術研究会編」(オーム社) 「環境工学 第3版 石井一郎著」(森北出版株式会社) 昨年の3月に環境計量士(濃度)の試験を受けており、それもバックグラウンドとして有効だったと思います。 |